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ゆらゆら帝国「な・ま・し・び・れ・な・め・ま・い」 [君にR&Rを!(日本)]

轟音と騒音と同じ単位でリズムと。
その中にある呼吸の音と脈拍の振動。

こんなにも荒々しく。
神々しく。
スピードの緩急の狭間に存在する難解故の複雑な音の城の中で、
身体にまとわり付く暑さを光栄に想う。

CDというフォーマットに関わらず。
余すことなくカセットテープに封入したかのような。
そんな伸びてしまうこともいとわない。
電気に吸着する音が、反響しながらヘッドフォンから脳みそで反発を繰り替えし。

ピンポン玉のように、ピンボールのように。
あちらこちらの脳壁から直線に蜘蛛の巣の形状を目指しながら、音の痕跡を残す。

幾度かの目撃のゆらゆら帝国は。
徐々に客席を追い込んでいく印象から。
一気に押し流す印象を持った。

でも、ゆらゆら帝国が静かに夜の帳を下ろすような。

幻想的な世界は、剥き出しにスピーカーを伝って。
誰もが高揚してしまうソレよりも、荘厳であり。
難解複雑な森羅万象からの睡魔の誘いが好き。

脳みそが零れ落ちるような。

ただ、このアルバムの最初のイントロダクションのギターの徘徊を聞けば。
過去との変化や現在の進化を哂い、評価などという曖昧なものに翻弄されず。
自分が好きな音だけが、手の中に残る感覚に蝕まれると想う。

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夏の入り口から秋の少し肌寒い頃に到達。

『Nylon100%×U.F.O. CLUB presents Legendary Gate』

日時:2009年10月18日(日)
会場:東京 SHIBUYA-AX
開場/開演:16:00/18:00
共演:8 1/2 / FRICTION
料金:All Standing ¥4,500

FRICTIONのみならず、8 1/2。
東京ロッカーズなんて古くさい言葉を現実に実感する前に。
21世紀に到達した現世。

この日の夜は、1970年代からのタイムトンネルがAXから続いてる。
こんなメンツが、AXという大きなハコで体感できる今を、
嬉しく想う気持ちは日食なんかよりも、鋭い。
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