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妹にかたつむりを教える姉 [君にリリコップを!]



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amazarashi [君にR&Rを!(日本)]

タワレコの視聴機。
少し余裕の持った財布を、後ろにつっこんで刺激を探す。

聞いたこともない音楽なんてたくさんあるけど、ここはジャケ買いを繰り返す直感。
それを信じないで、何を聞けばいい?指針なんてない。

ネガティブに吸い込まれそうな場所からは、抜け出したボクには
収入の余裕は消えたけど、心の余裕が訪れて。
家族の時間、娘と手をつなげる時間が増えた。

食卓を囲み、少しの団欒を噛める時間の到来に、少し微笑めたりして。
イライラした気持ちと菓子パンを一緒にほおばって。
そんな甘さの中に隠しながら、休憩時間をやりすごして。
また同じ金太郎飴のような時間と日々をすごすこともなくなった。

そこで努力をして、そんな金太郎飴にならないように生きていくことも
きっと出来ただろうけど。

感謝の言葉も薄く、別に感謝されたいわけじゃないけど。
不遇というか、ジレンマというか。
そんな狭間にやりきれなさを抱えて、毎日上がっていく代々木公園の脇は、
決して気持ちが晴れやかになるような日はなかった。

どこに行くかわからなくて。
お金のために働いて。
家族のために働いて。

大事なものがどんどん削られて。掘削された場所に泥水が注がれるような。
泥水が生まれるような。
そんな時間の流れは停滞して、深さも見えない真っ暗な世界に近かった。

タバコの本数は増えて。
深夜24時超えてもなんか食し。
朝方のラッシュを横目に、昼間で寝ることがもったいなくて。
そんな生活の深遠から、自分が出ないと廃棄物にしかならない自分が見えて。

ここから出ていくことを現実にしなくちゃいけないって思い続けて。
我慢しようと決めた年数を消化してしまう前に。

ボクは安定を棄てた。
大切な何かがあったと未来に笑うために、現実を引きちぎった。

あのときに、きっとamazarashiに逢ったら。
ボクは、ボクの人生と運命を呪っただろう。

自分の人生をどこで間違えたか、自問自答を繰り返しながら、
開かない世界の扉が開くことを、ずっとずっと待って。恨んで。
誰かのせいにしてしまいそうになってしまう自分を吐き気に近い嫌悪でみつめただろう。

あの頃、欲しかった答えと。
あの頃、一番嫌いだったものが同居しながら、擦り切れそうな声で。
きれいな音が流れる。

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リフレインの雨。リグレットの水溜り。
避けようもない事象。
ここまで、ネガティブである必要はないと思うけど。ここまで突き詰めないと
精神世界の螺旋の状況は伝えられないと決めたのだろう。

インディーズ盤のソリッド感は半端なく、きれいに切り裂く。
メジャー盤は少し疲労感と差し込む光が見える。
朝カーテンの隙間にも近い。

この音楽が一部評価されるぐらい、日本人は日本語と自分にあてはまる言葉を
探しているんじゃないかと思う。

PUNKやR&Rがそうであるように。
最後は言葉が紡ぐものが真実です。

どの曲を聴いても、嫌になるぐらいいい景色が見えるバンドです。

ほとんどのアルバムを聞きましたが、非常にいい。
フォークに近いのかもしれない、姿勢は。
でもキッカケは、青森県むつ市。

閉ざされた部分を、静かに開くのを待つように。
不条理を飲み込むように。

堕ちる時は堕ちればいい。
そこでしか見えない景色や感情がある。
そこにいかなくては逢えない未来もある。

そんな積み重ねが奇跡の積み重ねだと、笑える先が。
なかなかだったよと、誰かに言えるその先がきっとあると、
ボクにはなにか前を向く引き金が爆ぜる感じをもらった。

この感覚は、大切にしたい。

きっと生む苦しさがあってほしい。
きっと1つ1つに物語や意味があってほしい。

難しい言葉というよりは埃の溜まった景色や瞬間を切り取って
言葉にしているんだと思う。
難しい言葉じゃない、少し汚く見えるものが、まるで自分の心と混じる。
そして同じ色だったことに気づいたりする。


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DISNEYLAND [君にリリコップを!]

初めて行った修学旅行のディズニーランドで、いろいろあって。
好きだった女の子を置いて、集合場所に行ってしまった。

ちなみに、あれから20年経つが、その娘とは随分音信普通だったが、
今は連絡を取り合い、互いに人の親になった。

それ以来、浦安にはほとんど行った事がないし、当然舞浜にもない。

彼女が出来ても行かなかった。
特に理由もなかったけど、
俺自体はリアリストなので、ディズニーの世界には頓着も愛着も無い人生だった。

彼女が妻になって。
母になる前に、一度行った。
大人になったボクには、豪勢な子供だましを心底楽しめるようなことはないと
思ったけど、思いっきり馬鹿して。
金を流した。

そこから、妻は母になった。

きっと新しく我が家に来た彼女は、成長の過程でミッキーマウスと逢いたくなるだろう。
もう、負の国境線を越えた自分には、舞浜のワンダーランドへの抵抗は少なく。
面倒くさいという理由しかなかった。

でも彼女と行くと決めた以上は、そこのすべてを今の彼女に示さないと
失礼な話である。

初めてのディズニーな彼女は、きっと今日のことを覚えてはいないでしょう。

プーさんにハグされ写真撮ったこと。

ガチャガチャから出たミニカーが実在の車だと瞬時でわかったこと。
寝てる間に親が、キャプテンEOを見たこと。
トイストーリーに、ハニーハント。
モンスターズインクに、イースターのパレード。
ポップコーンのミッキーの容器ほしさに散々肩車で歩かされたこと。

長い時間並んで。
謁見の後、ようやく逢えたミッキーがいいやつで。
写真のシャッター下りる瞬間目を閉じたボクを小突いたこと。
それを見た彼女が大爆笑だったこと。
そして、自分からミッキーにハグを求め、ミッキーにキスされたこと。

彼女が親以外に接吻したのを目の当たりにした最初が、あのネズミとはね(笑)

この日の思い出に、彼女が寝てる間に舞浜から連れて来ました。
で、写真撮って欲しいと彼女から初めて言われ一枚。

いつか、大きくなったときにこの日があったことをいつだって話せるように。
大きい黄色のくまが、彼女の友達になるように。

そして、いつか誰かと行っても。
ボクより大きいくまが買えないように。

ちなみにこの日は、家族みんなで、UUのミッキーマウスを着て行きました。
そんなこともとてもいい思い出です。
家族でペルック。
ギリギリダサいけど、アンダーカバーならそうしようと思える国境。




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