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バービーボーイズ @ZEPP TOKYO [LIVE OR DIE ?]

行く前に自分のRSRFESの時のバービーボーイズの記事を読んだ。

夢中で叫んで、夢中で楽しんだ割によく書けてると感心した(笑)
BLOGを始めてからは、心のどっかで冷静な自分がいて。
その自分が冷めないうちに、言葉に残そうとするので、
そういうとき程「冷静と情熱の間」っつーか(笑)、いい文章になってると想う。

後で読み返すと覚えてない文言ばかりだったりするので。

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春一番が吹いたが。
東京の寒さは変わらず。
相変わらずボクは、ゼップに迷わないで行けたことがない。
なんとなくの方角頼りに。

今回、妻が急遽取りやめたので、チケットを某オークションで譲った。
さほど高価にならなかったのが、自分的には安堵だった。
こんなとこで金儲けにはしたくなかったから。
オークションに出して、値段が上がるな!的に想ったことはない。
なら、即決にしとけって話でもあるんだが(笑)

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ZEPPに着くと猛烈な人。
勝手知ったるZEPPではあったが、年齢層は高い。
ボクも70年代生まれではあるが、もはや80年代な年齢である。

そんな中で若そうに見えて意外と年齢がいっているような方々。
会場に入ると、やっぱり年齢層が高い(笑
正直、待ってた感じ。
ホンモノのバービーボーイズのファンに囲まれて、バービーボーイズを見たかった。
時計の針を戻すのは、オーディエンスの熱気でも十分という心意気。

RSRFESは、J(S)Wの後ということもあったし。
リアルなファンは確かにいたけど、知らない人間の方が圧倒的に多かったと思う。
そういうボクもあの夜が初めてだったわけで。
待ち焦がれて、真っ白になった気持ちの中に曲は溶けた。

ステージの上にはネオン。
「NO VACANCY」「MOTEL」そして、蜜溜まる花の文様。
色は幾重にも変わり、ステージは静かに。

01. ノーマジーン
02. 目を閉じておいでよ
03. はちあわせのメッカ
~MC~
04. ふしだらVSよこしま
05. 暗闇でDANCE
06. 離れろよ
~MC~
07. 小僧 -cryin' on the beach
08. もうだいじょうぶヒステリー
~エンリケベースソロ~
09. タイムリミット
10. 勇み足サミー
11. Dear わがままエイリアン
12. MC~クレイジーブルース
13. Shit! Shit! 嫉妬
14. でも!?しょうがない
15. 女ぎつねon the Run
~MC~
16. わぁい わぁい わい
17. C'm'on Let's go!
18. 負けるもんか
19. 翔んでみせろ
20. チャンス到来
- encore 1 -
21. マイティウーマン
22. 三日月の憂鬱
- encore 2 -
23. なんだったんだ?7DAYS
(某所より、拝借のSET LIST)

ネットで見た15日とほぼ変わらないSET LIST。

コイソの左手は、逆さに持ったスティック。
そして、職人のように音をこする。

圧巻だったのは、エンリケ。
エンリケってもっと前に出てくるベーシストだっと勝手に思ってて。
それは誤解で。
このライブで、エンリケがタイコとギターのピリオドを探す。
幾度もリズム隊を確認して、呼吸を合わす。
あの低い姿勢と斜めに構えたベースで。
後ろの着地点を確実に。

イマサに関しては、RSRFESで見たよりも攻撃的だった。
鮎川さんにしか見えないとビジュアルで苦笑い。
でも、徐々に眼鏡が落ちていく。
そこから視線が覗く。
杏子に笑いかけ。KONTAと叫ぶ。
ギターの音は、今まで聞いたものと違う感じだった。
この音を1人で組み上げてるイマサは、 バービーボーイズの心臓だと思った。

余裕がありそうで、音は悲鳴を上げてる。
KONTAのSAXとの相性が素晴らしくいい。
ギター一本でも十分に音が厚いのは、SAXとの作用を理解してるのだと思う。
BARBEE BOYS以降、このスタイルを踏襲したバンドはない。
レベッカを越えていったJUDY&MARYとは違い、
追随を許さないこの陣形は、唯一無二。
その全てを考え、組み上げたイマサのギターは、とても攻撃的だった。

イマサのあの頃、捏ねて・込めた考えが現代において、熟成され。
その価値は年月の経過で高くなり、また愛しく想われ。

客の真剣なまなざしの先。
純粋に色眼鏡なしで、見れる・やれる感じもあるのかなと。
客もまた、年月の経過でふるいがかけられ、本当に愛した人だけがいる感じもした。

RSRFESでは杏子の方にいたので、今回はKONTA。
最前近くで、終始のんびり見てた。

モッシュされることもなく。
周りの喧騒を無視して、「アイツ冷やかしか?!」ぐらいの感じで。

杏子は夏より踊り、動き。
今日の日を喜んで笑っていた。

KONTAは、まったく変わってなくて。
でも、2曲目終了の時点で、酸素吸入してたけど。
以降、やってないのは冷やかしか(笑)

でも、曲の間はリラックスしてるのに、リフが始まった瞬間に目つきが変わる
あの感じ。

KONTAと杏子は縦横無尽に入れ替わる。
KONTAはエンリケを煽り、杏子はイマサを煽る。
必ず笑顔で別れる杏子が美人だった。

クールにはいられないと、興奮の中で話した杏子は笑顔よりも、
その爆発させるような声と、長く続いた道を思い出すかのように、
余すことなく、この場所でブチ撒けるような心意気を感じた。
誰よりも、客を煽り。
時計の針を戻した。

KONTAは顔をゆがめながら、声を突き出しながら。
後半には、少し伸びなくなった声も、
少しの休憩で元に戻す見たことも無いバンドの姿だった。

とにかく4人がステージギリギリに並び。
昔の映像では存在しない、狭いハコの凝縮された空間の中で、
前にしか飛び出ない音。高圧的に。高飛車に。

「でも?!しょうがない」からの客のボルテージの上がり方は半端ではなかった。
この再結成を待ちながら、夏のFESにはたどり着けなかった客のテンションが最高潮に
と感じたときに、ネルシャツを脱いだ。

女ぎつね ON THE RUNの突き出す指も。
手馴れたファンの手が幾重にも上がる。

その中で杏子も笑顔で、歌い倒す。
イマサもずっと笑顔だったと思う。

KONTAの変わらないあの姿に、年を重ねた道筋が見えない。
13歳の時に初めて買ったバービーボーイズのベスト盤。

あれから17年。
16年目の夏に初めて会ったこのバンドは、多くのファンの歓声の前に戻ってきた。
この場所に立ち会えて本当に良かった。

言葉では形容難い、色んな景色がこの17年間の中にバービーボーイズに溶けてる。
R&Rという目覚めが無かった時代に本当に好きだったバンドだった。
どれを聞いても馴染むし、嬉しくなる。

いま聞いてもドキドキするから。
ボクの14歳は間違ってないと思ったりする。

タイムスリップした感覚をくれるのは、このバンドが絶望的な仲たがいではなく。
そして金を目的ではなく、ただ単純に楽しもうという気持ちに溢れてるからだと思う。

コール&レスポンスの魔法を信じないボクですが。
この夜ばかりは、煽られるだけ煽られ。
声を上げて、叫びました。

そうしなくてはいられない気持ちになるのは、無かった時間を埋めようとする本能かもしれません。

PA0_0545.JPG

再結成のバンドブームです。
でも忘れた気持ちや、出来なかったことを今一度やるチャンス。
そんなタイミングをくれる時間だと思います。
金という対価で、自分の夢を叶えられる時間ならば、金は出すほうがいい。

幼き頃、それはそれは小さくて。
お小遣いじゃどうにもならなかったから。
そんな後悔を変わらないテンションで攻め立てるバンドと戦える幸福。

本当に幸せでした。

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コメント 14

TBM

このスタイル、確かにないですよね、バービーしか。
実家にあるLP、聴いてみよ、久しぶりに。
by TBM (2009-02-19 00:12) 

ひいらぎ

再結成って”なんだかな~”って思ってしまうタチなので、
ライブに行こう!って気には、なりづらく。
けど、こんな文章読むと、”あー、行ったら楽しかったんだろうなー”って
ちょっと羨ましく思ってみたり。
完全な天の邪鬼(笑)

by ひいらぎ (2009-02-19 20:14) 

阿佐谷テルヲ

ZEPPまで行くのがおっくうで見送りました。(情けねー)
昔みたいに中野サンプラザだったらな~~!!
by 阿佐谷テルヲ (2009-02-20 00:41) 

ジンタ

ZEPP OSAKAのチケット争奪戦に負けました...。
へこみっぱなし...。

当日はバッファロー吾郎のイベントに変更です(笑)

by ジンタ (2009-02-20 02:10) 

ルースターズ

>TBM様
これで売る!売れる!というのは、本当にイマサが優れた
音楽家という認識ですかね。
でもバービーは音じゃなくて、KONTAと杏子のウェイトもまた
大きいんではないかと思います。ビジュアル的にも。
LPで是非。
ボクもレコードで全部買いなおそうかと(笑
by ルースターズ (2009-02-20 09:08) 

ルースターズ

>ひいらぎ様
その代わり、やっぱりチケ代の高騰がね(笑
チケ代を余裕で払える大人の集いになってる感もありますが(笑

でも行けば違う。
悶々としてるよりは、見てしまおう!的な。
バービーは少し思いいれもあるので、必死でしたけどね(笑
by ルースターズ (2009-02-20 09:21) 

ルースターズ

>阿佐ヶ谷テルヲ様
おっくう?!(笑
いやぁ、それ言ったらお終いよぉー的な(笑

中央線沿線から脱出しましょう(笑
by ルースターズ (2009-02-20 09:26) 

ルースターズ

>ジンタ様
チケ出たときは、意外に地方は定価でオクでも出てたんですけどね(笑
バッファロー吾郎。
木村が離婚したから、そのあたりいじりいじられ。
笑いの匂いが立ち込めてますね(笑
by ルースターズ (2009-02-20 09:28) 

Red.5

ZEPP NAGOYA 参戦しました’72生まれで、あなたと同じ年にBARBEE BOYSと出会った者です^^;

当時 BLACK AND WHITE SHOW からコンサートに行き続け、ファイナルは名古屋飛ばしだった為、あきらめ・・・、その悔しい過去を今夜ぶっ飛ばしてきました!

やっぱりバービーは最高です。5人全てが最高だから、みんなが楽しんでるから、こっちも楽しい!またの機会も絶対参戦です!

by Red.5 (2009-02-21 01:55) 

ルースターズ

>Red.5様
出会いは同じって新しい表現ですね(笑

ボクは、昨年初でした。
DVDも新しくリリースされたようなので、是非見たいっ!!
次の機会も確かにまた見たい。

なんでしょうね、病み付き(笑
あんなバンドがやっぱり今は無いからだと思います。
きっと思い出も音も同じように。
by ルースターズ (2009-02-22 12:49) 

Red.5

突然のコメントで、返事までして頂きありがとうございます。

全く同感ですね。あんなバンドは今は無いですね。
しかも、バービーのスタイル&音源は世界中でも類を見ないと思いますよ^^

今リリースのライブのDVDは当時VHSできちんと保管してあったので、
この夏DVDに自分で焼きました^^v

また、次の機会は必ず行きますのでよろしくです。
by Red.5 (2009-02-23 14:15) 

ルースターズ

>RED.5様
(笑)熱くさせる音楽は数多ありますが、このスタイルとなると。
沢山のPVを受けてる記事でもあります。
バービーは。
故に、渇望してる気持ちがわかるような気もします。
by ルースターズ (2009-02-23 22:03) 

nexus_6

当時、ブレイク前にTVで観て「歌詞が独特だなー」なんて
思っていましたが、その後 ”女ぎつねon the Run” で
がっちり掴まれてしまったクチです。
あれから約20年。彼らは老けないですねー。
by nexus_6 (2009-03-22 13:41) 

ルースターズ

>nexus_6様
老けないですよー!
返ってエネルギッシュというか、錆びないというか。

ボクは未だにipodでは、ヘビーに聞いてますし。
ライブがあればまた行きたいと常に感じて想っています(笑
by ルースターズ (2009-03-24 22:30) 

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