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小野塚秋良(ZUCCA) LAST INTERVIEW [ROCKな人]

普段は、この類のムック本は買わないのだけれど。

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今回は、もう見ておきたい一心で購入をした。
「ZUCCA」の小野塚氏のラストコレクション。

ボク自身は、華奢でもなく、身体もデカい方なので、
ZUCCAのものはほとんど持っていないけれど、
妻がZUCCAが好きであった時期が長く。
彼女への贈り物には、「ZUCCA」とわかりやすい時期があったので、
ZUCCAに対しては、ぼんやりとした想いいれがある。

先日FREE&EASYにて、氏のワードローブを見たりと、
露出も多かったこともあり、気になっていた最後のコレクション。

衣服はアバンギャルドで革新的なものが、「秀逸」されたりするようなことが
数多あるけれど、ZUCCAの衣服にはそれが感じられない。
ただ、見たことの無いような縫製を目の当たりにすると。
着心地や着易さ、そして気軽さを継続するのは凄い。

定番を定番にせず、少しの変化でガラリと変わる印象になる部分、
表現をするにあたり、変わらないように思えるのは、凄まじい。

変わるのは簡単ではあるが、その変わるアイディアを創出するのは
困難な話であり、小説家が2作目を作るのに似ている。

ただZUCCAのフラッグシップに行っても、
劇的に色味が変わったような印象を持ったことはない。

この印象の柔和さが、時間を経ても着続けられる衣服の骨頂なのだと
そう思える衣服。

60歳。
定年退職にあたるのかもしれないけれど、
表現者が足を止めることは無いのだろうが、
決して転覆しかかっているような船ではないのに、
そこを降りるというのは、凄く理解を容易には進めない。

ただ、先にも言ったとおり「CREATE」というのは、
凡人なボクが想像しているよりも遥かにエネルギーを要し、
また磨耗していくものかもしれないと感じた出来事だった。

ボクらも日常に仕事をしていれば、マンネリズムに陥ることがあり、
そこからの脱却には、何かPOWERや頭を使うもので。
それをほぼ日常に繰り返す表現者と似た体験をしているはず。

モチベーションの維持や降りるタイミング。
個々の美学ではあると想うが、小野塚氏のインタビューを見て、
後進やSTAFFを信じ、期待する気持ちは、ボクの人生の中でも
大切なことだと強く感じた次第です。

死ぬときには何も持っていけない。

知ってることだけど、ギュっとくる言葉です。

ZUCCAのムック本、おまけのBAGの使い勝手が悪いので、
勝手にカスタムしようと想っています(笑

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