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H Jungle with T 「WOW WAR TONIGHT」 [君にREALを!(音楽編)]

一山幾らの、邦楽バブルの時代の曲が俺を揺する。

あの頃には分からなかった気持ちが、今の自分には分かる気がする。
自分が社会に出て、ここが妥協無き戦場だったことを少し感じるからかな・・・。

今のレコード業界において、100万枚を超えるセールスは1つの事件になる。
あの時代においても、怪物的セールスには違いないが。
「つんく」にしても「小林武史」にしても「小室哲哉」にしても、100万枚を越えるセールスを
たたき出すことは、誰にでも出来る事じゃ無い。

以前、GLAYの時にも思った感情は、ここにも通ずる。
GLAYはR&Rじゃないと思うが、じゃぁ、自分の信じる1組のR&Rが、
万単位のオーディエンスを飲み込むことが出来るか?と言われれば、出来ないと思う。
あの大阪かなんかの映像を見た時、本当に単純に凄い事だと思ったのです。

誰でも出来る事じゃない頂。

多くの人が対価を払っても聴きたいという欲求を満たす楽曲の数々。
それが泡のように弾けたとしても。
その楽曲がどうとか、そういう問題じゃなくて。

好きか?と言われると、全然好きじゃないけど(笑)

あの時、ブラウン管から流れた音楽の多くは、僕等の生活に容易に入り込み。
僕等の感情をすり抜けていった。
何も僕らに響かず、何も僕等に伝えず。
ただ通り過ぎていた。

中高一貫の6年を過ごした馬鹿な野郎達と呑む。
皆、全速力で生きてるヤツら。
全速力だけど、「金が無い」なんて、最もくだらねぇ理由で呑みに来なかったことは一度もない。
かれこれ、高校を出てここ10年は。

13歳の時に、東京で出逢い。
共に、男子校での時間を過ごし。

バラバラに大学に行き、仕事をして。
大学出る前に結婚したヤツもいる。
海外で仕事をし、慣れない国や文化とも共存しようと必死なヤツもいる。
地方にいて、嫁さんと仲良く暮らすヤツもいる。
何時の間にか、娘が2人いるとか。
妊娠中の妻を持つヤツ。
公務員もいれば、大企業の社員もいる。
オヤジの後を継いで家業をしてるヤツもいる。
何時の間にか、料理人になったヤツもいる。

紆余曲折な人生をそれぞれ、全速力でかっ飛ばしてる。

「ヨーイドン!」と一緒に突発的に酒を交わす時の、人数は減ってきた。
でも、それでいい。

皆、突っ走ってるけど。
皆が、顔を全員合わせなくも。
僕らは、戦ってる。
それぞれの場所で、生きる為に戦っている。
「WAR FOREVER」

僕らは、「忙しい」という断る理由の重さを知ってる。
不明確な断りの連絡は、通らないことを知っている。

「全然、暇にならずに、時代が追いかけてくる。」

結婚や子供、仕事の環境。
色んなのが、次から次へと追いかけてくる。
あの頃、不自由だと思っていた10代が、最も自由だったということに気付く。

走ることから逃げたくなるけど、逃げられないし。
結局後ろを向く事は出来ないし、後ろに何かを残したつもりもない。

自分のアイデンティティと、時代の流れとの戦い。

僕のトモダチが、それぞれの戦いで、戦死しても。迷っても。
僕は絶対、死なない。

いつでも、お前等が戻って来れるように。
いつでも、先頭を走る。
いつでも、集める。
いつでも、変わらない場所を作る。

そうやって自分自身が10年、守ってきた場所だから。
自分の幸せだと思って戦える。
「WAR FOREVER」

お前等がいることで、僕は自分を確認する。
そうやって、塗り固めて。
そうやって、生きていくのさ。
これから、死ぬ瞬間まで。
僕もこういう生き方以外の生き方を知らない。

僕の荷物を背負ってくれ。
いつも、笑いながら飲んでくれるだけで。
それだけでいいから。

たとえ長い間会ってなくたって、会っちまえば、それだけでいいんだよな。
そんなもんだ。

200万枚以上のセールスを叩きだしたこのシングルが、今更ながらキッチリ胸に響きやがる。
H Jungle with T 「WOW WAR TONIGHT」


nice!(3)  コメント(10) 
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コメント 10

小室さんの作った曲で一番好き!(何故?彼にこんな詩が書けたのだろう…不思議)
流行った当時…俺の胸にナイフを突きたてられた気分だった(苦笑)
悲しいけど、現実に追われ…熱かった連中が、遠のいていく
今更ながら…バツイチの44才。
by (2006-08-11 19:37) 

ゆい

私のブログにコメントありがとうございます★
この曲を聴くと、本当泣けてきます。私の中で一、二を争うくらい好きです。
by ゆい (2006-08-11 23:23) 

そんゆう

お前らのお陰で、僕は自分を確認できるのくだりに一票。
by そんゆう (2006-08-12 15:57) 

ルースターズ

>如月MITO様
大人ってなんで友達がいねぇーんだろ?って思ったり(笑)
なんで簡単に、懐かしい話に変えてしまおうとするんだろ?って思ったり。

現実に流されるぐらいなら最初からツッパるなよ!って(笑)
「俺もさ、昔はさ」なんて話すのが絶対にゴメンだと、
今人生で最も熱い時を過ごす27歳、結婚9ヶ月(笑)

きっと、今日より明日の方がロケンロー(笑)
by ルースターズ (2006-08-12 22:38) 

ルースターズ

>ゆい様
遠い異国で頑張ってるようで・・・・。
帰ってきたら、仲間と落ち着いて温泉にでも。

喧騒にい続ける必要はなくて。
何かを急いだら、どっかでゆっくりして。
頑張ってくださいね。
by ルースターズ (2006-08-12 22:46) 

ルースターズ

>そんゆう
誰かがいるから、なんとなく頑張れると思ってます。
大切なのは、自分だけがそう思うんじゃなくて。
互いに口に出さなくても、確認できるような。
そんな感覚。
by ルースターズ (2006-08-12 22:48) 

山田虫

H Jungle with T
…懐かしい。『GOING GOING HOME』も好きでした。
今も耳にすると、その頃の夏のことがばあっとよみがえります。

10代の頃のお友達と、そんなふうに会えるなんてすてきですね。
私は、「仲間」とか「友達」とか、
そういう存在の大切さにほんとうに気づいたのは
30代に入ってからかもしれないです(遅すぎ…)。
若い頃は、一人でも生きていける、なんて思っていて。
すごく傲慢でした。
そして、30代に入ってからできた友達、一生つき合っていきそうです。
でも今になると、10代の頃の友達にも会いたいな、なんて思ったりして。
あの超バカバカ時代(今もバカですが)の私を知っている人たちに会うのは、
かなり、勇気がいりそうですが…。

ちょうどお盆の今ごろの時期、
友達や家族、について、いろいろ考えてしまうのはなぜでしょう。
by 山田虫 (2006-08-14 07:52) 

ルースターズ

>山田虫 様
いつか頼るのは、どれだけ信頼できる友達かなと思う事があります。
もし裏切られても、騙されても。
僕はソイツの事を信用したり、信頼することで自分を信じてる気持ちにも
なったりしてると思ってます。
今は、嫁さんもおるので、1人増えました。
そうやって、人生を転がろうと思ってます。

お盆か・・・。
休みという感覚はなく、いつもやってる蕎麦屋が休みだと、
あぁ世間も休みだなと感じる程度でしょうか・・・。
by ルースターズ (2006-08-14 19:12) 

山田虫

そう、家族も大事ですね。
家族や友達、信頼できる人がいてくれるおかげで、
何かあっても、なんとか立ち直れます。
そしてまず自分が、自分自身を信じたり、好きになれなければダメですね。
今、それが私にとってかなりの重要課題だったりします。
なかなか自分を信用できなくて。

なんだか、今日のお昼は蕎麦が食べたくなってきた(笑)
by 山田虫 (2006-08-15 07:50) 

ルースターズ

>山田虫様
そうなんです。最後は自分しか残らないから、自分を信用することが
出来ないと、他人を信用できない。
だから、自分を信じる手段が「ロックンロール」つー生き方だと気付いたんです(笑)
なんじゃそりゃ?!って想うかもしれないですけどね(笑)
僕は随分救われました。

今日はですね、豚のしょうが焼きでした(笑
by ルースターズ (2006-08-15 17:31) 

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