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KEMURI 東京スカパラダイスオーケストラ 「YOU GO」 @渋谷AX [LIVE OR DIE ?]

チャリティーライブ 「YOU GO」
出演バンドは、ELLEGARDEN、東京スカパラダイスオーケストラ、KEMURI。
三者三様の中にも、確実な統一性と共通項の風体は感じれて。

時間を追うごとに、フロアがじわじわと熱を帯び、湯気を上げ。
沸騰後に空焚き、煙をあげるようなそんな時間軸の中。

ある意味、FESよりも有意義に、がっちり掴んで離さない時間の形成は、
何より根本を支えるチャリティーの意義があるからだと。
またそう思えるのは、彼らの生き方の姿勢もあるのだと、勝手に想像。

チャリティーについてとELLEGARDENの感想は別記事


(画像はエキサイト)

【東京スカパラダイスオーケストラ】
今回の衝撃。
1番の衝撃は、センターマイク赤いコードに冷牟田竜之!

それも動く、吼える、叫ぶ、振り乱す、掻き鳴らす、吹き倒す。
最後は、そのサングラスに隠れた眼光が
僕らを撃ちぬくような衝動にも代替できそうな圧倒的な勢い。
初めて見ました・・・・・。
スカパラは10回くらい見てると思うけど、
バラが散りそうなくらいのパフォーマンスにただただ釘付けでした。

足の具合も良かったようで。
座ることもほとんどなく、縦横無尽でした。

本当に、ルパン三世の時に、スポットライトがあたり「1!2!!3!!!」の
あのけたたましい叫び声が堪らなく。
今日はいつもとは違う臨戦態勢のスカパラだと、そんな殴打された感覚を貰った気分。

ただ、このコンダクターのいないオーケストラは、
微調整が利かない分、互いの距離感を図るのは、やはり勘であり呼吸であると思います。
前半、そのタイミングに苦しむような瞬間も度々あり。
ただ、以前も書いたけど、しれが修正できるのがスカパラのすごいとこで

イベント用のPARTYキラーチューンは、圧倒的な力で観客をねじ伏せ。
瞬時にダンスホールに。
舞台装置なくして、変換させるその音の城はさすが、スカパラとしか言い様がないわけです。

このあと、KEMURIが出るのに、このペース&ピッチ。
フロアは波打って、荒らいで。

「一切、手加減無ぇー!容赦無用!情け無用」だなと、笑えましたが。
それぐらいしないと、ねじ伏せることができないのがKEMURIだったんだと、
このあとのステージを見て痛感するわけです。

クラブスカで両者のライブを見たけど。
あの対バンが比較にならないくらい。
猛烈な応酬の末。僕らは狼煙の下に集まる。


(※画像はGREENONRED)

【KEMURI】
ニューアルバムの聞き込みを怠った代償はあまりにもデカかったですが・・・。
これが今年終わるバンドなのか?!」と首をひねるぐらいの
衝動と煽動の上の先導は、すばらしく美しかった。
相変わらず。

黄色に光るフロアには、無数のこぶしが突き上がり。
ラッパな音にあわせて、体は地面を忘れて。
そんな繰り返しの中に、感謝の言葉は必ず点在した上で。
己の存在証明をしてみせる。

先にも書いたけど、KEMURIは愛する人間すらも、またKEMURIだと言う事。


(画像はfujirokers)

いつだって、あの音に恋をして付いて来たわけで。
乱れすらも味方に付ける音の爆風。
ステージのコンダクターは音だけじゃなくて、心や体までもリズムで刻む。
そして、合意を求めない必然の同調を誕生させる。

楽曲の認識は、さほど必要ない。
そこには、その音に何を感じるか?それしか選択肢がないわけで。
それを感じた上で、あとは楽しみ方は自由。
暴れようが、拳と共に心を突き上げようが。
静かに足を踏み鳴らそうが。

あれだけ周りが遠慮なく動けば、萎縮してる場合もないと苦笑。
そうやって、転がる時間の果てに何が起こるかを知っている。

ローリングストーンズのサティスファクションにも似た、必然たる楽曲の存在。
「PMA」のファンファーレがならない限り、終わらない夜の宴と開かない帳。

数時間の果て、握っていた感情を離して。
残った微かな想いと話す。
その作業の果て。
多くの気持ちや表情がフロアに溶けて。
そして蒸発して消える。

その気化された感情は、まだそれを知らない誰かの感情になって。
また露を落とす。
その連鎖を繰り返せるのがKEMURIで。

愛してる人間は、またさらにその地層を深くする。

今日の3バンドに共通するのは、
まったく無知であっても、最上級な無条件で楽しめるという事実。

しかしながら、決められた時間は迫ってきた。
無くなってからは逢えないと知っているなら。
僕はなんとしても最後の時間を共に過ごしたいと思う。

愛する多くのバンドの終わりは、突然なものも多かった。
あらかじめ、サヨウナラの知らせが届いているだけ。
残される僕らは幸せなのかもしれない。

12月お台場の夜のチケットは、手に入れた。
あとは、そこでどう感情を終わらせるか。終わらせる必要もないのかもしれない。

7月の今一度の確認の機会を、かみ締めたいと実感している。

幸せな狼煙を見つけて、歩いて9年。
その狼煙に近づけば、近づくほど、その狼煙はとても大きく。

僕らの不安やそして興奮を丸ごと包み込むような、キノコ雲な様相に。
今ようやく気づく。
もはや「煙」なんてレベルじゃなかったことに。

師走。
いつも眺めていたKEMURIの時間。
今年が最後ならば、僕も覚悟を決めよう。

「あと1年」は存在しない。


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コメント 6

kurohani

スカパラ、KEMURIにELLEGARDENって凄いメンツですね〜。冷牟田さん足の具合悪かったんですか?KEMURI解散してしまうの残念です。

勝手ながら新記事でBankARTの記事リンクさせて頂きました。
by kurohani (2007-05-31 03:37) 

ルースターズ

>kurohani様
冷牟田竜之with東京スカパラダイスオーケストラ
もしくは東京スカパラダイスオーケストラfeat冷牟田竜之
って感じ(笑

LINK了解で~す♪
by ルースターズ (2007-05-31 07:54) 

kotori

うらやまし~です。私も、早くスカパラに会いたい!!
冷牟田さん、調子良かったんですね。
去年のWILD PEACEツアーで広島は冷牟田さん休まれてました。
全然そんな物足りなさを感じさせない素晴らしいライブでしたけど、
Springツアーで、10人揃ったライブを見たら、やっぱり冷牟田さんの
存在感は凄かったです。かっこいいですよね。

好きなバンドが解散するのは、つらいですね。
by kotori (2007-05-31 22:31) 

ルースターズ

>kotori様
行き過ぎて、もうしばらくいいやと思って。
スカパラは観に行かなかったんですけど。
やっぱりたまに観ると凄まじいですね。
あのグルーヴは。

ボクも前見た時、NARGOがいなかったんでしょ(笑
NARGOいないのありえない(笑
今回、ボクのオヤジに似てるNARGOは変な帽子被ってたけど(笑
by ルースターズ (2007-06-01 08:03) 

今回のツアーでも、冷牟田氏がかなり元気でした。やはりスカパラの狂気で凶器な部分のキーマンやなーと再確認しました。
by (2007-06-03 21:45) 

ルースターズ

>マサッキー様
端から見たら、とっても地味で。
なにやってるかわからないんだけど。
あの人だけは猛烈にR&Rだから。
いてくれないと困る(笑
by ルースターズ (2007-06-05 07:38) 

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