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本日! 三上寛×EXTRUDERS [INFOMATION]

今以て、まだまだ足りない日本の音楽史の理解ではあるが。
一生掛かっても難しいと思ったりもする。

そんな中で、RESPECTを止まないホンモノのR&RバンドのHPでの
些細な情報は、何か知らない街に招待されてるような。
そんな嬉しい気分と自分の知らない世界の断片なようで、苦しい。

10年と少し前。

「三上寛」の名前を知る。
興味深い文章、当時は早川義夫、ジャックスとの類似も感じたが、
それは偽りだという理解にたどり着くにはもう少し時間がかかる。
この頃手に入れた「ジャックスの世界」の圧迫感と言ったら、
開けてはいけない箱を開いた気持ちにも似ていた。

それから少しの時間が経ち。
ゆらゆら帝国の坂本慎太郎が、ジャックス、三上寛、山口冨士夫を列挙している
記事を見つけた。
この記事を境に三上寛の音楽を弄る。

怨情とまで称される音楽の混沌は、津軽衆の中にある種根付く、
北の人間にしか想像しえない、体感不可能なぐるぐるとしたとぐろを感じる。
三上寛の言葉は、ただ素直に見たものを具現化しているだけ。
言葉にしているだけ。

そこに余計なものはなく、堕ちる滴を舐めるような純粋に求める水分を欲するかのように。
ただそのものを、そのままで表現するしなやかさを兼ね備える美しさがある。
垂れ込めた雲は、モノクロになればその美しさは青空に等しい。
もはやそれ以上の美しさがある。

見方の角度の問題。
閉ざされた空の下、越冬をする人にまばゆい色をあてて表現できない様に。
そのすべての負の部分を三上寛は、音に込め。
バカバカしいものを素直に馬鹿だと歌った。

再発の流れはより三上寛を身近にし、また広く平成の世に三上の世界を広げた。
今の時代に必要なのは、ポジティブではなくて、少しとぐろにも似た
恨み節が多くを占める。

再評価されてもおかしくないが、評価されないのは、どの時代にも値されない
あまりに重苦し過ぎる部分を表現しているからではないか?
という疑問に似た確信を感じてしまう。

ただ、ボクは今の時代だからこそ、三上寛の世界は花ひらく。
そう思ったりもする。

一度見てみたいという熱望があったが、そうは気持ちは続かない。
いつか機会があればと、そう思うようになってしまった。
その機会が2009年最初のライブとなった。

「EXTRUDERS×三上寛」

20090201.gif

20代のうちに彼らが、三上寛と対峙するなど想像すら出来なかった。
そういう意味以上に、彼らが三上寛と戦えるのか?という不安もある。
そんな中で、EXTRUDERSのライブを思い返しても。
発展途上ではなく、もはや1つか2つの完成形を構築した上で。
更なる高みを目指し、またそれが自然であるバンドの地図であるのなら。
津軽の怪物を喰らうに値する対バンだと心から想う。

昭和に生まれた男として、この実直すぎるまた交わることのない、
混沌以上の共存を理解した上で、ステージを拝観したい。

なぜ、三上寛なのか?

なぜ、EXTRUDERSなのか?

こんな対バンは事件であります。
ボクは楽しみでならない。

三上寛の世界とエクストルーダーズの世界が、互いに交わるのか。
そして色を変えるのか。
それとも水と油のように分離し、相まみえることなく流れていくのか。
まったく違うものでありながら、何か共通点を探す夜。

こんな楽しいことはない。
普段は、ライブをみる時には感想を書こうと思って見ていない。
帰ってきて、再び思い起こすのが楽しい。
またライブを感じてるようで。
でもこの夜は、頭を文学的に切り替えて。
この世界の交わりと世界の終わりを考えたい。

なぜ今なのか?
そしてなぜなのか?
答えがあろうがなかろうが。
ボクの中には、きっと答えが存在してると信じて見たい。
こんな楽しみは、そうあるものじゃない。

長くライブをみているけど、こんな気持ちは初めてです。
期待していいのか、いけないのか?
絶望に近い場所に光るひかりほど眩い。

時間の空いてる方、またお近くの方はぜひ。
前売りはSIGN RECORDSでも扱うようです。

万が一行けなくなっても、行こうという気持ちがあるのなら、
少しでも安い金額で見ることを勧めます。

安ければ安いほど、衝撃や衝動は大きくなるものです。
故に、HPでの予約と言ったら大袈裟だけど。
行こうかと思ってる程度で、メールして前売り価格にすることを勧めます。

普段生活しては、感じえない感情や出来事が必ず起こることだけは。
約束出来ます。

20090201.gif

■date
2/1(SUN)
open 18:30 start 19:30

■ticket
adv:1,500yen (1drink) door:1,800yen (1drink)

■info:
eMSEVEN
TEL:03-5622-3520
WEB:http://www.em-seven.com/pctop.html
MAIL:info@em-seven.com

SIGN RECORDS
MAIL:order@sign-online.jp





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コメント 8

kan

明日のジョーにもなれないで夢は夜ひらく

グッときたよ、チケット予約しないとな
by kan (2009-01-16 20:45) 

じゅんこ

三上寛知ってます。
UGフォークですよね?
暗いというか・・・

まだ歌っていたとは知りませんでした。
いったいどんなライブなんでしょう・・・・・

by じゅんこ (2009-01-17 01:21) 

ルースターズ

>KANくん
やっぱり絶対いいよね。
チケット、ボク一応連絡しておくよ。
来れたら是非。

この歌やらねぇーだろうなぁ(苦笑
by ルースターズ (2009-01-17 10:20) 

ルースターズ

>じゅんこ様
少しの笑いと少しのひずみの中に軋む本質があると思います。
by ルースターズ (2009-01-17 10:25) 

ももこ

行きたいけど遠いっす。残念。
by ももこ (2009-01-23 23:39) 

ルースターズ

>ももこ様
ももこさんの分まで堪能してきます(笑
うひひ。
by ルースターズ (2009-01-24 11:01) 

kuruume

こんばんは。
僕も行きました。本当に素晴らしい夜でしたね。
「夢は夜ひらく」を聴けるとは。。
このライブを企画した、TIALAの柿沼さんに感謝。
by kuruume (2009-02-02 23:18) 

ルースターズ

>kuruume様
柿沼さんってTIALAの人だったんだ。
ありがとうございます。

凄く良かったですね。
まだ感想書ききれてないけど。
凄く楽しかった。




by ルースターズ (2009-02-04 07:43) 

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