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君にロックンロールを!IN 沖縄 【4日目】  [君にTRAVELを!]

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【4日目:最終日】

沖縄のカープキャンプ以外の目的に。
前回見れなかったというか、前回には知らなかった
戦争時代の「壕」を見学したかったのです。

ネットで。
南風原(はえばる)というところに、壕があり。
そこは事前予約をすることで、見学できるとのことで
沖縄に着いてから予約をしたのです。

朝10時到着できるように出発。
荷造りは前日夜に重い身体を引きずり、終わらせて。

南風原に向かいながら。
那覇から程近いここが戦場だったのかと、少し考えたりした。
高速を降りると、片田舎に近い風景。
無機質な高速道路が横切る。

南風原壕群20号「旧陸軍病院」

ここが「ひめゆり」の物語の初めでもある。
ひめゆり隊は、ここ南風原に配属になり。
その後戦火拡大の折、あのひめゆりの塔のある「伊原第三外科壕」に行くことになる。

「ひめゆり」の塔近くの。
あのしょーもない土産物にはうんざりで。
「ひめゆり」で感じる気持ちを濁されたくないものだ。

PA0_0517.JPG

南風原は丘である。
丘陵から見下ろす景色には、高速道路や畑が広がる。
およそ64年前、ここは戦場であった。

ひめゆり平和祈念資料館に。
この南風原での戦火の地形と陣形の説明があります。

その説明と眼下に広がる景色が重なります。
それは恐怖にも駆られる景色です。

黄金森公園はそんな場所です。

荘厳でもなく、ただ恐怖です。
恐怖を感じないのなら、戦争反対とは言わないでしょう。
怖いから、反対なのは純粋な感想です。

南風原壕群20号の説明を「城間久子」さんという方が
丁寧にしてくれました。

PA0_0516.JPGPA0_0515.JPG

この碑は、南風原町の全町民が¥500ずつだして
立てた記念碑で、裏には翻訳文もあります。

ヘルメットと懐中電灯を渡され。

およそ70mの壕ですが。
入った瞬間に、固まります。

縦180×横180を標準とした壕。
しかしながら、恐ろしく狭い。
とても暗く。
当時のことを想像しただけで、気が狂ってしまう。
いかに戦争が無い時代に生まれたことを喜ぶべきか。

ここにベッドという名の棚が並べられ。
おおよそ病院という名前ばかりのところでの地獄絵図は、
その場に足を踏み入れた瞬間に絶望すら感じます。

「顔が見えなくて良かった」
そう証言するぐらい中は真っ暗で。
当時は、それはそれは真っ暗と凄まじい臭気、怒号にうめき声。
そして、蛆虫の音、空腹。
想像すら出来ない悲惨な場所だったと思います。

ひめゆり平和祈念資料館にレプリカがありますが、半端ではない切迫です。
本物
坑木の後。
火炎放射器で奥まで焼かれ炭化。
踏みしめられた地面。
きっとこの地面には、凄まじい量の血がしみこんでいるはず。
足を踏み出すのも躊躇いがあります。

ここを見れてよかった。
ここを見た後の、ひめゆり平和祈念資料館のリアリティは、
今までどんな戦争史実より、苦しいものです。

東京で戦争を感じないのは、天皇の膝元か。
後ろを振り向かず。
必死で復興を目指した故かと。
そんなことすら感じたり。

以前、知り合いの方から聞いた話で。
東京で空襲を受け。
焼け野原になりながらも、家に戻った。
我家にあった多くの書物が重なって綺麗に残ってて。
凄く嬉しくて、その本に指先が触れた途端。
本が、全て砂のように崩れた。
全てそのままで灰になってて。
それは凄く覚えていると話してくれました。

東京の景色は、空爆で一変しましたが、沖縄は地上戦。
その凄惨さは、日本人であるならば知るべきだと。

せめて、この場所で戦争があり。
沢山の人が死んだんだと。

生涯あの壕の空気を忘れないでしょう。

この南風原を踏まえて、車をひめゆりの塔に。
この距離同等、それ以上に。
ひめゆり隊は歩き、現在のひめゆりの塔のある「伊原第三外科壕」にたどり着いた。
そういう想いもざわめく。

青酸カリや手榴弾を渡され。
自決を強要された者、歩けない人々を南風原に残し。
おおよそ人間がする所業とは思えない見捨て。

前も後ろも地獄の道のりを、歩く人々の気持ちは
想像もつかない・・・・。

「ひめゆりの塔」を見るならば、南風原に行くことを薦めます。
そういった意味で、南風原の壕が、一般公開された意義というのは、
途方も無く大きいと想います。

初等教育で感じるものでもあり。
初等教育で学ぶには難しすぎる部分もありますが。
いずれにしても、あの場所でふざけたり、
気持ちに何も去来しないような人間にはならないで欲しいと1人の人間として。
心底想います。

南風原町立南風原文化センターは改装中でした。
ひめゆり平和祈念資料館に戦争をモロに実感するような遺品や出土品が少ない分。
このセンターの改装の折に、丁寧かつわかりやすく展示してもらえたら、
また足を運ぶキッカケにもなるかなと思っております。

PA0_0514.JPG

そういう気持ちを胸に。
ひめゆりの塔にも足を向けて。
今一度ひめゆり平和祈念資料館の資料を読み返しながら、南風原の意義をかみ締める。

ひめゆりばかりをクローズアップしましたが。
沖縄戦犠牲者は59万の県民のうち12万人以上といわれている。
普通じゃない数字。
ここに更に戦死した軍人の数字を加えると凄まじい数字になる。
それだけの数の悲しい物語があったわけで。
その一端を担ってるのが、ひめゆりではあるが。
無知ほど怖いものは無い。
せめて、ひめゆりだけでもしっかり理解が必要と思ったわけです。

感じるものはとても多かったし、大きかった。



南部はあまり観光スポットが無い。
故に、食事をしようと糸満おさかなセンターへ。
・・・・しかしながら、お休み。

PA0_0513.JPG
その隣のスーパーは地元120%!
「うまんちゅ市場」
しかしながら安い!安い!!安い!!!
群を抜く安さで、地元の野菜などが売ってます。
改めて、沖縄の豚肉の値段の安さを実感できます。

やむなく、昨日断念した国際通りにある公設市場へ。
PA0_0505.JPG

☆沖縄土産。
 安くて良い物ならば、地元スーパーです。
 マックスバリューやサンエーなどで、軽く物色するのがいいと思います!
 さんぴん茶も良い物が買えます。
 国際通りは、一番安いさんぴん茶が2倍以上の値段で売られてることも。
 泡盛もよっぽどマニアックなものではないなら、マックスバリューで充分。
 土産物屋の定価は、アテになりません(笑

PA0_0510.JPGPA0_0507.JPG
公設市場では、かみさん所望の刺身。
ボクはグルクン。
ひっしーは、なぜかソーミンちゃんぷる。

公設市場での食事から、足りないものを買足し。
レンタカー返却。
那覇空港~羽田。リムジンバスで新宿。

帰宅はあっという間です。
山のように買ったものと洗濯物。
一気に洗濯し、睡眠。

翌日(昨日)出勤。
ボクが沖縄に疎開してる間に。
職場ではインフルエンザが猛威で、休業状態になってました(苦笑
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コロコロなるまま

広島の原爆ドームで同じ気持ちになったことを思い出します。
平和な時代にヌクヌクと育った僕にはあまりにも衝撃的で、学生時代には感じれなかったことが悲しくも思えます。
平和な時代に産まれた僕が子供にどう戦争の怖さを教えていけばよいのか?
考えさせられます・・・

カープ魂、とくと見させていただきました、、僕も沖縄に行きたい!宮崎でもいい!
今シーズン石井コラボTを神宮の杜で見かけられますように。
by コロコロなるまま (2009-02-11 23:20) 

ルースターズ

>コロコロなるまま様
原爆ドームは、あの遺品の多さと凄まじさで。
かなりの凄惨さが。
心詰まります。

次世代にというのは、僕もなんもしらん世代なので、
おこがましい発言ですが。
学ぶべきものを学んだ上で。
後は興味の問題なのだと思います。

我家にはJrはおりませんが、妻にこのような史実を話し、
同じように感じ。
そして勉強してもらってます。
Jrはこういう夫婦の環境であれば、必然的に感じてくれるだろうと
信じています。
また興味を持つような人間になってくれればと。
っていうか、Jrいないんっすけどね(笑
だから、こういうBLOGに書いております。

キャンプは一度行くと中毒になりますよ(笑

神宮の杜でみかけた際は、是非声でもかけてください(笑
でも、このユニフォームはハマスタ限定にしようかと(笑
by ルースターズ (2009-02-12 13:29) 

もんた

去年初めて「ひめゆりの塔」行って来ました。資料館でいろいろ考えさせられましたが、一歩外へ出て土産屋の客引きなど、ひめゆりの観光地化に興ざめでした。南風原はそうならなければいいんですけど・・・。
早く行ってみたいと思います。
by もんた (2009-02-15 16:15) 

ルースターズ

>もんた様
あの土産物屋がねぇ。
んで、そこにカッコばっかつけて歩いてる高校生が
あの店に吸い込まれてくのを見ると、蹴り飛ばしたくなるんっすよね(笑

その高校生は単に態度が悪いだけなんっすけどね(笑

壕(ガマ)は本当に平和資料だと思います。
ただ、それを理解出来ない人が来ることや、
個人的には「平和授業」には用いて欲しくないと思ってしまいます。

本当に感じたいと思う人間だけが、そこに足を踏み入れ。
そこで基礎知識を持った上で、どう感じるのか?
そして、どう気持ちが変化するのか?
そういう感じの方が優れた教材になると思います。

初等教育では理解出来ないというのは、そういうニュアンスです。
ただの穴的な感覚で。
小学生や中学生、ただそこに行かなくちゃ行けない義務的な高校生。
想像力の問題だと思います。
少なくても、高校生のボクには難しい題材だと思いますし、
理解できません。

ひめゆりは資料館ゆえ、想像力を使わなくても、
見て聞いて感じるものが多いと思うのですが。
やはり戦争は無慈悲で、残酷なものという、
ゲームのような世界とは違うという実感は十分に出来ると思います。

しかしながらホンモノは、正直足がすくむ想いです。

南風原が、観光資源としてというよりは、
やはり平和資料としての位置づけをしてることも含め。
ひめゆりで何かを感じた人々が、更に南風原に足を向け。
そこから再度ひめゆりに戻る。

そこで、得たものが「沖縄戦」という日本史最悪の事態に結び。
戦争への感情や平和への想いを噛む。

平和な世の中だからこそ、悲惨な歴史を噛みながら、
今恵まれた日本を感じる。
少なくても、そういう場所には足を向けるのは、
今を生きる我々の義務だと思います。

余談ですが、緒方選手も同じようなことをキャンプの雑談の中で
トレーナーと話をしていました。
「日本人に生まれたからには、ひめゆりに行っておけ」

受け売りでは全くないのですが、そのように感じる選手が、
ボクの好きな球団の好きな選手で良かったと心底思いました。

by ルースターズ (2009-02-16 21:40) 

DEBDYLAN

沖縄には、
こういう忘れてはいけない、
知らんぷりえおしてはいけない歴史が残っているんですね。

もう繰り返したくはないけど。
この事実を風化させてもいけないと思います。

幸運にも戦争は体験してませんが、
だからといって無関心でいては何も変わらないから。

自分で理解して伝えるべきコトは子供たちに伝えていきたいっす。


by DEBDYLAN (2009-02-19 01:22) 

ルースターズ

>DEBDYLAN様
感じるべき人は、学び感じ。
その気持ちを伝える術をまた考え。

辛い記憶をフタするせつなさよりも。
辛い話をするせつなさを。

想うことが大切で。
そこから波及する。
そういうことを言葉にすることが、また変わる。
そういういいループが大切だと思います。

ボクみたいなこういうとんちんかんなBLOGが
そう主張することで、知らん人にも興味が少し咲けばいいなと
勝手に想います。
by ルースターズ (2009-02-20 09:19) 

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