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PENPALS 「PAST LAST SUMMER」 [君にREALを!(音楽編)]

今更ながら、PENPALS。
この類というかこの感じは、凄く曖昧で。

ボクが明らかに型にはまった音楽が好きだった時期で。
不良の匂いのするものが好みだった。
その時間を後悔することはないけれど。
やはりあの1999~2001年という世紀をまたぐ瞬間というのは、
日本は、素晴らしい音楽で溢れてた黄金期だったのかもしれないなと未だに想う。

その時間の経過の中で、消えてしまったバンドの数もまた星で。
瞬間の煌きの中に、放出して消えたバンドの名残が音源として
残っているのはありがたい。

何かの節に、「名前は聞いたことがあるけど、曲はよく知らん!」みたいなバンドの
さざ波を最近体感することがある。

POPの中に、少し濃厚な音の組みあわせが青春PUNK(エモ・メロコアも同じ)
みたいな括りは「?」だと想うし、若い輩が拳を突き上げて、
その歌詞のその音に感動するような、その空気の振るえを知らないわけではないので、
それを否定しないが、そうであったら何でもOKな節操の無さは堪らなく嫌なのです。
ライブで全然違うバンドのTシャツ着てるヤツとか。

その音楽が素晴らしいのではなく、そのバンドが素晴らしい存在証明だけを、
それだけを感じながら。
FESでは改めて他のバンドを見ながら、自分のナンバー1を実感する。
コロコロ変わるような価値観の中に、R&Rは存在しないのだとそう、強く想うのです。
重要なのは、ROCKじゃなくて、ROLL。
LOCKでもROCKでも、その後に「ROLL」がつくのならそれでいいのです。

話は戻ってPENPALS。
RSRFES01で、観た記憶がある。
少しの感情以外、大しての衝動が無いのは、
このバンドの空気が他の何かと混ざっていたからだと、そう思います。

このバンドじゃなきゃ!って衝動が動かなかったというか。
でも先日のLIVE YOUNGで、HiROCKがかけたこのアルバムの曲で。
とっても、その音が心地よくて。

酔っ払いセレクターのボクのバックの中に偶然入っていて、(忘れ物を誰かが詰めたらしい(笑))
結局貰ったHiROCKのPENPALSを聴いています。
こんな機会も無ければ、僕は生涯PENPALSの扉を開くことはなかっただろうし、
それが今ならば、それをこうやって言葉に起すのもまた一興かと思ったりしたもので。

今、ペンパルズを聴くということが、なんとなく感慨深い。

ペンパルズはもう消えてしまっている。
でも、ペンパルズを愛した人々の心のド真ん中に今もペンパルズが咲いているのなら、
それはその人にとっての、ペンパルズは「R&R」なわけで。

「あぁ、ペンパルズ好きだったな」なんて、感想を置くのなら。
それは好きだったんじゃなくて、「通っただけ」。

北海道の昼間。
暴発したような弾けたあの表情だけは、今でも覚えてる。
だからボクもペンパルズの名前を忘れられなかった。
POPな空気が強すぎたから、広く受け入れられたけれど。
もう少し狂気のスィッチを上げたなら、ペンパルズはまた少し違う場所にいたのかもしれない。

音楽は難しい。
万人に受けることは、アングラな空気を捨て去る事。
アングラの空気というのは、お金にはならないけど、記録より記憶残る閃光を放つから。
自分の全てが少しの人間でもいいから、強く深く突き刺さってほしいという感覚を、
最上級と感じることは堪らなく同意する。

評価と裏腹に、ペンパルズにその匂いを微かに感じています。


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夏木マリ 「リンダリンダ」 [君にREALを!(音楽編)]

さぁ、なんと書こう。
この音を聴いて、なんと書こう。

憧れていた言葉がある。
初めて聴いた時から今も、そしてこれからも。

「ドブネズミみたいに美しくなりたい」

僕らが送ってきた時間の中で、限りなく僕らに近いのに、限りなく手に届かない
眩すぎる輝きを放つバンドこそが、「THE BLUE HEARTS」で。

同じ体温を持ちながら、同じ骨格を持ちながら。
それでも永遠に届かない、決して届かない言葉の先導を僕らは知っている。

昨今のように簡単にCMだとか、流行のフィギアスケートの映像と、
甲本ヒロトの声を重ねるだけで、猛烈に不愉快な気分になるのは、
その輝きが特別な光で、不可侵を常に誓っていたいものだからだと思う。

ブルーハーツのトリビュートはギラギラしたものだったし。
金を直結させる匂いは無く。
インディーズから出された盤ですら。
多くのバンドが、そのアンセムを拳を上げて、声高らかに。
衝動と感動を共有するために、生まれたわけではない言葉たちメロディーが、
時間の経過で、共有・共鳴出来る力は、ROCK&ROLL以外何者でもない。

そして、その僕らの永遠のアンセムの1つが、「リンダリンダ」なわけです。

先に出た和田アキ子の「情熱の薔薇」は正直聞けたものではなかった。

今回、夏木マリの「リンダリンダ」のカバー。
正直に書くと、これが「リンダリンダ」でなければ、賞賛と拍手で歓迎したいわけですが。
これが「リンダリンダ」だから、少し困惑するわけです・・・・。

少しサマーバケーションのような心地に陥る「GIBIER du MARI」の
音の構成も見事ではあるのだけれど。

4つの楽器しか存在しなかったブルーハーツの方が、
威圧感も柔和感も、それでいて、ドブネズミの美しさも感じる。
それはオリジナルゆえ、当然なことなのではあるのだけれど。

「リンダリンダ」が世の中に出て。
小さな恋や、淡い恋のBGMは元より。
幼き時分どの生活の場面にも想像できるぐらいに刷り込まれた
「リンダリンダ」というメロディー。

「夏木マリですら、ここには踏み込めない何かがあるのだ」と、
純粋に感じてしまったのが本音であります。

HAPPY TUNEに仕上げたそれは。
歌詞だけ読み解けば、ステキな愛の歌。

愛の歌「リンダリンダ」としては、極上のカバーだと思います。
ただ、それがブルーハーツの「リンダリンダ」のカバーだとするなら、
それは意味の無いことです。

彼らの景色の中にしか、「リンダリンダ」は存在しない。
あのリフ。あの声。あの演奏でないと完成しないのだと。
「リンダリンダ」として・・・・・。
もう二度と鳴ることは無いのだけれど。

マーシーが、ブルーハーツを大いなる決意を秘めてヒロトと一緒になった。
なのに、ヒロトには一向にヤル気の片鱗すらも無かった。
曲も書かず、何もせずブラブラしたいな~と思ってた。

そんな時、ブルーハーツのミーティングの誘いをマーシーがすると、ヒロトは、
「いや、ちょうど都合が悪いんだ、「ばってんロボ丸」見るんだこの時間」
と言った瞬間、マーシーブチギレ。

「こんなもんがあるからいかんのだぁ!!」と
テレビを担いで出て行ったなんてエピソードがある。
その直後、改心したヒロトが名曲「リンダリンダ」が作るわけです。

こんなエピソードがあったのを、昔のロッキンオンジャパンでヒロトが言ってました(笑)


(※画像は(株)東映)

『ばってんロボ丸を見るために、ミーティングをバックレようとしたヒロトが、
 マーシーにテレビを取り上げられたから生まれた曲』なわけですが、それすらも愛しい(笑)

そんな風に思ったら、その風景を真空パックしてしまって。
今も歌わないヒロトの感覚がとても好きだ。
生きてる以上、今が最新型で、昔のものは過去だ。
それで良いと思う瞬間があるときは、今が良いと思うときでしかない。

だから、今ボクはブルーハーツを求めない。

そう考えたら、この歌が夏木マリが歌って、
それを「素晴らしい愛の歌」と形容するならば、それは間違ってる事ではないと思う。
ステキな歌をカバーするという感覚でしかないのであるならば。

これがブルーハーツのカバーと言うならば、讃える事はできない。
矛盾にも似た僕の感想。

しかしながら、贔屓なことは否めない。
そうボクは夏木マリが好きだから、きっとそう感じるだけ。

大切に想う人々の全ての心が傾くわけじゃない。
それでいいし、それがいい。

でも、この曲の中には大々的にブルーハーツを讃えることが無い分、
単純に愛の歌という範疇でしかないのだろうと、勝手な邪推、安心してみる。

それならば、ボクはこの歌を素直に聞くことが出来るようです(笑)


(※画像は公式HPより)

いつのまにか、avexにいた夏木マリ。
今回はプロモーションに力が入ってるようで。

夏木マリ ニューシングル
「リンダ リンダ」発売記念トーク+サイン会イベント続々開催決定!

日時:2007年5月19日(土) 17:00~
場所:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
※トークのご観覧は、フリーになります。

日時:2007年6月11日(月) 18:30~(開場:18:00~)
場所:山野楽器銀座本店 7F イベントスペース“Jam Spot”
※トーク時に「リンダ リンダ」Video Clip撮影時の写真を初公開!!

日時:2007年6月24日(日) 14:00~
場所:HMV SHIBUYA 3Fイベントスペース
※トークのご観覧は、フリーになります。

日時:2007年6月24日(日) 19:00~
場所:タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
※トークのご観覧は、フリーになります。

【対象商品】
2007年5月16日発売
夏木マリ「リンダ リンダ」
SG+DVD AVCD-31029/B \1,890(税込) SG AVCD-31030 \1,050(税込)

【参加方法】
上記対象商品のいずれかを、イベント実施店(山野楽器のみ全店対象)にて
ご予約およびご購入いただいた方に、先着順にてトーク終了後に行われるサイン会参加券を
差し上げます。(参加券は、商品購入した店舗のイベント時のみ有効)

上記対象商品の内SG+DVD商品を、山野楽器(全店対象)にてご予約およびご購入いただいた方に、
先着順にてトーク+サイン会参加券を差し上げます。

※お買い上げ頂きました商品にサインを致しますので、当日お忘れの無いようお持ち下さい。

DVD付の初回盤、そして紙ジャケ通常盤。
サイン会に並びたい僕ら夫婦2人。

夫婦で同じCDを買うのは、こんな時でしかないわけです(笑)
多分、生涯最初で最後。

ライブの目撃も、書籍も。
夏木マリの衝動が、ボクに間違いなく何らかの一石が投じられている感覚は否めない。

ただ、GIBIER du MARIよりも、小西康陽worksの方がしっとりきます。


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斉藤和義 「紅盤」 [君にREALを!(音楽編)]

少し前に出たアルバムで。
間髪置かずにフリマで出会って。

あまりにステキなキャッチコピーがボクには眩くて。
元来、彼に興味が無かったのに。
ルースターズのトリビュートであっても、彼のライブを見たけど。
ボクにはなんの感情のさざ波も起きなかったのに。

斉藤和義の放った珠玉のカバーアルバム
「紅盤」

「出逢って恋に落ちて、
 嫉妬や迷いを経て、
 強い絆で結ばれていく。」

誰でも恋をして。
誰でも、人を好きになって苦しんだり、嬉しかったり。
そんなことを繰り返すんだけど。

そんな中で、男も女も成長しなくてはいけないわけで。
大切なもんが壊れてしまうのが嫌だから。
いつに無い気持ちを伝えたり、伝えられたり。
でも壊れてしまったら、もう取り戻せなくて。
次に出逢った人には、同じ気持ちをさせたくないと、
少し恋にムキになったりしたり。

そんなことを繰り返しながら。

いつか伴侶たる人が出来たら。
それが幸せって訳ではないけど。

恋の先が、愛だとして。
愛が何か?と言われたら・・・
最愛の人がこの世からいなくなってしまう、そんな最悪の日に、
一番傍にいることの出来る可能性が高い切符を、手に入れることだとも思います。

ボクは何よりその切符が欲しい。

いつか死ぬ。
楽しいことも悲しいことも、嬉しい事も喜びも、身体と一緒に全部灰になってしまうけど。
最期の感情は、綺麗に残るように。

「愛」という形も匂いも無いものが、
深い悲しみの上に咲く花のように、静かに美しくその姿を永遠に心の真ん中に。

そんな考えた事も無い、愛のことなんか考えてしまうくらい。
優しい楽曲の螺旋。
ラヴソングって改めて聞くと少しばかり恥ずかしいものだけど。

今まで興味も無かった男のカバー故に、
艶めかしく聴こえてしまう恋の唄が、あまりに優しくて。
ボクはこのアルバムに恋をしました。

キャンディ~ダーリングへの流れ。
原田信二~沢田研二の流れ。
はっきり言ってしまえば、好みです。それもただの好みじゃないです。
「ド真ん中」です。

「ダーリング」に至っては、ジュリーと同レベルクラスの声と編曲。
それでいて、オリジナルに忠実な様相。
この曲を聞いて。
久しぶりにジュリーの曲を完璧に殺せる人を声を、久しぶりに聞きました。
椎名純平の「勝手にしやがれ」以来。

もうこの1曲だけで、脳天は撃ち抜かれてしまいます。
それが本能で本質です。

春夏秋冬。
恋に旬は存在せず。

出くわした瞬間から、始まるなら。
それは交通事故のようなもので。

ならば、待たず目指さず、焦らず。
そこに自分らしく立っていれば、自分らしく進んでいれば。
必ずクラッシュするはず。

恋の正面衝突。
ボクの知ってるイカシタ女の子たちが、事故に逢う報告を待ち焦がれて。


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CHARA 「UNION」 [君にREALを!(音楽編)]

知らないうちに、随分と変わった音楽が鳴ってる様な。
そんな心地になりました。

アレンジャーが変わったかなと、そう思えるようなそんな楽曲の弾み。
今までは、パーカッションが必ずいる勝手なイメージ(笑)

今までと同じようなCHARAの、流れの曲だなと想うものは、
CHARAがアレンジャーだったり。

亀田誠治(東京事変)の仕事は、やはり柔らかで馴染む素晴らしい仕事だったり。
大沢伸一は、僕がいつか通った道をい教えてくれたり。

CHARAにとっては、随分柔らかな音を手に入れたんだなと。
そんな気分になります。

しばらくCHARAを聞かなかったのは、ライブでの空気が嫌で。
それでも、CHARAを聞きに、
また出向くのは、CHARAに青春の欠片が転がってるからだと思います。

週末のライブを控えて。
このアルバム「UNION」を聞いています。

CHARAといえば、「JUNIOR SWEET」という名盤を創り上げて。
カッコたる地位を、世間的には作り上げたけど。

僕が感じる本質は、「JUNIOR SWEET」以前にあって。
「JUNIOR SWEET」の存在は1つの分岐だけだっただけだと、
そう確信できる時間軸の1つでしかないのです。

しかしながら、アルバムという作品の集合体の代表とするならば、
あの「JUNIOR SWEET」よりも、明確な形な気がする「UNION」

CHARAの言う様に、一番気持を調和させやすいような。感情に染みて来るような。
その為の、一番良い形を知っているのが、実に確信的で。
CHARAを聞かないと動かない感情があるのも、また確かで。

久しぶりのTOURが、このアルバムのTOURで。
僕が見るTOURもこのアルバムというのは、何かいい感じだなと。
そう想うのです。

TVの露出が増えても。
おかぁちゃんな感じに見えるのは、1人の女性としての歌手以上の役割を、
真っ当している様がとても感じられるし。

本当にただ愛する人に時間を割き。僕らの一般軸にいるような。
そんな女性になったからでしょうね。

妻として、母としての自分の形を踏まえたうえで、歌っているから。
そんな人の声が響くのなら、僕は聞きたいとそう思うのです。

オリコンを賑わす様なトップセールスをたたき出さなくても。
今までの足跡も含めて、丸ごとそれがCHARAの存在感なのだから。

いい輪郭です。
このアルバムも、そしてCHARAも。
少なくても、ライブにはそれ以上の、感情の波が押し寄せるはず。

「なぜ、僕がCHARAに何かを感じてしまうのか?」

幼き時分。恋をした時に、CHARAを聞いていました。
16歳くらいの頃の話です。

時間が巡り。
「JUNIOR SWEET」がリリースされ。
僕が、生まれて初めて女の子とライブに行ったのが、CHARAでした。

そんな気持で、CHARAを眺めるからなのかなと。
そんなことを想います。


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シブがき隊 「GOLDEN☆BEST」 [君にREALを!(音楽編)]

今のアイドルとは、全くモノが違う。
広い世代をターゲットにしたセールスも、
歌唱力も気にしながらなどの緻密な戦略は、一切存在しないだろうと言う直感。

光GENJI以前のアイドルは、猛烈なスピードでの楽曲羅列。

もう、すんごい。
ボクは光GENJIジェネレーションであって。
ローラースケートが、時代を風靡し席巻した時代のガキであります。
かろうじてマッチが「愚か者」を歌ってたわけで、
当然「スニーカーぶるーす」という名曲は、知らないわけであります。

ところが、ある日を境にあの有名芸能人が昔はアイドルだとかを知るわけです。
そういうことを繰り返すわけです。
時代は小室全盛期の90年代。
80年代のアイドルは、家庭を持ったり、とっくにアイドルをやめしまってる訳です。

今更ながら、フリマで¥10~¥100が相場の男性アイドルの7インチを漁る。
時折、名盤と呼ばれるR&Rレコードとも会えるんですが(笑)
基本は、この80年代アイドルのレコードが、フリマには氾濫してるのです・・・・。

基本は、アイドル。
ドーナッツ盤。
80年代アイドルの音源は、レコードしかないし。
それもとっくに消費されてしまったわけだから、産業廃棄物でしかないつまりは、
塩化ビニールでしか無いわけです。
それを聴く。

これやっばいの。
今の時代じゃありえないジャケット。
ありえない音つくり。
弾けすぎて、暴走。
ブレーキなんか付いてないから、一直線の大暴走。
それが、一曲丸ごとなんてなったら、おっかない。

ある意味PUNK。
やりたい放題、とっちらかして。
やりたい放題、ぶっ放す。
それが、80年代アイドルの楽曲。
PUNKとの違いは、自分の意志じゃないのに歌ってるってことかな(笑)精神姿勢。

音は軽ーい軽量アルミに、とんちんかんな歌詞。
そしてコミカルな効果音。

圧倒的な破壊力。
今の時代には、ありえない。
時代が巡ってもこの時代はもうこない。
時代の産物。

男が女に惚れる。
最上級の惚れ方は、「ZOKKON!」だぜ。
命と書いて「LOVE!」だぜ。
最高だぜ。シブがき隊。

シブがき隊の凄いとこは、花火のようにその瞬間にしか、賭けてないとこにあるのです。
次世代とか、歌い継がれるとか関係無いわけです。

マッチやトシとは、大切さが違うというか、もはやルックス重視で曲なんかどーでもいいみたいな(笑
ジャニーズも簡単に金を生む、錬金術をマスターしたようで(笑
松本隆とか、筒美京平とかは一切無く。
消費!浪費!!そして一瞬のセールスを求め、打ち上げるのです。

その集大成。
「ゴールデン☆ベスト」のシブがき隊の破壊力に脱帽です。
今までここでは、80年代のアイドルの記事を書いたことは無かったはずだけど。
これが、このBLOGの「500個目の記事」だから、記念にね(笑)

酷いんです、本当に。
でも知ってて聞いてると、それすら愛しくなるのです。
カバーとかトリビュートとかがあればな・・・とか、
そんなことすら感じさせない、完璧なオリジナルで、完璧な仕事。

最高じゃん。
ハートが痺れちまいます。

個人的には、やっぱり「100%・・・・SOかもね!」がいいな。
タイトルも完璧。


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岡村靖幸「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」 [君にREALを!(音楽編)]

ライブの間隔も随分空いてしまい。
なんだか、手持ち無沙汰な感じなんですが、ようやくCARPのオープン戦のニュースも
ってな感じですが。

岡村ちゃんが戻ってきました。
岡村靖幸の帰還は、褒められるものからの帰還ではないものの。
消費されてナンボの90年代前期の音楽の中では異彩を放ち。
僕は、当時岡村ちゃんに馴染めなかったものの、
時間の経過で「岡村靖幸」の偉大を知った口です。

ただただ、打ち込みの音が氾濫していた中、実にキラキラしてPOPで
華奢で繊細でそれでいて、キラーチューン。
豪快な繊細とでも言わんばかりの、数々の曲の音の構成も歌詞も全てが岡村色。

しかしながら、2003年 3月、覚せい剤取締法違反で懲役2年、執行猶予3年
2005年4月、渋谷区の店内のトイレで覚せい剤を使用。覚せい剤取締法違反で逮捕、起訴。
2005年10月21日、東京地裁で懲役1年6ヶ月(求刑懲役2年)の判決

そして先ごろ出所。
多くの中途半端なバンドマンや、歌手が覚せい剤に手を出し音楽までも失う必然。
そんなニュースを1つや2つじゃない。ここはアメリカじゃないから、致命的な人生の穴になる。

懲役、そして社会的制裁ももちろんながら、岡村靖幸は戻ってきた。
刑期を終えて戻ってきた。
戻ってこれたという表現が正しいのかもしれない。

多くの岡村色を望んでいる人が、多いこともまた事実。
「家庭教師」を聴く度に、なんとなく支配されている感じをもつのは、これがそれだけの力を持つ、
範疇を越えた名盤だからだと、そう実感出来るものだと思います。
なにがなんでも、「ロックンロールを!」というのは、ありきたりで古くて。

こういう、異種なものであってもその評価を高く持つことが僕には大切で。
未だにこのアルバムを聴きながら、新しい発見を持ったり。
そんなことを感じさせてくれるアルバムです。

このアルバム以降、21世紀に到達。
彼はもっともっと、音楽を発信して。
音楽でその存在を証明して。
そして、あの頃にも今でさえも見当たらない岡村色で、空間を染め抜いて欲しい。

覚せい剤の再犯は、大いなる裏切りかもしれないけど。
それでも、岡村靖幸に期待します。

服役の最中に、書き綴られた曲が世に出ること。
そして再び世捨てにならないような。そんな証明を。

「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」

この曲の衝撃だけで、僕が岡村靖幸に撃ちぬかれたのは、18歳の終わりの頃でした。
あれから、10年。
僕は未だにこの歌を大切に思います。


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【タモリ編】 タモリ 「タモリ2」 [君にREALを!(音楽編)]

【スタジオボイス 創刊30周年記念特大号 2007年3月号】に寄せて。

【赤塚不二夫編】

【タモリ編】
物心ついたときには、タモリはいたし、
お昼休みはウキウキウォチングてな具合だった。

時々、昔のテレビ番組を「テレビ探偵団」かなんかがやってて。
昔のイグアナの頃のタモリが映ると、たまらなくドキドキしたもんだ。

少し大きくなって「BIG3」とか観ると。明石家さんまやビートたけしと並ぶと、
面白くもなんともない堅実な姿のタモリを見て失望したもんだが、
「タモリの暴走」というものを、いつのまにかタモリ自身も封印してしまったのかもしれない。

ただタモリ伝説というのは、赤塚不二夫のエピソードからなると豪快というか、
痛快な馬鹿だったようで、居候の話も聞いていて馬鹿だなと想う。
豪快な居候(笑)

年末の徹子の部屋の毎年末の衝撃は、どんな特番よりも面白い。
滅茶苦茶な外国語喋ってるだけなのに、なんでこんなに面白いんだろう(笑)
某動画サイトでも見れるけど、本当に面白い。

雑食のブラウン管の詐欺師「タモリ」

JAZZのフィールドであればそれなりの知識が溢れるはずなのに、テレビで見た事が無い。
とまぁ、先日のくるりの岸田繁と原田芳雄との「赤い電車(京急)で久里浜工場へ」は、
もうどうしようもないくらい純粋な少年たちがいましたが(笑)
そんなタモリのレコードは、豪快なプレミアがついていることはあまり知られていない。
中古屋廃盤セールなどでは、値段にビビります。

そんなタモリのレコードの記事をかつて、SO-NET BLOGで書いてた方がいて。
(今はお辞めになったようですが・・・・・)

「タモリ2」

僕は、実はタモリのこのレコードを少し聞いたことがあって。
それで、コメントしたんです。そのブログに。
あのとんでもない滅茶苦茶な外国語。あれがレコードで延々やってるんだから、馬鹿(笑)

そしたら、その方が「そんなに好きならば譲りましょうか?」と言ってくれた訳。

僕はタモリのLPは高価だし、一体幾らくらいお出しすればいいか分らないですし、
と遠慮したのです。
そしたら、その方が「好きな人の手元にあったほうがいいんだよ、僕はもう聴かないから」
と言って、送料までその方が持ってくださって、僕の家に送ってくれた。

そんな高価なレコードを見ず知らず、
それも名前すら分らないような輩にくれてやるような親切な方がいるもんか・・・と
半信半疑だったけど、凄く丁寧な梱包で送られてきて。
正直、感動しました。
僕の周りの大人の人はこういう方が多くて、僕の宝物は貰ったものが多い(笑)
昔のブランキージェットシティのTシャツやグッズだとか、村八分のポスターだとか。
僕もそんな大人になりたいが、なかなか寛大とは言いがたい小者です(笑)

そして、頂いたレコードを聴き倒し。
もうぐるぐる回るバカな本気にゲラゲラ笑わせてもらいましたが。

そんなことがありました。
いつか、このレコードのことを書きたいなと思って、数年経ってしまいました・・・・・。

随分遅くなりましたが、改めて感謝致します。
今も僕は楽しくこのレコードで遊んでおります。生涯大切に出来るような気がしています。


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SPIRAL LIFE  「GREATEST HITS」 [君にREALを!(音楽編)]

高校生の頃、同級生が車谷浩司がとにかく好きで。
(よくよく考えると既にこの頃には、AIRが始まってたのかもしれない)

車谷浩司といや、僕的には「BAKU」で。
それもまた、中学の同級生が「谷口宗一」が好きで。

結局、自分の意志無きままに流される10代の音楽変遷(笑)

そんな同級生が、「最高!」と絶賛したのが
SPIRAL LIFE  「GREATEST HITS」

なぜかこれも勢いに流されたのか、それとも「紙ジャケ」という当時の僕には
とってもオシャレに見えたことも手伝って、発売日に買った気がします。

とにかく久しぶりにこのアルバムを発見して聞いてみると、本当にカッコいいです。
あの当時、渋谷系も収束を辿り、フリッパーズギターは消滅してたし。

この手の言い方は、少し古いけど「当時のニューミュジック」にも表現しえる音楽は、
さほど氾濫せずに、いいセールスとバランスを保ちながら、明確な存在感を誇り、
またオリコンとは違う畑で確実にファンを育てて。

ファンを、「愛して止まないという場所」まで、連れて行く特別なバンドだったのかもしれません。

17歳から今日、「AIR」も「Scudelia Electro」も聞いたけど、
やっぱりこのスパイラルライフは存在感のあるバンドだったと思います。

17歳には感じ得なかったものが、今になってひしひし感じてしまって。
我が家では今、「PLAY WEEKLY №1」くらいな感じです(笑)

ギターの音が優しく伸びてるし、声との相性も完璧な合致。
オーダーメイドな楽曲の柔らかな旋律が、今更ながら堪らなく良いです。

力強く情念を込めて、「人生メッセージ」みたいな歌が横行してる現代、浮遊感があり。
少しのんびりとした気持の隙間に、「スーッ」と入り込むような音のさざ波の心地です。

あの時代にしか生まれなかっただろうし、
あの時代には、広く愛されなかっただろうと感じるし。
でも「今なら・・・・」と思ってしまいますが。

スパイラルライフ活動休止後、AIRと名前を変え。
また「MY LIFE IS AIR」と表現したことは、
全ての過去を土台にし、また類似した意味でも、全ての過去を抹消し。
新しい自らの音楽構築への決意だっただろうし。
そういった意味での今日まで支持されるAIRへのスライドは、
車谷浩司には必然だったわけで。

石田小吉もまた、己の道をスパイラルライフ以降、着実にグレードを上げながら、
音を生み出しているのは、「名前や形は変われど、本質は変わってないじゃん!」
みたいな気持もあったりするし。

「早すぎる」という言葉をしばしば形容されるバンドがあり。
それは時間が経たないと評価されない代名詞みたいだけど。

「ブレイク!!」なんてクズみたいな言葉で形容されない瀬戸際。
20世紀を駆け抜けるには、充分すぎる才能だったと思います。

時に気高く、特に柔和で。
新しい方向を探しながら、彼らは光になりました。
屈折した光は、今尚交わることなく、それぞれの方向に果てしなく伸びていますが。

根幹のこのスパイラルライフ。
今聴いても単純に懐かしいという思いではなく、「カッコいいじゃない?」という気持ちになれる名盤。

強いメッセージよりも、少し輪郭がぼやけて。
聞いてる人間が、自分の解釈を踏まえながら心に音楽を泳がすことも、また大切なのかも・・・・
と改めて感じとれるのは、スパイラルライフの本質的な楽曲の優しさだと思うのです。


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CHARA 「瞳はダイアモンド」 [君にREALを!(音楽編)]

凄く楽しみだった曲がある。
松田聖子トリビュートのCHARA。

松田聖子は、母が忌み嫌い。
物心ついてからも、歌謡曲と無縁だった僕は妻と会うまで、
松田聖子の楽曲のタイトルすら知らない男だった。

ある日、どこかのテレビ番組で聴いた曲が「瞳はダイアモンド」で。
こんな凄い歌詞を書ける人は、天才だと心底想ったものです。
80年代に君臨した女王の珠玉とも呼ばれる名曲のほとんどを、手がけた「松本隆」その人で。

松本隆といえば、日本におけるポップス歌謡曲の礎にもなるであろう
「はっぴぃえんど」のメンバーの1人でもあって。
僕の大好きなエイプリルフールのメンバーでもあったんですが。

それに気付いたのが、この「瞳はダイアモンド」のクレジットの名前を見てから気付いたわけで。
想うと、山下達郎然り、このはっぴぃえんどのメンバーの流れといい、歌謡曲を歌謡曲で殺さず。
名曲まで昇華させるこの仕事の業は職人芸であり、芸術の域だと想う。
この芸術は、更に筒美京平を経て進化を辿るわけですが・・・・。

80年代をくぐった多くの人が、口ずさむであろう歌の多くはどこかに彼らの仕事が噛んでいて。
それはメディアとかどうとかじゃなくて、「歌」が「EP」が「LP」が宝物だった時代の産物だと想う。

そんな80年代を青春時代として、駆け抜けた女性が松田聖子を歌うというのは、
感慨深いところがあるのかもしれない。

右も左も聖子ちゃんカットと呼ばれた時代。
松田聖子はあの時代偶像崇拝の象徴であるトップアイドルだったし、
今も変わらない楽曲に宿る崇高さは、あの時代を過ごした人間にしかわかり得ない
感じ得ないものだと想う。

安室奈美恵も浜崎あゆみも到達しなかった、現在では存在しない音楽の地位。

現代はアイドルが、時代の象徴の音楽の覇権を握る事はなくなり。
歌も演技もという時代では無くなった。
そんな時代のアイドルのトリビュートの最後の曲がCHARAと知って。

それも「瞳はダイアモンド」というのだから。
僕がその曲しか知らないということも手伝ったが(笑)

昨今のCHARAの動きは、随分ゆるやかで。
歌い方も、「ついにここまで来たか」と想うくらい、透明感と存在感のあるものになった。

CHARAにしか出来ない、CHARAという名の領域が確立された感を、
スカパラとの「サファイアの星」で感じた。
あの楽曲は、CHARAにしか出来ないし、CHARAにしか出来ないと想う感情が支配するということは、CHARAの存在感が確実なものになっている証拠でもあると想う。

CHARAへの、趣向は別れるところだと想う。

でも、僕が生きた90年代。
氾濫する愛だの恋だのの歌の中で、僕はCHARAを選んだ。
CHARAのキャピキャピした恋の歌は僕のTEENの頃には、少しばかりグッと来たし、
同郷というのも手伝ってCHARAは、愛する人だった。

CHARAが、松田聖子を歌う。
聞けば聞くほど、耳に馴染むのが分る。
CHARA自身の特別な思いもあるだろうとそんなことも深読みする。

そんな風に眼を閉じると。
松田聖子はほとんど聞いたことが無い僕が、松田聖子の息吹をCHARAを通して感じる。

今の時代ここまで、美しい絵本のような歌詞を生む人も少ないだろう。
しかしながら今は時代が望まず、それが「古匂い」となってしまうのかもしれない。

でも本当に綺麗なものは、こうやって歌う人間が変わっても残る。
アイドルの一瞬の輝きを大切に生きる人がいて。
それを、生涯大切に想う人がいる。
その果ての、このような美しいアレンジの下。

原曲を凌ぐ名曲が、更に輝きを増す。
名曲は、いつの時代も愛され。
そして、誰かが歌うのだと思います。歌い継がれるものこそ、名曲。
CHARAがこの歌を選んだ時にまた、この歌が輝きだし。

僕は何度もこの歌を聴きながら、松本隆の懐の深さを悠然と泳ぐCHARAに。
ダイアモンドの輝きを感じるのです・・・・・・。


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吉幾三 「俺ら東京さ行ぐだ」(と、とうちゃん) [君にREALを!(音楽編)]

随分前にも書いたと思うけど。

我が家は厳しかった。
特に12歳までが厳しくて。
当時、歌番組も見れなかったし、本当に「元気が出るテレビ」はおろか20時を過ぎたら、
テレビは御法度というような家庭だった。

リビングには、ラジオやオーディオという習慣は無く、音楽というものを知らずに育った。
「初めて買ったCDは?レコードは?」と聞かれることもあるが、
僕の場合は、高速のサービスエリアにあるような、「カセットテープ」だった。
ちなみに、小泉今日子でした(笑)

そんな我が家は、とにかくかぁちゃんが、歌謡曲が嫌いで。
松田聖子が、ブラウン管に映るとチャンネルを変えたし、とうちゃんはひたすら演歌だったし(笑)

我が家には、レコードプレイヤーも無かったし、レコードすら1枚も無かった。

今思うと、不思議な家だと思う。
今はたくさんの音楽に囲まれて暮らす僕の生活のド真ん中には、音楽があるのに。
僕が育った家庭には今尚、音楽は無く「無音」な訳です。

とうちゃんは、青森出身で。
田舎から出て来て。
色んなしがらみを捨てて、東京に出てきた。
とうちゃんの少年時代の話は、貧乏だったって話ばかりだった(笑)

上京当時の苦労は尋常じゃなかったと思う。
スポーツ推薦の果て。
大学を辞めたとうちゃんは、今の職業に就いた。
いつのまにか、とうちゃんが一度挫折したであろうその年齢を追い越した。

今日に至るまで、仕事はしている。
朝昼晩のシフトで、ほとんど休んでいた記憶も無い。
僕らもとうちゃんと、「どっかに行った!」という鮮明な記憶はあまり無いが、
写真の中では、よく僕らはとうちゃんと出かけていた。
釣堀とか(笑)
いつか、家族で津軽三味線を聞きに、ホールまで行った事があったけど。
http://blog.so-net.ne.jp/roosters/2005-02-06

とうちゃんが、風呂に入るとエコーの聞いたとても上手い歌声が風呂場から、聴こえてた。
必ず歌ってた。
音楽媒体は無かったし、新譜を買うという感覚は当然無かったから、
とうちゃんが、一体いつの時代の唄を歌ってたのか今考えると、不思議でならない。
「いつ、覚えたんだ?!」みたいな・・・。
なんの歌かは未だにわからないけど、とうちゃんの「心の第一位」は、吉幾三だった気がする。

吉幾三も、青森で。
同郷というのは、感慨深いものがあるんだろうと思う。
相撲を見ても、「青森出身」と聞いただけで、少し力が入って応援してたから(笑)

87年だったと思う。
紅白歌合戦。
さすがに我が家も当時は、家族で紅白を見たものだが僕の記憶的には、この年の記憶しかない。
翌年は叔父の家に行った気もするが。
コタツに家族4人足を突っ込んでミカンを食う、典型的な家族。
この年、吉幾三は「雪國」を歌った。

僕は、この時の学校の宿題で書いていた絵日記に
「吉いくぞうが、かっこよかった」と書いた挙句、「将来は、吉いくぞうみたいになりたい」と、
今までなりたかった「宇宙刑事ギャバン」を投げ打つような発言(笑)

それを随分前に我が家に行った時に、うちの奥さんにかぁちゃんが面白半分に見せていたのを
覗き、あまりの衝撃にスッ倒れそうでした(笑)

将来の夢が、吉幾三だった9歳か10歳。
NO FURTUREですね(笑)
なんて狭い世界の住人なんだと(笑)

吉幾三のメディア露出も最近無いし、とうちゃんから吉幾三という単語も聞かなくなった。
鳥羽一郎とかが多くなったかな。

あの頃、同郷の人間の頑張りを自分に投影して、頑張っていたんだろうなと今更ながら想う。
とうちゃんのような生き方は出来ないし、とうちゃんのような我慢強さも無い。
ましてや、とうちゃんの仕事を見て、自分には無理だと12歳に悟り。
とうちゃんと同じ仕事をしたいなんて、想わないまま。
僕は今の仕事をしている。

そんなとうちゃんが、2007年1月14日。
定年を迎えた後、2年再雇用で働いていたホテルの厨房を後にする。

職場を去るというのは、大事件だと想う。特にあの時代の男にとっては。
そんなことを想ったら、自分のこれからのうんざりするような長い道のりが笑えてくる。

でもそれを渡って来た男が、自分の人生の一番重きを置いた場所を去る。
そんなとうちゃんに何をしようか?と、気の合わない弟と話をしている最中です。

そんなとうちゃんを想って。
なんとなく、吉幾三 「俺ら東京さ行ぐだ」を聞いてます。
先日、フリマで買いました。
時々とうちゃんが歌ってたけど、結局最後まで聞いたことなかったし、テレビで観た記憶も無い。

45rpmのラップは、今聴いてもいいものです。
三味線調のギターもまた、たまらなく響いているし。

吉幾三の声を聴くと、とうちゃんを思い出します。
きっとこれからもそうだとは想うけど。
僕自身「吉幾三」が好きなわけでも無いし。
このレコードに針を落さないといけないから、きっとたまにだな(笑)

ちなみにうちのとうちゃんは、僕と違って男前です。
60歳を越えてますが、おなかも出てないし、ダンディです(笑)

うちの奥さんが、いつもカッコいいと言ってますが、吉幾三が好きです。


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