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KEMURI@渋谷AX [LIVE OR DIE ?]

霜月。
息が白くなる時間の訪れも真近。

なんとなく、ボーナスの訪れは街並が明るく見えたりする。
大金を財布にねじこみ、ふらふら渋谷の街を徘徊。

先日、うちの嫁さんが「今年はPMAは無いの?」と
去年のKEMURIのライブを思い出したように、聞いたものだから。
調べたら、AXにて。・・・・なんて今日がライブだとは知っていた。
肝心の嫁は忘年会で、PMAどころではないらしい。

そんな情報も知っていたので、なんの気無しにAXに足を向ける。
KEMURIはおそらく当日券が出るだろうと思い、躍起になってオークションにも参加せず。
気が向いたら観ようかなと思っていたし。
あわよくば「チケット譲ります」みたいな人がいるんじゃねぇーか?と思って会場へ。

いました(笑)

その方から、安価にて譲ってもらう。
とても、ふらーと行って、当日券は高価すぎて、少し気が引けたが、
この方のお陰で凄く幸運な気分で会場入り。

この記事を書くにあたって。
2005年12月の記事を見る。
http://blog.so-net.ne.jp/roosters/2005-12-27
いいこと書いてるなと自分に感心(笑)SO-NETだったら、「NICE」押してるとこ(笑)

会場に入ると、やっぱりいい空気。
もう僕は、この「KEMURI」のTシャツを着たファンがたまらなく好き。
今回も24種類のTシャツ。
物販には沢山の人々。
着倒したらまた「PMA」を買うみたいな。永遠の一張羅感覚に敬意。
そして、相変わらずのオープングアクトの登用。

首からタオル。
Tシャツのどこかには「KEMURI」の文字。
ハーフパンツ。
スニーカー。
頭にタオル。
心の真ん中に「PMA」。

これこそ、KEMURIの正装。

何より本当にKEMURIのTシャツを着てる人が多くて。
それが一番ステキ。
時々ね、エルレガーデンとか着てるヤツいたけどね。アホかっつーの。

19時半。
静かにKEMURIの文字がステージにくだり。
ミラーボールの無い狂乱のステージを待つPMAな人々。

後方で観る僕。
隣りから、ネクタイを締めた人がフロアに下る。
女の子は1人で水を飲みながら、時間の訪れを待っていた。
お揃いのTシャツを着て、談笑。

熱狂の時間の訪れは、ラッパのファンファーレではじまり。
あっという間にフロアが沸点に到達する。

このステージを眺めながら。
歴代Tシャツコレクションにもなろうかというぐらいの、
様々な種類のKEMURIのTシャツを着た人々を眺めながら。

この人たちは、幾つもの選択肢の中で
「KEMURI も 、好き」とか
「KEMURI は 、好き」とかそんなんじゃなくて。

「KEMURI が 、好き」な人々で、愛ある土台のもとステージを観に来るから。
あんな空気が出来るんだと思った。中途半端じゃないんだもの。

僕はKEMURIのライブは苦手です。
僕のナンバー1じゃないからだと思います。
皆は、皆にとってKEMURIがナンバー1の人たちだから、
そんな想いでない僕には当然、温度差があるのです。
これが僕には凄く居心地悪かったり、また妙に遊園地にいる気分でもあったり。

中盤。
エアコンの空気の流れに乗って。
汗の匂いと熱気を感じながら、水を口に含んだ。
人々の渇望は、フロアの温度を上げていたし、跳躍でAXが揺れてるのが分った。
ダンスをする人。
拳を上げて叫ぶ人。
人の上を泳ぐ人々。
人の海に飛び込む消える身。
汗がほとばしり。
そんな姿を心のどこかで羨ましく想いながら。

ドキドキしながら、声枯らす人々を見て。
ステージで跳ねるメンバーを見て。
僕はこの空間全てが好きだと、客観的に感じるのです。
でも、その中に入って、自分のなにもかもがROLLする時間は嫌なのです。

僕自身は温度を沸点まで上げずに。
言葉の温度とか。
観客の狂熱だとか。
そんなものを全てを観ていたい。


※画像はゼンハイザーHP

年間、そして今まで。
色んなライブを見て来たけれど。
「KEMURI」のライブは、観客すらも愛しい。
観客とかサポーターとかそんな言葉では表現しない。

去年の言葉を借りるならば。
「彼らは、KEMURIを愛してるだけではなく、彼ら自身が「KEMURI」だということ」

初めての人間も、幾度目の人間でも。
丸ごとを受け止めて。
そして優しく輪に加える懐深き「SKA PUNK」のパイオニア。
彼らがいたから、今がある。
彼らがいるから、未来がある。

あと1年の積み重ねの果て。
ファンもまた彼らと時間を重ねて。心に重きを置く。
そうやって、転がる時間。
彼らには、ミックが歌うサティスファクションよりも。
ふみおが歌う「PMA」の方が当たり前の光景なのかもしれない。

正装の後。
汗で、色と重さを変えたライブと己の存在証明を脱ぎ捨てる瞬間。
生き物の体温と外気の狭間。
湯気が立ち込めて。
そんな多くの姿をAXの外で眺めながら。

ポケットに手をつっこみ。
僕は「来年もまたこの時期に」と想いながら、スクーターのエンジンに火を入れる。


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ROCK IN ONE ALL [FUJIROCK(仮)]

KEMURIのHPにセットリストがのってて、がーんってなりましたね。
なんで、こんな日に風邪をひかなきゃならんのか「自分」って。。。
明日でもいいじゃん、昨日でもいいじゃん。。。
でも、PMAっ子達が思う存分KEMURIを堪能していたのなら、十分。
このブログや他の人のブログを観て納得しました。
また、いつかみれる日まで。
あと1年ってか。



やっぱり、踊りたかった。。。
by ROCK IN ONE ALL [FUJIROCK(仮)] (2006-12-14 02:16) 

ルースターズ

>ロッキン1様
俺なら絶対行くけどな(笑)AXが近いつーこともあるのかな・・・。
BLOG観たら、去年の僕は会社を風邪で休んでKEMURI観に行ってたよ(笑

しかしながら、年末を待たずに
また行けば良しですよ。
PMAが待ってますよ!!!
by ルースターズ (2006-12-14 09:01) 

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