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騒音寺 @渋谷CLUB QUATTRO [LIVE OR DIE ?]

騒音寺を知って9年が経った。

凄く前に「騒音寺」のCDについても、このBLOGで書いたことがある。
読み返した見たが、粗い(笑

そんな騒音寺のLIVEに足が向かなかった、理由はわからない。
あまりに聞きすぎて、妙な親近感からかもしれない。

今夜、パルコ クラブクワトロに縁あって、足を向けることが出来た。
愛した「SO GOOD」から、愛し尽くした「BIG SHIP COMIN'」の曲など、
7枚ものアルバムを出していた、京都の老舗になろうROCKバンドの中では、
もはやタイトルどおりの「古寺」になってるのではないかと。

そういう気持ちもあった。

テナントが総入れ替えになったPARCO QUATTRO。
ブックオフでしかなくなってるが、クワトロに入って少し挙動不審になるぐらい
エントランスが変わっててビックリした。
迷子になるかと想った。
昔、何があったかだとか。
もはや、わからない。

騒音寺でクワトロ、SOLD OUTは難しいだろうなと、思いつつ。
扉のムコウは客が意外に多くてビックリした。

ただいつものクワトロの入りとは趣は違ってはいたが。

ファンも幅広く。
前では怒髪天の曲に合わせて踊る手が見え隠れしていた。

正直始まる前は、「古寺」な気持ちがうっすらもやのように、かかってはいたが。


PA0_0591.JPG

ところが、ところがであります。
ROCKというのは、積み重ねた年月で錆びるわけもなく。
研磨されてより鋭利になった井出達がすぐ目前に。

一番びびったのは、スリーブやジャケットで見たことしかなかった
ボーカルのナベが、デカイ。
異様にデカイ。
そして、マイクを握った瞬間。
一瞬でその空気がナベの周りを基点に、
色が変わるようにパァーと行き渡る感覚を、ザワリと感じた。

ボーカリストの中には、余計なパフォーマンスで客を切迫するよりも、
ただそこにいるだけで、空気が変わる歌うたいが稀にいる。

CDでは見えないが、感じれるその感覚が。
一瞬で理解と身体を揺さぶった。

エイトビートの。
まさにロックの応酬。

叫ぶ声に瞬間でタテノリに変わり。
客はファミリーと化して、自在に暴れ自在に歌い。
寺の鼓動に、舌鼓に近い満足を1曲1曲喰らいながら、
思いの丈を、身体から放射していて。

笑顔であんなにも踊る客の姿を、久しく見ていなかった自分も、
何か着火する感じがあった。

騒音寺のアルバムはバランスがいい。
メリハリがキッチリあって。
アルバムを全速力という感じではなく。
中距離でキッチリ勝つ方法を心得ているようにも見える。

BIG SHIP COMIN'からの選曲も多く。
思わずコッチも熱くなる。

そして、そのMCも独特で。
まるで飲み屋で語りかけてくる節で。
笑いは必然についてくる。

神戸でのLIVEのくだり。
ナベは熱く。
サンハウスや村八分の影響や比較について話をした。

ナベは、声高らかに。
熱く。
比較される村八分やサンハウスへの比較やルーツを一蹴し。
頭脳警察からの道のりを話した。

自分のすべてが、頭脳警察から繋がるその道程を。

そして予想だにしなかった「PANTA」の登場。
そして騒音寺演奏での、「コミック雑誌なんかいらない」

鳥肌が腹の上から発生して、首へ抜けて。
思わず声を上げてしまうぐらい、ナベとPANTAはカッコよかった。

PANTAの姿は強烈だった。
何より、あの声が。
まさか、初めての騒音寺で初めてのPANTAの目撃になるなんて、
夢にも想わなかった光景に。
興奮してしまった。

興奮は、ナベも同じのようで。
威風堂々ではなく、少しうろたえたようにPANTAと肩を組む
その姿が少しイカレタ少年のようで、何かニヤニヤしてしまう。

あっという間の時間と。
客のあたたかな空気と楽しそうな笑顔。
そして圧巻のステージングに明らかに厚くなってる演奏の音。

瞬間で熱くなる確かな音とROCK。

いつまでも鳴ってるだろうから、
いつまでも聞き続けると思えるような。

手を合わせたくなるような崇高さの代わりに。
手を合わせたくなるような、興奮をくれる。

踊らなくちゃ損だぜ、騒音寺。

このタイミングで見れたことを感謝しつつ。
興奮冷めやらず、帰りのバスでも寺の余韻をまさぐるのでした・・・・。


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コメント 4

kurohani

騒音時、確かくるりのラジオ番組で一曲だけ聴いた覚えがありますが、かっこよい音楽!と思ったのを覚えてます。京都で長くやってるバンドですよね?しかしPANTAが登場したとは凄いですね。
by kurohani (2009-12-04 21:51) 

友美。

タイミング、ホントに不思議なモンですが、ありますよね。
読んでて、LIVEに行くワクワク感が私にも沸き起こってしまった・・・
もう3時前なんですけど(笑)
LIVEでのお客さんの笑顔は最高のスパイスだと思います。
素敵なLIVEの後の余韻とイヤホンの音は至福です。
いやはや、LIVEに行きたくなりました(笑)
by 友美。 (2009-12-06 02:52) 

ルースターズ

>kurohani様
くるりがRESPECTを公言しているバンドでもあります。
皆、何か新しいものをと試行錯誤で音を探す旅を続ければ
続けるほど、最初に何があったかと
いつもそういう根本の気付きをくれる気がしています。
by ルースターズ (2009-12-06 10:44) 

ルースターズ

>友美。様
そうなんです!
まさに。
いいLIVEを見た後のスタジオ盤を聞くと、
なんだかムラムラするっつーか(笑

余韻は大切。
長持ちはしないけど。
でも、ライブに行かないと始まらない。
これっすよね(笑
by ルースターズ (2009-12-06 10:47) 

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