SSブログ

アンソニー・キーディス(Red Hot Chili Peppers)自伝 「Scar Tissue」 [男にBOOKを!]

少し前に読み終えました。(地味に時間かかったのは、一気に読まないとダメな子だから(笑))
アンソニー・キーディス初の自伝、「Scar Tissue」

基本内容は、RHCP(R&R)!DRUG!!SEX!!!でしかないですがね(笑)
歌詞同様(笑)

DRUGが4割。SEXが4割。RHCPが2割と言った内容(笑)
ただ、徐々にセールスを上げて、売れていく境目を感じとれず、
結局LAの悪童がそのままデカクなった過程の自伝であり、
銀河系一のR&Rバンド、レッドホットチリペッパーズのフロント
アンソニー・キーディスの生き方そのままが書かれていて。

至極、表紙であったりするインタビュー雑誌なども読むから、
あまり目新しいレッドホットチリペッパーズの話は無いものの、
あのアルバムが出来たときには、こんな葛藤。
葛藤を引きずってアルバムに流れる衝動など、やっぱり中途半端な流れなど無く、
時代に愛される寵児たちのその音の歴史は、凄く面白いものだった。

読み終わってから、酒を飲みながらChili peppersのDVDを見たのだが、
「観ってぇー!!!」という高揚を感じるのは、必然的な趣である。
「BY THE WAY」以降の話は無くとも、今はあの頃とメンバーを変えず
「Stadium Arcadium」を成功させたのだから、もはや加筆の必要も無く、
HAPPYなの流れをそのままにしているのかもしれない。

来日も3月19日からに控えてるわけだし、来月になれば否が応でも近況の篭った
インタビュー雑誌が手に出来ると思われる。

なかなか笑えたのは、ローリングストーンズへの皮肉。
これが凄く良くて。
結局、同じくらい売り上げてる、いやそれ以上のセールスを飛ばすこのバンドが、
数十年後、同じ末路を辿らないという確証はないが、
それでも、RHCPを信じてもいいかなと思う内容の文章の羅列は本当に、清清しい。

それでも絶望の淵をゆらゆらし続ける、アンソニーが的確に回想できるこの人生は、
猛烈なものだと思う。
ただ、恋に落ちてドラッグに殺られて。

こんな人間は、実は星の数くらい世界にいると思うけど。
彼はロックスターなわけで、その虚飾とエゴに紛れた世界から逃げ出すための、
反社会的行為なのではなく、最初から汚泥に咲いた花であったわけで。
それがすくすくと伸び、今の場所にあるわけで。

本を読んで、なんで逮捕されないんだ?と疑問に思うくらいの常用は、結構な生き様を物語る。
ある種、手を出したDRUGによって、非日常的な世界に旅に出て、
その世界の異物を現実に創造させるわけだが、その想像がぶっ飛んでて、
必ずしも美しいわけではない。

その塗れた世界から、現実の戻り。
その狭間の葛藤こそ、真実の己であり、良作の生まれる良き子宮であると。
そう思う。
そんなハイを覗き、ハイに在住し、戻り来るクリーンな世界との狭間が、
RHCPの魅力的かなとそう改めて思ったりもするわけだが、
猛烈な副作用や依存で苦しむことにはなる。
一概に賞賛のポイントを定められないのもまた魅力。

東京ドームや京セラドームのRed Hot Chili Peppersの公演まで
あと1ヶ月少しとなるわけだが、この本を読んで迎えるのと、そうではないのでは、
一握の感動断片が違うと思う。

いろんな思いを持ちえた上で、夏以来のアンソニーの躍動を感じたい。
そう切に願う。
きっと素晴らしいステージなはずだから。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 2

kurohani

おお、何か壮絶そうな内容そうですね。何となく想像は出来ますが(笑)レッチリあきらめていたら追加で結構良い席が取れたので楽しみにしております。
by kurohani (2007-02-20 00:04) 

ルースターズ

>kurohani様
想像つきますよね(笑)
お!追加GETっすか!!

2DAYSで感想合戦しましょうね(笑
by ルースターズ (2007-02-22 18:35) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。