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TOUCH ME @吉祥寺PLANET K [LIVE OR DIE ?]

先日、矢沢永吉がテレビに出ていた。
自身の映画のプロモートの為。

矢沢が還暦を向かえ。
60歳で、「ロックンロール!」とSHOWビジネスの中に。
確かな熱の塊をギラつかせてる中で。

ふと想った。
確かに矢沢は凄いが。
そのすぐ年下の59歳の遠藤ミチロウの方が、人間臭くて。

それでいて、真っ直ぐで。
自分の言葉と音で、確かな足跡を刻みながら。
叫んでいるんじゃないかということに。

矢沢は好きだ。
でも、先日の吉祥寺PLANET KでのTOUCH MEを見たら。
何度か、遠藤ミチロウを見て聞いて。

渡り鳥のように海を越えて。
自然の摂理に逆らわず。
休むときは、静かに休み。
歌うときには、自然と空気と会話をしながら、
ギターの弦が優しく触れるその音が。
ボクには合ってる気がした。

どこにいても、ミチロウさんはミチロウさんのまんまで。
そういう不変さに安息を感じてしまう。

事実、何かしんどいときには
「JUST LIKE A BOY」を聞くのが日常だった。

ライブの前半。
いつもの調子で、いつものように歌う姿を見たら。
少しこみあがる感情が、自分の中に確かに見えた。

音響の悪い中。
響く声と反射するスネアの音に混ざりながら。
イライラすることもなく、少し微笑んで。

自分のペースを守り。
相手の出方を振り返らず。
中村達也と遠藤ミチロウの2人は、静かに確実に火をつけながら。
時間を食らっていった。

小さな箱の小さな時間に流れる。
小さな物語の中で。
確かに感じるものを、BEERでまぜこぜにしながら。
スターリンの曲も丁寧に攪拌していく。

時間の中に、声や音が混ざり合いながら。

59歳の誕生日のミチロウさんは、眼光鋭く。
切れた弦に苦笑す浮かべるぐらいの余裕はあるのに。
音の中では変わらず、革命家のように叫び続けた。

誕生日プレゼントだと「ロマンチスト」を叫んで。
客は、混沌と懐かしさに放り込まれて。

終演後。
ミチロウさんにサインをねだった。
「一叫入魂」
そう書いてくれたミチロウさんは、笑っていた。

来年は還暦。
60歳ってジジィなイメージだったんだけどな。

変わらず歌って吼えているだろう。
でもどこかの大きなホールで感じる猛烈と。
小さな箱でも、感じる狂熱は比較のしようがない。

ただ。
自分がくたばる日には、TOUCH MEの。
ミチロウさんの曲を静かに聴いて。
人生が終わるだなって。そう笑える気がする。

大切なのは、感じる部分で。
ボクは、遠藤ミチロウの音楽に触れることが出来てよかったと想う。

60歳代には、遠藤ミチロウがいる。

何はともあれ。
遠藤ミチロウ様。
誕生日おめでとうございました。


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コメント 4

kurohani

『STOP JAP』持ってますよ〜。彼ももうすぐ還暦なのですね、、
by kurohani (2009-11-21 14:27) 

TBM

歌い続けるミチロウ。
元気をもらってばかりです。
by TBM (2009-11-23 00:08) 

ルースターズ

>kurohani様
もう還暦とは思えない肉体とその姿です。
研鑽してる精神は、肉体にも宿るのかなとも
感じました。
今度は、蜷川舞台にも参加するようで。
窪塚・森田を喰らって欲しいとこです。
舞台で出るか?!独特のあのオーラ!
by ルースターズ (2009-12-03 12:17) 

ルースターズ

>TBM様
なんでしょうね。
元気を貰うような楽曲じゃないんだけど。
支えてくれるような、安定と安心を感じるのは
間違いないです!
by ルースターズ (2009-12-03 12:19) 

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