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NUMBER GIRL 「SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT」 [君にR&Rを!(日本)]

急性胃腸炎からの復調。
正直、娘が我が家にやってきてから病気を何回貰うんだろうぐらい、
床に伏せています。

歳をとったのか、注意が散漫なのか。

復調と時期同じく。
桜が少しずつはらひらと。

桜の季節。
俗に桜SONGのようなものが、世間にはありますが。
個人的には、森山直太朗の「さくら 独唱」かナンバーガールの「桜のダンス」

「SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT」

PA0_0792.JPG

病み上がりの一昨日ぐらいから、
このアルバムか「BAND HAS NO NAMEⅡ」しか聞いてないのですが。

胃腸に突き刺さる刺激もなく。
まるで炭酸のような軽さも保ちながら、次々跳ねては少し重く落ちる繰り返しの
この30分間は、なんだか「春」を思わせてくれたり。

でもアルバムの発売は夏だったり。

今年の春の感じはこのアルバムだな!と何か妙な納得をしながら、
30分少しで終わってしまうこのアルバムをずっと聞いています。

曲の騒々しさ以上に、残る爽快さが印象的なアルバム。

ナンバーガールは、経年のうち凄く味を感じる。
早く終わってしまったことも頷けるぐらい、早熟の成熟だったのかもしれないと
アルバムを聞きながら、そんな印象がぬぐえません。

春の気配とナンバーガール。
今の気分はこんな感じだと思えるピースのはまり方は、
少しだけ幸福感も匂わせてくれて。

ナンバーガール 「SCHOOL GIRL BYE BYE」 

ナンバーガール 「シブヤROCKTRANSFORMED状態」
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及川光博 「嘘とロマン」 [君にR&Rを!(日本)]

少し前に映画も含め、「相棒」が席巻していたが。
その番宣やらCMとかボーっと見ていたら、ミッチーが聞きたくなった。

言わずもがな、「及川光博」その人。

我が家では年末になると、
必ず話題になるのが「ゆくミッチーくるミッチー」という
過去にミッチーがやったカウントダウンLIVEのタイトル。

このタイトルのインパクトがあまりに強烈過ぎて。
ミッチーに、一瞬にしてハートをつかまれたのではあったが。

あのアクのある歌い方が、どうもダメで。
コメディアン的なポジションから、ミッチーは自分の中では変わらなかったし、
ミッチーの曲や風貌はチラリと見る程度かんじる程度の中で、ずっといたんだけど。

なんか猛烈に聞きたい!となって購入。

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じっくり聞いたけど。

凄いっすね、少なくてもこのアルバムは。
岡村靖幸好きを公言していたけど、全体的なコンセプトも岡村靖幸に近い感じ。
歌い方もよく考えると、この流れがあるような感じもするかも。

完全にイメージを具体化してるようなこの声が、変な興奮ほとばしる感じ。

ふざけてるのか本気なのかこの曖昧さが。
TMNや沖田浩之、KOJI1200ばりの、いきなり電話の会話から入る豪快さ。

これに素直に、確信犯!だと。

音も丁寧だし、80年代のキューンソニーのなんだかほっておけないような
気持ちになる凄いアルバム。

POPでもないし、しっとりもしない。
キャラメルポップコーンのような軽さと甘さ。
そして中毒性を含んだこのアルバムは、
迷いなく、真っ直ぐな。
ある意味、コンセプトを忠実に守る及川光博の気概が垣間見える。

こんなアルバムだとは想わなかった。
ふざけてる感じが欲しかったけど、普通に聞きながら、
確信犯の本気は、久し振りに感じれる。

メッセージなどない。
でも、存在がメッセージ。
何か期待して聞くようなものでもないし、
何かをしながら聞くようなものでもない。

聞く時間や場所を選んでしまうような。
そんなアルバム。


「やぁボクミッチー」

今の人は知ってるだろうか。
及川光博のこの本気を。

BOOK OFFで250円ぐらいで買えます。
レンタルより安いです。
でも、凄いです。

現在の値段とは見合わないコストパフォーマンス。


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坂本龍一 「B-2 UNIT」 [君にR&Rを!(日本)]

買ったキッカケは随分前に、電気グルーヴのメロン牧場で
石野卓球が「あのB-2 UNITを作った坂本龍一だぜ?!」と。
何かを揶揄するようなコメントの一節だったとは思うが(笑

最近、「BLACK STONE CITY」の作業をしながら、
よく聞いているのがこの坂本龍一の「B-2 UNIT」

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FRICTIONとも噛み、PASSに所属していた頃のこのアルバム。
1980年製。

何も考えなくてもいい反面。
変なヒントもふんだんに出てくる、教則に近い肌触りを感じるアルバム。

フランス料理同様に、どうやってこの形になるのかは、まったくわからないのが。
興味ではなく、流れてくる音に言葉が混ざるタイピングの心地がとてもいい。
そういう意味では、創作活動のBGMにしては、
とても刺激的で好意的なのかもしれない。

断面が柔和であったり、鋭利であったりと。
非常に複雑な心象は否めないが、「分からないときは考えない」
という極論まで、すぐに導いてくれる。

何か余計なことを考えさせられるような音は、創作に向かないし、
歌も基本はダメで。
頭の中で、何かの波が跳ねる感じなのは、妨げになる。

YMOではダメだけど、このアルバムはいいのはそういう感じ。

当時、坂本龍一がやりたかったすべてが、このアルバムにはあると思うし、
実験と工夫の中に、今に続く道があると思えば、
こういう焦点の定まらないアルバムは、聞いていて挑戦的で刺激的。

出来そうで出来ない。
感じれそうで感じれない。

自分の中でのどっちつかずが心地よいときは、気持ちが安定しているときだと
ボクはそう思う。


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KICK THE CAN CREW 「sayonara sayonara」 [君にR&Rを!(日本)]

頭に残るというより、心に残るという曲。

娘が生まれて、毎日のレコードの枚数よりも、
朝と夕に聞く教育テレビの曲の方が、頭にこびりつく32歳に。
リセットする時間はあまり無く。

リビングで好きな音楽聞いてダラけてもいいのだけれど。
別に誰にそれを拒絶されてないのだけれど。

朝は、7:30~娘が旅立つまで教育テレビ。
娘が保育園から戻れば、すぐに教育テレビ~アンパンマン。

この黄金の流れが決まってるだけに、
ボクのロックンロールが鳴る暇があるのか?!と想うわけで。

娘が眠ってから、何か水を飲むように音楽を聴くわけだけれど。

染み付いたアナログ感覚からYOU TUBEで探してとかはあんま無いんです。
見入っちゃってタイピングできないし。

以前、HIPHOPというか。
少し違うジャンルを聞いてみようとなって、ほとぼりが冷めた
KICK THE CAN CREWを聞いた。

その頃にはまったくピンと来なかったもんだから、
周りに「どれが名曲なんだ?」と尋ねて、それらしい曲をきいたけど、
それもまた、心に刺さらずアルバムを放置し、
何かの折、「ながら聞き」聞きながら、何か作業をしていたら、
急に耳にの止まったのが「sayonara sayonara」

その時には何かこの歌というか。
日本のHIPHOPって、安直な言葉が多くて、話し言葉と言うか。
その中に、聞いたことも無いような単語が入ってくると、
「ぬな?!今なんつったんだ?!」ってなる。

類似した言葉を、近い位置で探すというのは、
正直ボキャブラリーに乏しい人間には難しいと想う。

非常に文才に優れてると、日本のこのような音楽を聴きながら
時々想うことがある。

ただカッコイイとか、ただモテそうだとか。
そういうのじゃなく。
それこそ、少し前に韓国から聞こえてきたあの歌のように、
感謝とかマジサンキューとか。
そういうイメージは確かに多くて。

愛だの恋だのじゃねぇよ!ひきこもりに歌ってやりなよ!
と何か、波動のように圧迫をくれてやってほしいと想ったり。

それは話が逸れたが。

そのsayonara sayonaraのアルバムには入っていないTAKEがあるというので、
ヤフオクで購入。
当然、100円。

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アルバム自体の方が、質も密度も高いけれど。
このシングルのB面がここまで昇華するのかと想うと、
普段聞きなれてる音楽とはまた違う魅力を感じる。

同じ音であっても、言葉だけでまったく違う曲に聞こえるというのは、
魔法だと想う。

改めて、このトリオに少し心奪われ。
しかしながら、別に深く興味があるわけではないので、
この曲で十分だと想いながら。

久しぶりに、KREVAのシングルで3人が歌うというのならば、
それは少しは興味があるもので。

個人的には、LITTLEが好きなのです。
もう、なんだろうな。
声がいい、とてもいい。

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SION 「燦燦と」 [君にR&Rを!(日本)]

母親が病気と知ったときのことは、今でも忘れられない。

あの日の当時住んでいた部屋の景色も。
見上げた天井の高低も。
障子の先から射し込む光が、すべてを照らすグラウンドも。

押し寄せる感情の怒涛と。
母親を喪失してしまうという強い可能性が。
堤防を越え、ボクの自我を飲み込んだことも。

あれから、約5年。
母親に残された時間は、凛々子のランドセルまで無い。

病との時間の中で。
沢山のことがありすぎて。
何か本当は美徳として失ってはいけない母への感情が薄くなってしまったことや。
人生の中で、最悪な事態を想定するあまり。
色んな事象を客観的に見てしまうようになったり。

この時間の中で、ボクが人として得たものは本当に大きいけれど。
息子として失ってしまったものはそれ以上に大きい。

母が重病と分かった日。
妻になった彼女は、大阪に遠征に出ていた。
ボクは彼女がいない時間、去来する痛切を耐え切れず。
泣き続けた。

何をしても、どうしても気持ちを抑えきれずに、
ただただ泣いた。

3日間そんなことを繰り返して。
1つ山を越えた。
気持ちが1つ堤防を越えた。
その瞬間は覚えていない。

ただ母親の顔が見れなかったし、病院に行くのが堪らなく嫌だった。

そこからの時間で、ボクの気持ちは蜂が巣を作るように。
少しずつ少しずつ牙城を築いた。

環七から北本通り。
122から産業道路。

いつもSIONを聞いていた。
正確にはSIONしか聞けなかった。

自分の感情を押さえ込むには、自分自身でやるしかない。
誰かに話してその場を花火のようにくぐりぬけても。
1人になれば、またやってくる最悪に立ち向かえない。

だから、自分が向き合って戦っているときには、
SIONしか聞けなかった。

気持ちを紛らわしても、最悪とは戦えない。
音楽じゃなくて、言葉が欲しかったんだと。
そう想う。

SIONに大丈夫だと言って欲しかった。
SIONで沢山助けられた。
SIONだけが、ボクを味方し、ボクを励ましてくれた。

SIONじゃない。
きっと、SIONを好きな最も信頼できる自分の中の自分が、
ボクをきっと心の和平まで連れて行ってくれるはずと。

存分にその自分を信頼し、そこに到達できるはずと自分を嗜めた。

SIONが放った言葉の1つ1つは、ボクを最悪から導く
蜘蛛の糸のように、細く長く続いてくれた。

あれから、ボクは夫となり父になった。

母親にも手紙を書いた。
ボクは僕の中で、すべてを消化し。
後悔をしないように、母親を愛した。
それはボクの範疇の中であるのだけれど。

ボクは母親に、「ボクを後悔させて欲しい」と伝えた。
母親は軽口で返したが、僕にはそれ以上贈る言葉の見当たらない、
これから終わりまで、母親が息子のボクにして欲しいことすべてだった。

偉そうに聞こえるかもしれないが、
詳しく内容は書かないし、書く必要もない。

誰かに見せるこのクソ広いインターネットの世界で、
わざわざ書くような話でもない。
じゃぁなぜ書くのかといわれれば、今の気持ちを単純に留めるから。

こんな客観的になっても、SIONを聞けば。
どこか母を想いだし、あの頃辿りつけそうにもなかった今のこの感情に、
何か言葉に出来ないモヤモヤがやってくる。

冷静になりすぎた自分に嫌気を感じながら、
自分がどう生きるべきなのか考える。

やっぱり傍らにはSIONがある。

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「燦燦と」 自分の胸は自分ではうまく温められない

こんな曲を5年前に聴いていたら、ボクは今のボクとは違ったかもしれないと、
そう思える少しだけ残った温かな気持ちを、今はなかなか表出できない
母親に渡すことができるような気がする。

あの頃、ボクは「もうダメだ」とそれだけは言わない、
考えないで生きてきたから。
今のこの感情を、誰かに理解して欲しかったり、感じて欲しいとも
そう想わないようしていたから。
きっと本当は違っていたのかもしれない。

選択肢を作らず、1つだけ。前にだけと。

本当に苦しい時間だった。

母親が死ぬことを受け入れることに比べれば、
日常の多くの悩みなんて考えるにも値しない。

あれ以上の最悪は無い。
心を強く持てる今は、現実とでもきっと向き合える。
そうやって戦ってきて、今のボクがある。




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BEAT CRUSADERS 「I wanna go to the disko」 [君にR&Rを!(日本)]

数年前。
この曲をかけて、クルクルと回る女の子がいた。

今より更に、日本の音楽全般に勢いを感じなくなった不感症の自分が
なんだか誘われるがままに足を向けたイベントで。

場所は覚えてない。
その女の子の顔も名前も想い出せない。

あまりにも単純で。
あまりにもわかりやすくて。
それでいて、さほどひねりがないのにこんなにもキラキラしてて。

凄く新鮮な気持ちになった。
そのくるくる回る女の子がとても楽しそうだったのもあったのかもしれない。

ボクはディスコに行った事がない。
ディスコはフランス語だそうだ。

ビートクルセイダース。
今はその存在を消滅させた、21世紀のバンド。
ボクは彼らのその存在証明をさほど知らない。

お面を被ったなどという、おかしなスタイル先行からの
音楽だったが、実直で。
行き当たるのがわかっているような、音の作り方の印象だった。

この曲を聴いて、随分聞いたがさほど夢中になれなかった。
でもこの曲だけは今もマストな心地で続く。

この曲はシングルのカップリング。
それもコピーコントロールという、遺物な異物のせいで、
ネットで買ったんだが、DLしたPCがクラッシュしてしまい、
お蔵入りしてしまって数年。
この解散特需で、再び気軽に聞く機会に恵まれた。

正直探していたんです。

簡単でいいんだ、って気持ちになれます。
今ipodヘビロテ。

キラキラちりばめながら、ディスコではなく職場へ。
山手通りが、キラキラしています。
順調ならば、2回ループ程度で到着。

今更というのが、今のブームなようです、自分。

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REST CRUSADERSに収録。
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ミッシェルガンエレファント 「RUMBLE」 [君にR&Rを!(日本)]

個人的3連休にガッツリ水をさされ。
悶々としたRainy Tuesdayです。

愛娘は鼻水交じりの保育園に旅立ちました。

随分前に、男30歳過ぎて。
少し変わったことををしようと思い立ち。
BANDをやってみようとなり、POINT OF NO RETURNという、
イカシタ名前を戴冠し、1度のLIVEで長い冬眠に入ったのですが。

先日、川口の友人からLIVEのお誘いを受け。
2度目のLIVEをすることになりました。

10月11日。
妻の誕生日であるとともに、TMGEの命日でもあります。
私的には決して忘れてはいけない日です。

この日鳩ヶ谷CARGOで。
ミッシェルガンエレファントのカバーバンドとして、
OVER 30’sがLIVEをすることになりました。

改めて、粗野な頃の。
ガリガリゴリゴリしてない頃のミッシェルガンエレファントの軽快さに
興奮している次第で。

RUMBLE含め、ハイタイム期のミッシェルには、
聞いていても伝わらない何か、爽やかな風が流れていました。
POPだったんだ。
とそう実感できたり。
楽しむことの重要性を改めて問われた格好です。

カルトグラススターズのその好奇心の先の跳躍力というか。
跳ねてるな!おい!みたいな。
既に硬くなったミッシェルの印象を追いかけてきたから。
忘却に消えた初期の感じを忘れていました。

幾度のスタジオテイクを重ねながら、なんだか難しさを感じたり。
やりにくさを感じたり。
本当に血液の中に、ミッシェルガンエレファントが混ざってるはずなのに、
こんなにも違った側面で向き合えるのは、幸福です。

いっそ、ミッシェルでやろうと感じたメンバーにも感謝です。

おそらく人生で最初で最後のミッシェルのカバーでのLIVEだと想います。
楽しみです。

今日は朝からRUMBLEを聞いています。
懐かしい気持ちと、探ってしまう気持ち。
今更こんな気持ちでミッシェルを聞けるのも、
何か一歩前に出たご褒美なのかもしれません。

PA0_0580.JPG

『第一回 川口オールスターズ」
2010年10月11日(月・祝)

OPEN  17:30
START 18:00

PRICE ¥1000(WITHOUT DRINK)

鳩ヶ谷CARGO
http://www.car-go.jp/info.html


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サカナクション 「kikU Uiki」 [君にR&Rを!(日本)]

10周年のRSRFESで収穫があったのは、このバンドぐらいだった。

夏が終わると。
瞬く間にサカナクションは売れていったわけで。
渋谷の外資CD屋も大きなポップで、このバンドの出現を
大々的に歓迎した。

あまりここで書く機会もなかったのだが、
ボクのipodでは、なんか歌謡曲的ポジションに収まってくれてる
数少ない現代の、21世紀のPOPSとして重宝している。

聞きやすさもさることながら、背を向けた。
なんとなく流行り歌な要素がありながら、
少し楽しく聞けるのは、バンド自体がまだまだ途上にあるからだと思う。

ここで爆発的なヒットなんか飛ばそうなものなら。
「そういうことだよね」と納得した上で、
さほど聞かなくなることは請け合いなのであるが。
それもまた天邪鬼。

今はサカナクション以上の限りなく柔らかに聞けるものが
無いのが現状であります。

ほとんどのアルバムも含め音源を所持していますが、
単調になりやすい打ち込みの音を、
どう今のサカナクションに投影しようかの試みというか。

聞き手側も、今回はどこに落としどころを設けたのか。
聞いて欲しい曲と挑戦したい曲は違う。
そんな斜めに聞いてしまうバンドであるのです。

このバンドはアッパーなものほど、しっかり客を喰らい。
聞かせたい部分との緩急をハッキリさせることで、
なにか浮遊感をより強調させているような中で。

わかりやすい歌詞がより、その浮遊感を確かなものになっていると思う。
難解な歌詞に浮遊感では足元がわからなくなってしまうが、
地に足が着いた上での浮遊感はとても柔らかな気持ちになれる。

夜の山手通り。
暖かな風に任せながら。

サカナクションは今日もアスファルトで浮遊させてくれる。


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OKAMOTO'S  「10’s」 [君にR&Rを!(日本)]

各所で絶賛、賞賛の「OKAMOTO'S」

もう、こういうの聞いてもさほど・・・・。
って大して期待もせずに聞いてみたところ。

騙されたと思ってもいいぐらいなんだろうな。
新古品みたいな(笑

どこかで聞いたけど。
今これで攻めてくるのか?!
と後ろ振り向く感じ。

RAMONES以降。
RAMONES以前。
どこか、ROCK&ROLLってラモーンズtasteがまとわりつくのは、
最短距離の代名詞がラモーンズに存在してると思うからです。
どこかラモーンズっぽいのは、正解の証です。

でもラモーンズよりも粗野でナイーヴ。
それでいて少しとぼけていて幼い感じ。
でも全速力。

まるで小学校高学年の徒競走のような。
懸命だけじゃなくて、駆け引きまでも覚え。
そして、真価をも理解してるような。

正直、ここまでくるか?じゃなくて。
伸び白ふんだんでありながら、コピーではなく。
いい部分の香りを贅沢の拾い合わせてる感じで。

思いっきり好みです。

挙句の果て、ルースターズのコピーですから。
文句なしです。

この類ってたくさんあると思うし、あった。
もっと上手くて、もっとスピードがあって。
でも出世もタイミング。

このタイミングで世の中に出るOKAMOTO'Sのタイミングが間違いがないんだと。
そう思います。

色気があります、とても。
ただの全力疾走で周りが見えないんじゃなくて。
確信犯的に迫ってくる賢さが見えます。
凄くいいものだけを聞いてきて、自分らの欲求が抑えきれずに、
楽器を持ってしまった雰囲気が凄くカッコイイ。

それがこのバンドの色気だと思います。

無鉄砲さが無い分。
オリジナルだけの進化が楽しみです。





あえて、恋をしようよの動画ですが。
ボク個人的には、このファイティング80’sの動画を見たとき
ぶったまげました。
動くルースターズを見て、呆然とした想い出の動画です。

この大江慎也は完璧です。
ROCK&ROLL STAR!!!と想った瞬間です。

こんなもん童貞の頃に見てたら、
ボクは今こんなBLOGは書いてないでしょう。
もっともっとダメだったでしょうよ(笑

OKAMOTO'Sを見て、ダメになってしまうTEENが増えないことを祈ります。
今年注目株と色々書かれてますが。
ほぼ間違いない評価だと思います。

上手いとか早いとかじゃない。
R&Rの色気がある。
ボーカルも本当に素晴らしい。

ガレージよりも少し洗練され。
少し上質な感じはあれど、上流じゃない。

キワキワな感じ。
期待せずにはいられない。
燃え尽きないで欲しい。

彼らの先に見えるものが、繰りかえしの中にしかないR&Rの未来なのかも。
そう変な過度な期待も悪くない。


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BRAHMAN / EGO-WRAPPIN' 「SURE SHOT」 [君にR&Rを!(日本)]

インターネットで注文したけれど、大体、東京のこんな立地に住んでる人間が、
入荷日以降を待てるわけがない。

JETSET訪店。
7インチ購入。

前評判極上。
EGO-WRAPPIN' と BRAHMAN の 「SURE SHOT」



「WE ARE HERE」のプロモのこの衝動は、7インチに針を落とすよりもいい。
正直、視覚的衝動からなる高揚の魔法だと想う。

どうしてもスピーカーだけだと、ガチャガチャしてしまう印象が拭えなかったが、
改めてプロモを見ると、コンセプトの理解から、更に新しく意外な側面から聞くことが
出来るような気がする。

元々は、
 本作はTOY'S FACTORYが新たに設立したレーベル「NOFRAMES」からリリースされる。
 NOFRAMESでは今後、EGO-WRAPPIN'、BRAHMAN、
 OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDらの作品を発表する予定で、
 第1弾作品として明日5月19日にEGO-WRAPPIN'とBRAHMANのコラボシングル「SURE SHOT」
 をリリースする。

とのことらしい。
意外な組み合わせな気もするが、塩バニラのような。
妙な組み合わせの中に独特な価値観がある。
今まで当たり前な2つが合わさると、当たり前ではなくなると言った具合の、
見事な発想と反応だと想う。

革新的ではないものの、キャリアと質ともに申し分なく、
そこからも素直に聞き込める感じはある。

中納良恵は変わらず、素晴らしい。

大野雄二WORKSの「笑う太陽」も凄くOLD STYLEを逆らわず。
至極当たり前な丁寧さで、聞いていて揺れたが、
今回はホームに帰ってきたように、のびのびと楽しむ感じが伝わる。
いい意味で、緊張感がたわむ感じ。

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個人的には、「PROMENADE」の方が好き。
上手く重ねあいながら、挑戦的でもなく実験的でもなく、
互いの王道というか、スタンダードな部分が丁寧に重なり合う印象。

聞いていても、何か懐かしい部分と真新しい何かを感じずにはいられない。

正直、前評判は良かったが、個人的にはイマイチかなと想ってた分。
結果的には、凄く噛み合う部分が良くて。

BRAHMANのアクの強さが、少しEGO-WRAPPINの世界には、
馴染みきれないんじゃないかとも感じましたが、結果的には互いの懐深く。
また硬質と乾いた感じの中に、雨だれが沈み込むような、満たされた感じも。

CDが売れない時代、ナンチャラコラボとか。
アホらしくてなんだかなぁって、想うものばかりですが。
個人的には、最近のタワレコのコンピに始まり。
凄くおそらくは、互いに共鳴しあう音楽家たちの試みに、
踊らなくては損な気持ちです。

好きなバンド同士が、一緒にやってみるのとは違う
少し異種格闘技的な。スチャダラパーと電気グルーヴにも似た。

馴染んでしまえば、もはや恒常です。
そこにたどり着くまでが大変なだけ。

にしても、この2つの混ざり方。
とても新鮮です。
個人的には、クラムボンとブルーハーブに次ぐ、ドキドキ感。
これから更に聞き込みます。

単純に、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDとEGO WRAPPIN'なら
もっと楽そうなのに、それを選択しなかったTOSHI-LOWに感謝。
いいものが聞けました。


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