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KREVA 「くればいいのに feat.草野マサムネ from SPITZ 」 [君にREALを!(音楽編)]

日常の言葉を硬化せず、話すのと同じ調子で音として聴くのならば、
至極、RAPの範疇は図抜けている。

1小節に詰まる言葉の密度。
トラックの中の流々と溢れ出る言葉に、確実に存在するリズム。

これが8ビートならば、1つのフレーズがピストルのような。
そんな必殺の言葉を用いて、そこに流れる空間を瞬殺するはず。

ジワジワ流れる言葉の応酬。
無呼吸の中に感じる、意識の朦朧。
最近、ふとしたタイミングで「KICK THE CAN CREW」のマイブームがやってきた(笑
基本HIPHOPやRAPに関して、愛を感じない僕が妙なタイミングで聞いた
彼らの曲に少し興奮を覚えてしまったのです。

一時代を築いた彼らを知らないわけじゃなかったから、
どんなアルバムがあるか程度は、中古のレコ屋を見てなんとなくは知ってたけど。
むしろ「LITTLE」に関しては、声の調子だとかが好みだったりして・・・・。

そんなことを繰り返してたタイミングにドンピシャで出たのが
「くればいいのに feat.草野マサムネ from SPITZ (Single Edit)」

数年前のLITTLE×トータス松本とは少し違う空気
別モノのアーティストなわけだから、そりゃそうなんだけど。
このLITTLEの時は、随分LITTLEがトータス側に合わせる形で作った音な感じがして、
「R&R」の中に溢れるMCの脅威を感じたわけで。

僕には1つの分岐で。

ある種色んな音楽が氾濫する日本において、このホンモノ同士の異ジャンルでの
コラボレートというのは、曲の秀逸が生まれた時点で新しい世界がそこに誕生するのではないか?
という、期待感が膨らんだもので。

そんなことを考えていた自分に下りてきたのが、「草野マサムネ」
今回は、間違いなくマサムネがKREVAに合わせる形。
KREVAの声の合間に、あの優しい声が包むのではなく突き抜けて拡張していく世界。
その回りをKREVAが泡のように言葉を包みながら。
妙な浮遊感が泡が弾ける感じで、それもまた普段の音楽から聞けば新鮮。

そんな1小節の優しさと言葉の泡の塗れあい。
それも単純な恋のうた。
「あなたがくればいいのに」

好きな娘に、「あなたがくればいいのに」って思えても。
口にはなかなか出せない。
きっと。
なんとなく、自分が足を向けるべきかなという些細な義務感。
そこに存在する自分の時間の喧騒。
容易に向かうことが出来ない距離。

きっと夜空に、「くればいいのに」ってそんな気持ちを投げるそんな風景が見えてくるから。
そんなことを妄想したら、妙な幻想を感じてしまう。


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コメント 4

クレバもキックもそんな興味なかったけど、
今回のフィーチャリング・ネームにドキッとした。
聴かなくちゃ!?
by (2007-07-07 12:21) 

ルースターズ

>あるじ様
ドキッとするのがGOOD(笑
by ルースターズ (2007-07-07 15:08) 

ミック

最近、この曲ばかりiPOTで聴いていました^^!
by ミック (2007-07-10 14:44) 

ルースターズ

>ミック様
何気にカップリングも軽快ですね(笑)
by ルースターズ (2007-07-15 16:32) 

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