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僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話 [男にBOOKを!]

久しぶりに衝動的に本を買い。
そして、こんなクソ朝っぱらから読んだりしてたが
集中が切れたので休憩。

こと福祉業界には真面目な方が多い。
職種上、誰かの人生の舵取りや援助や支援といった
つまりは、ふざけてる場合ではないので、
基本皆真面目で、仕事熱心な人が多い。

一生懸命にクライエントの生活がより良く!と考えているときに、
適当なこと、おちゃらけたことを挟む隙間など、微塵もないのだ。
教科書には、会議の論考や配慮すべき点など、細かく敷き詰めてある。

今傍らには「精神保健福祉援助演習」のテキストがある。
ここには、援助の基本がある。
支援となれば、BIESTEKの7つの行動原則やら
FALLOONの傾聴やらも決して意味の無い話ではなく、
基礎部分としては、踏まえなくてはいけない部分ではあるのです。

ケース会議の方法やプレゼンテーション方法も載っているが、
そこに本当に大切だと思う部分はなく、配慮の部分。

どうやったら本音を引き出せるか?どうやったら上手くいくか?
ということで、千差万別の症状の話や対処などは載ってない。当たり前(笑)

色々僕自身も人間関係で悩んだり、苦い思いも少しではない。
当然、仕事でどうやったらより良いのかなどと、
GOALが見えない検討を重ねた時間はわずかではない。

人間関係がものを言う仕事の中で、
自分の言動や行動が想像以上に暴発することだって、
稀な話でもない。

でも、人間関係で大切なことはロックンロールが教えてくれたわけで。
そこには、信号は赤渡らない!これ常識!となぜ、赤色で渡ってはいけないのか?
という理論肯定は無い。

義理人情は大切だと、無意識な行動の中にも、
実はそれが優れたツールだと気付かないで死んでいく人も多いと思う。
気遣いの部分。
金払いが囃されるのは当たり前の話。
そんな実践が簡単なツールの話ではない。
一朝一夕で人に信用されれば、それこそ破綻するわけで。

ただ、義理人情という理論付けが出来ない精神論が中心の人生だったけれど(笑)
そうではないことを35歳になって、
参考書を開いて新しいことを学んで、それが経験と繋がって。
でも慢心してはいけない、お前は中学生だ探究心を忘れるな!という
気持ちを褪せないようにして。
いつだって次のスケベ心を忘れないような。そんな探究心。

くだらない話でくだらない長さの駄文ですが、
買った本はこれ。

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「僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話」
本田亮 著

かみさんが、ラジオで聴いてて。
凄く面白そうだと話してたら、気になりすぎて一昨日購入。

僕には電通にいる友達がおりますが、
彼が電通に転職した後に気付いたのは、「認める」スピードが速いこと。
自分のツールを全部出す前に、認めてしまう。
それこそ、出す前に認めてしまう。

人は認められると反論しなくなり、
そして相手の意見を素直に聞くようになるようで。
今まで我が強く、押し出すことまではなかった彼が、
素直に「あそこのお前は凄かった」などという発言をすると、
何か悪い気はしないものです。(体験談(笑))

本で得られるスキルなんて、薄っぺらで。
すぐに忘れてしまうものだと思ってます。

でも本の中で、自分の価値観を少しずつ反映させながら、
引き出しを何回も何度も開けて、自分に少しでもある部分を
増幅させ、自分の行動を信じるツールに変化させていくには、
とても有効な手段だと思います。

だから、仕事とは関係ない部分で、沢山考えて、
沢山経験していくことで、自分の選択肢や発想を増やし、
必ずピンチにはやってくる自分をつくりあげるのではないか?!
とそう感じるのです。

まだ本読み終わってないんですが、
電通という大きな事業だとか、精神論だとか成功論ではなく、姿勢の話。

これはあり、これはなし。
って、思う中で、自分の行動の1歩先と、自分の行動意義/意味が確認できます。
正直、この本は凄い。
どれだけ良かったかというと、こうやって久しぶりにBLOGやってしまうぐらい(笑

社会福祉の専門書とセットにしたほうがいい。

社会福祉畑で育ってきて、国家資格もそれなりにあるけど。
本当に大切なことは、経験でも資格でもなくて、もっと違うことだと思います。
まだその答えを理論的には言えないから、日々精進です。
わかってるんですがね。誰もがわかるような言葉に起こせない無知ゆえです。

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伊坂幸太郎 「砂漠」 [男にBOOKを!]

せっかくだから、THE CLASHを聴きながら。

先日地元で飲んでいると、幾分年上の友達から1冊の本をいただいた。
伊坂幸太郎。

きっと面白いよと言われて、一気に読みきった。
活字を普段さほど喰わないので、活字を奢られるとドキドキしてしまう。
こんな大人が1人でもいると、人生には少しスパイスがきく。

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勝手な感想を。

ボク自身は西嶋に近い部分を感じる。
ラモーンズとジョーストラマーが言うことが、世界の一番純粋な部分だと想うから。
そんな純粋な部分が正しくなかったら、
世の中は信じる部分の無い黒紙のようなもので。

その黒紙にポツポツと穴が開いて。
光が差し込むものこそがロックンロールで。
そのロックンロールこそが、真理で原理だと想っていたい。

その真理・原理と想う理由は、自分を信じることが出来る。
それも簡単に自分を信じられるツール。
ロックンロールというのが、便利であり最も簡単だと感じるから。

内田裕也の功績もわかるが、樹木希林の方が随分ロックンロールだ。
そういうニュアンスは置いておきたい。
言葉ではないし、音楽でもないロックンロールって生き方の話なのです。

想う部分は数多です。
ただの青春グラフティーと言えばそうなんですが。
そこにPUNKがあるだけで、説得力が違うというか。

節々で突き動かす衝動って、理論や結果がわかっていても、
前に足が出る時ってある。
「それは若いから」ではなくて。
そのときには前に出ることしか知らない、衝動的に出る。
ほかの選択肢なんか無いぜ!ってことなんだと想います。

体制という大きな括りではなく。
ただ自分の前にある障壁への反旗を、その時代と時間にしか
持てない情熱という抽象的なもので立ち向かったり。

それは時に、上空舞う爆撃機を竹やりで突いてても、
やってるこっちは至って真面目というか。
もう理屈じゃない部分。

砂漠に出て。
迷い苦しんだ。
自分でオアシスを見つけるだけではなく、そのオアシスの水を運ぶ術も考えた。

幾らか年齢を重ねて、若いSTAFFには
「想うならやってみればいい。」そう言ってきた。

経験から知ってる結果論を並べても、
弾かれたり、上手く通り抜けて得られる何かのほうが、応用も利くし自信にも評価になる。

前に進むこと、それを周りが抑止しない時間なんて刹那です。

高い買い物して失敗したシャツの一枚も無いヤツの言うことは
聞けないやって感じにも似てるのかも。

冷静なふりして熱いことを探してるより、
なりふり構わず、その発言の尾ひれも気にせず、言いたいこと言って。
周りを傷つけたりしながら、自分も大きくなっていく。

ボクが通った道の幾つかはこの本の中にありました。

大学時代に得たものって、本当に大きくて。
そういう部分では、仲間に恵まれ時間にも金にも恵まれた。

11年経った今も。
その分この11年はツケの払いっぱなしという噂もありましたが・・・・。
過去の1つも悔いていません。

この本を読みながら、学生時代のたわいも無い話や時間を思い出しました。
今の人生に彼らがいたことを、心底感謝しています。

この北村くんの最後に、ボクが答えるなら。

好きだと想うならば連絡をし続ければいい。
相手からの「I LOVE YOU」を待っちゃいけない。
いつだって一方通行を承知で、連絡をして仲間を愛し続けていけばいい。
自分がそうしたいと想うことに、相手からの見返りを求めてはいけない。

いつかあんなことがあったね、なんて思い出話なんてまっぴら。
あの瞬間駆け抜けた時間を、いつまでも1年に1回は最新版に更新しながら、
人生をともに歩いていく。

時々スピードを変えながら。
追い越されたり追い越したりしながら。
時に笑い、時にほめてもらいながら。
祝福をしながら。

そんな11年後。
ボクらは6人で。
5月大学の友達の結婚式で、ヘビーローテーションを踊る。

AKBがどうとかじゃない。
2つ返事でやろう!と言われたことをやれることが、幸福の指針じゃないか。
サークルを信じないで、近くの友達を精一杯愛しく想いながらの今日。

随分濁ったが、もう1回あの頃みたいなスピードで春から生き直す。
それを改めて決意させてくれた本でした。


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「人生の地図」 高橋歩 [男にBOOKを!]

先日、地元の川口でダラダラ酒を吞む前に。
ボクに「プレゼント」だと言ってこの本をくれた。

家に帰ってのんびり見ながら、
BOOK GUIDE69という巻末を見て。
ことごとく自分が知ってるものばかりだった。

くれたあの人が、ボクに合うだろうって。
そう想ってくれたことが、嬉しかった。

気持ち悪いぐらい合致してるのも、どうかしてんだけど。
そんなことを想ったり、感謝したりした。
本を貰うのは嬉しいと初めて想った。

「人生の地図」
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ヴィレッジヴァンガードで平積みされ、存在は知っていたけど。
この高橋歩氏のほかの著書も家にあるとかみさんに言われ、
我が家の本棚にひっそり(笑
折を見て、読んでいきたい。

個人的には、
被災者に音楽だとか。
被災者に笑いだとか。
被災者に野球だとか。
被災者にメッセージだとか。

そういう類は、正直ヤクルトの宮本選手の言葉を借りれば、
「おもいあがり」に近いかなって。

今の電気、今後の人生に不安や光が射さないときに、
音楽の余裕も、笑いの余裕も、野球の余裕もないでしょう。
ボクが逆に被災者の立場なら、そう想うのです。

でも、「思いあがり」も義援金にできるならしてしまえばいい。
(セ・リーグについては話は別。)
それもまた自分がやれること。

しかしながら、被災者にもならないボクは、今ボクが出来ることをしながら、
日常にはあるわけで。
その日常は、やはり変わらず流れているわけで。

その流れの中で、少しずつ読み進めていきたい。

「ヘルズエンジェルズ」
ハンター・S・トンプソン 石丸元章訳

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震災直後に到着。
まだ1ページもめくれてない。

ボクの出来る事は、友達がいないと成り立たなかった。
その友達が、二つ返事でOKしてくれる。
そして、また顔をみたこともない人から、寄付金がくる。

ボクに賛同してくれた人に、賛同したものに見合うレスポンスは
生涯できないかもしれないけど、生きてる限り彼ら彼女らに、
もらった優しさを誰かに返して生きたい。

優しさは回っている。
自分の中に留めると、自分には回ってこない。
だから回さなくてはいけない。

内田裕也のやってることは、端から見たらパフォーマンスかもしれないが、
あれは内田裕也にしかできないこと。

自分にしかできないことを探すと内田裕也になる。

ボクはそれをロックンロールと呼ぶ。











引き続き、やっています。
少しでも多くの方に寄付いただけたら、幸いです。
全額寄付のTシャツです。

青森県黒石市から、岩手県宮古市へ。

http://kuroishi.blog.so-net.ne.jp/2011-03-19

BLACK STONE CITY × SKUNK presents
    「BLACK DIAMOND」 T-SHIRTS

  ~KUROISHI said I LOVE MIYAKO~
   東北関東大震災 チャリティー Tシャツ

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アベフトシ [男にBOOKを!]

ミックグリーンも、ウィルコジョンソンも知らなかったあの頃のボクには、
アベフトシのギターが。
聞いたことの無い音が刻まれる弦の振動が。
人生の中で、きっとこれからも振るえ、
記憶と媒体で体中を伝い続けると想うのです。

もう階段の上がることの無い
ただの16日になってしまっていますが、
ボクの母と同じその誕生日は生涯忘れえぬ日として
いつまでも、ボクの中には記念日です

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リットーからでたアベフトシの歴史の中で、
ボクらが聞きたかったチバユウスケのインタビューがあります。

「地球上で3本の指には入る」と自らの影響を受けたギタリストと
と回顧した盟友は、二度とブルーズを騒がすことの出来ない事実を噛み、
かのテレキャスターを抱える姿は、妙な笑顔で見ることが出来ます。

チバユウスケがいて、ミッシェルガンエレファントがあり。
ミッシェルガンエレファントの隆盛は、アベフトシ無くしてはありえない。

ボクの中では、今以ってもアベフトシ以上のギタリストはいません。
これからも。


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UP SWEEP vol.3 [男にBOOKを!]

もうどうにもならないオシャレクソヤロウこと。
SKUNKのtooruくんが、カッコつけています。

「それ誰?」と想った方。

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この雑誌を手にとって、この雑誌で一番カッコつけてる人を探してください。
それがtooruくんです。

カッコつけも、度を越すとカッコよく見えるから不思議です。

初めてBLANKEY JET CITYを観に行った時。
「一体、このような人たちは、この日本のどこに潜んでいるんだ・・・・・?
 ボクの世界には、こんな人たちはいないんだけどな・・・。」
と想った記憶が、蘇るようなステキな雑誌です。

ちなみに。

このUP SWEEPは、かみさんが買ってきてくれたんですが。
ボクはこの雑誌を買いました。

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もう民芸LOVE。
極まった美しさというか。
無駄な部分は既になく。
最小限の形の中で、最高の質がにじみ出ている点では。
この国における無数の民芸品は、その価値や歴史を知れば知るほど。
触れてみたい衝動にかられます。

便利な世の中だからと言って。
通販してはなんの意味もなく。

その土地に向かい。
風土を喰い、その情景を飲み込んだ上で。
なぜこの土地に、これが生まれ。
今まだ残るのか。

必要性を加味する趣の深さもあります。

置物のように。
実用性がなくても。
その存在には意味があり。
等価価値の意義を問う必要すらないものだって存在します。

美しく。
暮らしの中で必要なものであったり。
心を豊にする部分であったり、美意識であったり。

大量生産や消耗品とは違う。
何か、特別な物を得た実感を与えてくれる最たるものだと思います。

概ね、現代の生活必需品ではないのだから。

衣服も食べ物も。
何でも値段に捉われるのではなく。
心を育む部分においては、妥協してはならない大切な部分。

高い物が良い訳ではないけれど、安すぎる物に、
何か胸のときめきが舞い降りるとは、どうにも考えられないのです。

お金を貯めて。
何か欲しいものを買う。
そんな部分が、いつの世の中も最高のドキドキだと思います。

抑えてた欲求はこのために。

このBRUTUSには、少しですが。
青森県黒石市の温湯(ぬるゆ)こけしが紹介されています。

こけしって。
生活に要らないものだと想うのですが。
生活に必要なこけしとしたら。

買った景色や見たときの衝動に感じた。
心の分岐点を留めておくような。
何か、自分にとっての価値観の基準の一因かと思います。

最初のUP SWEEPも。
己を貫き通して、一般的には戻れない男達ですが。
それが美学と生きる美しい男達だと、ボクはそう思います。
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今までのアルネ展@イオギャラリー [男にBOOKを!]

一つ屋根の下。
料理はしますが、料理本は見ません。
故、料理本以外の妻の購入した本は、読む機会がふんだんです。

arneという雑誌がありまして。
妻が愛読していた雑誌です。

言ってしまえば質素なこの雑誌の存在感というか。
大橋歩個人の趣味雑誌で、基本趣向が、非常に無理強いなのですが。
そこに流れるモノもキライではないという到達点です。

そんなarne(アルネ)が、つい先日30号で終了と。
雑誌を自ら打ち切るというのは、雑誌が売れずおまけで釣る
このご時勢では、考えられない話ではありますが。

そんな中キレイに幕が降り。
そして今、出版元でもあるイオギャラリーにて。

今までのアルネ展
2010年3月8日(月)~20日(土)
*14日(日)休
時 間 : 12:00~18:00
入場料 : 無料

会期初日。
別に気合を入れて行った訳でもなく。
ボクの休みが初日だったので。

アルネの世界観がどうこうではなく。

どうでもいいような記事ばかりで
商品紹介に徹底した準広告のような雑誌ではなく、
個人の趣味本に近い故、非常に毎号ぬくもりを感じる雑誌でした。

展示会にて、その空気が非常に感じれた心地です。

子どもが産まれて。
妙にやわらかな雑誌が我が家に溢れています。
妻の趣向もありますが。
昨今の雑誌を買うほど、ファッションのアンテナが高いわけでもなく。
スタジオボイスのような、無茶苦茶な雑誌も陰を潜め。
そんなボクの読書現状です。

柔軟性と受容性が薄い自己であるので、
そう簡単に21世紀文化を愛するほどの器もなく、
自分の遺産的ルーツをただ脈々と愛する生活です。

アルネに感じるぬくもりは。
ニセモノではなく、一個人の愛するモノが一貫してる部分で
非常に共感するとともに、尊敬に値します。

昨今のナチュラリズムというか。
スローライフというか。
個人的には、この類はさほど・・・・。(民芸や伝統工芸とかは好きですけど)

そんな多岐な選択肢の中でも、この大橋歩という女性が貫いた価値観の形に
素直に感銘を受けた次第です。
 
そして、我が家のアルネ欠番4号分。
・・・・・・これから埋めなくてはいけません(笑

妻が購入しました。
arne収納ケース(笑

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ボク個人的には、こういうケースが大好きです。
「ぬくもり」と「主義」を貫く上で、こういう傍から見たら特別な品でも
作り手にとっては自然なこと、そこに手間をかける。ステキです。


芸術新潮 8月号 「トミ・ウンゲラーのおかしな世界」 [男にBOOKを!]

すてきな3にんぐみ」からの入り口。

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価値観の構築

新世界の発見

人生の考察及び証明方法

反逆と規律

放棄を捨てた蜂起

反射行動の柔軟

運命からの先導

軽く並べた程度でこれほどあります。
今年も雑誌含め、気になった活字を吸収しましたが、
これ以上は、そうは出会えません。

普段、校正を含めて30分程でBLOGを書くのですが、
この雑誌については、小論文クラスになると思います。

少し書き始めたんですが、収拾つかないのと
本当に考察が深くなってしまうので、よっぽど腰を据えて。
且つ、様々な作品及び資料を集めていくことになると。
そう直感しました。
故に、そんな時間は無く。
貧相なボキャブラリーで簡単な感想を幾つか並べた次第です。

普段は、営利になるようなamazonも含めて紹介はしないんですが、
バックナンバーではなく、中古もあるので、商品紹介を挿入します。

本当に推薦致します。
この程度の金額で、人生の導きや新しい発見を得られるのならば、
安いもんだと。
そう想います。


芸術新潮 2009年 08月号 [雑誌]

芸術新潮 2009年 08月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/07/25
  • メディア: 雑誌



この雑誌のムコウ側には、幼なき子どもが得なければならない成長の轍の作り方と。
純粋な大人が、純粋に求める快楽の偶像が同居しています。

氏の言うように、子どもはSEXをしないと生まれない。

こんな創造者がいた事実は、ボクには衝撃過ぎて。
1ページ1ページ、何か残したものは無いか?と必死になってしまいました。

tomi ungererの世界は、ゆりかごから墓場まで。
大切にしなくてはいけないものが、氏の世界観の中で丁寧に収まっている。
この世界を知らないのは、あまりにも勿体無い。


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ギターマガジン 2009年10月号 [男にBOOKを!]

ギターマガジンのアベフトシ追悼号が発売になっている。

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鳴り止まぬ激情の音と題された追悼特集は、
ギタリスト冥利に尽く素晴らしい内容だと感じた。

愛機のテレキャスターの詳細はもちろん。
細かなエピソードまで。

楽曲の批評で作り上げる雑誌と違い、
実際存在する楽器を中心に作るから、
そこにまつわるエピソードも含めて、嘘が無く。
隠しようも無い真実が、とても丁寧に書かれていて、
読んでいても清清しい。

疑問を挟む余地が無いからだと想う。

誰かの批評は、誰かの批評でしかない。
本人の言葉に勝るものはない。

ウィルコジョンソン、ミックグリーンと言った
彼の憧れのギタリストの追悼インタビュー。

密な関係ではなかったようだが、2人のギタリストの影響は多大で。
あのカッティングの音が響いて、アベフトシはスタイルを見つけて。
それを貫いた。
アベフトシの偉大なるルーツの2人の話は興味深い。

ただ何より。
鮎川さんのインタビューに目頭が熱くなった。

本当に鮎川さんらしい言葉だし、鮎川さんは認めていたんだなって。
そんな風に感じれる。

読者側の、アベさんに対する想いの。
何かすべてを代弁して洗い流してくれてるような。
そんな気持ちが去来した。

ミッシェルガンエレファントは二度と帰ってこない。

それを理解しても、鮎川誠の言葉を是非読んで欲しい。
ボクらが想うすべてがその1ページにあります。


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スタジオボイス 休刊 [男にBOOKを!]

メジャーからアンダーグラウンドまで、あらゆるカルチャーシーンを扱った雑誌
『STUDIO VOICE(スタジオ・ボイス)』(INFASパブリケーションズ刊)が、
創刊33年目でついに休刊することになった。

『STUDIO VOICE』は1976年9月に創刊。
音楽、演劇、映画など国内外のサブカルチャーを
独自の視点で紹介してきた老舗カルチャー誌だった。
今年の4月号では、「400号記念特集 スタジオ・ボイスの時代」と題して
今まで同誌に関わってきたアーティストやクリエイターたちが登場し、
この厳しい出版不況の中、まだまだ独自の道を進んでいくかのように思われた。

同誌の松村正人編集長に問い合わせると、「次の8月6日発売号で休刊となります。
編集会議はこれからなので、最後の特集はまだ決めていません」とのことで、
発行元の株式会社INFASパブリケーションズの経営的判断による休刊ということがわかった。
(情報提供:webDICE)

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必死に追いかけて来た。

時に教科書であり、時に辞書だった。
新しい開拓心と、掘削する知識の幅と深さの良き道しるべだった。

このニュースを先ほど目撃して。
言葉も無い。

どこぞの雑誌は、信念はどこへ消えた?と。
首を傾げたくなるような広告だらけで。
金儲けの衣服が乱立し、本質は雲に隠れた。

買わなくなった雑誌が増えた。
インターネットの弊害ではなく。
雑誌そのものが面白くないと思えてしまう。

今の文化が過去の文化に劣ってるのではないか?と
思わせるような過去の遺物を、また現代に流れる脈を、
一目瞭然で見れたのがスタジオボイスだった。

知りたい内容の必要以上であるという実感が、興味に変わることが本当に多かった雑誌。
「目線が内側」というニュアンスで言われた時には、なるほどなぁ。とそう想った。

音楽を聴く人が書いたものではなく。
音楽を創った人が書いた感じ。

こういうニュアンスは、どの雑誌でもあるものじゃないと。
そう実感出来る唯一な存在だったかもしれない。

真骨兄ぃに送るスタジオボイスを探さなくちゃと。
奔走してた矢先で。
もうなんだか複雑な気持ちは拭えない。

20年前の雑誌であったとしても。
まったく色褪せないのは、その本の中身が現代に通じる文化であり。
現在でもその文化が寵愛され存在している証拠なのだと想う。

休刊とはあるが。
本当に復刊を願ってやまない。

スタジオボイスの無い本棚なんてありえない。
一番失くなってはいけない本がなくなった心境。

たかが、700円程度で。
今を知れる貴重な教材だったのにと、惜別の念がやまない。

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忌野清志郎 1951-2009 [男にBOOKを!]

アルコールを摂取する前に。
ロッキンオンジャパンを買った。
浅井健一の騒動は関係ないが。

ボクの青春だったバンドは、紙面にはさほど現れなくなり。
またFESなど始めた頃から、もうなんだかわからん!という状態で
買うどころか、表紙を見るぐらいで。
興味の無い雑誌になってしまった。

ただ。
「忌野清志郎 死去」
このニュースがこの島国を駆け巡り。
彼を愛した人々の様々な想いの中。
1冊の清志郎追悼号の販売の存在は聞いていたが。

日常の喧騒の中で、なんだか本屋に足を運べなかった。
渋谷でようやく手に取り。

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その足でアルコールを摂取。

アルコールが血管を流れる間は、清志郎の話は出なくて。
友達と別れ。
中野行きのバスに乗り。
三半規管が弱いのに、せめて写真だけでもと紙面を開いた。

ボクが知った清志郎は、ドラゴンズの帽子を被った変なおじさんだった。
年上の人で、清志郎が好きという人もいなかった。

色んな音楽を聴いても、いつまで経っても。
清志郎は、ドラゴンズのおじさんだった。

ある人の影響で、RCサクセションの映像を見たときに、
もうなんとも言えない興奮が高鳴り。
「ロックスターだっ!」と瞬間に思った。

おそらくファイティング80’sとかそんな感じのテレビ番組の映像。
今もYOUTUBEで見れると思う。

その映像のショックは、SEX PISTOLSだとか、THE CLASHよりショックだった。
今まで俺は何をしてたんだ?!と思うぐらい。
ドラゴンズのおじさんは、キラキラした衣装を身に纏い。
声を張り上げ、踊り。
客を煽っては吐き捨て。
痩せた身体に綺麗に見栄えるピンクのジャケットを羽織ながら。

翌日にはさほど値段が高くないレコードを。
RCのレコードを買い漁った。¥300ぐらいだったと思う。
そこからの清志郎LIFEで、ボクの忌野清志郎は8年ほどしかない。

大学生の時に、「君が代」のアレンジで渦中にいたときにライブを始めて見たが。
横浜アリーナの後方からライブを体感しながら。

まだその時にはRCサクセションの目覚めにはなっていなかったが、
肌にビリビリ感じる残像のような雷光が身体には残った。
その傷跡は、今も治らない。

そして、バス。
ぐらぐら揺れ。

巻末の追悼の言葉の羅列。
そして、キラキラした写真を見ていたら、弱い三半規管を無視して涙が出た。
気持ち悪いヤツだ。バスで本を読みながら泣く酔っ払い。
もうたまらなくなり。

1つ前の停留所で降りて。
車の光が道に沿って流れてく、甲州街道を歩道橋から見下ろし。
歌って帰った。

センチメンタルな気持ちと。
なんだかテレビや雑誌新聞はギャーギャー言ってたけど。
毎日会う人じゃあるまいし、実感がなかったけど。

石野卓球の「清志郎さんでも死ぬのか」
って言葉に琴線が触れた。

リボンシトロンを飲みながら。
裏通りから家路へ。

それから数日後、病院の待合室で一気に読み終えた。
聖者でもないその人は、紛れも無く
「ロックなんて不良よ!」と地で行く人だった(笑

ボクは清志郎の音楽は知ってたけど、
清志郎のことは知らなかった。

「やんちゃ」か「ワル」の境目の人間は、年を取ると。
何かマジメで素直になるような印象は変わらない。

不器用が故、1つの道を見つけるとどこまでもなのかなと思った。

どんどん読みながら、彼は当たり前を当たり前に進むが、
ボクはと言うと。
本当は当たり前なのに、当たり前という大切なことから逸れてる気がした。

FM東京の歌もきっとそういう純粋さと
不条理に唾を吐く当たり前な感じだと思う。

熟読しながら、巻末。
ニ版だと言うことに気付いた。

初版を買わなくちゃダメだったんじゃねぇーの?と思いながら。
そんな些細なことを悩むボクは、やっぱり彼のようなスターにはなれない。

そう思いながら。
ようやく忘れてたカートリッジを、取りに行き。
レコードの針からトランジスタラジオを聴く。

表紙の清志郎は、実にお猿のようだ。

野生と理性の真ん中にいる実に勇猛で英知な人間だ。
野生にも、理性にも正直でいた昭和のロックスターだ。

ボクらが失くした星の行方を追わず。
でも忘れないことが、ボクラに出来る彼に対する最大で最高の仕事だ。

偉大だ。
ロックスターはいつの時代も偉大だと。
初めて心底想った。

ボクは、ロックンロールが好きで良かった。
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