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DAD MOM GOD 「POEMS LIKE THE GUN」 [君にR&Rを!(インディーズ編)]

なにはともあれ、冷牟田竜之の帰還は素直に喜び祝福する。

DAD MOM GOD。

PA0_0926.JPG

当初、本当にこのメンツで?!と少し騒ぎになったが。
もっと冷牟田の根暗な感じの音が、支配してくれる期待感だったが。

蓋を開ければ。
硬い。硬い。
「極限の集中力、炸裂するエナジー」
その触れ込みで間違いないとこです。
オール一発録り。

転がる石は角がとれて。
その姿を流線型の繰り返しの果てに、球体にするような。
そんな転がり方ではなく。

その道筋が逆に滑らかになるようで。
聞き終わった後のいびつさと言ったら。
という感想であるのです。

「独特の太い音と疾走、爆音」
この表現もまた適切。

四谷でSANDADAを眺めて以来。
魂が完全に抜けてしまい。
R&Rに対して、貪欲さがなく。
客観的に眺めて、聞いてしまう

この態度が恒常化したために、よっぽどであっても
中毒のように、繰り返して聞くことが少なくなった。

DAD MOM GODも例外ではなく。

ただ「鉄の塔」の冷牟田のボーカルは、少しヤラレタ頃の大江慎也みたいだし、
本人もなんかそんな意識がある確信犯だと想う。

管楽器も含め、全体がFULL TENTION BEATERSの頃に近いスカパラの
硬さに類似している部分だと想う。

冷牟田の意識は、ここにあったと再確認も出来る。

今のスカパラは通過してしまったのか、この硬さはさほど見受けられない。
スカパラの進化も加えて理解できる。

スカパラでもない、SKAでもない、ROLLでもない。
ただ、冷牟田がやりたい形。

この形は、非常に難解で。
ありきたりにならない形状を発見するには、
もう世の中に音楽が溢れているし。

個人的には、消えてしまいそうな大江慎也感が好みであった。

早い、太い、硬い。このガツガツした感じを求めない自分が変わったのだろうか
と思いつつ、評価は大きく分かれる部分だと想う。

スカパラで通過した部分じゃないのか?と感じたり。
いや、これは硬質のヒリヒリするロックだと感じたり。

SEXYSTONESからのリリースが今後も続くのかわからないが、
いずれにせよ、冷牟田竜之は攻めてナンボの男だと想う。

TABOOも戻ってくると想うし、
非常にボクら世代には、胸に迫る音が繰り返されることは
間違いないとこだとは想う。

池畑潤二のタイコはやっぱり狂気だと感じさせる男のアルバム。
召集して、改めて懐深さを感じつつも。

冷牟田竜之には、スカパラが必要だし、
スカパラには冷牟田竜之が必要だと想った。

今のスカパラの器用さをブチ壊すには、冷牟田だし。
洗練された音でSKAとROLLを混ぜることの出来た、冷牟田のセンスと。
スカパラの質を今一度聞いてみたいと想ったのも、またこのアルバムを
聞いて感じた感想。


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TBM

残念ながら、LIVEへは行けないのですが、
CDのほうは、聴いてみようと思っています。
メンバーがいい感じだし。
by TBM (2010-05-15 00:07) 

ルースターズ

>TBM様
硬いっすよ!メンバーは申し分なし。
でも、もっとねっちこくてまとわりつく匂いで。
ブルートニックのような爽快感もあるみたいな
勝手な想像は、これっぽっちもありませんでした(笑
by ルースターズ (2010-05-19 15:22) 

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