オレンジの月明かりの下には神宮球場 [君に広島東洋カープを！！]
１０月１０日。少しばかりの期待を抱き。
広島東洋カープ関東最終戦。
鯉の勢い無く、今シーズン特に関東のロードでは不甲斐ない成績を露呈した。
そんなことも周知で向かう神宮の杜。
先発は小島。
この日のオーダーには、怪我で戦列を離れる栗原・梵・嶋の名前はおろか、
緒方・前田までもがオーダーから名前を羅列されないオーダー。
関東最後を飾るには、寂しすぎるオーダー。
この日、中日が今シーズンの優勝を決めるわけだが、神宮球場の入りは閑散としたものだった。
試合は周知の通り、５回。
先発小島が４連打、２失点降板。
中継ぎ大竹も連打を喰らった大量失点。
バックネット裏では野次怒号が飛んだ。
大竹擁護の応援の声をあげた「松本」のユニフォームを着たあんちゃんと俺だったが、
あまりの集中砲火に言葉に出来なくなってしまう。
それほど、５勝１３敗の投手の出来は最低だった。
（※画像は中国新聞）
初めての中継ぎだからと清川コーチも擁護したが、
あれでは、期待を込めた清川コーチも可愛そうだった。
思えば、今シーズンで退団する同コーチは、黒田以外の現状は歯がゆいものだったに違いない。
どうしても、コーチや監督のせいになってしまいがちだが、
先日の東京Ｖのラモス監督も吼えたが、結局投げるのは選手であり、
活躍するのも、不甲斐ないピッチングするのも選手。
今年の鯉の責任は各々個人にあると思う。
何様だ？！と思うかもしれないけれど。
どんな素人が見ても２ストライクまで追い込んで。
決め球がストレートしかないような投手の羅列を見たら、
文句の１つでも言いたくなるわい！と思うのです。
追い込んでからのフィニッシュが無い。
結局、２ストライクからの撃沈。
そりゃー、打たれるよ。と溜息も出るものです。
９連続安打。
日本タイ記録のヤクルトの猛攻を力でねじ伏せる豪腕は、
赤いユニフォームの選手には存在しなかった。
森笠のスクイズ。
廣瀬の豪打。
見せ場はいくつもあったが、この１０失点の大きさが尋常じゃなかった。
しかし、鯉は諦めなかった。
８点差。
普通なら心折れてしまう。
魅せ場はあった。
結果試合は負けたが、来季に結果を残そうと言う選手の気迫には鬼気迫るものがあったし、
応援していて、「８点差」をひっくり返せるかも？！と思うほどだった。
高津を降板させ、最高潮のまま。
この日結果を出せなかった新井のバットでこの試合の終止符が打たれた。
関東のファンは、代打緒方の結果に満足していなかった。
今日、試合には出ていないキャプテン前田は、イニングの隙間。
森笠のキャッチボール相手を務めたり、見たこともないような姿を見せた。
試合中も、いつもはベンチの端でどっかりと座る光景も。
ベンチの真ん中に座り時々の談笑や、
適打を放った選手を迎えるにも、茶目っ気たっぷりで迎えていた。
しかし、そんな姿を見にきたわけじゃない。
不甲斐ない点数差で広げられたこの関東最後のゲーム。
９回２死。
ランナー１・３塁。
点数差は５点だったはず。
これでホームランを放ったとしても、点数差じゃひっくり返らない。
そんなことスコアボードを見れば、瞬時にわかる。
バッター井生の場面。
「これで終ってしまうかも・・・」と悟ったスタンドから、どこからともなく「前田」コールが湧き上がる。
内外野問わず、合唱の声は大きくなる。
消化試合にも近くなったから出来る光景であり、シーズンド真ん中にはありえない光景。
前田もこのコールを本意としないだろう。
ただ今日は、９勝２３敗となる関東でのロード最終戦。
「前田の姿見ずして、神宮を後に出来るか！」という想いの声は、
オレンジに光る月の下。
大歓声を生んだ。
時間をかけた後、背番号「１」がグランドの姿を現し。
そのままバッターボックスに向かった。
廣瀬の２本のホームランも見事だったが、この日の前田がバッターボックスに向かう歓声は、
２０００本の頂を、２桁に縮めた背番号「１」への１発に想いをこめた。
結果は四球。
しかしながら、偶然に前田コールなど、新聞紙面には載らないような。
ファンには胸を撃つ光景を眺めた神宮の夜は、大敗という胸のつかえはあるにせよ。
少し気持ちの良い夜だった。
（※画像はスポニチアネックス）
来シーズンは前田の２０００本目撃に照準を絞り、関東はもちろん。
日本全国、どこへでも行くつもりです。
そして、僕の今シーズンの鯉を眺める季節も終わりを告げ。
ロックンロールレコードに、現を抜かす冬が、もうすぐそこまで来ている・・・。
昨日の阪神ＶＳ広島で、広島球場に沸き起こった黒田コール。
阪神もそうだし、広島も、某腐れ球団も、ファンを大事にせなアカンよね。しかし、裏切られても裏切られても応援してしまうのがファンなんだけどね。
by ローリー (2006-10-15 18:30)
＞ローリー様
黒田の記事も凄く読んだし。
浅井もなんかそんな気持ちがあったのかなとあの日の代打の姿が、
背番号「６」の最後になってしまったけど。
カープは金本の悪しき前例があるから。
黒田には必死になって欲しい。
野球はＤＲＥＡＭ。
お金じゃないっすから。
by ルースターズ (2006-10-16 07:34)