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【7】サンハウス「POISON」 [≪企画≫日本のロックンロール]

【MY企画 「日本のロックンロール」】
(前書き)→ http://blog.so-net.ne.jp/roosters/2005-04-18

久しぶりに書けてよかったなぁと。この企画を(笑)

現在にも流れる日本のR&Rの源流。
九州。
70年代後半~80年代に加速をつけた文化は、今尚脈々と流れ続ける。
東京ロッカーズの遥か上を行く「めんたいROCK」の源流。
めんたいロックという表現自体がナンセンスなのかもしれない。
世界を見ても、こんな声でこんな言葉で。
そしてここまで、畳み掛ける声の持ち主と、存在証明を明らかにするバンドはそうはないはず。

絶対無二の音を紡ぎ、聴くものに圧倒的な存在感を見せ付ける。
映像こそ、見たことなく、至極生で彼らのライブを体感したことなどはない。
平成の世に変わり、20世紀が21世紀に変わった今でも、彼らの音は菊の声は、
あの時の時間を止めたまま、脳天に突き刺さるほどの言葉と声を、塩化ビニールから叫ぶ。

彼らの名前を「サンハウス」という。

ブルースを完全にR&Rに昇華させてしまっている。
独特の歌詞はその世界を、より深い空気を生み出し、鮎川誠のギターは
ブルースという範疇を越える次元でギターを奏でる。

とにかく鮎川誠も強烈なんだけれど。
そんなことより、「菊」。
この声が響いた瞬間から、世界ががらりと変わる。
歌詞も彼自身の内在されてる世界が、ほんの隙間もなく埋まっている。
作詞とか、作品つくりとかいうレベルではなくて、それはやっぱりブルースの匂いでもあり、
なによりR&Rの芳香。
山口冨士夫にも似た、またそれとは違う空気も孕みながら、流れる音楽は
どこまで行っても「ロックンロール」

菊の世界は、菊自身が歌う事で必ずしも、完成されるわけではない。
他の誰かが、菊の曲を演ってもその人にもやんわりと対応できる。
個性は、「灰汁」であり、再利用不可能なオーダーメイドにも近いものなのに、
特定の誰かがやっても世界が歪まないその柔らかさには驚く。

それが、楽曲提供することも可能な数少ないホンモノの男の成せる業。
ただ、やっぱり菊が作ったものは、菊がやったほうが当然よい。

そして、彼自身が最高最強の時代こそ、「サンハウス」の時間だと。
そう思って止まない。

日本のR&Rを語るなら、絶対に避けて通れないそれが「サンハウス」
とにかく、聴かないことにはわからない。
20の頃。
これを初めて初めて聴いた時には、僕はしばらくサンハウスしか聴けなくなった。

ボクが生まれる少し前。
こんな音楽が、九州で鳴っていたと思うと、今の時間はあの頃止まったままかと思うくらいの
新しすぎるという表現より、強烈すぎる音。

本来ならば、1stの有頂天なんだとは思うが。
ここはボクが初めて聴いたベスト盤「POISON」
実は、サンハウスを流したくて、僕はイベントを始めたのです。少し前の話にもなりますが。

オリコンを賑わすカラッポな世界の存在を、否定はしない。
でも、そんな音楽は聞こえてこない。
いつでも、どこでも。
「R&Rの真っ最中」なのだから。


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【6】ザ・ルースターズ 「THE ROOSTERS」 [≪企画≫日本のロックンロール]

【MY企画 「日本のロックンロール」】
(前書き)→ http://blog.so-net.ne.jp/roosters/2005-04-18

騒々しさは無い。

レコードの針を落として、いつものような淡々と時間が過ぎ去る中で、
ポンポンと跳ねるような愉快な心地と、見え隠れする鋭い空気と。

なにより、70年代最後の年に、まるで4人が音楽をすることが、世の中に落ちることが、
当たり前だったように、瞬間が訪れた。

ザ・ルースターズ 「THE ROOSTERS」

ありきたりな話だけど、僕の人生。
これから、どれくらい続くかしらないけど、いつだってこのレコードを聴けば、
僕は常に原点を感じることが出来る。
「カッコいい」という本質が、詰まっている。

言葉に形容は出来ない。

カバーがカバーではなくなり、オリジナルがとてつもない熱気を帯びる。
一曲一曲が、通り過ぎず、自分の脳の中を駆け巡る。
何度も何度も。
何回聴いたか分らない曲が、今でも同じドキドキ感を僕に与えてくれる。
今まで愛した音の、根底を揺さぶりながら。
今日も、明日もこれからも。

僕は、このアルバムに逢わなければ、今の僕はないと思う。
僕は、このアルバムに色んなものを、貸与された。
僕のバックボーンは、このレコードから貸与されたんだ。

貰った訳じゃない。
貸し与えられたんだ。

だから、僕も聞かなくてはいけないんだ。
「教えて、ロージー」
「何が欲しい?」

僕がロージーに、貸与された気持ちを、相応した対価で払わなくていけないんだ。
「教えて、ロージー」
「何が欲しい?」

そうやって生きる幸福を、たった1枚のレコードに感じることが出来る。
そんなレコードは、人生にそうは無いでしょう。
だから、僕はこのレコードを聴く度に、思うんだ。

教えて、ロージー。
僕は君に何をしてやればいいんだい?と。


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【5】FRICTION 「’79 LIVE」 [≪企画≫日本のロックンロール]

【MY企画 「日本のロックンロール」】
(前書き)→ http://blog.so-net.ne.jp/roosters/2005-04-18

しまったなぁ・・・・。
書く前にhanaoさんのBLOG読むんじゃなかったよ。


東京ロッカーズの核たる、「FRICTION」
アルバムタイトル通り、79年。

僕ら聞き手が、感情移入する隙間は微塵もない。
拮抗するギターとベースとドラムがせめぎ合う、凌ぎを削る乾いた音。
中途半端なんて言葉は見当たらず、油断もない。
たたみかけるように、リフとメロディーを浴びせかけ。

3人が3人とも互いを信じている。というくだりがあったが、それは間違いない。
長い間、フリクションの評価は「こんなもんではない」と既存の音源に向けられていた。
僕自身も、「じゃぁどれが、本当のFRICTIONなんだよ?!」とずっと思っていた。

このアルバムを聴いて、真価が問われた。
一抹、「ダサかったら、どうしよう」なんて、気持ちは全く不要だった。

うっとりするくらいの、スピードとカッコよさ。
久しくCDを聴いて、感動することなんか無かった。
何かの二番煎じが拭えない日常の音楽。
そんな気持ちを、弾き飛ばす。
あまりの壮絶が、26年の時間を経て僕らの日常に降り注いだ。

FRICTION。
こんなにも、美しいR&Rだったのですね。


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【4】THE BLUE HEARTS 「THE BLUE HEARTS」 [≪企画≫日本のロックンロール]

【MY企画 「日本のロックンロール」】
(前書き)→ http://blog.so-net.ne.jp/roosters/2005-04-18


僕がこの国に生まれ、物心がつく頃、善悪の判断が付く様になった頃。
僕の傍にはブルーハーツがあった。

クダラナイことも、愉快なことも、可愛いあの娘のことも、
全てブルーハーツを透かして見ると、それはとってもキラキラした出来事になった。

不条理な事も、納得できない事も、そしてイライラするようなことも。
伝え切れない言葉の断片はブルーハーツの紡ぐ音楽の中にあった。

いつだって、僕らの思春期の多感な思いを、反発したい心を代替してくれた。
反社会的なことも、清志郎同様、本当に極稀なREAL PUNK。
青春パンクなんつー、しょーもない言葉は、このバンドにははまらない。

そんな安いもんじゃない。
PUNK ROCKの源流はここにあったの。僕にとって。

今も昔も、別れや出会い、苦しみや喜びの裏には、思い出すようにブルーハーツがあった。
その思いは想い出せなくても、一緒に傍にいてくれたことだけは思い出せる。

心の欠片にはブルーハーツがあった。
これからも変らない。

この33rpmの塩化ビニールから流れる、ラブソングを。
素直なラブソングを。
これからも、聴き続けるの。

いつだって、ブルーハーツは傍にいる。
ブルーハーツの言葉の断片は詮索しない。
きっとただその時そう思ったから、出来た曲だと思うから。
怒ったり。優しかったり。だから、好きなんです。


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【3】日本のロックンロール [≪企画≫日本のロックンロール]

【MY企画 「日本のロックンロール」】
(前書き)→ http://blog.so-net.ne.jp/roosters/2005-04-18

実は前置きをズラズラ書いたが、消去!!不要。

TEENGENERATE 「LIVE at SHELTER」 (1995)

最強最速。
お決まりのR&Rのルールなんて片っ端からなぎ倒し、
格好もスタイルも、お構いなしの轟音R&R。
轟音といっても大雑把ではない。
おっかないくらい「しなやか」に。ブッちぎりのスピードとカッコよさ。

誰にも聞かれなかったような名曲をカバーし、いつの時代も愛されたナンバーも奏で。
本当に、音楽をロックをパンクロックを愛した男達の結晶。
そんな男達の奏でる音楽に嘘があるとすれば、何を信じればよいのでしょうか?(笑)

国内外に7インチレコードをばら撒き。
国外では絶対的評価を受け。
約3年。彗星のように現れた純粋なるバンドの終着点が、下北沢シェルター。
その奇跡のLIVEがここにある。

これが、R&Rでないというならば、教えてくれ・・・。オイラにR&Rを・・・。


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【2】日本のロックンロール [≪企画≫日本のロックンロール]

【MY企画 「日本のロックンロール」】
(前書き)→ http://blog.so-net.ne.jp/roosters/2005-04-18

ブランキージェットシティが偶然だったのに比べて、このバンドはあの時代の必然だと思う。
「CAROL」
ゴールデンベストも数多出て、ラストライブのDVD化。
スタジオアルバムでは伝わらない質感というのは、ライブで感じれる。
ラストライブは映像が出てるばっかりに、キャロルのビジュアルさが先行。

あの時代の革ジャン&革パン&リーゼントの匂いは今に通じる「不良」の匂い。
キャロルで一番のアルバムといわれれば、70’s日本のR&Rアルバムの一番!!
だから、キャロルのリブヤングを。

CAROL 「LIVE IN LIVE YOUNG!」 (1973)

当時彼らが、デビューのキッカケにもなったテレビ番組のスタジオ録音盤。
このアルバムが一番カッコいい。
矢沢も内海もジョニーも。

写真は篠山紀信。
キャロルは当時、週刊プレイボーイで半年ほど篠山撮影のグラビアをやっていたそう。

この「ジョニーBグッド」を歌う、ジョニーの甘さは、他の追随を許さない。
ハズレなしの楽曲のライブ盤。

約30年の時代を経ても、尚色褪せないそのR&Rに敬意と尊敬を。

「YOU HAVE ELVIS!! WE HAVE CAROL!!」
そう叫ぶことは間違いない。

今尚、このアルバムの質感が、現代には無い匂いを漂わせる。
もはや、原点にして頂点。最古にして最新型のロックンロール。


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【1】日本のロックンロール [≪企画≫日本のロックンロール]

【MY企画 「日本のロックンロール」】
(前書き)→ http://blog.so-net.ne.jp/roosters/2005-04-18

ブランキージェットシティのアルバムに順位をつけること自体が、ナンセンスだし、意味が無い。
憧れたのは、彼等の全てであって、音楽だけじゃない。

この企画は、自分が死ぬ10時間前、一枚一枚聴いてから、くたばれたらいいなぁと
素直に感じることの出来る、日本のロックンロールアルバムを、僕なりに、紹介したい。
僕のような輩が、誰かに伝えるのなら・・・・・。

僕にロックンロールという言葉を教えてくれたアルバム。

THE BLANKEY JET CITY 「BANG!」 (1992)

ジャケットも、曲も全てが「ROLL」。
消化不良なんて絶対有りえない、ブランキーで最もR&Rなアルバムだと思う。
解散になってから、ブランキーが好きというからには、当然、このアルバムを聴いてから
そういうことを言って欲しい。
後期、赤いタンバリンやガソリンの揺れ方とは、全く異なる不良の匂い。

不良の匂いこそが、ロックンロールの匂いだったんじゃないかい?!
それが強烈なまでに匂いを放ち、撒き散らし。

ブランキーの唄の凄いのが、浅井健一の言葉は映像の浮かぶリアルな物語を紡ぎ、
作られた物語はメロディーへ。
ギターとベース、ドラムという必要最低限のリズムの上で、物語は、心に落ちる。

その物語が、僕らの中にある街「ブランキージェットシティ」。

オルタナティブロックじゃない。
純粋にこのアルバム自体が、ロックンロールなんだと思います。

最高にイカレタ、ロマンティックなロックンロールだなぁ。


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日本のロックンロール(近日スタート) [≪企画≫日本のロックンロール]

もう、振り返ってもいいでしょう?(笑)

ブランキージェットシティ解散後、本当に日本にR&Rがあったのか?と感じてしまうくらいの穴。
回り続けるR&Rのループの中に、一体数多のバンドが身を投じ、どれだけのものを
奏でたのだろう・・・・。

現在もシーンには、多くのバンドがいて、それは響く、響かない別にしても、
過去に強烈なまでにぶちまけられた、珠玉のR&Rのアルバム達を、まとめていきたい・・・・。
今までのスタイルと似てるような違うような・・・・(笑)

至極、自分的「日本のR&R アルバム10枚。」

日本語ロックと言われるが、30年もの前から日本語ロックはあったのに・・・・。
なんで今ごろ・・・?(笑)

まぁ、いいかな。んな感じで。

日本のロックンロールというアバウトなタイトルですが、このアルバム達は私的に
レンタルでもいいから、CD-Rでもいいから、聴いて欲しいです。

コメントガンガン受けます。ガンガン答えます。
批判も、賞賛もなんでも受けます。
貴方の日本のロックンロールな1枚は、TBしてください!
必ず行きます。読みます。参考にします。
SONETの音楽BLOGは、とても好きです。まとまりのない空気が(笑)

TB、SONET以外からでもどんどんください!!!
さぁ、遊ぼうよ。
僕らにしか出来ないやり方で。狭い世界でさ(笑)
写真のTB合戦はゴメンさ。やるなら、ロックンロールでいこうよ!!!


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