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ザ・クロマニヨンズ @渋谷AX [LIVE OR DIE ?]

2月16日。

自分は休み、ただ何もせずに体の充電に精を出す。
何もしないことが嫌いだったのは、バームクーヘンが流れてるころ。
年を取ったのか、落ち着いたのか。
でも、なんかやるときには全力であれば、それでいいのだ。

夕方、娘の保育園に迎えに行く。
「今日はヒロトとマーシーと会うよ」と言うと
「じゃぁヒロトとマーシーとタッチする!」と2歳児意気揚々。
・・・・それは無理だろうと苦笑。

自転車での家路も、ヒロトとマーシーのことばかり気にする。
家に着き、戦闘服の「DO THE MUSTANG」の馬ヒヒーンのTシャツを勧める。
最近は親が勧めるものなど、投げる娘も洗脳し続けたおかげで、スンナリ着て。
そして、ACE ROCKERのDVDを見ながら、歌う歌う。

LIVEの時間を考えると、食事を軽くと思い、
DVDを見ながら、最後の予習に余念なく、歌う娘。

あんまんを買ったが、「食べると歌えない」というシンプルな理由から、
好物のあんまんも食べない始末。

自分以上の期待感を抱いてるのかなぁとも想うと、
じゅんわりうれしい。

バスの乗って、バスでは珍しくいつもの葡萄ではなく
マスカットのグミを食べながら、
「コンサートなんだぁー」「ヒロトとマーシーいるかな?」など。
終始ご機嫌。

かみさんとモスバーガーで合流。

雪がチラチラ、少し衣服を湿らせ舞う中、
AXの前には、フルスロットルでTシャツとタオルを巻くROCKERたちが数多。
もうボクには出来ない(笑

友人とも合流し、早々に中へ。
目当ての日付入りサインを手に入れ、のんびり会場を回る。

ボク自身は、ちっこいのが会場をぐるぐるしてたら、もう!って想う子だったけど、
今回はAXの二階席を購入したので、人がいないうちにはぐるぐるしてても、
問題ないでしょうってこと。

娘は、初めて見るライブハウスの光景に、戸惑いながら。
見たことのあるクロマニヨンズのマークをしげしげ眺めながら。

抱っこも早々に降りて走り回って。
圧倒されてる時間はほとんどなく。

開宴少し前に2階へ。
2階もいい熱気。

突きあがる拳と前説の音量に、驚きながらも。
抱っこの先でステージをじーっと眺める。

程なくステージが始まると、きょとんとしながら、
その圧倒的さに飲まれる。

見たことのある人が、人生初の爆音の中で、
聞いたことのある音楽を。
目の前に広がる光景と、そのまばゆさに。
瞬き皆無で、とにかく事態を把握しようと努めて。

そして開口。
もう音にかき消されて声は聞こえない。

「マーシーだ」そう口の動きでわかる。
指差す先にはボクがいっつも見てきたマーシーがギターを弾いている。

そしてヒロトも確認すると、あとは手拍子に知ってる部分を歌う!
周りが突き出す拳を見て、手を上げて。

何度も何度も、その姿を確認して指をさして。
2歳児の言葉。
複雑さはないから、口唇の動きでわかる。復唱しながら、何度も何度も。

聞き覚えのあるロックンロールが身体を包み。
毛穴からすら音が入り込んでくる。
そんな中での「シャイニング」「ゴーゲバゴー」では、とにかく楽しそうに
抱っこの身なのに、跳ねる跳ねる13kgが(笑

耳がその爆音に慣れた40分後。
静かに入眠。

ナンバーワン野郎もエイトビートもまだなのに・・・・。
でも入眠。
あの爆音でよく寝てしまえるものだ。

抱っこしながら伝わる体温を感じながら。
彼女は遠い意識の中にありながらも。
身体のぬくもりと重みだけで、想いをうれしく感じれる瞬間。

聞きたかったR&Rに、一番聞かせたかった人がいる幸福。

マーシーがギターを弾きながら踊るあの姿に、ヒロトのハーモニカ。
そして、極上のタイコとベース。
完成度の高さを実感しながら、それでいて高揚を抑えきれない衝動の温度。

歌う!叫ぶ!そして、突き上げる。
CDでは感じれない実際の圧の中、泳げるだけ泳いで。
そして興奮するだけ興奮して。

こんな楽しいライブは久しく記憶にない。
とにかく一曲一曲が愛しく、時間の経過が惜しい。
あの曲をやってほしいとかそんな気持ちが訪れない。

なんでもいいし、なんでもこい。

幸せな時間のてっぺんの「エイトビート」
聞き覚えがあったのか、娘が預けてた身体を起こし、
髪の毛で視界不良の中、確かにステージのヒロトを見据えて。
そのハーモニカの音色を確認した。

その瞬間・・・・・二度寝。

爆音の海が、静けさを取り戻し。
寄せては返すコール&レスポンスの寸前。
起床。

「りりちゃん、寝ちゃったら終わってたよ」

間違いない一言。
でもアンコールがあるからと、暗転待ち。
1階のたくさんのROCKERたちの祝福と待ち時間をじーっと眺めてる。

そして程なく。
上半身裸のメンバー登場。

これこそ、りりこが待ってた瞬間。
「はだかんぼーーだぁー!」

DVDでも見て、「とうちゃん、ヒロトはだかんぼうかなー?」って言い続けてきた
はだかんぼうのメンバーに、りりこさん大興奮(笑
裸=変でおかしい。
そういうイメージなので、もうそこでヤル気スイッチON。

もう、ジェット波越みたいな、サムズアップで充電バッチリの
極まったノリノリ。
周りの姿を見て、真似してるんだろうけど、指ちがうよ(笑

ギリギリガガンガンでもうピーク。

騒ぐ跳ねる、コッチもムキになる。
「49cc」が凄くよかった。

単純なロックンロールは凄い。
年齢とか国境とか全部ない。
その最短距離を確信的に走る感じは、研ぎ澄まされてる。

全力疾走の後。
雪は止み、寒気は容赦なく渋谷の夜を包む。

僕らの興奮は、冷めず。
そして、ここで点いた種火が、
いつか人生を照らす大きな炎になることを。
そう願わずにはいられない夜。

こんな幸せな夜が、訪れることなんて想像も出来なかった。
ロックンロールは偉大だ。

そして、この会場でいつもの仲間に会えたことも導きかもしれない。
淳一郎&豊、悦子に智子。
サンキュー。



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コメント 2

ぶっさん

幸せに満ち溢れた時間になってよかった。もちろん私も幸せでした。
次はリリコさんもう少し起きていられるといいね。親子でクロマニヨンズ。本当素敵だよ。
by ぶっさん (2012-03-12 23:04) 

ひいらぎ

ヒロトとマーシーがすり込まれた、りりこさん。
父を”とうちゃん”と呼ぶりりこさん。
素敵な女子だわ~。

ロックンロールの楽しさは年齢に関係ないよね。
最高のライブでした。
by ひいらぎ (2012-03-12 23:17) 

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