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真島昌利 「こんなもんじゃない」 [君にR&Rを!(日本)]

桜の前線の話、幾度したかわからない。

春を待ち遠しく想う人。
寂しく想う人。

税金を払うようになって。
四季を衣服でしか感じれなくなった人。

婚活という言葉に踊らされて、
瞬間に好きになるような。
そんな訪れを忘れてしまった人。

3日前。
toroidを感じて。
BEERの余韻に痺れながら。
小岩から、電車で新宿を経て。
新宿の京王新線のプラットホーム。

少しすらりとした美人と。
頑固なデイパックを背負う男の子。
傍から見れば恋人のように見える2人。

何か今夜の話をしながら、
酔いの仕舞。

何か微かに感じる距離。
手が触れない距離。

電車に乗り、その女の子は時々嬉しそうに話す。
男の子も頬をアルコールで赤く染めて。
ただ目はしっかりとして、眼光定まり。
丁寧に受け答えをする。

初台に着き。
女の子が名残惜しそうに、電車を降りようとする。

何か曖昧な空気があって。

時間は24時。日曜日。
明日に後ろ髪を引かれる時間。

電車のドアが閉まる15秒前。
「じゃぁ、どこか飲みにいく?」と照れ笑いで問う男の子に。
少し考えるように、嬉しそうに。
女の子が「えっ?」と言う合間に、京王線の扉は閉まり。

男は、苦笑いで「じゃぁね」と手を振り。
女の子も手を振る。
電車は音を立てて動き出し。

男の子が、空いていた座席に溜息1つ。
腰を下ろそうとする扉の外。

走り出す電車のプラットホームには、明日ではなく。
出発した電車に後ろ髪を引かれる様に、電車を見送る女の子。
気付かない男の子。

そんな光景をみながら。

あの瞬間電車を降りなかった、降りれなかった男の子と。
明日朝一番で仕事のあるボクと。

商店街を歩きながら。
自問自答を繰り返したのです。

自分なら、きっと明日の仕事のこと。
酔いのこと考えたら、電車は降りないだろうって。

いつから、そんな風になったんだろうって。

向こう見ずだった今日全力は影を潜め。
明日を信じるようになっていること。
信じる明日に、見過ごした今日ほどの輝きが無いという事実。

ipodから、マーシーが。

「こんなもんじゃない」

社会や時代が変わったんじゃなくて、自分が変わったんだって。
鏡を覗いたらどうだ?
まさにそんな気持ちに蝕まれ。

リフレインが雨のように。
商店街の明かりは力なく。
人影薄く。






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たま 「さんだる」 [君にR&Rを!(日本)]

大学の友達から「丸くなった」と言われた。
体系のことではない。

性格も。
物腰も。
いわば、人間として丸くなったと言われた。

妻帯者になろうが、人の親になろうが。
ギラギラした一生を。
DIJを目標に。
そうやって生きる予定だった。

少し前は、「丸くなった」と言われたらムカッとして。
「はぁ?!誰に言ってんだ?!」と言い返したであろうが、
そんな気力もなく。

「むしろ、あんたの方が変わらずギラギラしてんな。」
と夫を持つその女子に言いたくなるぐらいであった。

川の流れの距離に比例して。
角は落ち。
そして海に着く頃には、砂でしかなくなるわけだ。
角張った大人でいるには、なかなか難しい世の中だ。

「自己覚知」を入念にする癖がついている。

自分の怒りやイライラの位置を知るわけで。
位置を知れば、予防線も張れるし。
そこに来ても、イライラする理由が、明確になり納得が早くなる。

要らない機能ではあるが、ボクの仕事上必要な機能である。

これを繰り返すことで、事故やストレスというものは、
蓄積しないものになる。

従前の自分を知り、その自分を変化させ、柔軟に対応することで、
自分の価値観も変わる。

死ぬ以外は大したことが無いとなれば、
根本的な自分の信念もさほど硬いものではなくなる。

そういう分析をする隙間は嫌なものだ。

新しいCD収納のラックも来て。
CDも眺めやすくなった。
色々見たり聞いたりするが、じゃぁ文章を起こして。
「おい!これがロックンロールだよ!」っ言うほどの
元気を持ち合わせていない、今ではあるが。

こうやってタイピングでもしないと。
変わり映えのしない、機械じかけの。
マンネリ、ループ、螺旋の。
どうしようもない1日が積み重なるだけの1週間になり、1ヶ月になる。

そんな生きてるのか、死んでるのかわからないような。
そんな日々を生きるのは、両親に申し訳ない。

こんなダラけた日々を生きるために。
生まれてきたわけじゃないのだから。

DENNIS HOPPERもムコウにいきそうで。
MICK GREENは逝ってしまった。

ボクはたまを聞くことにした。
さんだるを繰り返し聞きながら。

幼き頃には理解しがたかった、
この凄まじい演奏と言葉をかみながら。
今は理解出来ないものが、
「20年経ったら理解できるのかもしれない」という期待と光の訪れを込めて。

20年前のCD。
ボクは11歳だった。
11歳には理解出来ないだろう。

今でも完全な理解には至らない。
この演奏と世界が、宇宙と繋がってるんじゃないか?
でも意外と近くの話なのかもしれないんじゃないか?って。
色々考えながら。

夜の。
真夜中のスピーカーには静かに。
染み込む様に音が滲んでいく。

綺麗だ。
凛とした真夜中の空気が、窓越しに。
窓のこちら側では、たま。



変わらないものは、容姿に残っていなくても。
誰かに届かなくても。
ボケてしまっても。
ボクの中にしっかりあればそれでいい。

そう思うことで納得しようと、自分の怠惰の言い訳にしているような気もする。

だから、刺激を求めて。
日めくりカレンダーのように、景色が変わるように。

ボクは、きっと明日もこうやって文章を書く。
20年後に迷い晴れた自分にこうやって、手紙を残そうと思ったもので。
だから書く。

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THEE MICHLLE GUN ELEPHANT 「THEE GREATEST HITS」 [君にR&Rを!(日本)]

映画「THEE MOVIE」が始まった。

先立ってのライブハウスでフィルムコンサートの話を耳にすれば。
スクリーンの勇姿に拳を掲げ。
汗ばむTシャツが躍動していると言う。

ミッシェルガンエレファントの亡霊は、
12月の各都市を彷徨っている。

個人的には、皆のようにその亡霊を目撃する気持ちになれない。
音楽が売れない世相、彼らの功績を未来に引きずるためではあるが。
ただ、この状況はとても喜ばしいことに想う。

ただ、個人的にはこの狂乱が、
どこで終わったとか。
どこで始まっただとか。
そういう基点や終着点を探す旅ではなくて。

あの頃見たすべての景色を。
今見てもあの頃だって、切迫した気持ちで見ていたのだから、
今見てもそれ以上の気持ちで、見れないことを知っているんだと想う。

ミッシェルガンエレファントが、人生において何よりすべてだった時間がある。
その時間は自分にとっても誇らしい時間だし、
あの頃経験できた、経験させてもらえたことは、今以ても宝物。

聴衆あってのLIVEなんて、存在しない。
LIVEあっての聴衆。
この矛盾の中。

今のヤングジャガーたちには悪いが、
どんなに好評を聞いても、映像という事実は実際にはLIVEではない。
模倣。

訃報もあり、センチメンタルにはなってしまうが、
気持ちが高ぶるまで至らない、自分で温度が理解出来てしまう。

そんなことを思いながら、ミッシェルの五月雨のDROPしていく
遺作のニュースを眺め周知していた。

ある日。
仕事で腐った頭と、動きの鈍い身体を引きずりながら
帰り道の道中。
タワレコで、爆音で「リリィ」が鳴っていた。

誘われるように店内に入ると、その日がBEST盤のリリースの日で。
見飽きたと想っていた4人の姿が、角膜をつんざく。

思わず手に取り、すべての楽曲を理解した上で。
DVDに羅列される音を想像したら、YOUTUBEの劣悪な画像よりも・・・・・
と想像したら、素直にレジに並んでしまった始末である。

PA0_0634.JPG

買わないと想ってたのに。
映像というのは、想像や理解を超えて、判断を鈍らせる。

翌朝、ダラけたまま朝食を食し。
3ヶ月を越えた娘傍ら。
TMGEの「リリィ」も名付けの由来の1つ。

娘と「リリィ」を聞く。
口をぱかんと開けた娘の口の中に、「リリィ」が吸い込まれていく。

何気なしに見た「世界の終わり」に少しグッときた。

些細なことだけど。
人の音楽のノリ方って、それぞれで同じものが無いはず。
ボクは初めてミッシェル見たときに、アベさんの左足が凄くカッコよく見えて。

以来、足元でリズムを刻むときや、身体が動くときは左足って決めたんです(笑
最初は意識して。
今では自然と左足が動くようになってるんですが。

そんなことを凄くセンチメンタルに想い出したりして。
そう考えたら、アベさんしかみ見れなくなって。

本当にボクの人生には、アベさんがあるのと無いのとって全然違う。

そういう染みこんだものまで。
フィルムには、フィルムに染み付いたものしか見えない。

LIVEは、自分の見たい部分を見たいだけ。
吸い込まれたら、吸い込まれた分だけ、脳に焼きつく。

ミッシェルのLIVEでいつも美しかったのは、
テレキャスターに繋がれたシールドのカッティングとは相反する不確かな刻み。

あのギタリストは、もういない。
いつか娘に。
彼らが帰ってきたなら。
見せてあげたかったバンドはもういない。

凝視したDVD、あの朝以降。
DVDを見れていない。
やっぱりアベフトシを見れない。

聞き古した楽曲のすべてが、ボクの中に綺麗に流れ込む。
いつかのこの流れの先に、苺のなる木が見えるはず。

失った人の大きさに気付く

ギャーギャー言ってても。
THEE MOVIEに気持ちがどこに転がるのか。
確認したい自分もここにある。



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THE HIGH-LOWS 「たつまき親分」 [君にR&Rを!(日本)]

家の中に娘が増えて、50日ほど。

なんだかんだで、ヤツに振り回されながらの日々ですが、
なんだか、新しい生活の流れで。

その流れの急さだったり。
緩やかさだったり。
柔らかさだったりに翻弄される日々は。
何か人生の中での新しい発見や気付きにも似て。
新鮮だったり、自分の内にあるものの開花だったりと。
誰かに優しく出来そうな気になります。

多分マボロシだとは想うけど・・・・・。

子煩悩BLOGにも、子育てBLOGにもする気はねぇーんですが。
大泣きの時には、ビニール袋をシャカシャカ耳元ですると泣き止む。
という話で、実践すると確かに泣き止むのです。

同じようなことを北海道の新米パパちゃんもしてるようで
そして例外はなく。
あたしどもの娘も、コレやめるとギャン泣きというパターン。

ただギャン泣きをおさめる最高の手段は、パイパイチューチューであります。
それには敵いません。

でも、「音楽を聞かせるのも良い」ということでして。
じゃぁ!とばかりに色々考えた結果。
たどり着いた1枚。

THE HIGH-LOWS 「DO!!THE☆MUSTANG」の「たつまき親分」(笑)

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ヒロトの子どもが小さい頃だったからの作品なのか。
この歌は、「NHK」にも流せそうな優しい歌詞(笑
というか、歌いやすいのですね。

パッとかけるにも、CDなんで時間かかるけれど。
すぐ傍においてあります。

たつまき親分をアカペラで歌っても効果的ですが。
ただ大人のボクらの声量に「泣いてる場合じゃねぇ」という感じで、
泣き止むのかもしれません(笑)

もはや、我が家では娘は親分です。

ボクや妻も、デカイ声で「たつまき親分」を歌いながら、
ギャン泣きに負けないように歌います。

これからのちょこちょこ進む先の。
そのまた先に。
彼女の友達や恋人や。
世界は待ってるでしょうから。

ボクらが出来ることは限られているわけで。

夜泣きだとか、増えるかさだとか。
頬にチューだとか。
今出来ることを横着せずに。
今しか出来ないことを、今のうちに。

一度子宮から出たら、もう戻れないですから。
始まった親分の夜泣きに付き合いながら(妻が)。

夜中に「たつまき親分」は歌えない難点を抱えながら。
親分、最近は「おしゃぶり」を気まぐれで咥えては。
飽きたら「ベッ!」って吐きます。

もはや風体は親分です。
でも女子です。


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THE ROKKETS 「ROKKET SIZE」 [君にR&Rを!(日本)]

アベフトシのルーツを探して。
最初に辿るギタリストは鮎川誠。
SHEENA&ROKKETS。

今のボクら世代の人間が拳をフリ上げて。
シナロケを祝福できるほど、シナロケを知ってはいない。

廉価になってしまった、レコード屋のダンボールの中で。
世間的には埃が被ったレコード。
でも、我が家で針を落とせば、瞬間で息を吹き返す。

鮎川さんが何を想って。
少なくてもここ15年ほどを、生きてきたのかそんなことを知りたい。

そん中に、きっと今のボクが迷いを解決するようなヒントが
存在してる気がしてるから。

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そんな重い気分の中で、「THE ROKKETS」を聞く。
繰り返し。

攻撃的なフレーズは少ない。
たどたどしい日本語。
妙なアクセントは、クリームを混ぜて搾り出すような。
そんなボーカルの中に塗れて。

突然の「ROCK IS ALRIGHT」
ロックは不純な歌詞で音でいい。
切れ味の鋭さが更に卑猥にさせながら、純粋にも転がっていく。

自然に身体も動くし。
そん中から、「もはやどうでもよし」の潔さの感情も芽生える。

瞬間的な花火のような。
鬱憤した感情の発散かもしれないけど。
レコードであれば、どこでも、いつでも。
場所も時間も選ばない。
そうやって、自分で自分を壊して前に進む。

貧乏でも逆境でも。
自分の気持ちの整理のつかない事案でも。
「これでいいのだ」って笑えるような時間や隙間を作りたいもので。

この80年代のR&Rの象徴。
やり尽くさないのか?常にやり尽くしてるのか?
曖昧な中でも伝わる、前のめり。

鮎川誠のギターと声に、何か自分の足りない何かを指摘されてる気分にもなってくる。

最初にも書いたけど、シナロケというよりも。
大好きなサンハウスよりも。
今は鮎川誠。
って時がやっぱりあって。

そういう時間があるときには、やっぱり「THE ROKKETS」か「クールソロ」
今更ながら、本当に素晴らしいアルバムだと想う。

ギターはやっぱり凄まじい、そこにアンバランスのボーカル。
過去の鮎川さんが取るボーカルの中でも「ROKKET SIZE」は、
非常に質も勢いもある気がします。

ボクは批評家では無いので、専門的なことはわからないですが。

長く続くロックバンド。
古いとかよりも、続いているのが何より美しい。
見てくれは老いても、変わらないのが本当に。

いつ聞いても斬新さは感じない。
斬新!と言われたときには聞いて無いし、生まれて無い可能性もあるわけで(笑

斬新さを感じないから、今も聞けるのかもしれないし。
好みなのかもしれない。

とにかく、今は鮎川誠な訳で。
我が家のソロから、シナロケと引っ張りまわして聞いています。

鮎川さんは、絶対に死ぬまでロックンロールしてるだろうから。
ボクはきっと節々で見る、鮎川さんの姿に感服しながら生きると思います。

PA0_0853.JPG

あるインタビュー雑誌で。
「(ロックのレコードを)懐かしいなって思って聞くようになったら、おしまい。」
そう言ってた鮎川さんの雑誌は1994年のものだった。

当時のボクは、この雑誌の鮎川さんを見ても、ピンと来なかったけど。
写真のカッコよさはあまりに衝撃だったことを覚えてる。

この言葉の意味を知れるようになったのに、随分時間がかかった。
いいなと思った音楽、バンドは墓まで連れていく。
ボクも今は同じ気持ちになれました。

この雑誌今も綺麗にとってあります。
当時のボクは、15歳。
鮎川さんはおろか、シナロケも知らない小僧でした。

でもこの雑誌は絶対に捨てちゃいけないと思って。
ずっと取ってあったものです。
別に価値のある雑誌ではありません。

でも、この頃に買った雑誌って。
そういう気持ちの原点みたいのが、凄く散ってて。
なんかノスタルジック通り越して、嬉しい気持ちになります。

凄く前。
きっと2001年ぐらいに、ある店でシナロケのTシャツ見かけました。
ボクは当時、日本のROCKに傾倒してて。
当然、シナロケも聞いてたけど。
いまいち気持ちが盛り上がらなくて、買わなかったTシャツがあって。

今更、すっげぇ欲しくて。
もう凄く欲しくて。
HPも通販してなくて。

ようやく探しまして。

福岡の JUKE RECORDS で取り扱っていました。

娘さんの鮎川陽子さんのデザインのようです。即注文。
楽しみです。

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ゆらゆら帝国「な・ま・し・び・れ・な・め・ま・い」 [君にR&Rを!(日本)]

轟音と騒音と同じ単位でリズムと。
その中にある呼吸の音と脈拍の振動。

こんなにも荒々しく。
神々しく。
スピードの緩急の狭間に存在する難解故の複雑な音の城の中で、
身体にまとわり付く暑さを光栄に想う。

CDというフォーマットに関わらず。
余すことなくカセットテープに封入したかのような。
そんな伸びてしまうこともいとわない。
電気に吸着する音が、反響しながらヘッドフォンから脳みそで反発を繰り替えし。

ピンポン玉のように、ピンボールのように。
あちらこちらの脳壁から直線に蜘蛛の巣の形状を目指しながら、音の痕跡を残す。

幾度かの目撃のゆらゆら帝国は。
徐々に客席を追い込んでいく印象から。
一気に押し流す印象を持った。

でも、ゆらゆら帝国が静かに夜の帳を下ろすような。

幻想的な世界は、剥き出しにスピーカーを伝って。
誰もが高揚してしまうソレよりも、荘厳であり。
難解複雑な森羅万象からの睡魔の誘いが好き。

脳みそが零れ落ちるような。

ただ、このアルバムの最初のイントロダクションのギターの徘徊を聞けば。
過去との変化や現在の進化を哂い、評価などという曖昧なものに翻弄されず。
自分が好きな音だけが、手の中に残る感覚に蝕まれると想う。

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夏の入り口から秋の少し肌寒い頃に到達。

『Nylon100%×U.F.O. CLUB presents Legendary Gate』

日時:2009年10月18日(日)
会場:東京 SHIBUYA-AX
開場/開演:16:00/18:00
共演:8 1/2 / FRICTION
料金:All Standing ¥4,500

FRICTIONのみならず、8 1/2。
東京ロッカーズなんて古くさい言葉を現実に実感する前に。
21世紀に到達した現世。

この日の夜は、1970年代からのタイムトンネルがAXから続いてる。
こんなメンツが、AXという大きなハコで体感できる今を、
嬉しく想う気持ちは日食なんかよりも、鋭い。
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りえ&THE BLUE HEARTS 「ボーイフレンド」 [君にR&Rを!(日本)]

雨の日が続きそう。
関東梅雨入り。
傘が嫌い。
雨の日のスリッポンは最低。
靴下ジャバジャバ。

湿気に過剰に反応するボクは、
この時季狂ったように「ドライペット」を買う。
部屋のあちこちには、ドライペット。

基本、相談を受けても熱くなってしまうので、
冷静さを保つのが、一番気を遣うとこであるわけ。

トモダチのボーイフレンドの話を聞いたりして。
冷静に。
まるで、雪を踏み締める慎重さと。
振り返る確実さ。

ミシミシって音を確かめながら。
足元がとられないように。
話を進めて。

「相談」って、自分で答えは決まってるんだけど。
確信が持てなかったり、誰かに背中を押して欲しいだけ。
結婚もそうだけど、楽しくないなら終わらせてしまえって。

世の中にはたくさんの男の子がいて。
そん中から自分に合うボーイフレンド。

宮沢りえも、ママになってしまったよ。
ボーイフレンドよりも大切なことってたくさんあるけど。
ボーイフレンドより大切なことを、ボーイフレンドと出来たらいいよね。

どこまでもいけるエンジン積んで。
2人乗り。
大気圏と倦怠期を越えて。
光速じゃなくていい。
船みたいなスピードでも。

2人ならって思えますように。

恋したぶんだけ綺麗になるわけないじゃん。
恋の中に残る後悔を飲み込んだ人だけ、男の子も女の子も綺麗なると思います。

牽牛織姫天の川よりも更に遠くに。
意外と近くに。
ボーイフレンド。

雨続く。

洗濯物が乾かない。

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湿った夜風に、宮沢りえ と ザ・ブルーハーツ。



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フードブレイン 「晩餐」 [君にR&Rを!(日本)]

BLACK STONE CITY」に係りきりということもあり。
放置気味でございましたが。

そんな中でも、基本PCに向かいっぱなしではあるのですが。
文章を考えたりしてるときには、歌詞は不要!ということもあり。
でも気分はあげておきたい!というわがままな要求を叶えてくれる1枚ということで、
重宝しています。

以前も少しだけ書いた気がしますが。

6822600.jpg
フードブレイン 「晩餐」

レコードのオリジナルが出れば、目ん玉飛び出てしまうほどの値段ではありますが。
廉価版の時にCDを購入。

ぶっ飛んだ演奏になっています。
わかりやすくは言えませんが、サイケ色ぷんぷんのセッションアルバムとでも。
陳信輝は、個人的にはパワーハウスよりも、ソロアルバムの方が好きなんですが、
もう初めて聞いたときには、なんじゃこりゃぁー!って興奮通り越して呆れてしまったぐらい
ぶっ飛んでたし。

柳田ヒロにルイズルイス加部につのだ☆ひろ。
つのだひろは、なんだか子門正人とごっちゃになりそうなとこだが。
ジャックスにいた時代もあり、その筋では泣く子も黙る凄まじいドラマーというのは、
平成の時代にいる人間はあまり知る由もないと想うが。

ボクもそんな子だったので、ジャックスのつのだひろ在籍の頃の
音源を聞いて驚いたものだ。

セッションに近い状態であろうがなかろうが。
やっぱり素晴らしいものは、素晴らしいと感じるわけで。
徐々に常習性を孕みます。

今日は、これを考えるからフードブレインにしてみようかなって気分に
なったりするのもしばしばです。

NAKED LINEはきっと終わってるだろうから。
今はどんな形で手に入るのかは不明ですが、
何か日常からタイムスリップできる名盤です。

陳信輝って改めてすっげぇーなって。
いっつも想います。

こんな音楽が存在していたことで、ボクの日本のR&R熱は大爆発を起こしたわけで。
そういう発端をいまだに聞きながら、文章を書いているわけです。

キラキラするぐらいの展開と高揚です。
凄いです。
しばらくはこれをリピートしながら、作業。
これが、はかどるんです(笑)

レンタル屋にはないだろうと想います。
興味沸いてしまったら、自力で象さん見つけてください(笑


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かまやつひろし 「HIROSHI KAMAYATSU GOLDEN☆BEST」 [君にR&Rを!(日本)]

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前記のJOY HEIGHTSも聞いているけど。
それでも偶然にも見つけた「かまやつひろし」のGOLDEN☆BESTに夢中であります。

先日、ある歌手のドキュメントがやっていて。
だらりと見た。

とても歌が上手いわけだが。
歌が上手い歌手など、たくさんいて。
歌を大切にしてる歌手は沢山いる。

「多くの女性の好感を得ている」
歌詞として紡がれた言葉は、決して特殊ではなく。
ただの稚拙なラブレターのようだった。

歌が上手くてラブレターということ。
そして電波に乗って。

沢山の人に届き、その歌は誰かの景色の一部になり。
言葉が景色に混ざり、感情になる。
その感情は思い出になり。
思い出は笑顔も涙も連れてくる。

その人の歌ではなくちゃダメということではなくて。
風景なんだと思ったりもした。

風景を選ぶなら美しいほうがいいと想うのです。
壮大な歌ではなくてもいい。

そういう意味で、ムッシュの曲というのは、曲も美しく歌詞も優しい。
歌い方も決して高圧的ではなく、ささやかでわかりやすいアクセントの波で。
曲は車窓を流れる景色のように優しく通り過ぎるのです。

このベストには、1970~2002年と言った、非常に長い時間の経過を
パッキングしてる。
確かに初期のカッコ良さは少しずつ消えているが。
その感の変遷であったり、最短距離を歩む感じが凄くわかる。

良い曲を極上にしなくても、既に極上のもにならば。
その曲を優しく歌い上げて。
誰が触れても幸せに感じる方法をと、想っているように。

やっぱりLo-Fi姉さんから教えてもらった「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」は秀逸。
ライブテイクの中に紛れた70年代の匂いとシティポップの産声近い。妊娠中。

粋でありながら、決して嫌味が無く。
耳障りな音は1つもなく、柔和で身体に染みこむ浸透力の良さには脱帽です。

非常に柔軟ゆえ、自分を主張したり隠れたり自由自在。

基本的には、変遷的なこのベストよりも。
「ああ我が友よ」であったり、少しムッシュを遊んだREADY MADE的
ベスト「我が名はムッシュ」でも十分に堪能できると想う。

日本でムッシュと呼ばれる男は、ただの敬称ではなく。
尊敬を込めて、「閣下」と称したい。
ぜひとも、最近出た「1939~MONSIEUR」も聞いてみたい。


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ROSA LUXEMBURG 「LIVE AUGUST」 [君にR&Rを!(日本)]

ユニコーンを初めて知ったときは、なんてふざけたバンドなんだと思ったものです。
そう思ってたボクは真面目な子供。
でも、更に桁違いのすっげぇバンド。

少し前、ボクの尊敬する兄ぃからのメールで、
高校生の頃いちばん聴いた日本のライブ盤と言うリクエストもあって。
ならば兄ぃに再び聞いて欲しいし、ボクも聞いてみたいっ!

ということで。探し歩いて(嘘)もうネットオークションだと高くて、どうにもならんなと思い。
amazonでも、てんでダメ。

ふらりと寄ったタワレコで、見つけて即購入。
程なく兄ぃに送ることが出来、ホッと。

兄ぃは聞いてくれてるだろうか。

とボクは。
この音というか、日本語だ。とても日本語だと。
兄ぃに送った後、しばらく離れられなくなったわけです。

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「ローザ・ルクセンブルグ ライブオーガスト」
リマスター盤はカットされたMCが収録されてるようです。

にしても、ふざけたというのは語弊で。
踊れる!笑顔になれる!
にも関わらず、凄くロックンロール。
嫌になるぐらい音の鬼迫と怒涛が素晴らしい。

この手のライブアルバムって、映像より凄くドキドキしてしまう。
最初から全力疾走。
フルマラソン走る気もないだろうと思わんばかりの凄まじいライブ。
映像が見えない分、勝手な妄想で悶々。

スタジオ盤よりー。
なんだ!このライブ盤は。

ボ・ガンボスよりも、ローザ派だったボク。
でもでも、なんとなくの満足で全部聞いてなかったのです。

昔の彼女が、どっかの雑誌に出てるのを見て。
このオンナ脱いだらこんなにも「ぼいん」だったのかぁー!と興奮した時には
そのオンナは既にいない。
そんな無念さ。

なんとなく顔を思い出しながら、シコってしまうような人としての残念さ。

どんとが、もう世の中にいないということが、信じられないが。
そう言えば、山口冨士夫を初めてみたのも、どんとのトリビュートだったな。

どんとは、死んでも色んな歌手を吸い寄せてる。
凄いことだ。
毎年やるたびにメンツが濃くなる。

このバンドの凄いのは、小学生でわかるような言葉の短絡。
でも絵本が凄く錬られて作られてるように。
簡単そうで実はきっと濃密な言葉を詰めてる。

鼻歌でも歌えそうな。
そんな中にも複雑なグルーヴ!

にしても聞くたびに凄い。
笑ってしまうぐらいカッコイイ。

カッコつけた感じが無い。
でもカッコイイ。

最上級にカッコよさ。
でもって、笑って踊って。
チャリンコの時速上がる。

生きるスピード上がる。
このテンションで生きたいもんだ。

笑って踊って、グルーヴィーーーン。
全くいかしたやつらだぜ。

どっかのグループの人数が増えたことがショックで学校いけなくなってる場合じゃねぇーぜ。
こんなアルバムがこの国にあることだけで、幸せじゃないか。


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