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黒石ほるぷ子ども館 (青森県黒石市) [君にTRAVELを!]

BLACK STONE CITYの活動にあたって。
勝手ながら、黒石の子供たちに送る部分があります。

その中で最も心動かされた建物や空気が、黒石ほるぷ子ども館でした。

ボクは黒石で時間を過ごすにあたって。
本当に素晴らしい時間を得てきた。
些細な旅行での時間の積み重ねではあったけれど。

青森の素晴らしさを教えてくれたのは、
間違いなく今回お世話になった叔父叔母だったし、
黒石のやさしさを教えてくれたのは、大叔父と大叔母、そして祖母だった。

黒石という純朴な土地で。
やがてどういう人生や道を歩もうとも、
その黒石の土壌に誇りや慈しみなどを持って、
日々を歩いてくれればいいと。
偉そうですが、そう思いました。

ほるぷは、その黒石の子供たちが健やかに過ごされように、
利益やしがらみを無視した、建造物で。

1975年に、ほるぷ図書販売会社(当時)が
黒石市に寄贈した子どものための図書館で、
建築家の菊竹清訓氏の設計。

扉を開ける前から。
こどもたちの声が聞こえた。
図書館だけれど、放課後教室の役割も担い。
子どもが賑やかに過ごしている。

ちょっとした赤子の声にも目くじらを立てるような狭い輩もいない。

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土間から入り。

すぐに開けた空間が飛び込んだ。
ネットで見た景色そのままと。
そして、子供たちの笑顔がそのままに。

抜ける風に。
その先のりんご畑が、呼吸をしている。

高い天井と。
やさしく見守るSTAFFの方と。
興味津々の子供の表情がめんごい。

男の子が妻に。
「この人とこの人が結婚してるの?」とボクを指差す。
そして「この子が赤ちゃんなの?」って(笑

当たり前なんだけど、その瞳があまりにもまばゆくて、
笑ってしまった。

ボクと妻が「同じ年」というと。びっくりしていた拍子に、
妻がその男の子に「好きな子は同じ年にいるの?」と聞くと
「うん!いるよ」と大きな声で答えてくれた

そのまっすぐさに妻も驚きと微笑みで楽しんでいた。

本を読む子。
ボクについてきて、興味津々丸出しの子。
ほるぷの遊び場ポイントを教えてくれる子。
友達と本を覗きあう子。

STAFFの方も至極丁寧に各所の説明をしてくださった。

時間の経過でカーペットを替えたこと。
蔵書が増えて書庫がなく、やむなく当初の玄関をつぶして、
書庫にしていることや。
葦を使って、蚊やブユを避けていること。

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そしてほるぷレーダーと呼ばれるモニュメントが、
現在修理を終えて、回るようになったこと。
(それでもモーターの劣化は否めず、年に数回しか回すことが
 出来ないとのこと。以前は、ほるぷ開館の間、こどもたちがほるぷが
 開いていることが遠くからでもわかるように回り続けていたとのこと)

経年劣化は否めない。
しかしながら、築35年とは思えない美しさと清潔さがある。
いかに地元が丁寧にこの建物を愛してきたが伝わる。

温度がある建物だと思った。

公民館が併設され。
裏にはりんご畑が広がり。
土の香りと、本の柔らかな香りがあいまって。
重ねてきたソファのつやが、時間の流れを感じさせる。

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今でも長い木の椅子には、
こどもが並んで本を読んでいる。

時間の流れの中に、必要なもの。
そして、交換したもの。
様々な変化は、人間がそこにいるからであって。
その葦もまた、この場所に必要なものであって。

確かに見栄えは悪くなるが、見栄えよりも、
こどもの安全や居心地なのだからと思い、
少し何かを洗い流される心地だった。

沢山写真を撮ったが、とても楽しかった。

娘は寝てしまっていたが、次の楽しみでもいいと思った。
何度でも、いつでも来たい場所の1つになった。
少しのんびり本を読んで、温泉につかって。
1日を過ごすのも贅沢でいいと思った。

人生の中で、そんな1日があっても悪くないと思えるような1日を
今度やってみようと思う。

後日、アーハウスをSTABLES(弘前)で見つけた。
購入し自分の雑な写真との違いや至極丁寧な説明と相まって、
今一度赴きたい気持ちになっている(笑

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〒036-0411 青森県黒石市大字温湯字派15番地2号
    TEL・FAX 0172-54-8070

★開館時間
午前10時15分~午後5時
★休館日
毎月第1、3、5日曜日
毎月第2、4月曜日
国民の祝日
年末年始(12月29日~1月3日)
館内整理日(毎月末日) ※日曜日にあたるときは、その翌日

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君にロックンロールを!IN 津軽2010 =2日目=(1) [君にTRAVELを!]

昨晩のねぶたの熱狂を温泉の湯に流し。
水分にならないアルコールをたらふく。

気持ちよく眠れた朝のしじみ汁に感謝。

十和田美術館に行く予定だったが、
娘の熱が上がり、早々に通院することにした。
待合室のごったがえしの中、丁寧な診察を受け、長く処方箋で待たされ。

以降、熱は下降していく。

せっかくなので、近場にということで。
叔父が基本「イチオシ」の城ヶ倉大橋へ。

途中、黒石やきそばといえば、
個人的イチオシの「マルタ」にて、やきそばを購入!
¥100なんですがね、美味いというか、値段の割りに素晴らしい。

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八甲田につながる大きな橋なのだが、
高所恐怖症のボクは欄干付近を歩けない(笑

前回来た時には、雪の一面で。
その水墨画のような美しさに圧倒されたが、
また違う景色の新緑のコントラストに感銘。
秋はきっと紅葉で綺麗だろう。

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基本景色にあまり興味を持たないのですが。
それでも、少しのまれる感じ。
故、熱心に写真を撮らない子(ボク)

城ヶ倉大橋の先に、酸ヶ湯(すかゆ)という湯治場があるとのことで、
食事がてら行ったのだが。

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これまた素晴らしい建物に圧倒。

昨日、アスパムで「生姜味噌おでん」なるものを食した。
叔母から聞くと、だしのみでおでんを煮込み。
そのおでんに生姜味噌(生姜多めが美味い)をかけて、
食すのがポピュラーなおでんとのことだった。

アスパムでのおでんを見て、
叔母は「違う」と話していたが、本来は「たけのこ」が入るそうだ。

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そのたけのこが美味と話していたが、「酸ヶ湯」でその
本物に限りなく近い生姜味噌おでんを食したが、
この旅でも上位に入る美味さであった。

生姜多め。これ基本。
東北だし、身体を温める上でも基本なのかなとも感じた次第。

お土産コーナーでのイチオシは
「棟方志功デザイン 八甲田神鷹バッジ」

もう即買(笑
ただ値段は、バッジのくせに「1000円」
高い。

八甲田にも上ってないのに(笑
普通の八甲田バッジもお土産に購入。

いろいろ見たんですが、青森の鳥が「ふくろう」だそうで。
もっとイカシタふくろうグッズを求めていますよ、あたしは。

そして、この棟方バッジのデザインを少し変えて、
「HAKKODA」を「SUKAYU」とかに変えて、
Tシャツ売ってるんですが、それがひどい。
まぁ売れ残り感を見たら、いい感じですがね、やられ具合が。

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志功のバッジも、何年前に作って、
何年間売ってんだ?!みたいな売り方ですけどね(笑

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ここでも昨日のんだ「ミシマのバナナサイダー」をのむが、
物珍しさだけで、さほどね。

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食事は麦とろメシ。
もう美味し。
ただ、とろろとか基本食わない子なので、
途中から飽きる。
というより、食う前に生姜おでんだの食えば、
満たされた状態で食うのはいかんってこと。

酸ヶ湯でもそうだったが、八甲田の湧き水の冷たく美味いこと。
何か言いいえない感動のある水は久しくのんでいない。

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道中気になった店の「山の母さんの店」に寄る。
ほったて小屋ではあるが、何か力を感じる佇まいでした。

ゆでたとうもろこしを食す。
少なからず、東京で食う比にはならず。

福島やこの黒石でも幼少期から散々、
とうもろこしを食ったが、人生ベスト1のとうもろこしだった。

眼前にとうもろこし畑の広がり方の説得力が
本当に勇猛だった。
山くらげも売っていたが、今回は調理のしようもなくあきらめた。
山くらげ食いたかった。
思えば、買えばよかった(苦笑)

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伝承工芸館とこけし館にも、初。

盛秀太郎の足跡を知れただけでも、
沢山の盛秀こけしを見れただけでも、幸せでした。

おそらく日本でもっともステキなこけしだと。
心底思います。
温湯こけし。

こけしのハローワークも見れました。
奥瀬鉄則氏のこけしが多くて、少しびっくり。
比較的値段が、リーズナブルではなく。
まぁ出す人は出すんでしょうが、
どういう回転率なのかな?とも想ったり。

オークションに出ても、ちょっと厳しいだろうなと言う値段でした。
オークションの恩恵で、随分いいこけしが全国から買えるので。
いい値段だったら、買っていきたかったんですが。
難しかったです。

この本も買えました。

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伝承館にしても、ここにしても。
なんでこんな場所にあるんだろう?って感じで。

これが温湯の温泉郷にあったら、
観光客の恩恵を多分に温湯は受けるだろうにと、少し残念です。

こういう導線つくりがヘタです。
もう動かせないのだから。

個人的には、そういう側面で見てしまうので残念です。

<追記>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100817-00000009-maip-soci
回転率いいみたいですね!
良案だと思います。

こういうお金の仕組みだよって言ってもらえれば、
良かったのに。

「成約時はこけし館が3割の手数料を得、若手工人を支える基金に積み立てる。」

そういうのなら、3割引感覚。
値段はグッとリーズナブルです。

いい作品が欲しい人の下に行くのは、
至極素晴らしいことです。
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君にロックンロールを!IN 津軽2010 =1日目= [君にTRAVELを!]

休暇を頂き。
青森県黒石市へ、家族と。

幼き時分から何度か黒石に行っているけれど。
まさか妻子帯者になって、黒石に行って。

ましてや、子どもの頃の記憶が鮮明に残る軒下を、
家族で歩くことになるなんて、微塵にも思いませんでした。

今回は、実り多く本当に感性が磨かれ。
それと比例するかのように、娘の体調不良と。
なんだか、娘には悪いことをしたなと、帰京後(笑)に反省しました。

今回は、初めて飛行機で青森へ。
ノクターンでも新幹線から特急~弘南鉄道黒石線でもなく。

早すぎて、「青森に来たな」の実感なし(笑
少々勿体無いものの、時間はかからないほうがいい。

荷物の受け渡しをしようと待つと、忍び寄る影2つ。
従姉妹のKIDS(笑
手厚いお出迎え。津軽っ子ではなく、所沢っ子(笑

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その後車で、王余魚沢(かれいざわ)を通る。
先日、BLACK STONE CITYのこけしの件で、
お知り合いになった方が「teco-LLC」という活動をされていて。
覗いてみたかったけれど、さほど自由の利かない身。
次回こそは、と歯噛みする(笑

黒石に着くと、随分と賑やかになった国道沿いにびっくりする。
基本的には、街並みが変わらないものの。
節々で、中型のスーパーの乱立など。
時代の変遷を感じる。

到着ほど無く。
「青森県立美術館」へ。
2年ぶりの県立美術館
前回は雪で覆われていたが、今回は、青空。

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岩木山をしっかり望めなかったのは、無念だったが、
十分に緑生い茂り。
抜ける風が涼やかな素晴らしいロケーション。

企画展「ロボットと美術 機械×身体のビジュアルイメージ」のおかげで。
普段、美術館なんかにいかない!と言っていた従姉妹のKIDSも、
楽しそうに眺めていた。

ドローイングは、先日見たロトチェンコに近い感じで。
幾何学模様を重ねながら、機械じかけのような
無機質なデザインに変えていく。

その無機質感と裏腹に、綺麗な曲線ではなく、
手書きの人間くさい部分が、温度を感じる。

ロボット展では、昔に夢中になった
プラモデルのハコや雑誌の挿絵の原画。

ダンバインに、マクロス、ボトムズと言ったボクら世代のガンダムに近い
戦闘ロボットの挿絵から、従姉妹のKIDSが夢中になる、
ウルトラマンのロボット怪獣や、近現代のガンダムからエヴァンゲリオンまで。

実に様々な種類の機械じかけが並んで。

以前ニュースで見た「アトム」の人形もあり。
なんだか得した気分だった。

色々感想を書きたいが、ロボット大集合!みたいなのが主(笑

常設展では、奈良美智の作品以上に、変わらずエントランスの
大きすぎるシャガールは圧巻ものでした。

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前回は近くに寄れなかった「青森犬」
激写する従姉妹のKIDSの方が面白かったのは内緒です。

没後20年 工藤哲巳:前衛芸術家の魂がやっていたのですが、
本当に刺激的で。

1つ1つ眺めたかったのですが、4歳と5歳のKIDSには刺激が強すぎて、
眺めてる時間なく、ほとんど素通り。
機会があれば再度見てみたい。

人間の閉鎖閉塞した葛藤や焦燥、憤怒や絶望失望だとか。
そういうものを実体化している印象を受けた。
なかなかそういう風に感じれる作品に出会うことも稀で。
そんな時間だったにも関わらず、もったいなかったがこれもまた定め。

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冬に見た「民芸」コーナーが無くなっていて、至極残念。
妻に昔のこぎんざしを見せてあげたかったのだが。

時間を少し早めに過ごし。
青森ねぶたを見に、繁華街へ!

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青森ねぶたまで時間があるので、青森の土産物屋といえば。
「アスパム」とのことで、アスパムへ行き。
早々にBEERを流し込む。

ほたてカレーたいやきを始め、CRAZYな食い物から素晴らしい物まで。
前回hanao氏とここを訪れた際も、爆安のホタテやサザエを貪ったが。
同様でした(笑

アスパムも、ねぶたで早仕舞いなのか。
早々に活気を失い(笑
止む無く、追い出されるように街にねぶたを見る。

この日66万人といわれていたが、見る場所が良かったせいか。
さほど混雑を感じなかったもののいささか飲みすぎた。

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ねぶたはいつみてもいいもんで。
不況不況と言われても、大きな企業は大きなねぶたを出して。
期間中盛り上げてくれるわけで。

どこのねぶたもそうだが、引っ張る人間の表情が何より素晴らしい。
ほころんでしまうのは、ねぶたの雄大さよりも、
そこに携わる人の佇まいた表情だなと、想ってしまう。

しかしながら、それを煽動するのがねぶたなのだから、
いかに強い力があるのかは、実感できる。

帰り際、従姉妹のKIDSがねぷたに触発され、
終始、ねぷたの真似をしていたが。
そのねぶたが一番印象に残ってしまったのが、なんとも勿体無い(笑

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偽ねぶたとりりこ。
ちなみにこの写真は偽造で、翌日の五所川原で撮影したもの。
つまりは、ねぶたを見るたびに、リクエストに応えてくれたのでした(笑
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麻吉旅館 [君にTRAVELを!]

伊勢に行くにあたって、いつものように文化財と美術館を調べた。

旅先の偶然を狙うには、あまりにリスキーなので、
基本十分に下調べをするようになったのは、20も真ん中を越えてからの話。

美術館は、前にも記事にした、「arne」の大橋歩の個展があったような話は
あったが、わざわざ足を伸ばして見たい企画展もなく。
また事前に、売り切れて在庫ナシだった「arne」の三重特集号も、
震撼するほどの興奮は生まれず。

本も沢山ブックオフで買ったが、どれも同じ場所ばかりで、
正直どうしようもなかった。

そんな中、宿を探していると一軒の宿。
「麻吉旅館」を見つける。
その佇まいなど鑑みても、多いに興味をそそられる場所だった。

普段、旅館というよりはホテルな時間を過ごすし、
子どもが産まれたことで、いつものようなアクティヴな旅行が
困難であると判断していたため。
旅館ぐらいは、面白い場所に泊まりたいと切望していただけに、
合致した心地。

色々口コミも見たけれど。
多くの口コミ同様に、一般的な宿泊サービスを受けるつもりならば、
避けたほうがいい。

伊勢志摩に行って、伊勢志摩観光ホテル以外で、
もてなしを期待するのも大いに疑問ではあるのだが。
この麻吉旅館には、そのような丁寧かつ細かいサービスはない。

自分的には、サービス業において、やり過ぎはないと想うし、
金額相当のサービスのない粗さは、いかんともしがたいとクレーマーでもある。

こんなとこにあるの?!
と想うような住宅街のド真ん中にある。
ナビに、「おいおい本当かよ?!」と言いたくなる。

麻吉旅館の料理は、特に美味しいわけでもない。
風呂も、少し小さな街の銭湯で、銭湯の方が充実していると想う。

居室も、お湯が出ないといわれたし(笑)
部屋の鍵のキーホルダーはこんなにゴージャス。
部屋の名前は「長寿」(笑
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特に眺めの良い場所でもない。
むしろ空き地が広がる景色であったわけで。

これで、この値段を払い泊まるのはいささか、狐につままれた気持ちと
怒りがこみ上げてくるのは、間違いではないと想う。

ましてや、初めて娘と行く家族旅行なわけで。
娘の入浴は本当に大変だったが(苦笑

稚拙ではありますが、写真を撮りました。
以下の写真を見て、感じるものがあればそれでいいし。
女将さんの、丁寧な受け答えや気持ちが、本当に気持ちの良いものだった。

サービス以外で、満足することってあるんだなと初めて想えました。
伊勢志摩という地に何か、巡礼気分で行くのではなく。
1つ旅としていくのならば、この旅館を薦めます。

心に去来するものは1つや2つではないと思います。

女将さんお世話になりました。
心優しく、気持ちの良い時間でした。

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君にロックンロールを! IN 伊勢 【1日目~その2】 [君にTRAVELを!]

ハッキリ書きますが、「伊勢」という観光地にとって。
この内宮お膝元の「おかげ横丁」「おはらい町」が、
ほとんどすべてを充足すると言っても、いいのかもしれません。

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内宮メインで、多くの観光客は来ますし、
あとはグルメ紀行です。

珠玉の食材に、散らばる名店。
集めるのは自由ですが、それ以外のすべてはここにあると考えます。

故に、この内宮付近については、十分に時間を過ごせる仕組みに
なっているし、さほど飽きの来ない場所だと感じたりもします。

今回は、こだまと快速みえに名古屋で寄り道だったので、
既に伊勢市に着いたのが、14時すぎ。
外宮参拝して、内宮のこの付近についたのが、15時半ぐらいだったかな。

そして、食い倒れ。
作られた街並みなのですが、非常に趣を残すというか。
赤福が多額の出資をしているようですが。
でも、十分に楽しめます。

入り口の「武雷庵」にて、かみさんは牡蠣を食し。
的矢牡蠣と言って地元の名産。
1つ200円で美味しい牡蠣が食えます。

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そして赤福本店。
ただのあんこ餅なのに、なぜあんなに美味しく感じてしまうのでしょう(笑
お店に入り、¥280を払いお茶と赤福を食す。
目の前には、五十鈴川。
でも川を眺めて、ホッという感じでもなく(笑

伊勢を感じるわけです。
勢いに乗ったあたしは、赤福本店の前にある、
赤福善哉を頂き。

実は、餅キライな非国民なあたしの餅うまし!の衝撃をくれました。
あんこがやっぱりいいんだと想うのです。
知らなかったんですが、名古屋あたりでは、餡が有名なようで、
餡なお菓子もとても多かった。

赤福善哉は、赤福より食うべし。

あとは、「はげ天」で棒かまぼこ食ったり、地サイダー飲んだりって感じですかね。
不思議と、伊勢=水や米などのイメージがなかったからなのか。
地酒は飲みませんでした。
力が入ってる感じもあまり受けず。
観光地には地酒はつきものだろうという感じは否めず。

海がきれいでも、酒には直結しないもんなぁと。

翌日も「おかげ横丁」に「おはらい町」は見て回るんですが。
ここで勝手に私意見。

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【BEST】
①豆腐庵山中のもなか。
 小細工せず、豆腐で攻め立てるもなかアイスの味に敬服。
②赤福善哉
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③宮忠の注連縄

宮忠の注連縄。
伊勢の玄関先には、未だ正月飾りを飾っている家を沢山みます。
その正月飾りには、木札がついていて。
その木札が買える店です。
もちろん飾りも買えます。

専門店で、正月ならばホームセンターなどでも売っていますが、
この時期ならば、このような場所ではないと売っていません。

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個人的には、このような地方の風習に触れ。
持ち帰るのは嬉しいことです。
木札だけではダメ。注連縄と一緒じゃないと意味がないと
笑われましたが、ガチな正月飾りとしてではなく、伊勢土産としても
とてもいいと思います。
ボクの買ったのは蘇民将来の木札ですが、笑門もあります。
このエピソードが気になる方は、是非自分で調べて(笑

【?】
①おかげ横丁
佇まいはいいものの、商品は粗雑というか。
孫の屋三太は意味不明だし、伊勢玩具を期待したけどさほどなかった。
娘にと思って買ったのが、結局上地木工所でこまを買った。

豚捨もいい!と言うが味はいまいち。
街の肉屋の方が好み。

煙管体験も、観光客騙しです(苦笑

>伊勢うどんの「おかだや」と、てごね寿司の「すし久」はまた後で書きます。

お土産めぐりも、愉快な感じでした。
その後は、紀くんの伊勢で過ごした思い出めぐりに勝手につき合わされ。
母校・皇學館も見せつけられました(笑

そして、1日目の宿。
「麻吉旅館」へ・・・。
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君にロックンロールを! IN 伊勢 【1日目~その1】 [君にTRAVELを!]

1978年生まれの女子は、今年は「本厄」です。

娘が産まれ、6ヶ月。

保育園も決まり。
4月から、娘が小さな社会に出るのと同時に、
妻が社会に戻るので。
この育休中に少し無理してでも、旅行に行こうという話になり。

ただ、6ヶ月の娘が飛行機は少し不安だったこともあり。
見たかった「野茂英雄 IN CARP沖縄キャンプ」は諦め。

本厄の妻の厄払いのための旅行というテーマにしました。

行き先を、「出雲」か「伊勢」にしたところ。
友達が伊勢出身で。
結婚式がてら、伊勢に帰省すると。
「じゃぁ案内せぇ」ということで、伊勢に決定し。
初めての家族旅行 IN 伊勢となりました。

娘には何から何まで初物づくしで。
いちいち感動するのも、後半は飽きました(笑

朝8時半。
夜勤明けで、品川から新幹線「こだま」で一路名古屋へ。

今回使ったのは「ぷらっとこだま」
実に安いです。時間はかかりますが、安いです。

夜勤明けでしたが、あまり寝れず。
ウトウトして名古屋。
人生初の名古屋。

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乗り換えスムーズに、伊勢市駅に行ける筈が(笑
名古屋といえば、ひつまぶし!ということで、寄り道(笑

名古屋駅構内の、まぁ美味いというよりは、とりあえず名物。
的な店に入り、ひつまぶしを堪能。

ひつまぶしのセカンドステップ。
薬味とうなぎが痺れる美味さでびっくり。

思えば、山椒でしか食ったことないやと反省。
だし汁は、だし汁自体が不発。

ただ、ひつまぶし奥深いと感動。
今後絶対、美味いひつまぶしを食うことを決意する。

そしてJR快速みえで、目的地伊勢市駅へ。
揺られ揺られ。

伊勢市駅到着。
思いの外、人がまばらなお伊勢参りの始発点。

友達の紀くんコーディネーターの下。
早速、伊勢神宮外宮へ。

伊勢のお参りは、外宮~内宮と順番が決まっております。
決して賑やかとは言えない軒並みを眺めながら、外宮に。

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一瞬にして雰囲気が変わる。
という感じではないものの、その景色も含めた総合的な
佇まいが他に無い気持ちの訪れを確かに実感出来ます。

前日、実は妻の先輩の結婚式を覗きに。
明治神宮に行ったのですが、比較しても少々質素です。
ただロケーションを含めて、その寺社の絢爛さというよりは、
すべてが包み込まれるような、荘厳さを感じる外宮です。

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下調べをしていても、これで終わり?と感じてしまう部分はありますが、
なんとなくその内宮への序章としては、非常におしとやかな感じも抱きつつ。
神様に手を合わせるのも悪くないと感じさせてくれます。

階段もきつくなく。
なんとなく「信仰=少し辛い想い」という参拝の印象を覆してくれます。

神宮参道中央抜けて、次なる目的地へ!という感じでしたが。

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神宮参道中央には、山田館というとても趣のある旅館があったりしますが。
賑わいは薄い・・・・・。

その、神宮参道中央入り口。
入るのに、勇気を伴う「若草堂」
食べログを見ると、意外な評価にビックリですが(苦笑

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必見は、この隣接する土産物屋。
CRAZYです。
誰も買わなくなった品物が、どっさり。
20年前で時間が止まっています。

故に、「’89 ISEJI」なるキーホルダーが経年で
わんさかあったり。
もう言葉では言い表せません。
ポストカードも、なぜか中学生女子が書いたようなイラスト仕様だったり。
もはや、土産物伊勢広しと言えども。
ここを凌ぐ店はないと思います。

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ボクはここで、まさかの「ペナント」購入。
旅行と言えば、「ペナント」。
そんな世代から、少し遅れた世代ですが。
平成22年になってようやく追いつけました。

当然ですが、DEAD STOCKです。

この興奮冷めやらぬまま、内宮近くの「猿田彦神社」へ。

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正直スピリチュアルとか、パワースポットとか興味もないんですが。
今回は、神社めぐりです。
伊勢といえば!という感じのお決まりの巡礼です。

この猿田彦も最近は有名なようです。
スピリチュアルで有名な方が言ってました。
その人、翌日伊勢にいましたけどね(笑

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カラーマンホールは好きなのです。
キレイ。

そしてそのまま、歩いて内宮お膝元の「おかげ横丁」に「おはらい町」に
向かうわけです。

祝日の3連休最終日ということもあって。
内宮のこの辺りは随分賑わっていました。

長いので、その2に続く。


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武相荘 @東京都町田市 [君にTRAVELを!]

一般的な盆暮れ正月の日々からの脱輪。

両家挨拶回りなど。
年に1度ぐらいしかないことだから、
休みたい身体をえっちらと動かし、
正月の貴重な休みを消費。

2日には、働いていたわけでですから、正月の実感なぞなし。

それもまた仕方なしと想うのだが、
なんかイライラして仕方がないのも事実。

こういう時は、非日常のドキドキを必要とするのが万薬。
以前から熱望していた、町田市鶴川へ。

ここには、憧れの男「白洲次郎」の邸宅が存在するのです。
「武相荘」
武蔵と相模の境目、無愛想で「武相荘」

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興味のない友達を強引に誘い。
新宿から意外と近かった鶴川まで。

ダラダラと駅からの道のりを味わいながら。

小学生以下の入館不可というルール。
四ヶ月の娘は、当然咎めなしに入館ですが(笑

うちの娘、こういう場所に行くとどんなに寝てても、
入館直前に起きるのです。これ不思議。

児童の散らかった感じは確かに、不似合いではありますが、
大人のデカイ独り言もどうかと思う場面が、チラホラ・・・・・。

昔に買った「別冊太陽」を見返しても、随分と変わった印象。
住居から博品館に変わった空気は否めないのですが、
広く公開するという趣旨故、随所に残る微かな空気と心遣いに。
何か美意識を感じるのも確かです。

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坂をあがり、次郎のジーパン姿の大きな肖像にいろり。
昔ガレージだった建物は、休憩場所になり。
現代では見られない暖を纏う空間になっていました。

門の傍らには椿が、水面に漂い。
侘びさび。

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母屋は、土足厳禁でありながら。
床がタイルなことに気付きます。

わらぶき屋根の古民家でありながらも、
土間である場所はくつろぎの空間であり。
立ち上るラッキーストライクか両切りのピースの香りが、
縦横無尽の漂ったであろう残像の想像を掻き立てるような。

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縁側はどこか懐かしく。
展示されてる品々から、話した妻と印象は。

生活の中に気品を持たすためには、良質の器かもと。
そう感じてしまうぐらいの、佇まい。

着物端切れであっても、そこに残る想い出や
直感で良しと思ったその模様からは、
何か新しい価値観の創生や気付きのような心地になります。

そして打掛の見事さには、初めて着物に心奪われました。

書斎の本棚は、そこが白洲家ではなくても。
他者のレコード棚や本棚が愉快に感じてしまうように。
例外もなくじっくりじっくりそのタイトルを眺めてしまいます。

主をなくしている本の集合体は1つの作品のように。
壁を文字で染めていて。
美しいと感じてしまうほどです。

一般の人々が、白洲家と同じような空気に包まれて
生活していくことは難しいとは思いながらも。
突拍子もなく、統一されたように感じるのは、
美意識や趣向が横には伸びず縦に伸びている感覚を感じました。

本棚にもたくさんの器や焼き物の本がありました。
その多種多岐な存在の中で、自分の生活に合う器を探求し、
また追求した片鱗がうかがえます。

高価なものが良質ではなくて、
色んなものを試し、たどり着いたんだろうなと。
そう感じます。

確かに高価で良質なものも多いのは事実ですが。
白洲次郎のみならず、白洲正子の探求心に胸撃たれた心地です。
古典美には興味が沸かなくても、その古典美の本質的な美しさは
十分に感じれる空間ではありました。

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個人的には、見たかった次郎が輸入したマッカラン。
そしてエルメスのキーホルダーなど、次郎の愛用の品が少しだけでしたが
垣間見れただけでも満足。
次郎が作った数々の日曜大工の品々も。

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「太陽」で見た写真とは、随分と景色が変わっていて。
少し商業的に感じてしまう部分が当然にあって。
ただ、そこに転がるような品々は、どこの農家にもありそうな物も多く。
生活の場だったわけで。

次郎の生き方は、鶴川で隠居していた時の。
隠した鞘に納まる鋭利を隠し研ぎながらも、穏やかな日常だったことを
感じれる、そんな転がる品々からの匂い。

そして、戦後の猛烈な突風のような知られる白洲次郎の生き方も、
また同じ白洲次郎で。

いずれにせよ、正直に生きることの必要さと意味を噛む。

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白洲次郎と言うのは、活字から見える凄さやオーラでは物足りない。
写真1枚で。
持ち物の写真だけで、これは只者では無いという気持ちになってしまう。

ベントレーなどの希少価値の高い車の話だけじゃない。

ツイードにしたって、スコッチにしたって。
なんにしたってであって。

とにかく、「太陽」を見たときに呆気にとられた感覚は
未だに残ってる。

こんな男がいたのかと。
そういう気持ちになったこととか。

ただ行くのではなく、少しでも白洲次郎を学んでから。
この武相荘の白洲正子の隙間にある白洲次郎の生活痕は、
なんとも言えない格別さが残る。

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君にロックンロールを!IN 沖縄 【4日目】  [君にTRAVELを!]

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【4日目:最終日】

沖縄のカープキャンプ以外の目的に。
前回見れなかったというか、前回には知らなかった
戦争時代の「壕」を見学したかったのです。

ネットで。
南風原(はえばる)というところに、壕があり。
そこは事前予約をすることで、見学できるとのことで
沖縄に着いてから予約をしたのです。

朝10時到着できるように出発。
荷造りは前日夜に重い身体を引きずり、終わらせて。

南風原に向かいながら。
那覇から程近いここが戦場だったのかと、少し考えたりした。
高速を降りると、片田舎に近い風景。
無機質な高速道路が横切る。

南風原壕群20号「旧陸軍病院」

ここが「ひめゆり」の物語の初めでもある。
ひめゆり隊は、ここ南風原に配属になり。
その後戦火拡大の折、あのひめゆりの塔のある「伊原第三外科壕」に行くことになる。

「ひめゆり」の塔近くの。
あのしょーもない土産物にはうんざりで。
「ひめゆり」で感じる気持ちを濁されたくないものだ。

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南風原は丘である。
丘陵から見下ろす景色には、高速道路や畑が広がる。
およそ64年前、ここは戦場であった。

ひめゆり平和祈念資料館に。
この南風原での戦火の地形と陣形の説明があります。

その説明と眼下に広がる景色が重なります。
それは恐怖にも駆られる景色です。

黄金森公園はそんな場所です。

荘厳でもなく、ただ恐怖です。
恐怖を感じないのなら、戦争反対とは言わないでしょう。
怖いから、反対なのは純粋な感想です。

南風原壕群20号の説明を「城間久子」さんという方が
丁寧にしてくれました。

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この碑は、南風原町の全町民が¥500ずつだして
立てた記念碑で、裏には翻訳文もあります。

ヘルメットと懐中電灯を渡され。

およそ70mの壕ですが。
入った瞬間に、固まります。

縦180×横180を標準とした壕。
しかしながら、恐ろしく狭い。
とても暗く。
当時のことを想像しただけで、気が狂ってしまう。
いかに戦争が無い時代に生まれたことを喜ぶべきか。

ここにベッドという名の棚が並べられ。
おおよそ病院という名前ばかりのところでの地獄絵図は、
その場に足を踏み入れた瞬間に絶望すら感じます。

「顔が見えなくて良かった」
そう証言するぐらい中は真っ暗で。
当時は、それはそれは真っ暗と凄まじい臭気、怒号にうめき声。
そして、蛆虫の音、空腹。
想像すら出来ない悲惨な場所だったと思います。

ひめゆり平和祈念資料館にレプリカがありますが、半端ではない切迫です。
本物
坑木の後。
火炎放射器で奥まで焼かれ炭化。
踏みしめられた地面。
きっとこの地面には、凄まじい量の血がしみこんでいるはず。
足を踏み出すのも躊躇いがあります。

ここを見れてよかった。
ここを見た後の、ひめゆり平和祈念資料館のリアリティは、
今までどんな戦争史実より、苦しいものです。

東京で戦争を感じないのは、天皇の膝元か。
後ろを振り向かず。
必死で復興を目指した故かと。
そんなことすら感じたり。

以前、知り合いの方から聞いた話で。
東京で空襲を受け。
焼け野原になりながらも、家に戻った。
我家にあった多くの書物が重なって綺麗に残ってて。
凄く嬉しくて、その本に指先が触れた途端。
本が、全て砂のように崩れた。
全てそのままで灰になってて。
それは凄く覚えていると話してくれました。

東京の景色は、空爆で一変しましたが、沖縄は地上戦。
その凄惨さは、日本人であるならば知るべきだと。

せめて、この場所で戦争があり。
沢山の人が死んだんだと。

生涯あの壕の空気を忘れないでしょう。

この南風原を踏まえて、車をひめゆりの塔に。
この距離同等、それ以上に。
ひめゆり隊は歩き、現在のひめゆりの塔のある「伊原第三外科壕」にたどり着いた。
そういう想いもざわめく。

青酸カリや手榴弾を渡され。
自決を強要された者、歩けない人々を南風原に残し。
おおよそ人間がする所業とは思えない見捨て。

前も後ろも地獄の道のりを、歩く人々の気持ちは
想像もつかない・・・・。

「ひめゆりの塔」を見るならば、南風原に行くことを薦めます。
そういった意味で、南風原の壕が、一般公開された意義というのは、
途方も無く大きいと想います。

初等教育で感じるものでもあり。
初等教育で学ぶには難しすぎる部分もありますが。
いずれにしても、あの場所でふざけたり、
気持ちに何も去来しないような人間にはならないで欲しいと1人の人間として。
心底想います。

南風原町立南風原文化センターは改装中でした。
ひめゆり平和祈念資料館に戦争をモロに実感するような遺品や出土品が少ない分。
このセンターの改装の折に、丁寧かつわかりやすく展示してもらえたら、
また足を運ぶキッカケにもなるかなと思っております。

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そういう気持ちを胸に。
ひめゆりの塔にも足を向けて。
今一度ひめゆり平和祈念資料館の資料を読み返しながら、南風原の意義をかみ締める。

ひめゆりばかりをクローズアップしましたが。
沖縄戦犠牲者は59万の県民のうち12万人以上といわれている。
普通じゃない数字。
ここに更に戦死した軍人の数字を加えると凄まじい数字になる。
それだけの数の悲しい物語があったわけで。
その一端を担ってるのが、ひめゆりではあるが。
無知ほど怖いものは無い。
せめて、ひめゆりだけでもしっかり理解が必要と思ったわけです。

感じるものはとても多かったし、大きかった。



南部はあまり観光スポットが無い。
故に、食事をしようと糸満おさかなセンターへ。
・・・・しかしながら、お休み。

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その隣のスーパーは地元120%!
「うまんちゅ市場」
しかしながら安い!安い!!安い!!!
群を抜く安さで、地元の野菜などが売ってます。
改めて、沖縄の豚肉の値段の安さを実感できます。

やむなく、昨日断念した国際通りにある公設市場へ。
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☆沖縄土産。
 安くて良い物ならば、地元スーパーです。
 マックスバリューやサンエーなどで、軽く物色するのがいいと思います!
 さんぴん茶も良い物が買えます。
 国際通りは、一番安いさんぴん茶が2倍以上の値段で売られてることも。
 泡盛もよっぽどマニアックなものではないなら、マックスバリューで充分。
 土産物屋の定価は、アテになりません(笑

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公設市場では、かみさん所望の刺身。
ボクはグルクン。
ひっしーは、なぜかソーミンちゃんぷる。

公設市場での食事から、足りないものを買足し。
レンタカー返却。
那覇空港~羽田。リムジンバスで新宿。

帰宅はあっという間です。
山のように買ったものと洗濯物。
一気に洗濯し、睡眠。

翌日(昨日)出勤。
ボクが沖縄に疎開してる間に。
職場ではインフルエンザが猛威で、休業状態になってました(苦笑
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君にロックンロールを!IN 沖縄 【1日目】 [君にTRAVELを!]

少し女子っぽく、タビリエ風に1日目は書いていきます。

【1日目】

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始発京王新線から旅が始まります。
京王デパートの前には未だ就寝中の方々が大勢いらっしゃいました。


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羽田空港から那覇空港に到着。
既に陽射しが強く半袖でも十分すぎます。
かみさん曰く、「カープの旗って地味だね」



3泊4日の旅の大切な足になるレンタカー。
先ほど野球ブの休ブが決まった日産のキューブ。
これから4日間よろしくね。カーナビをセットして、一路美ら海水族館へ!

☆ナビは「有料道路優先」になってました。
 あとで面倒くさいことになるので、「自動」に設定を切り替えるのが良いと思います。

☆美ら海水族館の入場券は割引「園外販売券」がお徳です♪
 ファミリーマートなどのコンビニに寄るついでに、買ってしまうとGOOD!
 発売場所(道の駅など)にもよりますが、¥180~¥250はお徳。
 ちなみに入場券代金は¥1800ですから、少しでも安いほうが良い。




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高速にのってばっびゅーん。
沖縄最初の食事を考えつつ。
IC「金武」
ぶらり途中下車をしてみる。
という訳で、「キングターコース」へ。
あまりの量とあまりの美味しさに圧倒されます。
ドル払いもOKなのは、基地の近所ですから。
ちなみにここはとても古き良きアメリカのナイトクラブな匂いがします。
ちなみに昼は街が寝ています。
タコスしか食えません(苦笑)



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キングターコースの途中にあった「市」に寄ります。
家畜の匂いがします。
仕事をさぼって三線を弾いてるおっさんがいます。

ここの黄色の家のような店(元喫茶店・看板はない)で、ジャンキーなシャツを購入。
エイジング(色褪せ)が酷い。
値段は言い値(笑)
あまりに窓際に干すから水分ゼロ。シャツがそのまま立ちました(笑
ワッペンも購入。
ちなみにダークな世界です。
この黄色の店のおばぁからは、「毒ガス用だからと」
やったらズボンみたいなオーバーオールを勧められましたが、
毒ガスとは無縁な生活なので、当然買いませんでした。


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その後は美ら海水族館に。
ここでは、偶然にも15:00のジンベイザメやマンタの食事に遭遇。
HPにこういうタイムテーブルがあるので、せっかくなら時間を合わせたほうがいいですよ。
2度目でしたが、この食事時間は圧巻でした。


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その後、念願の「黒潮探検」
あの大きな水槽を上から見れるという素晴らしい探検です。
正直感動しました。
金魚鉢のように、ジンベイザメを見れます。

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黒潮探検。事前予約が出来ません。
また時間が決まってます。
諸々ありますが、本当にオススメです!!!!無料です。
当日その場所での申し込みになります♪



その後は、正直どーでもいい「オキちゃん劇場」
イルカのショーです。
その後、相変わらず美ら海のお土産はしょーもないもんばっかだと、
苦笑しながら、沖縄バヤリースの最高なオレンジジュースをグビッ。


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時間もややあり、古宇利島へ。
ここの景色が素晴らしいということでしたが、あいにくの曇り。
雲の隙間から夕日が落ちていきました。
写真を撮って。
沖縄の沖縄らしい景色を見たのは、ここだけな気がします。
ほとんど海を眺めてなかったので。
橋ではおっさんが釣りしてます。



ホテルはサンマリーナホテル。
恩納村の海岸線はステキなお土産もの屋があります。
HABUBOXの支店もあるし。
あとは、イカレタ古着屋などもあります。
正直、58号線や国際通りと違って値段もリーズナブルすぎます。
馬鹿買いしたいとこでしたが、控えめにTシャツやアロハを買いました。
1枚¥500也。


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ホテル手前。
「恩納そば」で食事。
普通です。
でもこ洒落た店よりも好みです。
でも普通です(笑)



ホテルに戻り、1日の疲れをビールで洗い流すはずが。
靴下が臭かったので、水洗いして寝ました。

【1日目の注意事項】
沖縄には沢山の7インチレコードがジャンク屋などにありました。
一切レコードを見なかったけど(時間かかるから)
レコードハントもなかなか乙な楽しみかもしれません。


【2日目】は、コチラをクリック!


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君にロックンロールを!in 津軽 【1日目:青森~弘前~黒石】  [君にTRAVELを!]

弘前に着いて。
ひとまず、「ASYLUM」に向かう。
ASYLUMでBEERを吞むのが、この旅の1つの目的でもあったからです。

ASYLUMについては、詳しく書きません。
場所も当然。
ただ、一度行きたくなるような場所だったので・・・・。

ひとまず、駅を離れ。
歩く歩く。

気になった店には足を止めて入り物色。
弘前城以外の弘前観光もまた初めて。

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途中「佐藤商店」のジーパンの品揃えは圧巻でした。
ちゃんと勉強してから今一度、買いに行きたい気持ちになれます。

そして酒も吞まずダラダラ歩き続け。
「ASYLUM」に。

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・・・・まさかの休み(苦笑)

不定休の真ん中。
hanaoくんと弘前に来たのも、ここで吞むためなのに・・・(笑)

でも、「次にはきっと」って気持ちになれる。
旅は思い残したものが1つでもあった方が
「次にきっと」ってなる。

弘前は、非常に良かった。
太宰の小説にもあったけど、青森よりも弘前の方が。

海沿いの産業は、当然漁業だけど、海沿いではない城下町には商いの匂いがする。
活気があるとはいえないけれど、商いの匂いと、ゆるやかな地方都市の匂いがする。
街を歩いていても、何かあるんじゃないか?という期待感で手繰られる気持ちで歩けたりする。

駅前しかないという街ではないので、むしろ駅前の方が味気が無いのも珍しい。

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hanaoくんは奥様にBIRTHDAY PRESENTを購入し。
ボクは青森の建築雑誌のバックナンバーを買った。

そのお店のSTAFFさんが美味しいという店を、わざわざ地図までプリントアウトしてくれて
行ったが、まんまとそこも休み・・・・・(笑)

仕方ないんで。
黒石への終電が21:30ということもあり、駅前に戻る為、タクシーに乗って駅前へ。
まだBEERも飲みたいんで、タクシーの運転手にいい飲み屋ある?って聞いたら

「日本海庄屋」・・・・。

おいおい東京にもあるよ(笑

適当にタクシーを降りて。
弘前駅前徘徊し、適当な店「松ノ木」で飲む。

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期待してなかった分、郷土料理の応酬に感謝。
非常に美味いというよりは、ほんわかな気持ちで吞めたのと、
居酒屋風にアレンジしてたっつーか。
食べやすい感じ。

当然店内を飛び交う津軽弁は、リズムが良くて心地宵酔い良い。

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ホタテの味噌焼きは、もはやスタンダードで。
でも秋刀魚のルイベは非常に美味しかったな。
鮭のルイベは食ったことあるけど、秋刀魚はかなり美味。

その後にはにんにくしじみと言って、蜆汁に焼きにんにくどーん!とか。
まぁよく喰いました。
食ってばっかり(笑)

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BEERの後は「林檎焼酎」
これが、妙に美味くて(笑)

結構な酔いどれ。
「ご馳走様」と言ってお勘定をすると。

「それかっこいいわね?お勘定!じゃないんだ」?って、カウンターのおばさんが(笑)
これからは「ご馳走様!」って言おうと笑って感心してました(笑)

結構吞んで食って。
hanaoくんにご馳走になって~♪(笑)
THANK YOU!

弘前で別れ。
ボクは弘南鉄道に。

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これ、東急線の払い下げなんです。
青森に東急(109)なんかございません(笑)

終電1本前で。
黒石に。

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辺りには人気も無く。
しかしながら、叔父さんとの約束のため。
駅前21時閉店のスーパーで。
500MLのビール1ケースを抱えながら。

徒歩約20分の道のりを歩く、歩く。
コンビニも無いから、ここで買い逃したら買えないもんで・・・・。

到着後、間髪置かず、この買ってきたBEERを叔父叔母と吞む。
散々吞んでたのに、21時~25時ぐらいまで、また吞んで。

高速バスの疲れをビールで流し、布団に捨てる。

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