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NAMIE AMURO 「BEST FICTION tour 2008-2009」@YOYOGI [LIVE OR DIE ?]

安室奈美恵「BEST FICTION tour 2008-2009」@代々木第一体育館
感想は上記をクリック。

さて、今回2月21日、代々木のライブで、どうしても確かめたいこと。

過去のDVDも見ていたので、その圧巻は周知だったわけで。
「2時間強のライブ、踊り倒して。息も切らさず、あの楽曲全てを歌いきるのか?!」

この疑問を解決するためでもあったのです。
一度安室のDVDを目撃したら、その内容に驚きます。
凄まじい勢いで踊り、ダンサーの統率をし、かつ歌う。見たことの無いステージです。

昨日のライブを見て。
あくまで根拠のない見解でありますが・・・・・。

口パクは考えられない。
NO MCというある意味、アイドルのライブとしては掟破りでありました。
あれだけ完成度を求めるライブをしていて、口パクなんて台湾のアイドルじゃないんだから、
ステージを無駄にするようなことは、考えられないとこです。

基本イヤホンでの音の確認を一切しません。
あれだけデカイホールだと、音も悪いはずなのに。
それでも、インカムをつけてもイヤホンはつけてなかった。
あれだけ踊るから、基本邪魔になるのかなと思いました。

故に、若干のズレは一部感じる部分でもありました。
ただそれも安室奈美恵ですから、修正は容易です。
NEW LOOKなんかは顕著だったかと。

インカムをつけていましたが、呼吸を整える部分。
当然マイクはその吐息を拾いません。
かなりのエンジニアがいるか、マイクの性能なのか、息の吐き方なのか。
これは不思議でした。
ただ、言葉を発するときに出てしまう最初の呼吸。
かすかではあるが、音は出ている。
CDとは明らかに違う音での歌唱はどの楽曲にも見受けられました。

音については、基本打ち込みなので、
生音の楽器を使うことで、CDとは違う臨場感が出ると想ったけど、あまり効果的な作用は
無かった気がします。ダンスがメインなので、バンドは完全に裏方。

しかしながら、今回のLIVEで気付いたのは、音源同様に。
コーラス部分は安室奈美恵のまま使用してるのです。
他の歌手のライブではコーラスが存在するのに、コーラスは録音のもの。
打ち込みの音も、ライブ用にアレンジが変わってるわけではないので、
本当にCDを聴いてるような感じも。
リフやイントロに若干のアレンジがありましたが、些細な感じ。

このコーラスの多い曲は、インカムをつけるダンスがメインの曲に多い。
マイクを握って歌うときとは違い、ダンスの質が上がる部分。
歌というより、ダンスありきのパフォーマンスだと想ったわけです。

コーラス部分の音を大きく出しながら、CDとは違う音程もしくは、
音階関係なくPVのように話すように歌っても、不自然に聞こえないようになってる印象。
元々コーラスの声とボーカルの声は同じ安室奈美恵であるわけだから、不自然はない。

これは手抜きではなくて、完全に誤魔化すことや巧妙に出来るのに、マイクを切らない。
はっきりした部分ではないが、このようにボクみたいに勘繰って真剣に何か穴を探さないと
感じない部分ではあるとは思う。

絶対何か楽してるわけではなくて、長時間かつ長丁場。
ライブをやる秘訣があって当然ではないか?と考えるわけです。

しかしながら、こうやって書いたが。
31歳という心身ともにアスリートなら円熟し充実した時期でもある。
全力で走ることも可能だと思ったりもした。

いずれにせよ、そこに手抜きや作為は無い。
全力の中にある、1つの呼吸のようなものと考える。
今回BABY DON'T CRYもきつそうだった。
ただ、歌い方にせよ、失望させない質を落とさないように、
丁寧な魔法をかけてファンを魅了する。

そういうエンターティメント的な技法を感じた。

満員の代々木のお客さんが隅々まで、届いてる姿を見て、
いまの安室の地位を知る。
TOURは、QUEEN OF HIPHOP以降完全にクオリティは上がる一方。
また、楽曲は決して売れ線ではなく、安室奈美恵STYLEという括りは否めない。
これは以前にようなドラマタイアップなど、売れるには不可欠な要素を削って、
強固なイメージの構築に務めているのであろうとも思う。

SUITE CHIC、doubleなど幾つかのfeatを持ってしても、爆発的なセールスには繋がらない。
それもまた同じ音楽でありながら、安室奈美恵のスタンスやスタイルの誇示を示すものであり、
セールス戦略には通じない。

featの仕事は金の匂いがしないトラックがほとんどで。
それが自由な印象を受ける楽曲が多い気もする。
この路線で行けばいいのであろうが。90年代の音で馴れた従来のファンを置き去りには出来ない。

ビジュアル的な露出、他の音楽活動との線引き、ある程度売れ線に・・・という思惑を支点として。
これを当然踏まえて、アルバム制作・ライブなどの緻密さがあるんだろうなと。

ビジュアル先行で、ビシバシ映像をDROPすることで、「安室ちゃんが・・」という見方、
つまりはカッコイイとなる。
カッコイイ姿が先行してるから、音楽はその次になる。

楽曲はそのビジュアルに付いてきている印象も否めない。ここまで来ると、楽曲云々より。
スーパースター安室奈美恵の感覚であり、以前のTKのようなヒットメーカーの仕事というより
安室のイメージに乗れば、楽曲者はいかようにも変化できると感じる。
歌がいいという印象よりは、安室奈美恵が凄いというニュアンス。

しかし徐々にR&B色であったりジャネットの色合いを強くすることに楽曲は不可欠で。
昨今では「安室らしい」と感じる楽曲の背景に、トラックメーカーの一貫性もある。
与えられた曲と言うよりは、イメージに即した曲で。
今後もトラックメーカーによっては、新たな脱皮もあるし、世界観も広がる。

いずれにせよ、いまの安室奈美恵が見れて良かった。
TKの逮捕は残念ではあるが、安室の時間の経過による現段階にたどり着いた本質への突破は、
今の状況を見れば良し悪しは歴然。

個人的に、あれだけのヒールを履き。
手練れのダンサーを率いても、そのダンスに手抜きを感じられず。
挙句、歌う彼女の姿を見れば、何がREALで何がFICTIONかは自然とわかるはず。

久し振りにエンターティメントを感じました良い意味で。
歌を聞くというニュアンスではなく、安室を見る。安室を感じる。
素直に拍手したくなるような、全身全霊と全力疾走でした。

ボクの勘繰ったことは、結局明解でなかったものの。
そこの嘘やごまかしを感じなかったことは、間違いなく。
日本のエンテーティメントとしては、セールスも人気も一番である彼女のステージは、
値段に見合う凄まじいものでした。

安室奈美恵「BEST FICTION tour 2008-2009」@代々木第一体育館




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