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OUT PHOINX@渋谷LUSH [LIVE OR DIE ?]

天気予報は雨の予報を指す。
やっぱり寒かったこともあり、オシャレ着よりダウンジャケットを選択する。
たとえ、それが荷物になっても、防寒には代えられない。

PARTYのファンファーレは16時に鳴る。
正直早すぎる時間ではあるが、さほど気にせず宮益坂に向かう。
のんびりした足取り。
人気の薄い路地を入り、地下に潜る。
携帯の電波が届かないのはなんとなく喜ばしい。
余計なチャチャを入れられたくないから。

時間程なく。
「6EYES」
久しぶりに見たけど。
突き抜けてた。もうどうしようかと思った。
短い時間は決まっているけど。
着火から発射も早いし、さらに発射してからのスピードは時間という観念を超えていて。
何が言いたいかと言うと、1バンド目1曲目から、既に貫通したACTが見れるということ。
早い展開じゃなくて、もともとのバンドの気質があまりにも素晴らしいし一貫してるから、
慣らしだとか助走が必要無く。
素敵だった。本当に素敵だった。

来年はZYMOTICS同様、とにかく目撃したいバンドでもあり、
心躍る。
長年ライブハウスも行くような生活だったけど、初速と終速が変わらないギアの切り替えを
垣間見ずライブをブチ抜く光景を初めて見た。

「JET LINERZ」
いつかの目撃同様。
エレクトリカルパンク。
いつ見てもあの革ジャン姿を見るとグッと来てしまう。
タイコの充実がバンドとして成立を図り、またまとまった印象を感じる。
でも名前のセンスが最高に素敵だなぁって、いっつも思う。

「VELVET UNDER BLUE THE DEEDEES」
ROOM41でもDEEDEESでも無い。
あの頃横浜で見た獰猛さは無いものに、あまりにアプローチ研鑽著しい音に感動。
素晴らしかった。
ギターを震わせ揺らし、響くなじむギターの音が堪らなく心地よかった。
あの頃以降、DEEDEESは様々な音を試し実践してきた。
行き着いた先がここで、ここから向かう先がまた違った音でも、
それがDEEDEESだと感じれる時間がきっと来る気がする。
時々、ギターを強く弾じきながら上げる右手が昔と同じで。
とても懐かしかった。

「WHY NO CHARACTER?」
蜥蜴か蜘蛛の断末魔。

EXTRUDERS
相変わらずの潔さかっこよさ。
初期の曲は更に伸びやかにしなやかに。
固く鳴らず、そこの柔軟がこのバンドの良さかと思う。
新しい曲はのびしろを残しつつ。
範疇を括らず完成させず。
あえてなのか、可能性なのかそのあたりの感覚は、ボクみたいな1リスナーには
理解できることではないけど。
無駄な物をそぎ落としてるというよりも。
形が変化しやすいようにあえて残してる感じも否めない。
広がる可能性は無限で、そこに囚われることを望まない。
次のライブは今日よりも絶対にいいと言い切れる唯一無二のバンド。

「ZYMOTICS」
今、FRICTIONとdipの次は?と言われたらこのバンドを上げます。
CD-Rしか音源が無く。
その評価を誰もが出来るわけではないんですが。
それでいてもライブが始まると期待感を裕に越えて行く実感があります。
ただ、もっともっと静かに狂う感じが今回は薄かったかもしれない。
でも違った側面が見れて凄く良かった。
本当に綺麗な音ばかりを見てきたから、昨日の少し揺れた感じはなんとも言えない。
このバンドは本当にすさまじい。
正直、飛ばされてしまう感じすらある。
納得行く音源の所在を探す故、結局源流汲み取れない感じがわかる。
生き物であって。剥製にすることなど不可能なバンドの末路はこんなもの。
不自由な生き方だと感じる反面、己の想像以上の異境を産み。
そこに存在価値を見いだせる彼らの音楽は、本当に宝に近い。
来年こそは是非、家でZYMOTICSを感じたい・・・・・。

「KEEN MONKEY WORK 」
正直、EGGの化け物的な魅力が見えなかった。
他を圧倒して。客を卒倒させ。
己の道を邁進していた男が徐々にその魅力を翳らせてる気がする。
KEEN MONKEY WORK=EGG。
ボクはそう思うしこ、れからもそう思う。
汗を滲ませながら、叫ぶあの頃のEGGは男のボクから見ても恐ろしかった。
キワモノ的な扱いじゃない。
フロントはバンドの顔。音以上の圧力も生む。
コーラスなんか主張しなくていい。
主張すべきはEGGだろ?!とずっとそんなことを想って。終わってしまった。

「BAAAD NEWS ANTONIOTHREE 」
何年ぶりだろう。
アントニオ3に逢うのは。
あの頃横浜でのガレージの世界は類い希な全盛期だったし、
アントニオ3はその中でも珠玉だった。
本当にかっこよかった。解散した直前に見たのかな。
帰ってきたアントンは2人だったが、本当にBLUESにも似た籠もったものが、
ふつふつ沸く感じに熱かった。本当に。
「天才!」というかけ声は間違いなく。
DEEDEESの時にもたたいたタイコの壮絶。
支えるというより完全に主張してたね。それも最高に。
ギターとタイコのデットヒート。
それでいて、微笑みながら2人で音を重ねていくあの光景に素直に体が動く。
ANTONIOTHREEもまた、昔と違う場所にいる。
それを垣間見れて。
嬉しかったし楽しかった。

「のうしんとう」
初めて渋さ知らずみたときよりも、スリリングで無茶苦茶だった。
コンダクター無き集団のあられもない姿から、キーボードの到着で。
あっという間にグルーヴになるんだから猛烈。
ボアダムスを見た頃、何がなんだかわからない感じだったが、
のうしんとうはまだ明確な感じの何かが見え隠れしながら音を鳴らすのが
凄く良くて、泳がせてくれる海を目の前に魅せて。
そして広げて。
演奏している側、聞いている側に垣根は無い。
そこの空間に存在することを誰にでも許し、優しく溶かす。

問答無用じゃない。
無茶な中に感じる優しさが堪らなく愛しい。
ギターとベースのしっかりとした音が他の暴走を自由に。そして気ままに。
洪水にせず道を決めてくれるから。
聞いてる方も 安心して流れることが出来る。
素敵だった。また体感したい。
しかしながら、衝突した影響でめがねがぶっ壊れた(笑

煙草のけむりに殺られ、視界も煙草のけむりで涙目になる。
BEERの摂取もやや過度。
地下から上がると雨。
深夜バスに揺られながら、今日出向いた時間を至福だと噛みしめ。
後方酔っぱらいのおっさんひとり。




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