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BLACK LIST 014@ZEPP TOKYO [LIVE OR DIE ?]

昨日のZEPP TOKYO。
どーにもならない暑さで日中は家の掃除をする以外は貝のように、閉じこもり。
完全に外にでると溶けそうで・・・。

りんかい線の便利は本当にステキなもんで、あっという間の電車での旅。
観覧車の真裏に出る。
多くのおそらく僕より若い人の群れ。男女問わず。
もうブランキーのTシャツを着てる人もまばら。
見つけるほうが難しい。

「BLACK LIST 014」
もう14回目なのねと思いつつ、久方ぶりに見た「BLACK LIST」の大きな旗を見ると、
えれぇ懐かしさがこみ上げたりして。


最初に、このBLACK LISTを知った時は、初日にミッシェル。2日目にブランキーという
とんでもないメンツを介し、1日にまとめろぉ!と思ったことを忘れない。
初演から、8年の歳月。
あの頃20歳で、アホみたいにライブに行き倒してた僕等も結婚したり、何時の間にか歳をとってた。

昨日のライブ


【THE BIRTDAY】

==別記事にUP==
http://blog.so-net.ne.jp/roosters/2006-08-08


【大江慎也+池畑潤二】
結局、渡辺圭一も来て3ピース。
最初にいってしまえば、節々を除き。
フジロックやLOFTと比較にならない。

花田裕之というのは、本当に偉大だ痛感した。本当に。

大江慎也は、ROOSTERSの時代でもギター一本でステージに立ったことがあるのかは、
よくわからないが、彼本来のスタイルとは違う形としては、新しかったと思う。
ただ、それがカッコよかったか?というと口をつぐむ(苦笑)
花田裕之のギターの中で泳ぐ大江慎也のカッコよさは、群を抜いていたが。
この日、やっぱり少しばかり消化不良な感覚はどこかにあった。

大江の凄いとこは、とにかくエネルギーを弾く歌声。
ギターに重点を置くような演奏スタイルではない。
浅井健一のような、真似は出来ないと考える。

くわえて、とにかく観衆の問題。
完全AWAY。
なんだありゃ。「ヤル気ねぇなら後ろ下がれ!アホ!」と思わざるを得ないあの環境。
拳は上がらない。
声は上がらない。

チバさんやベンジーは、本当に幾度となく見て来た。本当に。
カッコよさも、そのスタイルも充分にR&Rスタイルを理解しているつもり。

ただ、そういう問題じゃねぇ。
ルースターズの曲やってもまったく盛りあがらねぇ。
なんだありゃ。
正直、この8年で多くの人と「こんなにも価値観が開くのか?!」と感じたのです。

確かにチグハグな「恋をしようよ」から始まった。
でも前線でも、ソロアルバムの曲では、客はほとんどゆらゆらしてるだけ。
FUJIで歓喜に包まれた「STREAM OF FUN」も観客にゆるーくさせられてしまった。
まぁ、僕といったら前方でギャーギャーやってたわけですが(笑)

昨日は「昔のヒットナンバー」と話して、「GIRL FRIEND」をやった。
あれは鳥肌もんだった。
「CASE OF INSANITY」も「I'm Swayin' In The Air」も、
花田さんがいなくても本当に綺麗だった。
正直、中盤のルースターズの曲は、ビリビリするくらいの優雅で力強いナンバーだった。
あれを見て、なんも思わないというのが切ない。
あの楽曲が昨日の本質。
ただ速いだけの、8ビートだけをロックンロールと言う訳じゃない。

最後のテキーラだけ盛り上がっても仕方ない。
速い曲にだけ、順応反応する傾向が1日通して強かった。

大江慎也のステージは、大江慎也を愛する者と見たいと心底思った。
人気がないとか、ロートルだとか、そんなことじゃない。
僕自身は、あれがロックンロールだと思ってるから。
それを共有出来ない場所には、ロックンロールががなっていても、
僕が愛するようなロックンローラーが存在しないつーことなのかな・・・・。

いやぁ、難しい問題。
俺の価値観の問題。
そこに大江慎也もR&Rも関係ないかもしれない。

ちなみに、この夜も性懲りも無く「愛してる」と叫んだ俺。毎回恒例(笑)
今回は、ステージの大江さんからレスポンスを貰い、こっちも動揺。
ちょっとしたコミュニケーションを図れましたが(笑)

素直に言うならば、僕がFUJIやLOFTで感じた半分にも満たない興奮。
「あれが、大江慎也か!」と思われるのがシャクだから、あえて書き留めます・・・。


【浅井健一】
「今のベンジーが何をしたいんだかわからない・・・・。」
と話した人がいましたが、それは全盛期のBJCを体感して、あの頃のぶっ壊れそうな
ヒリヒリ感と狂気を味わっているから、もうあの頃を体感してると、今のベンジーを愛せないんだろうなと。そう思いました。
かと言う僕も、あの3人でなければ・・・・と強く感じる1人であります。

しかし実際、「危険すぎる」であったり、「DEVIL」であったりは、どこにも属さない空気。
JUDEにもシャーベッツにも。
ソロの楽曲は今までに無い、どちらかというとスピードをあげていく感じの楽曲が多い。

僕自身は、ソロの楽曲は違和感無く聴ける。
あれが今の浅井健一だと理解できるから。

ただブランキーの楽曲が始まると、気持ちの置き場無く。
フロアを後にして、ニコチンを摂取する。

まぁ、人それぞれ。

「浅井健一は浅井健一であって、 ブランキージェットシティではないということ」
これは揺るがなかった。
やっぱり、しばらく浅井健一のステージを眺めることを止めてみようかと思う。
ここには、書けないもっと本質的な想いは先日見た感想と変わらない。

http://blog.so-net.ne.jp/roosters/2006-07-13-1

幾ら聴きたかったとはいえ、それはベンジーの声じゃなくて、BJCのバンドの狂気だったわけで。
曲やメロディーが同じならそれでいいとは思えなくて・・・・。

でも、浅井健一はやっぱり好きで。
気になって生きていくんだとは痛感してますが・・・・。

ZEPPを後にしながら。
大学時代の友人と話しながら帰る。
あん頃は、赤坂、お台場、恵比寿、新宿などなどライブを見終わって、興奮冷めやらず、
赤い電車に乗って、横浜の端っこの方まで帰ってたんだねなんて、笑って話した。
今は随分便利なとこに生活の拠点を置いている。

あの頃、獰猛なブランキーのライブ会場のファンを見て、感動と恐怖を感じた空気。
あの頃の人々は、いまはいない。

僕が10代だった頃とは違う。
でもステージの上も、8年前とは違う様相。
そうやって、R&Rは転がっていく。

歳月の流れを恐れず。
いつだって、あの頃に感じた気持ちを忘れずに。
ロックンロールは、いつだってがなってる。


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コメント 14

maco

>大江慎也のステージは、大江慎也を愛する者と見たいと心底思った。
そうなんです。
大江さんが終わったあとの「待ってましたあ~」っぽくドヤドヤと入ってくる若いベンジーファン達・・・・・。そやつらを肩でかわしながらなんともいえない気持ちでした。完全にアウェイ。仕方ないのはわかってても悲しかった。
でも大江さんが好きだから「こういうライブもあるさっ」ってことでこれからも転がる彼を追いかけますよ!
by maco (2006-08-07 18:36) 

サカイ

はじめまして。いつも楽しくページを見させてもらってます。

昨日のzepp、オレも観に行きました。
生まれて初めて観るチバ、大江さん、ベンジーのライブということで
とても楽しみにしていたのですが、オレが期待していたモノとは違う空気でした。
THE BIRTDAYのステージで『ロックンロール!!』と叫んでいたら
前にいた人に『この人、何か変』みたいな目で見られ、
大江さんのステージでツイストしてたら横の少年に迷惑そうな顔をされ、
ベンジーのステージでさっきの少年は携帯のカメラでベンジーをとらえようと必死。
目に焼き付けろ。

奇跡的なメンツ。
みんなカッコよかった。
それは間違いないんだけど。
オレは優しいオーラのベンジーも好きだけど、
危険なオーラのベンジーも嫌いではないです。
by サカイ (2006-08-07 22:47) 

takumix

 行けない 僕にも 伝わって来ます ロックしてますねぇ〜
by takumix (2006-08-07 23:03) 

ルースターズ

>maco様
まぁ、大体機材のセットみればわかんだろうが?!って思うんですがね。
フライングで前に来てたヤツいたもんな(笑)
浅井くんが好きな方々は(笑)

でもベンジーはベンジーでやっぱり凄いんですが。
あの日の大江さんは、「GREAT!!」という出来には、少し届かないかな。
いや、印象はあまりよく無い印象。
でもいつも完璧なステージは望んでないですから。
あういうあやふやなとこが泥臭くてよかった。

途中良く立ち直ったなと・・・素直に驚きました。
温度差はね。あるもんですからね。
仕方ないです。
泥臭いステージでした。
それもまたいい思い出になりました。
次はどこだぁ?!
北海道は行かないよ(苦笑
by ルースターズ (2006-08-08 07:59) 

ルースターズ

>サカイ様
ワンマンに行けば、また違う空気になりますよ。
ワンマンってやっぱり一種独特な空気ですよ。
それが大江さんもチバさんもベンジーも。
是非、行って見ればヒリヒリ出来ると思います。

ヒロトも人それぞれ楽しみ方は自由だからと言ってました。
俺もそう思います。
嫌な事はしちゃいけないけどね♪
僕は叫んだり踊ったりすることより、ブーツでダイブする輩が、
許せないっすけどね。せめてスニーカーで来いっ!みたいなね(笑)

浅井さんは、しばらく見れないです。
散々BJCにライブにも足を運びました。
あん頃の想いはまだ俺も10代だったし、スポンジのように色んな気持ちを
貰って猛烈に吸収して。
今は大江慎也!なんつってるけど。
10代の終わり頃~大学時代は、ブランキーが全てでしたから。
やっぱり、直視出来ない。

まぁ、感じ方もそれぞれ。
ただ、BIRTHDAYは少し通いたいと思いましたが(笑
by ルースターズ (2006-08-08 08:07) 

ルースターズ

>takumix様
ロックしてますよ♪
他にやることもねぇーですしね(笑
by ルースターズ (2006-08-08 08:10) 

演る側もお客が冷え冷えだとやっぱり、あんまりいい物にはならないよね。

ただ、アホな客に混じって「おぉ〜、このひとかっこいい」と思って大江さんのファンになる人が、もしかしたら一人や二人はいるかも知れないから、本人はやりにくいかも知れないけど、いい機会なんじゃないでしょうか。

ルースター君、盛り上げがんばれよ!
by (2006-08-08 12:57) 

ルースターズ

>100㏄様
盛り上げって(笑)あんれーいつからそんなキャラになったんだ?(笑)
んまぁ、身体が素直に動く感じです。
なんか、今だからそんな楽しみもいいかもです。

そうやって、血や肉になったバンドは数多でした。
今はほとんっど無いけど。
対バン貴重ですよね。
そう思います。
by ルースターズ (2006-08-08 22:04) 

TBM

花田さんは貴重な存在ですね。
そのとき花田さんは、大阪で、いつもの自然体でROCKしてましたよ。
風のように、空気のように、気どらずに、あるがままに。
by TBM (2006-08-08 22:49) 

ルースターズ

>TBM様
あの2人が合わさると化学反応でスパークするんですよね。
なんなんだろう。
いやぁ。
それぞれで見るより2人一緒に見たい。
ヒロトとマーシーみたいな。
でも池畑さんもいるからまた違う。
大阪は聞いてたので、始まった頃今ごろ花田さんは歌ってるんだろうなと
想いながら、東京の夜を泳いでいました。
by ルースターズ (2006-08-09 08:02) 

怒られてしまうかなぁ?
俺にとって大江さんはルースターズ(1st)で
終わってしまっています…病んでいくのが手に取るように
ステージでも解り、観ているこちらのほうが辛くなってしまいました。

でも…最近の活動はあまりライブに行かなくなっているので
知らなかったですが。
by (2006-08-11 01:49) 

ルースターズ

>如月MITO 様
全然(笑)1stは名盤中の名盤だと僕も思ってます。
大江慎也の命題はあの「1st」に近い空気と演奏に戻るか?!ということが、
あると僕は勝手にそう思ってます。

そう思ってるうちに今の大江さんの姿が、実はあの1stを創った時より、
いい顔してんじゃねぇーかい?!って思うようになったんです。
79年。
僕は1歳でした。
当然、ROOSTERSのいい頃のライブは出向いたことがありません。
今それを取り返したいという気持ちも正直あります。

その期待とダメだったらという不安をブチ壊すステージにドキドキしながら
足を運びます。

服薬はどーなんっすかね?
戻ってきたときは、あったような感じもします。
でも今は。
少なくてもLOFTとFUJIのライブは、本当に素晴らしかったです。
1つのR&Rが、新しい形で「RE-UNION」したとも感じてます。

多いと思います。
あの危うい頃の大江さんを見て、もう厳しいと思う方は。
僕の周りにもおります。
それもまた素直な気持ちの1つだと思いますよ♪
by ルースターズ (2006-08-11 07:42) 

俺はおじさんだから(笑)
昔は大江さんはカッコ良かったよ!(ギターも)
あの当時はロッカーズも演奏は?なんだけど
スゲ〜弾けていてGood!

それ以降はまだデビューしてない頃の
ブルーハーツ・レッドウォリァーズ・ザプライベーツなど
見に行っていたなぁ…。
by (2006-08-11 09:58) 

ルースターズ

>如月MITO様
あのピンクのジャケットを復刻させたくて(笑)
by ルースターズ (2006-08-12 22:30) 

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