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金延幸子 「み空」 [君にREALを!(音楽編)]

金延幸子の「み空」。

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ずっと聞きたかったアルバムの1枚。

評価以上に柔らかで、優しくて。
今当たり前にある音の更に先にあった音は、洗練され。
余計なものが何もついてなくて。
そういう空気。
日本におけるシンガーソングライターの草分けといわれ。

荒井由美、吉田美奈子、矢野顕子の更に最前に彼女がいる。

浮遊感がある声を、ギターの音がアンカーのように飛ぶのを防ぐ。
音は、宙を舞うようで、しっかりと根ざし。
その音は力強くもあり頼もしくもある。

結局。
この音を支えてるのが細野晴臣なわけだけど。
はっぴぃえんどの波及、ティン・パン・アレーにキャラメルママ。
それ以上に、訴える風(歌詞)の堂々が、屋台骨。

音が伸びやかなのは、彼女のギターゆえ。
また、信じれるのは、決して支えるわけでもなく。
そっと手を添えるようなバックの演奏の柔和。

非常に芯のあるのは、彼女自身が生んだ言葉であり曲であるから。
責任のすべては彼女にあり。
それを背負う強さみたいなものが、重々に感じれることが全てだと思う。

彼女が全てを担い。
あくまで彼女の世界に住むだけ。

聞けば聞くほど、この飽和な世界にいたくなる。
ふんわりして、柔らく温かい。

乳房に逢えた気分にも似てるのかもしれない。
結局は、そこが憧れだったり。
そういうぬくもりを。
時間が経過しようとも、必然的に求めてるし。
最後は、そこにたどり着いたり。
いつでもここに戻ればいいと、安堵もあるのかもしれない。

つまりは若き母のぬくもりにも似た、優しさと安堵漂う。

金延幸子を聞いてたら、ハレグミの「hana-uta」を聞きたくなった。

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結局のところ、時間の遷り変わりの中でも、柔らかなものをどこかで求めてて。

時間の隙間であったり。
FESの青空の下であったり。
そういう心にある油断した、たわんだ時間には。
無理強いなく馴染むんだなと思える。

毎日のように聞いてることは出来ない。
でも、忘れることも無碍にも出来ない。

そういう紡がれた音は、遠く弾けず。
あの頃薄く感じた、やさしい気持ちを一緒に引き上げる。



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コメント 5

Myu

なんか はなれぐみをきいていると、
胸がじわじわしてきます。
諭されるようないつも不思議感が
沸いてきます。やさしいですね。
by Myu (2008-03-01 20:20) 

Geston

ハナレグミをきいていると、
胸のなかがざわざわします。
でも、なんだか、諭された
みたいですきです。
by Geston (2008-03-01 20:22) 

ルースターズ

>Myu+Geston様
同じ人でしょ?
なんで2つ?
by ルースターズ (2008-03-02 10:34) 

CANDy

金延幸子さんのこと、初めて知りました。
チェックしてみます!

「ハナレグミ」最近、聞き始めましたよ~
普通に良いね。歌声って凄い世界を創るね。

by CANDy (2008-03-02 15:43) 

ルースターズ

>CANDyちゃん
是非是非。

ハナレグミ。
そうね。あまり聞くと気持ちまで溶けるから。
フィッシュマンズ同様、時々がいいし時々でいい。
by ルースターズ (2008-03-04 20:48) 

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