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ゆらゆら帝国×BOOM BOOM SATELLITES@日比谷野外音楽堂 [LIVE OR DIE ?]

週間天気予報の雨は払拭されず。
一週間の日々生活、土曜日の雨マークが消えず。

しかしながら、最近雨男の返上ゆえ。
必ず晴れると思いつつ。

雨の日比谷野音は体感した人間にしかわからない悲惨さがある。
野外ゆえの高揚と野外ゆえの低迷。
水を差されたときなど、興奮のしようもない(苦笑)

午前、東京の梅雨明けは宣言され。
昼には、家の何処にいてもただ暑く。
洗濯物も瞬時に乾く、連休の入り口。

合言葉はBEERで、日比谷に向かう。
噴水で涼を頂くはずが、座る場所は太陽効果で暑い。
水はぬるく。
BEERも冷気を奪われていく。

キンキンに冷えたビールを・・・・・と熱望した後。
開場。
想像以上の立ち見の人々の熱気が。
今日の狂気の2MANを象徴している。

ゆらゆら帝国×BOOM BOOM SATELLITES

PA0_0223.JPG

国内に留まる必要もない。
世界戦略の可能な2つのバンドの拮抗であるが。

久しぶりに見た感想を率直に書きます。

実は、ブンブンサテライツは、大学に入ったときに。
ボクの中で一番撃ち抜かれた音で、「OUTLOUD」も発売日に買い。
その後アナログもよく買ってたバンドで。

その頃一度見たのですが。
本当に久しぶりで。
楽しみにしてました。

素直に書くと。
非常に計算されたバンドで。
プログラミングされた音を、這うようにギター&ギター、ギター&ベースにタイコ。
3つの音は、さほど衝撃を受けるぐらいの大胆さや繊細さはない。
しかしながら、どこでどう煽れば、客席が浮くのか知ってるし、熟知した形。

打ち込まれた音も、人がおおよそ心地よく感じるリズムの反復があるし。
音の波は明確が故。
ブンブンサテライツを知らない人間でも、飲み込まれるし。
また門戸は広い。

誰でもそこに来れば、踊れるし。
叫びたくなるぐらいの煽り方がある。

ギターの上げ方。
2人の息の合わせ方。
なにもかもが、一時代の産業ロックのカッコよさであり。
その産業ロックの虚飾な感じを、エレクトロな形にすることで。
より近代的に。
かつ、無二の存在。

あの頃18歳のボクが、初めて触れたブンブンの本質はそこにあって。
テクノに近い状態でありながら、R&Rを諦めない。
新しい形。

より生音から離れ、テクノからもっと複雑にトランスにも近い状態にすることで。
3つの音が鳴って無くても、フロアには音の洪水があふれ出し。
客は中だるみ無く、音に浸れる。

ある意味、誤魔化しにも近いわけだが。
それを確信的にやっているし。
あれだけのパフォーマンスをして。
またそれが一貫した形であるわけだから、救えない。

個人的には、あの頃本当に好きだった「PUSH EJECT」には
鳥肌が立ってしまい、今更ながらの再会を素直に喜ぶ。

個人的には、計算されたパフォーマンスと楽器云々の評価より、
全体の形をソリッドにまとめるギターウルフにも似た感じだなと。
そう思いました。
当然良い意味で。

そんなブンブンサテライツを終え。

夜の帳が下り始め。

薄い青い空は、灰色に変わり。
動かない大きな雲の塊を眺めながら。

隣接するのビル明かりを眺め。
先ほどまで、飲み込まれたブンブンの荒波を穏やかな細波で包む。
ゆらゆら帝国。

今回はとても個人的には、素晴らしいセットリストだと思う。
決してギアを上げず。
上がりっぱなしというか、そのような傾向のブンブンサテライツの持ち味を消さないように。

自分たちの持ち味を完璧に漂わせる感じは、圧巻。
タンバリンもマラカスも。
大きな夜の闇には、道しるべにもならない音の光。
マラカスは何度も見てるけど。
あのタンバリンは何?(笑)

練りこみながら、回転。
回転の触れ幅は、大きくなったり小さくなったり。
心臓の音にも近い細動集合。

細動は大きなうねりとなり、野音を揺らすが。
マラカスに合わせて。
まるでジャニーズのコンサートみたいな観客のレスポンスには
坂本の姿以上に笑ってしまったが・・・・。

そんな一体感作り気ないでしょ、元々あの人たち(笑)
会場の一体感を求めて、会場揺らす気がないのがわかる。

ボクらのDNA単位のメトロノームが。
ゆらゆら帝国聞くだけで、同じようなテンポに変わっていくから。

多くのオリコン歌手じゃないんだから、
彼らがボクらを先導することもなければ、煽動することもない。
同じバイヴを感じる必要はないし、同じにして一体感の組み上げなど不要。

そういった意味では、野外の大きな会場では、
得てしてあのようなことが起こると思う。

柵を乗り越えて羽交い絞めにされて、出されてるヤツがいたけど。
あういう輩は、ただスピードに飲まれたいヤツがほとんどだから、
平気で頭にタオル巻いて、メロコアノリで来ちゃう。

前も書いたけど、ゆらゆら帝国の凄いとこは、あからさまな早い音怒涛じゃなくて。
小さなハコの中で、見たこともない魑魅魍魎が喜怒哀楽を瞬時に変えながら、
色も形も音もいかように変わるとこで。
そんなバンドの凄さは、本当に類が無くて。

そんな凄さは、時に退屈と言う時間を生むのかもしれないけど。
退屈も重要な香りだと思うし。

常に切迫してるのも、気力体力消耗してしまうし。
夜空を見上げる余裕もまた、1つの在り方だと思うし。

星は無く、少し厚い雲覆い。
気温蒸し暑く。
夏の入り口。

両者のもたらした空間の創造に素直に喜びを噛む。
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FUCKINTOSH66

あらま。ゆらてーとBBSなんて、激熱っすねぇ!
こっちはおかげさまで漫画読みたくなっちゃって大変すよぉ(笑)

by FUCKINTOSH66 (2008-07-20 14:17) 

みっきーを

仕事場が日比谷公園のすぐ近くなんで、休憩時間はいつも公園をふらふらしてるんで、その日も外でベンチに座りながら聴いておりました。夕暮れ間近のブンブンはおつなもんですね。今日のスカパラもいかしてましたよ。
by みっきーを (2008-07-21 01:41) 

K(langtama)

こんばんは★
ゆら帝はライブに行ったことないですがオーラがハンパなさそうです。
この世界観を感じたいです★
「魑魅魍魎が喜怒哀楽を瞬時に変えながら」って表現、すっごい素敵だなぁと思いました!
(「魑魅魍魎」がわからずヤフー辞書で調べましたが・・(笑)
タンバリンまで使ったんですか!気になります(笑)
by K(langtama) (2008-07-24 00:33) 

ルースターズ

>FUCKINTOSH66姐さん
漫画みたいな2組ですけどね(笑

by ルースターズ (2008-07-26 10:28) 

ルースターズ

>みっきーを様
そうそう。
友達と映像見れないだけで、音は洪水だもんねぇーって
話してたんです。
そういう楽しみ方って、僕は苦手だけど。
偶然日比谷歩いてて、音楽が流れてくるって贅沢だな。

足が絶対止まるもんな。
by ルースターズ (2008-07-26 10:30) 

ルースターズ

>Kくん
半端ないです。
頭真っ白にして。
ただそこにある物だけを頼りに。

暗闇を舞う蛾が、火に入ってしまう夢中さで。
by ルースターズ (2008-07-26 10:32) 

yyti

ゆらゆら帝国の情報を集めるブログをやっている者です。
偶然こちらに辿り着きました。

あまりに感動したのでコメントさせてください!
いきなり失礼します。
そして今更失礼します(もう結構経ってしまったので)。

素晴らしいレポート!その通り!とうなりました。
ものすごいものを見ることが出来た、素敵な一夜でしたね。
両バンド共、素敵でした。
by yyti (2008-08-14 22:01) 

ルースターズ

>yyti様
褒めてくれてありがとうございます。
褒めて伸びる子なので(笑

この日の感想よりもっといい感想このブログのどっかに
あるはずです(笑
検索からどんぞ(厚かましい(笑))
by ルースターズ (2008-08-19 21:32) 

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