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FRICTION 「REMIXXX+ONE」 [君にR&Rを!(日本)]

今の人生で大きな影響にあるのが、FRICTIONであり。
生涯見れないと思っていた男「RECK」が、
目の前に中村達也を率いて現れたあの夜は生涯忘れようも無い。
以降、現在ボクにとっては一番好きなバンドであるのが「FRICTION」。

挑戦、挑発。融合と飽和、分裂を繰り返し。
20年先にも十分に通用する東京ロッカーズの1970年代からの脈々。
そして、生み出された名盤「ZONE TRIPPER
更に10年の現代。

時計の針は、13年前に。
1996年。
「ZONE TRIPPER」では制御仕切れなかった遊びやたわみにも感じる
「FRICTION REMIXXX+ONE」

PA0_0364.JPG

AUDIO ACTIVEに田中フミヤと、オノセイゲン
今でも十分にネームバリューの残る両者も含めたREMIX盤。

昔はFRICTIONコーナーにはこのレコードとCDしかなかったクセに。
今探すと非常に面倒くさいというか見つからない。
欲しいときには、見つからないけど。
要らないときには、目障りなぐらいにある。
これもまた自然の摂理。

前の記事にも書いたように、ある方の好意で譲ってもらったものです。

AUDIO ACTIVE
 01 ZONE TRIPPER
 02 BREAK NECK

随所に欠片を残しながらも、大胆なアレンジが目立つ。
個人的には、非常に硬い音を残しながら、丁寧に重ねてる印象がある。
故に、楽器の生音の残り具合の余韻が絶妙で。
この反復とRECKの声が非常に合っていると思う。
音の強弱が非常に軽快でありながら、緩すぎない。

BREAK NECKはオリジナルの方が重厚で濃密。
あえて上澄みを綺麗に濾過したような音には、新鮮すら覚える。
音はとても現代的であり、古さは無い。

FRICTION
 03 MIND BIND

REMIXの間に本物がある安心感。
このアルバム中もっとも冴えている。
RECKがRECKのやりたいようにやるのが、フリクションで。
それ以上は無いので、当然この曲だけ異質。
他者がいじる音とは違い、RECKでしかない。

田中フミヤ
 04 ZONE TRIPPER
 05 THE HEAVY CUT

期待はずれといえば、期待はずれだと思う。
田中フミヤの色が強すぎる。
I am not a DJは発売日に買った。
それだけの思いいれがあったが、RECKやFRICTION云々ではなく、
これがこの曲だといえる強引さには脱帽だが、ZONE TRIPPERの序章にしても
手ぬるい感じも否めない。

HEAVY CUTは、リフから始まる音を機軸に。
フミヤらしい音だと思う。
96年当時はまだテクノもよく聞いていたので、馴染みのある音にも思う。
試みとしては非常に斬新で挑戦的。

小野誠彦
 06 ZONE TRIPPER
 07 MIND  BIND

正直、凄まじいというか発想が柔軟なんだと思います。
また何を被せても、強弱や重複があってもRECKの音はRECKでありFRICTIONであるという
存在証明の定義を示している印象。
少し悪く言えば、セッションに近い音の構築なんだけど。
少し的外れに感じる部分も最後には紐がキッチリほどけていくような。
苛立ちの中に瞬時に降りる安心感の繰り返し。
錯覚しながら、回転する中でも着地すると綺麗に開くような美しさも含まれる。

このアルバムの本質。
改めて聞くと実にフリクションでありながら、少しアンバランスさも感じれる。

危うさではなく。
予め決められた枠組みの中で。
いかに高く積み上げられるか?という狂騒にも感じる。

今の現代でRECKの音を大胆にコラージュしようと言う輩は少ないと思う。
研ぎ澄まされたものを、研ぎなおす必要も、歪める必要もないのだから。

鋭利であればあるほど、変形は困難である。
鋭利は、その先に美しさすらある。
ダイヤモンドの美しさではなく。
先端に光るなんともいえない感情から成る美しさであり。
フリクションには、その美しさがある。

ただのR&Rでは、済まされない美しさが。


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