君にロックンロールを！in HAWAI'I ～最終日～

ところが体内時計くん。
いつも通り。７時に目を覚まし。
前日の荷造りの頑張りもあったりしたが、朝は雨。
それもまたもや、かなりの。
最初ホテルで朝食を考えたが、わずかな時間ですぐに食べれる＝CAFEというので、
ワイラナコーヒーハウスに再び向かう。

わずかな時間で、簡単な食事を済ませ。
隣の日本人が食事を前に家族全員記念撮影をしているのを横目に店を出る。
ここで僕らの旅は終わる。

旅の大切な親友は姿をボロボロにし、その仕事を全うしてくれた。

そして、あとがき。
あるお店で、ＴＩＫＩを見ていたら。
「こんなのバリやら行けば、幾らでも売ってるよ！土産には要らないでしょ？！」
と話す夫婦がいた。

確かにそうなのかもしれない。
しかしながら「何言っとんじゃぁい！！」という気持ちは強かった。

今回の旅行、ＴＩＫＩと出会うことを本当に楽しみにしていた。
ハワイ＝ＴＩＫＩ。
この感じは、ＴＩＫＩを知った頃から強くあったし。
日本でＴＩＫＩを見つけても、いつかハワイで買いたいと思ってた。

ハイロウズのＴＩＫＩ－ＰＯＴＯは、そういう想いとドンピシャに出たレコードだったし、
さらにティキへの想いを強くした。
ハワイに滞在して２日目。
初めてまともなＴＩＫＩと出会う。

以前友達夫婦の旅行で、僕がお土産にＴＩＫＩをねだった時。
「本当にあんたが満足しそうなのって無いんだよっ！」と怒られたけど。
理由がわかりました。
無いんです。
本当に。
今、ハワイでちゃんとしたＴＩＫＩはシリアルナンバーがふられ。
しっかりとした管理の下、スーベニアとして出ています。
故に、値段もやや高くなっています。
元値が高いですが、実際に所蔵されているものの復刻は、
説得力があり、気品すら感じ得ます。

ＴＩＫＩを作るコアウッドも少なくなっていると聞いています。
土産物として機能してない上に、昔のような大量生産は見込めない。
ＴＩＫＩ自体の人気低下もあるのかなと思います。
COCOJOE'S社の商品も、結局１店舗でしか会えませんでした。

多くの土産物屋にはＴＩＫＩが売っていますが、
その９割がHAWAII製ではなく中国製です。
そのこと自体少し悲しくなりましたが、ワイキキでは「MADE IN ISLAND」と曖昧な表記で、
MADE IN CHINAのシールを剥がして堂々と売ってる店もありました。

多くは、このシールを剥がさず売っています。
このような店は数店存在し、非常に悪質な類です。
中国製だと表記して売ってる店はまだ良心的かもしれません。

今回の旅行で僕はＴＩＫＩを買いませんでした。
凄く残念でしたが、やむなしと思ったのが現状です。
また凄く感動するＴＩＫＩにも逢えなかったのもあるのですが。

これからさらに、ハワイでのＴＩＫＩと出会えることは薄くなり。
最後は中国産のもはやどうでもいい土産物になるかもしれません。

現地の人が、彫ったONE AND ONLYなＴＩＫＩの存在もまた希少で。
やはり、そのようなＴＩＫＩを売る店の存在を発見出来なかったことが、少し悔やまれます。
おそらくホテルの土産物屋の方が良質なＴＩＫＩがあったのかなとも回顧します。

ＴＩＫＩに限らず、買い物当初から「ハワイでしか買えないもの」の主眼は、
徹底的にＭＡＤＥ　ＩＮ　ＨＡＷＡＩＩにこだわりを持っていましたが、
アロハシャツにせよ、ムームーにせよ、ＴＩＫＩにせよ。
その他の物でもＭＡＤＥ　ＩＮ　ＨＡＷＡＩＩは希少なものになっていました。

土産産業の拡大故、より安いコストでの大量生産で売るのなら、
やはり中国やフィリピンなどでの生産の方が安価なのかなとも実感したり。

ただ、多くの観光客は僕みたいなこと考えてないし、
マカデミアナッツのチョコレートを鬼買いしてる人を見ると、なんだかなぁって思ってしまったけど。
僕は東京にいて、僕の住む街にもあのチョコは売ってて。
でも僕みたいに東京の人ばかりじゃなくて。
地方の人は、あのチョコの存在が希少だと実感したのは、帰りの空港ででした。
北海道や地方住所の紙のついてるチョコレートの箱を見て。
少し卑下してた自分を、戒めた気持ちでした。

人それぞれ、想いを持って土産物を買うし。
僕も自分が欲しい物しか買いませんでした。
それを友達にプレゼントするつもりです。

色んな土産物の選択があるけど。
その魅力的な選択肢の幅が、ハワイでは随分狭くなってるのかなぁと。
勝手にセンチメンタルでした。