中島みゆき 「わかれうた」 [君にREALを!(音楽編)]
あぁ、日本で一番切ない「わかれうた」
中島みゆきの独特の世界観が生み出す、あのゆらゆら帝国にも似た、粘りつくような空気。
この歌を、凄く美人で聡明な女の人が歌っても。
「わかれうた」にはならないわけで。
中島みゆきの空気が更に、深いとこまで連れて行く。
「別れ」という非日常と日常の表裏をなす世界観が、更なる深いところへ。
TEENが別れても、この歌ははまらないだろう。
それこそ、一山幾らの恋には、この歌の「別れ」は当てはまらない。
薄幸の儚さと憂いと美しさ。
こんな世界を、今の時代には当てはまらないだろう。
それでも、こんなにも灰色な匂いがするのはなぜだろう。
昨今の薄っぺらな別れ歌は、「これから2人は、それぞれの~」だの、
「あの時の別れを胸に~」やら、要は、先(未来)を見た歌ばっかり。
私たちは、明日からの恋に向けて!!みたいなアホな歌だ。
あぁ、聞いてみな。
中島みゆき。
前なんかみてないよ。
今に留まって、顔をあげることすら出来ないよ。
いつまでも続く切ない時間が、永遠に続くかのような曲だよ(笑)
別れって、そんなもんでありたいね(苦笑)
ポジティブもいいが、一生に一度くらいは、そこからしばらく動けない、立てない別れをしたいもんだ。
昭和の匂い。
平成とこれからの時代には似つかわしくない匂い。
それでも、この歌は45回転で回り続ける。
それで、僕は不思議な気持ちを抱く。
そういう時間をくれる、歌い手はそうはいない・・・。
初めてこの曲を聴いたのは、中学生だった。
何を言いたいのか理解できなかった。
その後高校生になって、NHK-FMや東京FMでみゆきの世界を知ってから、どっぷりハマリマシタ。
流行に乗って聴いていたユーミンからみゆきへ乗り換えたのもこの頃です。
LOVE OR NOTHING TOURで生のみゆきをMCで見た時になんてカワイイ人なんだろう、と本気で思ったのは大学生の頃。
最近はあの紅白以来全然聞けてない。
でもBabyが生まれてきたら、どうしも聴きたい曲がある。
それは「誕生」。
by hideki
by ひでくん (2005-07-02 13:44)
あなたのブログを 読んで わかれうたが 私の頭にも
よみがえってきました。
忘れていた歌です。
若い頃 この歌を 切なく 歌ったこともあります。
また 中島みゆきの 声と この わかれうたが よくはまってます。
こんな切ない歌を 歌わないですむような愛に出逢いたい・・・・
by Runa (2005-07-02 14:10)
>ひでくん様
お久しぶりです!(で、あってますよね?(笑))
フリマで買いました。¥50くらいでした。
¥50で、こんな不思議な気分になるのなら、安いもんです。
独特の世界と、その空気は唯一無二だと思います。
時代が回っても、彼女はいつもそこにいる気がします。
「ファイト」という歌でさえも・・。
by ルースターズ (2005-07-02 15:18)
>RUNA様
「わかれうた」ですからね(苦笑)
幸せな時間が少しでも、訪れるものであれば、そんな悲しい歌は
消えてしまうものです。
そんな儚さが、中島みゆきに混在し、そしてそれが彼女の魅力だと思います。
この世界にずっといることは不可能なことです。
たまに訪れるからこそ、この世界の美しさを、感じれるのではないかと
思います。
だから、たまに聴くととても、涼やかな匂いもしたりします。
「わかれうた」でさえも。
by ルースターズ (2005-07-02 15:22)
はじめまして。このタイトルを見てしまうとコメントせずには入られませんでした。私は小学生の頃にこの歌を聴いて以来、「こんな恋愛をしたい」と思って生きてきました。子供に意味が分かる訳はないのですが、それはもう直感の世界でした。以来私は多数のユーミン派を横目に堂々と「みゆき派」を掲げて来ました。どうもお邪魔しました。
by oka-ka-i-love-rock (2005-07-02 19:39)
生傷に塩をすり込むような中島みゆきの世界は、つらい時を過ごしている人にとって最高のカタルシスでしょう。とことん落ち込まなきゃ、這い上がる力は生まれない。ある意味、別れの理想形かもしれません。
by チヨロギ (2005-07-02 23:33)
中島みゆきの空気感好きです。
とか言いながらこの歌分かりません。もぐりです。
いつまでも続く切ない時間にどっぷり漬かるために聴いてみたいと思います。
by カエル女 (2005-07-03 01:15)
「別れはいつもついてくる 幸せの後ろをついてくる」
こんなフレーズを歌い上げられるみゆき嬢に脱帽ですね。
なんなんでしょうね、この人の放つ世界観は、例えようがないです。
でもみゆき嬢に恋心は抱く事は出来ないな~
by Q太 (2005-07-04 09:31)
>おかあか様
中島みゆきを、小学校の時代に直感で?!(笑)
僕は「浅い眠り」だったかなぁ。
1STコンタクトは・・・。
あの歌も、やっぱり深い。
言葉が、影を生む情景は、無二の存在の証拠な気がします。
by ルースターズ (2005-07-05 13:09)
>チヨロギ様
むぅ。いい言葉ですね・・・・。
生傷に塩。まさに。
落ちるとこまで堕ちれば、這い上がるしかないですね。
そのために、底辺を味わうオプションとしては最適だと思います。
薄くない。柔らかくない。そして、優しくない。
それが、別れの理想。
by ルースターズ (2005-07-05 13:11)
>蛙女様
いいですよ。
何時までも続く。
ループする悲哀。
悲しさという名の冷たい血が何時までも、血管を旅する。
熱くなることを許さない時間には、中島みゆきがいい。
by ルースターズ (2005-07-05 13:13)
>Q太様
ふっふ。恋心は無理(笑)
でも、いい空気です。
HAPPYな時に聞くと、客観的に深淵を覗けます。
HAPPYな時にしか、覗きたくない世界の唄。
by ルースターズ (2005-07-05 13:14)
はじめまして。
「わかれうた」は中島みゆきを代表する1曲で大好きです!!
以前、着うたを「わかれうた」にしていて引かれたことがありますが(笑)
何故でしょうね、ここまで人がみゆきにハマるのは・・・・。
たぶん、それは人の心の「報われない部分」を的を絞って付いてくる曲のせいだろうか・・・。
道に倒れて・・・・ではなく、途に倒れて・・・というところが深いですね。
by ハカセ (2005-07-11 14:13)
>はかせくん様
はじめまして!!
的を絞るって、凄いことですよね。
中島みゆきの場合は、時代が巡ってもずっとそこにいる訳ですから。
立ち位置が変わらない不変に、脱帽です。
「報われない」と思った事は、ありません。
ただ中島みゆきの歌には、誰もが持つ「-」の気持ちを言葉とメロディーに
のせる魔力があります。
深淵を覗く気持ち。
痛いはずの傷をいじる気持ち。
そういうところを、感じます。
時に必要不可欠なレコードだと思ってます・・・・・。
by ルースターズ (2005-07-11 20:26)