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THE ROKKETS 「ROKKET SIZE」 [君にR&Rを!(日本)]

アベフトシのルーツを探して。
最初に辿るギタリストは鮎川誠。
SHEENA&ROKKETS。

今のボクら世代の人間が拳をフリ上げて。
シナロケを祝福できるほど、シナロケを知ってはいない。

廉価になってしまった、レコード屋のダンボールの中で。
世間的には埃が被ったレコード。
でも、我が家で針を落とせば、瞬間で息を吹き返す。

鮎川さんが何を想って。
少なくてもここ15年ほどを、生きてきたのかそんなことを知りたい。

そん中に、きっと今のボクが迷いを解決するようなヒントが
存在してる気がしてるから。

PA0_0854.JPG

そんな重い気分の中で、「THE ROKKETS」を聞く。
繰り返し。

攻撃的なフレーズは少ない。
たどたどしい日本語。
妙なアクセントは、クリームを混ぜて搾り出すような。
そんなボーカルの中に塗れて。

突然の「ROCK IS ALRIGHT」
ロックは不純な歌詞で音でいい。
切れ味の鋭さが更に卑猥にさせながら、純粋にも転がっていく。

自然に身体も動くし。
そん中から、「もはやどうでもよし」の潔さの感情も芽生える。

瞬間的な花火のような。
鬱憤した感情の発散かもしれないけど。
レコードであれば、どこでも、いつでも。
場所も時間も選ばない。
そうやって、自分で自分を壊して前に進む。

貧乏でも逆境でも。
自分の気持ちの整理のつかない事案でも。
「これでいいのだ」って笑えるような時間や隙間を作りたいもので。

この80年代のR&Rの象徴。
やり尽くさないのか?常にやり尽くしてるのか?
曖昧な中でも伝わる、前のめり。

鮎川誠のギターと声に、何か自分の足りない何かを指摘されてる気分にもなってくる。

最初にも書いたけど、シナロケというよりも。
大好きなサンハウスよりも。
今は鮎川誠。
って時がやっぱりあって。

そういう時間があるときには、やっぱり「THE ROKKETS」か「クールソロ」
今更ながら、本当に素晴らしいアルバムだと想う。

ギターはやっぱり凄まじい、そこにアンバランスのボーカル。
過去の鮎川さんが取るボーカルの中でも「ROKKET SIZE」は、
非常に質も勢いもある気がします。

ボクは批評家では無いので、専門的なことはわからないですが。

長く続くロックバンド。
古いとかよりも、続いているのが何より美しい。
見てくれは老いても、変わらないのが本当に。

いつ聞いても斬新さは感じない。
斬新!と言われたときには聞いて無いし、生まれて無い可能性もあるわけで(笑

斬新さを感じないから、今も聞けるのかもしれないし。
好みなのかもしれない。

とにかく、今は鮎川誠な訳で。
我が家のソロから、シナロケと引っ張りまわして聞いています。

鮎川さんは、絶対に死ぬまでロックンロールしてるだろうから。
ボクはきっと節々で見る、鮎川さんの姿に感服しながら生きると思います。

PA0_0853.JPG

あるインタビュー雑誌で。
「(ロックのレコードを)懐かしいなって思って聞くようになったら、おしまい。」
そう言ってた鮎川さんの雑誌は1994年のものだった。

当時のボクは、この雑誌の鮎川さんを見ても、ピンと来なかったけど。
写真のカッコよさはあまりに衝撃だったことを覚えてる。

この言葉の意味を知れるようになったのに、随分時間がかかった。
いいなと思った音楽、バンドは墓まで連れていく。
ボクも今は同じ気持ちになれました。

この雑誌今も綺麗にとってあります。
当時のボクは、15歳。
鮎川さんはおろか、シナロケも知らない小僧でした。

でもこの雑誌は絶対に捨てちゃいけないと思って。
ずっと取ってあったものです。
別に価値のある雑誌ではありません。

でも、この頃に買った雑誌って。
そういう気持ちの原点みたいのが、凄く散ってて。
なんかノスタルジック通り越して、嬉しい気持ちになります。

凄く前。
きっと2001年ぐらいに、ある店でシナロケのTシャツ見かけました。
ボクは当時、日本のROCKに傾倒してて。
当然、シナロケも聞いてたけど。
いまいち気持ちが盛り上がらなくて、買わなかったTシャツがあって。

今更、すっげぇ欲しくて。
もう凄く欲しくて。
HPも通販してなくて。

ようやく探しまして。

福岡の JUKE RECORDS で取り扱っていました。

娘さんの鮎川陽子さんのデザインのようです。即注文。
楽しみです。

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コメント 8

TBM

「ROKKET SIZE」は、リアルタイムでLP買って、
めちゃ聴きましたね。
来月、Wear Red Shoes の大阪でも、シナロケやら、
仲野茂、中村達也、ウエノコウジなど、興味深い
出演者が多数出演のよう。なんとか行こうと思ってます。
by TBM (2009-08-30 23:33) 

ルースターズ

>TBM様
リアルタイムっ!(笑
・・・・年齢バレますね(笑

http://www.redshoes.jp/wrs/index.html
凄いメンツっすよね!
ただ、東京メンツ多すぎて消化不良になってしまいそうで(笑

ただ、シナロケ見てぇ。
最近見たいバンドが多いわりに身動きがとれない日常・・・。

by ルースターズ (2009-08-31 07:47) 

FUCKINTOSH66

シナロケのライブは、いつも最終的に鮎川さんよりもシーナのパンツ丸見えが目に焼き付いてしまってたのよね。。。w

ではこの鮎川さんを君に♪もう見てたら失敬失敬っ。
鮎川誠×char×井上富雄×古田たかし
http://www.youtube.com/watch?v=p6x174Yuj6k
by FUCKINTOSH66 (2009-08-31 16:14) 

ももこ

鮎川さん、カッコイイネ!
ステージに立ち続けた人の凄みを感じます。
by ももこ (2009-08-31 16:47) 

そら

今年の夏、久しぶりにシナロケのライブに行きました。
あるイベントでトークショーのようなものがあったのですが、
そこで鮎川さんは「死ぬまでROCKする」と。

もうその言葉がズンと響いて泣きそうになりました。
重みが凄くて…。
by そら (2009-09-01 21:37) 

ルースターズ

>F66様
知らなかったです!!!
カッケー。カッケー。
こういうのってあんまお金に直結しないんっすよね・・・。
でもそういう価値基準にないっ!!
カッケー。

最終的には、シーナ。
これ基本っすよね。
鮎川さんDJしてても、最後はシーナとダンスしておしまい(笑
by ルースターズ (2009-09-08 07:46) 

ルースターズ

>ももこ様
ステージでは結構笑顔も多い。
ビリビリしてんのは、ギターの音だけで空気は
柔らかいのもまた、大人のR&Rな感じ・・・・。
by ルースターズ (2009-09-08 07:47) 

ルースターズ

>そら様
もう、今更やめる意味もないし、必要もないんでしょうね。
俳優やりますとか、もはや意味ないもん(笑

でも、鮎川さんはその綺麗な顔や希有なキャラクターを
是非他でも披露してほしい。

結局はギタリストでロックスターなのは変わらないんだから。
なにやっても鮎川誠。

もはや変わらないし、変われない。
by ルースターズ (2009-09-08 07:53) 

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