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amazarashi [君にR&Rを!(日本)]

タワレコの視聴機。
少し余裕の持った財布を、後ろにつっこんで刺激を探す。

聞いたこともない音楽なんてたくさんあるけど、ここはジャケ買いを繰り返す直感。
それを信じないで、何を聞けばいい?指針なんてない。

ネガティブに吸い込まれそうな場所からは、抜け出したボクには
収入の余裕は消えたけど、心の余裕が訪れて。
家族の時間、娘と手をつなげる時間が増えた。

食卓を囲み、少しの団欒を噛める時間の到来に、少し微笑めたりして。
イライラした気持ちと菓子パンを一緒にほおばって。
そんな甘さの中に隠しながら、休憩時間をやりすごして。
また同じ金太郎飴のような時間と日々をすごすこともなくなった。

そこで努力をして、そんな金太郎飴にならないように生きていくことも
きっと出来ただろうけど。

感謝の言葉も薄く、別に感謝されたいわけじゃないけど。
不遇というか、ジレンマというか。
そんな狭間にやりきれなさを抱えて、毎日上がっていく代々木公園の脇は、
決して気持ちが晴れやかになるような日はなかった。

どこに行くかわからなくて。
お金のために働いて。
家族のために働いて。

大事なものがどんどん削られて。掘削された場所に泥水が注がれるような。
泥水が生まれるような。
そんな時間の流れは停滞して、深さも見えない真っ暗な世界に近かった。

タバコの本数は増えて。
深夜24時超えてもなんか食し。
朝方のラッシュを横目に、昼間で寝ることがもったいなくて。
そんな生活の深遠から、自分が出ないと廃棄物にしかならない自分が見えて。

ここから出ていくことを現実にしなくちゃいけないって思い続けて。
我慢しようと決めた年数を消化してしまう前に。

ボクは安定を棄てた。
大切な何かがあったと未来に笑うために、現実を引きちぎった。

あのときに、きっとamazarashiに逢ったら。
ボクは、ボクの人生と運命を呪っただろう。

自分の人生をどこで間違えたか、自問自答を繰り返しながら、
開かない世界の扉が開くことを、ずっとずっと待って。恨んで。
誰かのせいにしてしまいそうになってしまう自分を吐き気に近い嫌悪でみつめただろう。

あの頃、欲しかった答えと。
あの頃、一番嫌いだったものが同居しながら、擦り切れそうな声で。
きれいな音が流れる。

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リフレインの雨。リグレットの水溜り。
避けようもない事象。
ここまで、ネガティブである必要はないと思うけど。ここまで突き詰めないと
精神世界の螺旋の状況は伝えられないと決めたのだろう。

インディーズ盤のソリッド感は半端なく、きれいに切り裂く。
メジャー盤は少し疲労感と差し込む光が見える。
朝カーテンの隙間にも近い。

この音楽が一部評価されるぐらい、日本人は日本語と自分にあてはまる言葉を
探しているんじゃないかと思う。

PUNKやR&Rがそうであるように。
最後は言葉が紡ぐものが真実です。

どの曲を聴いても、嫌になるぐらいいい景色が見えるバンドです。

ほとんどのアルバムを聞きましたが、非常にいい。
フォークに近いのかもしれない、姿勢は。
でもキッカケは、青森県むつ市。

閉ざされた部分を、静かに開くのを待つように。
不条理を飲み込むように。

堕ちる時は堕ちればいい。
そこでしか見えない景色や感情がある。
そこにいかなくては逢えない未来もある。

そんな積み重ねが奇跡の積み重ねだと、笑える先が。
なかなかだったよと、誰かに言えるその先がきっとあると、
ボクにはなにか前を向く引き金が爆ぜる感じをもらった。

この感覚は、大切にしたい。

きっと生む苦しさがあってほしい。
きっと1つ1つに物語や意味があってほしい。

難しい言葉というよりは埃の溜まった景色や瞬間を切り取って
言葉にしているんだと思う。
難しい言葉じゃない、少し汚く見えるものが、まるで自分の心と混じる。
そして同じ色だったことに気づいたりする。


ザ・クロマニヨンズ 「ACE ROCKER」 [君にR&Rを!(日本)]

少し時間があって、ネットであっちこっち気になるニュースや動画を見ることが
出来る様になった。

気持ちが少し揺れてというか、「またやっちまった」案件が、
心の中でブスブスしてる感じに苛まれながらも、
日々を転がることは無心になれる時間があるからで。
まぁ、いいのか悪いのかです。

話は戻して。
ネットで気になったフレーズ。

「僕は中学生ですが・・・・」という前置きのあるなんらかのコメント。
中学生だからという前置きの中で、80年代90年代のバンドのファンですと。
そういう書き方ですが。

別に中学生ですが要らないよなーと。
些細な部分の妙なアピールに、少しむむーんとします。

こんだけネットでいろんなことできる時代だから、
手を伸ばせばどこまでも。って感じです。

中学二年生にして、主要ジャーマンプログレに精通してる人がいても不思議はないわけで。

次世代がくるときには、なんらかの化学反応の先の音楽が氾濫するかもしれません。
選択肢は無限大です。

今の音楽に情念を感じないのかだと、それは否だと思います。
ベクトルは個人差、時代という中で反映される部分は数多だと思うのです。
大好きな彼女と歩いているときに、かかる脳内BGMはそれぞれですから。

今の音楽で鋭く、根幹を揺さぶるというのは、年齢差も個人差も。
そして時代背景、世代境界などたくさんに障害の中。
共有できる部分は、手を取り合えばいいわけで。

あのバンドのリアルタイムを知ってるから、偉いとか。
見たかったとかは結果論で、そんなもん犬も食わない。

あの時代好きで見て。
そして、若い時代にめちゃくちゃに共鳴して。
今も見る。
で、これからも。

それがすべて。

ここに当てはめて。
ブルーハーツは、見れなかった。
見れる環境はあったかもしれない。時代は合致した。
でも、努力や情熱がなかった。
そもそもコンサートにいける年齢でもお金もなかった。

ハイロウズになって。
大学生になれた僕は、その後悔を埋めるために。
たくさんたくさん見た。
前線で汗かいて暴れて。
20代の拳を大きく振り上げた。

クロマニヨンズになって。
ボクは社会人になった。
コンサートも気軽に行けるぐらいネットでの入手で随分楽になった。
金さえあれば行けないものはない。

昔からの摂理は変わらないけど、環境はぜんぜん違う。
1ヶ月路頭に迷うような対価ではない。

変わらない2人を見ながら。
幾度自分の何かを磨きなおしただろう。

そして、12歳の頃から聞いてた2人の。
今に至る先の。
人生の道程で、まさか自分の娘とコンサートに行くことなど想像もつかなかった。

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2012年 2月16日
渋谷AX 「ACE ROCKER TOUR」

このACE ROCKERのタイミングもこの上ない。
これから彼女何度も、そうやって時間を作れるかもしれない。

ただ彼女の価値観のひとさじになればそれでいい。
彼女の価値観の為と思いながら自分の夢でもある。

14歳のときに好きだった事象を。
今なお、憧れる空間に娘を連れ出せる幸せは、本当に比較がない。

ACE ROCKERも。
保育園早退して(笑
彼女と新宿ディスクユニオンで購入した。

これが始まりで、ずっと転がり続ける。

ボクの彼女との夢は、
前田智徳を見ること。
そしてヒロトとマーシーを見ること。
そして、ブランキージェットシティを見ること。

ミッシェルガンエレファントは叶わなくなってしまったから。
この3つ。
既に2つは到達となるわけだ。

ACE ROCKERから覗く世界が、楽しみでわくわくがとまらない。


ZIGGY 「ORDER MADE」 [君にR&Rを!(日本)]

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擦れたジャケット。
見覚えのあるバタフライ・・・・いや蛾でした。

真空パックされたものじゃなくて、風化寸前の吹き返る息吹。

ジャケットを手にとって、名残る気持ちが去来しないのは、
もしかしたらTDKのカセットテープで聞いていたのかもしれないオーダーメイド。
擦り切れ磨耗の寸前まで。
きっと緑色のウォークマンで聞いていたのかもしれない通学道中。

92年。20年ぶりの再会、再開。

自然と体が反応するこの感覚は、久しぶり。
いいのか?これで。
いいじゃないか、これで。

個人的には、この80年代の虚飾と厚みに塗れた産業的な部分は、
日本にも通じてあるもので、CDをいかに売って利益を出すかの
ビジネスに消費された音楽がどれだけあるだろう。

TK時代の幕開け前夜。
生音の良さ、忘却寸前の手前に咲く薔薇のような。

試行錯誤ではなく、この瞬間をめちゃくちゃに楽しんでるような匂いが、
聞いてるだけで漂うような。

しばらくは、ZIGGY一色でボクの生活は流れる。

世界観で聞かせる部分ではなく、リアリティのあるそれでいて独特の世界観が
POPで存在する妙な心地が凄くいい。

古くささよりも、33才で20年、1周戻った感じも素直に。
やるな、ZIGGY。
ずっと聞いてた人には申し訳ないけど(笑)
懐かしさよりも、今聞くこの快感は、今年早々ツイてる。

ZIGGY 「SUPER BEST」 [君にR&Rを!(日本)]

合間にふとテレビ。

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TSUTAYAのCM・・・・・「ZIGGYのBEST?!」となったことは焦燥の海に沈み。

試験が終わって、だらりと通勤。
読む友人のつぶやき。「今夜はZIGGYを聞く!」

そこからボクも、もうZIGGYが聞きたい!!すごく聞きたい!になってしまい、
2軒のレンタル屋をハシゴし、結局CMやってたTSUTAYAのベスト盤をレンタル。

個人的にはこれじゃないと想いながら。

ZIGGYを聞きながら。
「確かにボクの人生ではZIGGYを狂うぐらい聞いてた時代があった」
と思えるぐらい馴染む感じに快感を得ながら、次!次!と聞き続ける。

ほとんど知ってるものの、14歳時分に聞いていた頃の、
「もう世界はZIGGYを中心に回ってる!」と心酔してた頃の感じは訪れない。

「聞きたい曲が違う?!」
とまた衝動的にネットでディスコグラフィーを検索。
見たことのあるジャケットをスルーしながら、たどり着いた「ORDER MADE」
あの青いジャケットこそ、ボクが焦がれたZIGGYのベストアルバム。

中古屋に売ってるだろうと渋谷の中古屋を見るも無い。
翌日には我慢を通り越してamazonで購入。

グラムロックのいかがわしさを兼ね備えながら、
ストレートな楽曲には未だに、聞いていて飽きない。

ふんだんにPOPSのような要素が強い部分があり、
結局この曖昧で絶妙なルックスと楽曲のバランス。

出世曲「GLORIA」でもわかるように、決して自己主張ばかりが強いのではなく、
普遍的だったり、必ずしも「やさぐれ」な空気を押し付けなかったことが、
未だにボクはもっと高く評価されてもいいのではないか?と個人的に想うのです。
素直にこのビブラートも。

歌詞のセンスも楽曲の当時にしては流行だったかもしれないけど、
流されながらも、沈むことを拒否し足掻いた結果が、現在バンドの消滅に至ってはいるが、
いつかSIONと歌う森重樹一を見て、なんて歌が上手いんだろうと単純にそのスキルに
感動したのも確かにある。

流行歌でありながら、流行歌に聞かさない今のスタンスもあるだろうが、
やっぱり、80年代の戸惑いこそが今聞いて、景色を思い返す数少ない貴重な音源に
なっている。

無理に掘り起こさないけど、見つけてしまったとき、気づいてしまったときの
衝動と感慨と、そしてこれからに胸が躍る。

10代に聞いていた頃、無駄なものも本当にたくさんあったけど、
必ずしもすべてが無駄ではない。

T-REXやジギースターダストの偉大さも当然にあるが。
そこから波及し、解釈し。
追いつこうとしたそのスタンスこそが、今また変化を繰り返す音楽の。
ロックンロールの骨頂ではないかと。
そんな風に仰々しく想う。

ZIGGYは廃盤がほとんどで、簡単には聞けない。
このTSUTAYAの少し冒険なBESTの提供は999円。

ボクが掘り起こされたのこの感情は、999円という対価には似合わない。
そして、買ってしまったORDER MADEは1340円。

まだ来ないが、3日は同じ曲を聴くだろう。
「DON'T STOP BELIEVING」を。



すでに暇さえあれば、この動画ばかり見ています。
なんだろうな、このドキドキ感は。

今再会できて、幸せです。

安室奈美恵 「SAY THE WORD」 [君にR&Rを!(日本)]

昨日、LADY GAGAの「MONSTER BALLTOUR」のDVDを買ったんだが。
買った動機といえば、1990円だったのと震災以降のGAGAの尊敬すべき行動から、
メディアから伝わるGAGAの、突拍子もないイメージではなく、
一体LADY GAGAとはなんなのか?自分で感じたかった部分が多分にある。

残りは娘とGAGAを観ながら、娘の「なにしてんだろうね?」という言葉を聴きたかったんだが(笑
今朝、早速GAGAを見た娘の感想は「はだかんぼだね」だった。
(全身タイツだったのと、周りのダンサーが半裸だったことが原因(笑))

パッとしか観ていないんだけど。
まぁ後日見てから感想を置きたい。

このGAGAを観ながら、当然マドンナ、そして安室奈美恵が浮かんだ。
そして、DJの音を多様させながらパフォーマンスをするGAGAを見ながら、
安室奈美恵の勇猛を改めて実感する。

安室奈美恵のパフォーマンスは、本当に金を出すに値する。
半端ない準備が、垣間見れるぐらいのステージングには、正直言葉薄くなる。

そんな安室奈美恵の「SAY THE WORD」

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確か、安室が初めて作詞をした曲なはず。
そして、このTRACKがどうより、この曲が妙に頭から離れず。
いまだに、何かといえばこの曲を聴いてしまう自分がいるのです。

このレコードもまぁ結構な金額を出して買いました(笑
イベントでは、差し込むぐらいの寵愛ぶり。

2001年発売で、10年前?!と倒れてしまいそうですが、
ボク自身この21世紀の入り口のシングル曲には、
結構縛られてると想うぐらい、親近感が沸いてしまう。

2001年は社会にでたばかりで、音楽が少し遠くにいた頃。
そんなときにこんな曲があったのかと想い返せるのは幸せだったり。
当然、この曲もリアルタイムで知ってLOVEではなく。
随分経って、DVDで聞いて「はぁ」と恋に落ちてしまったわけで。

何度も聞いても、また聞きたくなる。
安室世代のボクらが少し時間が経った、こんな安室奈美恵に会えるとは想わなかった。

10年前のジャケのファッションなのに。
こんなにもカッコイイ。

少し嫌味なぐらい。
どこもかしこもモデルで氾濫してる世の中で。
モデルという職業ではない、奈美恵をまずは越えてからモデルであれ。
なんてことすら強く叫びたくなるジャケット。

完璧。

J-POPという言葉よりも、K-POPと言う言葉の方がよく耳にする。
ボクは産業的な音楽は基本聴かない。
それが流行で、一過性なものでしかないと想ってるから。

もしかしたら、K-POPの今を10年後。
ペンペン草の1つも生えていない今のTKの音楽のように。
時間のあとに、回顧するときが来るかもしれない。

今、結構フリマでTKの音楽を買って聴いてるが、やっぱり古い。
というか、ディスコソングを聴いてる古さを感じる。
ただ日本のPOPSは、小室哲哉なくして存在しなかった意義を聞いたりしてる。

trfのギリギリ感にギリギリな感情を持ちながら、なるほどと想ったりしてる。

今の音楽も誰かの景色。
ボクはそういう感覚で生きてるので、否定はしません。
ただ韓国のもっと。そうイ・パクサとか、そんな感じを聞きたいっすね。
二番煎じとかじゃなくて、もう勘弁してくれみたいなヤツがいい。

正直、自分の中では韓国の音楽=イ・パクサで始まって終わってしまっている。
このポンチャックを初めて聞いたときには、あまりの衝撃すぎてどうしようもなかった。
素直な気持ち。

少しYOUTUBE観てたら、新しいのが。
新しい衝撃は勘弁してくれ、イ・パクサ。偉大な男。



奈美恵のフェイバリットソングから、イ・パクサと散らかってしまった(笑

続・BLUE TEARS [君にR&Rを!(日本)]

6年前。

2005年7月の記事の続編。

あの日以降も、彼とは良好な関係にある。
ボクが職場を離れたことにより、後輩から友達となった。

この頃、彼は彼女と再会を果たせずにいた。
幾つもの後悔とその一歩一歩の曖昧さを悔やむ日々の中に。

美化された思い出は、風化しないよう真空パックの中に閉じ込めて。
変色しない不変的なものとして、心の中に据え置いても咎めはないものを、
彼は咲かそうと努力した。

途切れた線路を、再び繋げようと。

若いなりに必死さがあって、「若い」を理由に断絶してしまう
大人としての理由が、言葉が大嫌いだったが。

21歳の自分よりは、32歳の今の方が誰かには優しく出来ると
想うし、事実でもある。

人間は重ねながら、年輪と経験を増やしていく。

早熟に落ちた恋から、実は朽ちて。
乾いた風と凍てつく地面の中で、
次の再生を信じ続けた彼の勇気に。
努力と一途な種は、発芽をし。
また新しい結実のため、時間を経た6年。

来月彼は、彼女と結婚する。

SNSで再会し。
そこから、滋賀と東京の距離を高速バスで埋めて。
幼少時代からの憧れの先輩と結婚に至る。

恋の慢性は、キラキラを忘れてしまうのだけど。
時々、彼女が愛しくて堪らなかったときを思い出して欲しい。

何かの喧嘩でも、好きになった人間の弱みをいつまでも大切に。

6年、彼は順風満帆ではなく、喧嘩もし。
別れたりもし、6年満期の想い出があるわけではない。

その道程の中で、色んな時間を過ごし、
歯噛みをしスレ違いもし、今ここにある。

そんな時間の中でも、生涯忘れえぬ曲があるのはステキなこと。

下手なものよりも。
あの頃の気持ちを忘れずに、リビングに飾れと命令するために。

ボクも知らなかったのだけれど、
このシングルを購入。

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この7cmCDシングルという化石になってしまったフォーマットが
時の流れを止めて。
そして、いつまでも仲良くいれるように、心から祝福を。

来月2人の挙式のために、5年ぶりにHAWAIIに行きます。


竹原ピストル 「父から娘へ~さや侍の手紙~」 [君にR&Rを!(日本)]

「さや侍」を見たときには、発売していなかった竹原ピストルの。
あのラスト。

今日、ようやくCDを買った。
CDシングルを1000円出して買うのは、久し振り。

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少し控え目にCDのデッキに入れて。
あのシーンと同じ、TAKEとして1曲目は録音。

あのシーンが鮮烈にやってくるわけではなく。
松本監督の竹原ピストルへの想いや。
随分聞き続けてる野狐禅の曲だとか。

そういう自分の価値観の振り返りも含めて、
何か去来してくるものが、こみ上げてきます。

竹原ピストルの歌詞ではないのせよ、
その篭った感じは、随分咀嚼をして彼は口から言葉を打ち付けるのでしょう。
そういう気持ちの載せ方。

互いの感情を正直にぶつかっているように想います。

ここで売れようとか、ここで評価をとか
微塵もなく。

正直、タイアップとかでなんとかなるような時代でもないでしょう。
馬鹿みたいに売れないでしょう。

映画も静かに終息していくでしょう。
何か名作の裏に隠れていくように。

でも、この曲はそういう中に隠れたりせず、
静かに語り継がれていっていけたらそれでいいんじゃないかと想います。

1人、娘を持つ親として。
ボクも素直に、娘の子どもに生まれ変わって。
彼女の人生最初から最後まで見ていたい。

まぁそんな輪廻も信じてはいないけど。

巡るという言葉は、涙の裏を流れる喜びの水分だと想います。
巡りたいけど、巡れないこともある。
不可抗力もなく、そのままの中でたどり着くのが巡る。

これを竹原ピストル以外の人間が放っても。
ボクには刺さらなかったんだろう。

今は貫いて、その方向は見えないけれど。
今の竹原ピストルはあの頃と変わらず、真っ直ぐすぎて眩しい。


内田裕也 「A RUN DOGS」 [君にR&Rを!(日本)]

自分に余裕が無いときには、本棚もレコード棚も漁らない。
これ本当にわかりやすい精神状態のベクトルで、
自分の本棚見るより、娘と絵本選んで本箱覗く時間の方が、
意外と長いんじゃないかなと思うときは、黄色信号です。

先日、男を下げた内田裕也。
そして、ロックンロールなのは樹木希林と、皆頷いた顛末。

どっかにも書いたけど、内田裕也は内田裕也のアイデンティティがあって。
あんなにも「ロックンロール!」って言いながら、
あれこれ出来るのは、日本で内田裕也しかいないし、
色んなことあったのに、今更ストーカーだとか恐喝だって言っても、
「だって、内田裕也でしょ?」ってならないんでしょうかね(笑

かみさんが、テレビを見ながら。
「内田裕也ってなんで、あんなにテレビ出てロックンロール!!って言ってるの?
 そんなに人気があるの?」って話になり(苦笑

丁寧な説明が出来ず(笑
趣味趣向が違うかみさんに、フラワーズの良い部分と悪い部分を
話しても噛み合わないのは必須で。

じゃぁ、ボクが思う内田裕也のR&Rな部分を説明しきれない
ということで、代わりにここで。

内田裕也のフラワーズというのは、カバー一辺倒で、さほど面白みには欠ける。
ソロ~フラワートラベリンバンドと盛り上がって、フラワーズを買ったんだけど、
聞いてがっかりしてしまった思い出は苦い。

ただこの頃、時代には、PUNKと並列にスピードを上げてきた
前衛的なR&R MUSICを、積極的に消化しようとした代表格が内田裕也だったとは
今でも文献や楽曲から素直に思える。

ヒット曲も無いが、それが重要ではなくやってきた行動や足跡が
今も残る内田裕也の礎と考えていいと思う。

この人はR&Rに対する偉大なるミーハーなんではないか?!と
思ってしまう部分が、曖昧には残る中でも、
ボクが内田裕也=ロックンロールと思えるのが名盤
「A DOG RUNS」

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あまり高評価ではないものの、
このアルバムの秀逸さは楽曲提供の一流。

近田春夫、阿木耀子・宇崎竜童、ミッキー吉野、ムッシュ、ジュリー、
そしてジョニー大倉。

個人的に、この1970年代のジョニー大倉WORKSは、非の打ち所の無い
完全無比のロックンロールナンバーが存在して、このアルバムの提供曲も
その評価から漏れない。

古くさい歌詞とコテコテのナンバーでありながら、
潔さにも似た美しさがあって。
正直、この平成の世の中には出せない色気がある。

ジュリーの「決めてやるぜ今夜」に至っては卒倒モノ。

唯一ともいえるこのオリジナルアルバムの金字塔が、
さほど認知されない感じは惜しい。

ボクと同じ歳の32年前のアルバムである故、当然埃臭さは感じる。
ただ、ロックンロールの気質はしっかり感じれるので、
埃臭いだけで、クラッシックさは薄い。

幸福を感じれる一枚でもあると僕は思う。
さほど内田裕也を知らない人は、都知事選の映像や様々なユニークに
笑ってしまうかもしれないけど、このアルバムだけは、
全うなロックンローラーの内田裕也が存在してる。

このアルバムを勢いで買ったときは、
さほど聞き込まなかったけど、なんとなく自分の中で一周したなと
思った中、レコード棚からひょっこり出てきて、針を落としたら最後。

やっぱり追いかけ続けて、追い越そうと。
何かを探して求め続けた時代の音楽には、暗中模索を昇華出来る
確信が時代を超えてついてくる。

当時は、受け入れなくても。
今聞いても、そのセピア感がたまらない。

なんで内田裕也なの?と思う人は是非聞いてみて欲しい。

人間としての内田裕也の評価なんか、ボクにはどうでもいいが、
R&Rレコードの評価としては一級品。

そして、やっぱりどんなことしてようと、
内田裕也は内田裕也で。
今更どんな事件起こしても、やっぱり内田裕也だと笑えるところも、
変わらない内田裕也だとは思う。


http://www.youtube.com/watch?v=Zr3tNIB9Myk&NR=1


恋する凡人とボク [君にR&Rを!(日本)]

先日、ある人に「色々、**さんを見てますが、悩みごとは無いんですか?」と聞かれた。
久し振りに言われた言葉で、笑ってしまった。

悩みごと。
なんの本だったか忘れたが、昔ベンジーが「悩みごとは3秒」みたいなこと書いてあって。
そのときのボクは「おぉ!」と思って、悩み事は3秒と決めて生きていこうと思ったのだけれど、
そんな簡単な人生ならば、皆、楽で自殺なんかしないわと思ってたのもまた事実で。

でも、この気持ち「悩み事は3秒」をKEPPし続けて生きてたら、
本当に悩みごとは3秒になるのだと、一種確信したりして。

悩む=YES OR NOという究極の選択肢があって。

その悩む行為は「YESかNO」かの選択する戸惑いではなく、
自分の内在で決めている選択の決定力への戸惑い。
つまりは、YESかNOかは既に決まってることが多い。

その決定力に翻弄されず、YESかNOかで判断したものを、
前に出せば、事実悩みというのは存在しないもんであるという結論。

そして、最悪こうなるとそれも想定した上で、決断すれば、
概ね最悪以上には転がらず、概ね失敗しても想定内で
POSITIVEにいられるものだと勝手な推進力。
最悪よりはマシってやつです。

身綺麗にはいられないし、失敗もすれば批判や罵倒も
本意とは違う部分で勝手に物事は進むにしても、
最悪には概ねたどり着かないものだと、自分は思っているので、
たかが仕事では概ね、悩みなどはなく。

仕事で悩む時間は、多少はあっても、やってみて。
ダメなら謝って引き帰して、代替に作戦会議となればいいわけで。

なんの問題もなく行くと思うのです。

30th century NURUYU kokeshiも本当に、葛藤と手探りの中で
やってきたし、やってるけど。
実際問題としての、戸惑いや迷いは、振り切って前に進んで。
前に行く時間の中で得たものや、先に見える景色を想像しながら
進んでいく心地よさは、代え難いものであったり。

でも、こうやって偉そうに言ってても、
成功する根拠もないし、自信も常に無い。
でも、やってる自分ぐらいは自信を持たなければ、周りに迷惑もかかる。

そういうことが一番の悪だと、ボクはそう想っています。

こけしの展示会前後、いっつもこの曲を聴いていました。
何度も何度もです。
睡眠が足りなくても、時間が上手く使えなくても。
自信が欠けても。
この曲を聞きながら、この曲に共感できる自分と。
この曲に支えられてると感じれる自分を信じて進みました。
そして、進みます。



恋する凡人/スピッツ

恋したのは、こけしか。家族か。

1人の人間として。
父親として、夫として、息子として。
色んな役割の中の自分でありながら、自分は自分で。

その自分に素直にあれば、すべての役割の自分は勝手についてきて
存在証明は勝手に残る。

肩書きに翻弄されず、自分でいればいい。
その為には、音楽でロックンロールがなくては困る。

意味も意義も、跡から芽出るものに任せればよく。
そして、意味や意義を考える時間は必要なく。

この曲はボクの根本の大事な部分を、実に素晴らしく表現してくれてる気がして、
嬉しかった。

SMAP 「HAPPY」 [君にR&Rを!(日本)]

ひょんなことから、手元に来たSMAP SHOPで瞬く間に売り切れたCD。

「HAPPY」

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「CHANTOSHINAITONE!」

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「SEKAI NI HITOTSUDAKENO HANA」

世界に1つだけの花を聞きながら、
この歌がなんか凄く嫌で、当時耳を塞いでいたことを忘れていた。

そして、小西康陽WORKSのHAPPYを聞いて。
コメントのしようがなく。
「CHANTOSHINAITONE!」はシールドのまま、SMAP LOVERにPRESENT!

マッチ、トシ豪快さ、グッバイの華麗さ、シブがき隊の緩さ、
男闘呼組の曖昧さ、光GENJIに絢爛さ。

アイドルが、火花のようでなくなったのは、SMAPからだろう。

企画物ぐらい、考えられないぐらいのアプローチをして欲しいものだ。
やはり、わかっていたがSMAPは愛せない。


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