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満月の夜にレフトスタンドには溜息だけが積もる。 [君に広島東洋カープを!!]

久しぶりの雨の落ちない昼下がり。

あまりの良い天気に誘われて。
外をふらふらして。それでも目的が欲しいなーと。
そんなことを想いながら時速50キロ。井の頭通りを走る。
すっかり秋めいて。
半袖では厳しくなるような心持。

せっかくだから、CARPを見ようかなと思い立ち。
神宮球場に足を向けた。
広島東洋カープ対ヤクルトスワローズ戦@神宮球場
思えば、7月東京ドーム以来の広島戦。

Bクラスは確定してしまい、来季の戦力の話が持ちあがる今の時期。
覇者の誕生を待つだけのBクラスの10月。
読売がすぐ上にいるのに、捕まえることも出来ないのに苛立つ残り試合。

ただ、もうすぐ2000本まで2桁に到達する背番号「1」を眺めに。
いい天気だったし。

今夜は外野席を選択。
背中に背負う大応援団のメガホンとラッパそして歓声がなんとも心地良く。

目の前の金網にはトンボが止まって。
羽を透かすように1塁側の照明が煌々と照る。

その羽を透かした先に、前田智徳を覗くことも出来た。
神宮球場は本当に好き。

東京にも、本当に沢山の赤い鯉に恋する人々が多くて。
こんな休みの日ならば、レフトスタンドは紅く燃え上がる。
そんな風景に僕の赤い帽子も交じり。

ライトスタンドからはゆっくり、綺麗な満月が昇る。

長袖も必要で。
何時の間にか「秋」のナイターに変わっていた。

先発は「齊藤悠葵」
赤いハンカチ王子なんて、どうしようもない名前をつけられた背番号「60」の
シーズン後半の活躍は来シーズンへの期待へと直結する。

今日も5回2安打1失点ピッチング。
130キロ後半のボールながら、伸びのあるストレートには、見ていて安心感すら感じる。
勝ち投手の権利を得たままの降板ではあったが、本当にいいピッチングだった。

しかしながら、Bクラスに低迷する理由が露呈するのです。
3-1というリードを保ちながら。
それを守りきれない安定感の無さ。

「見ていて安心しました!」なんて言葉は皆無。
期待されて、期待され抜いた投手の崩壊は、見るも無残であり、
カープはそんな投手ですら使わなくてはいけないの?という絶望感にも似た諦めがある。

野球は所詮点取りゲームで。
投手の出来次第でいかようにもゲームを作ることが出来る。
今のCARPには、少しばかり無理な話。

投手の継投云々より、継投する投手の能力が低ければ、継投自体が意味を成さない。

今日で言うと「河内貴哉」
まったくストライクが入らない。
安定感の無い中継ぎなど要らないし、積み上げた最近の功績を一発でフイにした。
四球の連発は、プレイしている選手のみならず、応援する側のテンションも一気に下げる。
こうやって、無意味な危機を作り出すと、結果は大抵1つ。

「大事になる」

しかしながら、今日のレフトスタンドの夢と希望を撃ち抜いたのは、
結果だけ見れば、ラミレスではあるが・・・・。

そうではない。

「倉義和」

彼にはほとほと愛想が尽きた。
前回の横浜戦にもあった不用意すぎるミスが、結局チームの息の根を止めた。

8回逆転のホームランの1球前。
林はラミレスを確実に仕留めていた。

「落球。」

それもキャッチャーフライ。
河内の乱調のケツを拭くハメになった、林は最高の仕事をしたにも関わらず、
倉はそれをあろうことか、ボールに「かする」ことなく落として魅せた。

必然たる逆転ホームラン。
倉が招いた惨劇。
キャッチャーの脆弱がこの球団の弱さだということになぜ気付かないのだろう。
怒りの井生のキャッチャー起用だとか。
そんなことされて、尻に火がつかないカープのキャッチャーを愛すことなんか出来ない。


この少年が一生懸命に応援していたのに。
あんな不甲斐ないプレーで後味の悪い思い出を掴まされた。

この日、最終回には見せ場もあった。

「代打緒方」の登場。
この日一番の歓声だったし、スタンドにいる人間誰もが、
「緒方ならなんとかしてくれるんじゃないか?」と緒方を信じて止まなかった。

そんな気持ちにさせたし、周りの声援はそれを確信させるに値するほど、
気持ちに満ち溢れていた。
緒方への歓声は徐々に膨らみ、緒方はそれにヒットで応え、チャンスを広げた。

プロ野球選手というのは、なれなかった多くの人間の夢を背負って野球をしている。
だからこそ、僕らはお金を払ってまで、応援したい気持ちになるし、
また選手が期待に応えてくれるからこそ、何度でも足を運ぶ。

ただ、倉のようなプレーにはガッカリだ。
今夜が最初じゃないから、余計に。
球場でスタメンに倉の名前があると、テンションが下がるのは否めない。

ラミレスホームランの後の、宮本の二塁打は仕方ないにせよ、
傷口を広げたあの送球もいかがなものか?と心底想った。

投手を誰よりも助けるのが捕手なのに、その捕手がバタバタして試合をブチ壊した。
一番情けない。
身内の。
それもキャッチャーの責任。
誰がどう見ても、あの落球で流れは変わった。

満月。
綺麗な月を眺めながら、齊藤のピッチングに酔いしれ。
前田の猛打賞にニヤニヤしながら、家路に着くはずが。

倉のお陰で「まっくら」になったことは、言うまでも無い・・・・・。
と、そんな冗談で〆ることすら出来ないほど、この苛立ちのやり場に困る。


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コメント 6

凄い昔の巨人の(江川時代)二軍に
な〜んと遠い親戚が在籍してました(笑)
ホント…ナイターは1回玉見失うと解らないって言っておりました。
by (2006-10-08 09:38) 

enoshima

nice! コメント有難う御座います。
広島東洋カープが、ルースターズさんにとって 
勝ったら嬉しい、負けたら悔しいと思えるチィームなんですね。
by enoshima (2006-10-08 21:50) 

ルースターズ

>如月MITO様
元ジャイアンツ。
なんとなく名刺に書いてあったら、笑ってしまいそうです(笑)

僕はナイター馬鹿ですからね。
瞬時に球を捜せますよ(笑
by ルースターズ (2006-10-09 09:33) 

ルースターズ

>八王子のおじさん様
それ以上の生き様の確認作業です。
弱いチームですから。
一喜一憂してたら、身が持たない(笑)

でもやっぱり好きです。
by ルースターズ (2006-10-09 09:42) 

野球人

キャッチャーがミスしようがしまいが、あんまり関係ないよ。
ミスしなくてもいっぱい負けてるから。
キャッチャーに頼りすぎなんだよ、このチームは。
もっとピッチャーがしっかりしないと。
by 野球人 (2006-12-02 00:39) 

ルースターズ

>野球人様
野球を金払って観に行って。
贔屓のチームが勝って欲しいのは当たり前ですよね。
んで、誰がどう見ても、試合後キャッチャーが自分のせいだと
言ってしまう位のエラーは、その試合1試合しか年間で見ることが
叶わないファンにとっては、酷ですよね。
135試合選手はあるけど、ファンの1試合1試合が宝物。
だから、安易なエラーでの負け試合は許したくない。
勝負して砕けて。
それもまた止む無しか・・・とそんな気持の方がまだいい。

野球人様のおっしゃることは、わかります。
135分の数握ですからね。
結局は投手ナンボの世界だし。
このチームのキャッチャーは打てない。挙句、守れないつったら。
それだけで、なにやっとんじゃぁい!ってなりませんかね。

どこかのポジション1つが悪の元凶にならないと想います。
にしても打てないなら、守れぇ!と考えたりします(笑)

投手・捕手。
いずれにせよ、ふがーないやぁぁー(苦笑
by ルースターズ (2006-12-02 09:40) 

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