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EXTRUDERS 「hustle and bustle」 [君にR&Rを!(インディーズ編)]

嫌になるくらいである。

小さい頃。
ほぼ一日を費やして創り上げた砂の要塞。
夕方5時の鐘に遮られ。
自宅での悶々。

翌日には、あの穴から水を流し込んで。
あそこに湖を作る。
あの道には黒い水が、とうとうと流れるはずだと。
設計図通りの要塞の完成を夢見て。

眠りについて、しばらくの時間夢の中泳いで。
翌日意気揚々と公園に向かうと。
作ったはずの要塞が跡形も無い。

必ずここにあったはずだと、探しても見当たらない。

作ったものが壊れ。
壊れたはずが、どこかに生まれ。

溶けたはずが、凝固して。
切り裂いたはずが繋がって。
つけたはずが、離れて。
形を想像したものが、綺麗に消えて。
浮かんで破裂して、流れて落ちて。

そこに繋がる道は、明日にはまた違う道。
一貫した主張の裏腹は、砂上の楼閣のように。
濁った砂の中に、消えて浮かんで。

複雑なのか、単調なのか。
そこに言葉が楽器に変わる。
単調の中に渦巻きとぐろ巻く音の輪廻。

死してもまた生まれ変わる。
同じものとは限らない。
変化しながら変態して。

そこに辿る全てを「0」にする。

そう実はこの音は「0」なんじゃないかと錯覚する。
実際にこのDISCはあって。
音は存在するのに。

ディスクの果て。
散々歩いて迷ったはずなのに。
出口を出たら同じ場所。

真夜中に聞けば更にわかる。
ここは真夜中。
昼間に聞いても真夜中。

動きはスローで。
言葉は薄いほうがいい。

やりたいことをやりたいように。
言葉も音も。
レーベルもレコーディングも、全てを「0」から創めた彼らに。
きっと創り上げようという気持ちは白濁。

退屈だというならそれで。
奇怪だというのならそれでも。

体のどこかの細胞が、この音に異常に満たされてる感じだけは確実に伝わる。

21世紀に不必要でありながら、不可欠な矛盾。
もう音楽は進化を辿れない。
細胞単位の発狂こそ、閃光。

jacket.gif
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TBM

うーん、早く聴きたいですね。
by TBM (2008-05-18 01:41) 

ルースターズ

>TBM様
早く聞かせたいですねぇー(笑

ワンマンはNYから帰国する日なので、
見れないですが、レコ発の〆をどっかでやるそうなので。
それには足を運びたいと想ってます。
by ルースターズ (2008-05-22 08:11) 

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