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グーグーだって猫である 【監督:犬童一心】 [君にMOVIEを!]

大島弓子を知らない。

正直、(特に姉・妹を持たない)一般的男子の常識であると思う。
未だにわからない。

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という訳で昨日は「グーグーだって猫である」を見た。
感想的には、
・小泉今日子が美人だ。
・グーグーが登場するシーンで、上野樹里のトップスがかみさんのと同じだ。
という2点である。

原作を読んでないので、なんともいえないが中途半端な切り貼りが余計に、
物語を薄くしてる気がした。

唯一は、サバと小泉今日子のシーン。
引いては、ガンだとわかってからの展開であります。

「サバ」というかつての肉親にも近しい存在から。
感情が移りきらないグーグーへの描写も丁寧ではあるが、
それ故に「別にグーグー出す必要あんのか?」ってなる。
サバとの回顧が物語の主要なら。
サバとの生活~別れ、そしと自分への葛藤などの描写でいいのであるが。

軸を持たなければ、シッチャカメッチャカに成るゆえ、
グーグーという軸を持って、全ての話を回転している印象でした。
キャストも、グーグーが軸で物語が回転していく。

ただ、そう考えないと辻褄が合わないものが多いのではないか?とも感じる。
麻子ではなく、グーグーを軸にすることで、麻子もまた回るわけですし。
グーグーがいないと繋がらないということも多い。

先にも書いたが、ガンを発症してからの展開は、実に面白かった。
夢ではあるが、実は死線なのかな?と思ったり。
マーティーの噛ませ方が意外で絶妙だったり。

サバという猫を愛しく思う感じがわかる。
全ての猫を愛する人々は。
人よりも早く人生、いや猫生を生きる家族に対して、声を聞いてみたいと思うことは
純粋な気持ちなのではないか?と感じる。

言葉を発しない生き物だからこそ、近くに想うことが出来たり。
互いに支えになってるようにも感じた。

この感覚は、ボクのように猫と生活していない人間にはわかりにくいとこではあるが、
不幸な中にも猫という家族を亡くし、辛い想いをしていた人を何人か知ってることで、
妙な感情理解が出来たのは確かなことだと想う。

故に、「グーグー」の存在は、軸でしかねぇーな。と感じてしまうのであります。
猫だから、可愛いと許されるでありますが(苦笑)

サバを軸にすると、生きてるうちに会話できることになり。
そういう意味では、なんだか奥深さが薄くなってしまう感じもあるし。

しかしながら!
ここまで考え込んでみる映画ではない(笑
ダッラーと見れば、ダッラーと終わる映画であると思う。
正直、小泉今日子勝ちもある(笑)

ここまで深く考えたのも、こうやってパソコンに向かうからであって。
あのシーンは・・・・これは・・・と思い出すから、溢れる感想である。
振り替えらなかったら「さほど・・・」と言う印象は否定しない。

昨今の日本映画の個人的見解は、
ドラマの二番煎じか。
巨額を投じても大したことなく、制作してる周辺だけが大盛り上がりしてるような映画か。
雰囲気を大切にしてばっかりで中身が見えない、見えにくい映画が多い。
後者の映画は、基本的に主演俳優・女優の素晴らしさだけが際立ち。作品としての衝撃は薄い。
残る感想は「主演の***が良かったよね」的。

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記事にはしなかった出来なかったが、ダークナイトのヒースレジャーについても
同じことを思う。
個人的には、バットマンの中でも残念な作品であるが、ヒースレジャー勝ちである。
バットマンというタイトルなら売れたのか?と苦笑いなとこである。
個人的にこの映画は残念だったので、文章にはしなかった。

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「デトロイトメタルシティ」も見たが、おやつ的であり、間食な感じであります。
事実、友達と酒を吞みながらみたんだが(笑)
真面目に見るのもバカらしいし、原作のシーンを上手く、そして綺麗に貼ったなー!という
印象はありますが、絶賛するほどコメディではないし、絶賛するほどの映画でもない。
松雪泰子じゃなくてもいんじゃね?と思うのは、ボクだけじゃないはず。

この映画を見ての再発見は、
カジヒデキは、そう言った意味では、天才だったんだなって今更感じます。

さて、グーグーに戻りますが、個人的には森三中がいいっす。
あーいう人絶対いるもん的な親近感がとても、コメディです。

いずれにせよ、小泉今日子の美人に圧倒されるでしょう。
この映画での賞はとても頷けます。
非常に、入り込んだ役だと思います。

原作を読んでないから、
どこまで浅いのか。
どこを端折ってるのか。
んで、どこが描ききれてないのか。
もしかしたら、原作で躓いてるのか。
ボクみたいな輩が判断するには、非常に難しいとこではありますが。

年をとるにつれ、映画に楽しみが希薄になってる気がします。
バカなら徹底的にバカ。
つまらないなら徹底的につまらない。
泣かすのなら、これでもか?!ぐらい泣かす。

この俳優が出てれば見るという風な見方ではなくなった分、
本当に自分の価値観がモロに出るので、なかなかステキな映画には出会えなくて、
寂しい部分もあります。

夢中になってしまう感じが欲しい。
例えば、年末にレンタルして見続けた仁義無き戦いのような(笑)

映画やDVD地味に見るようにしてるんですが、文章にしておきたい!と思うような作品以外は
生活の中での1ページとして括り、BLOGではスルーしてます(笑
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A個

DMCに私を発見できた?
by A個 (2009-02-16 21:55) 

ルースターズ

>A子さん
多分、A個さんが出演時はキッチンで、パスタ作ってました(笑
片手間で映画鑑賞(笑
by ルースターズ (2009-02-16 22:11) 

チヨロギ

この映画、見ていないんですけども。
キャスティングに意外性がなかったり、
制作者の狙いが見え見えだったりする日本映画は多いですね。
「デトロイト・メタル・シティ」は試写会が当たったので見ましたが、
あまりに予定調和な展開なので、逆にびっくり(笑)
ところで、小泉今日子の「SONGS」は見ました?
by チヨロギ (2009-02-17 02:46) 

ルースターズ

>チヨロギ様
(笑)この役にこの人じゃなくちゃダメ?みたいな感じですが、
小林亜星は凄く良かったな(笑

DMCは意外と綺麗にまとまってましたね、ボクもびっくりしました!
綺麗すぎて、あれ?みたいな(笑

SONGS見逃しました(涙)某動画サイトで少しみましたが、
大好きな小泉今日子はブギウギブギが見たかったなぁー。

記事にはしなかったっつーかもはや劣化してますが。
キョンキョンのライブ行ったんです、凄く良かった反面、
歌詞全然覚えてない小泉さんにLOVE(笑
by ルースターズ (2009-02-18 22:58) 

kurohani

「グーグーだって猫である」キョンキョンめちゃくちゃ可愛いですね。でもやっぱり大島弓子の原作の方が素晴らしいかな。ホンワカ可愛い系の絵なのでとっかかりイマイチかもしれませんがやっぱり天才な感じです。

DMC1〜3巻が大好きなので映画はがっかりしそうで観てません(笑)ダークナイトはうう〜ん、、と言う感じでしたね。ヒース・レジャーは素晴らしかったですが。
by kurohani (2009-02-19 22:37) 

ルースターズ

>kurohani様
メチャメチャ可愛いですね。猫よりも(笑
原作読むべしですかね・・・・ボクもそんな気がします。
大事なとこにたどり着く過程が幾分抜けてる気がするんです。
ほんわり系・・・・・。
努力します、読む(笑

DMCのつぎはぎは見事でしたよ♪
でも最後は見えてるというか。
いまも続いてるコミックですしね。ピリオドはあのあたりか的な。
でも友人招いてダラダラするには、いい映画だと思います(笑

ダークナイトは(笑
ヒースレジャーしかないし、ヒースレジャーでしかない(笑
by ルースターズ (2009-02-20 09:25) 

FUCKINTOSH66

大島弓子世代ではありますが、『綿の国星』しか知りませーん & 小泉今日子アレルギーのため、この作品見るに至っていないF66です、こんばんわー!いつか見てみよーっと!ぢゃーねー!追伸:古ネタでもーしわけないんだけど、個人的に新ネタ、三池崇史監督の『DEAD OR ALIVE』すげぇよかった♪
http://ja.wikipedia.org/wiki/DEAD_OR_ALIVE_%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E8%80%85



by FUCKINTOSH66 (2009-02-20 11:19) 

ルースターズ

>F66様
アレルギー(爆笑
大島弓子の漫画を昨日、妻が買うておりました。
ボクも読んでみます。

っつーか、その映画大好きな1本でございます(笑
三池最高(笑
by ルースターズ (2009-02-22 12:47) 

ももこ

グーグーの小泉さん、ステキでしたね。小泉つながりだったらトウキョウソナタのほうが映画として好きかも。
DMCの松雪さん、私は好きでした。R指定付けて、もうチョット派手にやってもらいたかったかも。



by ももこ (2009-02-23 00:13) 

ルースターズ

>ももこ様
トウキョウソナタもやっつけないと(笑
そうなんっすよねぇー。昨今の女優さんは、性描写に対しても、
思い切りよく出来ますし、表現の1つと捉えてる感じも凄くするので、
そう言った意味での、松雪泰子の演技は、ツーベースみたいな感じ(笑
思い切りやらせてやれよぉー!的な(笑
by ルースターズ (2009-02-23 21:59) 

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