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ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展@ラフォーレミュージアム [ROCKな人]

幼き時分、ごくありふれた一般的な家庭。
いや今の僕の生活を見れば、少し奇異な家庭に育った僕は、
ごくありふれたそろばん教室に通い、スイミングスクールで泳ぎ。
そして、塾にも通った。

今思えば、「なんとまぁ、つまらん少年時代だ」と、笑えるところが奥ゆかしい。

僕は長男で、弟が生まれる時にはある家庭に預けられた。
その家庭は僕の結婚式には主賓として、招いたわけですが。

僕の家庭には存在しない感性を、その家庭と触れる度に感じた気がする。
その家庭の奥様が、僕が10歳の頃「コラージュ」を教えてくれた。
新聞や雑誌を切り抜き、風景を作るコラージュ。

奥様は、芸術に造詣深く。
華道からコラージュ。そして現在新しい世界の下、個展を開くまででもある奥様が、
幼き僕に教えてくれたのが、幻想世界の構築の手法たるコラージュだった。

あれから10数年。
その幻想世界の扉は開かれる事なく、さほど芸術に造詣がある人生を歩まず。
しかしながら、あの体験は心根深く残り。
今も少しばかり幻想の世界を気にしている。

「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展」
兼ねてから、懸案でもあった異空間の扉。
コラージュ=幻想という安易な考えが突風に弾かれた。
かなりかけ離れた、完全に異物の時間と空間が存在していて、その世界に瞬殺される。
本当に一瞬。

その一瞬自分を駆け巡る衝撃は、音楽とは異なり。
切り貼りした多くのパーツを、自分の頭にしか存在しない
「現実には追いつかないもの」を想像創造造形とし、欠片が1つの命を誕生。

それがこの世界の現存する生き物のように感じれるから、言葉に詰まる。
美しすぎる異形。

挙句それが、また平面から出てくるのだから、
もはや僕の頭には処理が不可能となってしまう。

時系列とともに、進化する作風の転化。
しかしながら、根底には一貫性を感じる強さ。
いかように形が変わろうとも、払拭できない衝動。

どの時代の作品でも、心撃つ角度が違うだけで。
奥底に眠る潜在的な意識の開放にも似た、作品の開放。

無意識なままであったり、緻密に練られたものであったり。
それが同じように見えるのは、結果的にその手法には、
美学だとか、美しさにも似た何物にも比例しない可憐さだとかが流れていて。
それが僕には、眩すぎて。

知的障害者の色使いを目撃した時に、
枠や型すらも関係の無い、空間を自由な色で染めるその感性に単純に美しさを感じたように。
はみ出てはいけないだとか、ここはこの色でなくてはいけないだとか。
そんな無意識に働くマニュアルですら存在しないカンバスの創造は、
読み取る受け手の中に意識的に、新しい「存在」だとか、新しい「常識」を派生させる。

人間は美しいものを見たときに、頭中を蜘蛛の巣のように、電流が駆け抜け。
自分の中に存在しない「存在」を、自分の中に埋め込むのに少し時間を要しながら、
自分の価値観の中に、沈めていく。

ヤンとエヴァの創造は、僕の想像の中に新しい世界を埋め込み。
初めてのオリジナル作品の目撃は、僕にとっては
「自分の人生に何を残すか?何を想像していくか?」という新しい命題を突きつけた。

鋭いナイフの先。
無数に集まる光の構成が、鋭く光り。
まずは、僕の体に光が突き刺さり。
刃が迫る。

僕には、「この創造をもって何を感じるのかい?」と刃が向かっている。

死ぬまでに、これが突き刺さる前に。
僕も形としての存在証明を残したいと強く思ってしまった。
人生で初めての経験。
何かを残したいと想う初めての経験。

物を作るというのは、上手下手よりも、ただ単純に作りたい衝動だけでも、
形になるんじゃないか?とそんな安易な勢いに、
身を任せてみるのもまた悪くないのかもと心新たに。


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荒木陽子 「愛情生活」 [ROCKな人]

インターネットに蝕まれる生活は、情報過多の21世紀。
必要としないものまで頭の中を巡る訳で。
求めていない情報に塗れ過ぎて、自分に必要なアンテナは機能しなくなるわけ。
しかしながら、多くの選択肢から波及する自分の興味のベクトルは
必然に自分の進化を促すわけで。
それはそれは自分の中には不可欠になってる気がします。
前向き最高。

引越しから手続きなど、津波のように呼吸出来ない応酬の中でも、
夜になるとやっぱり緩やかな時間が生まれて。

随分と昔に買い「いずれみるだろうと・・・・」と
埃を溜めた「座頭市」のDVDセット。
勝新太郎の殺陣に1人興奮してみたり。
梱包している傍から、買い足してしまった数冊の岡崎京子の漫画を見たり。
そんな中で、オシャレ古本屋で出逢った1冊。
「夫婦の在り方」の愉快さと心地よさ、気まずさを感じることが出来る1冊と出逢った。

決して流暢な文章でなければ、胸打つような比喩も無い。
ただ1人の女性が1人の妻が、1人の男1人の夫を眺めながら、覗きながら
ごく平凡な言葉とごく平凡な表現の中に詰まる、ゆるやかで温かみのある時間の経過を
のんびりと書いてあって。

極、夫婦生活の営みであっても、
そこにオブラートは無く、自らの癖までもあられもなく表現出来る当たり前さというが
潔さを通り越した性格の表出は読んでいても、まっすぐで凄く微笑ましい。

写真に愛され、写真によって風景を切り取るのではなく、
写真の中に風景を作る天才「荒木経惟」
1枚の写真の艶だとか、物言わない「物」が雄弁に直接脳みそに訴える強さだとか。
写真に愛された男の貪欲は、今尚それが「アラーキー」だとしか言いようが無い
美しさを孕む。

僕のような稚拙な表現しか出来ない輩が、言葉も使わずそのものを完璧に表現している
人間の事をどう例えることができましょうか。

少し逸れましたが・・・・。
この本の著者こそ、アラーキーが愛した妻「荒木陽子」さん。

今までアラーキーの写真の中で感じる、憧れる夫婦だった様相が、
言葉を文章をそして想いを読んだら、少しばかり天才が人間臭く感じるのは、
結局は人で、愛してる人の前だとか日常の生活の中だとかでは、
何も足さず引かずの中に呼吸をして生活をしているのだと
そう実感出来たりする。

あまりの緩やかな流れの中、続く悠久の流れのはずが、
ぷつりと切れた2人の時間を知ったのは、「冬の旅」
それがあまりにも乾いて冷えていて。
その中に、蛍の光のような鈍くゆれて眩い光が1枚1枚の写真に存在していて。

感情が、写真1枚1枚に陽子さんを想う気持ちが、
確実に映写されているという火が灯っていて。
それでいて、冬の景色がやはり淋しく見えたりして。

そんな夫婦の姿を知りたかったミーハー心。
2人の重ねた時間の断片が陽子さんの言葉でつづられていて。
それが堪らなく切なく、堪らなく羨ましかった。

作文が、誰かの心に残らずとも。
こうやって、2人を知らない人間が、2人の歩んだほんの一瞬の時間の
経過の足跡を感じながら。
まだまだ続く夫婦の旅を自分の中で描いていけるような、教科書のような
少しそんな手ほどきのように想う。

この本を読んで思うならば、
僕ら夫婦は傍から見たら「少し特別な時間」を積む必要を感じるわけです。
付き合っている時には、気を抜かないでしょ?
結婚してしまったら?
子供が生まれてしまったら?

そういったもの。針がチクチクつついてくる。
僕は、彼女はそういった意味で随分とサボっている気がします。

男と女がいたら、サボってしまうと枯れてしまう気がします。
ラブラブである必要性はなく。
そこに互いが特別だと思えるような空間が、この日本に数箇所あるんだなと
そう思えるような場所を作りながら。
僕らは、生きていかなくちゃいけない気がします。

そんな風に。
そう想ってしまう1冊でした。
心に手引き。


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阿久悠 逝く [ROCKな人]

昭和の匂い。
歌謡曲史、燦然と輝く巨星。
言葉の紡ぎ方に文法を無視し、1つの物語をありのままで。
それでいて、見たことも無い様で、
どこにでも転がっていそうな叙情を言葉で表す人。

ドーナッツ盤を買い、随分いい言葉だなだとか。
そんなことを感じたら、大抵は「阿久悠」

ヒットメーカーとかいう範疇よりは。
ただただ、刹那な情景を言葉に起す天才だと想って止みません。

異端とアバンギャルドの沢田研二を、その空気を
1曲1曲積み上げる事で、いかようにも簡単にモデルチェンジをさせてしまうあの世界観。

「勝手にしやがれ」など。
これから40年は聞くであろう、僕の大金字塔。

職業作家全盛。
決して一山幾らにならず。

アイドルの珠玉を生み出す、歓声の白波に紛れず。
楽曲として成立させつづけた昭和の優しき言葉の数々。

1人の歌い手が逝くよりも、それ以上になにか喪失感を感じる訃報でした。
慎んでご冥福をお祈り致します。


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Matt Biondi (マット・ビオンディ) [ROCKな人]

科学的根拠をねじ伏せ続けた最後の競泳の神様。

規格外。
誰も参考にせず、誰も参考に出来ず。
80年代の神様の姿を見たら、少し感動してしまった。

幼き時分の戦慄。
彼のレースは競泳という競技において、間違いなくPUNKだった。
誰もそこに辿り着けない神々しさすら感じたもの。
期待には必ず応えたこの姿が、断片が、フラッシュバックした。

この写真の、彼の右手があまりにも美しくて。
願わくば、映像で彼のレースをもう一度観たい。

(追記)
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宮城宗典(ヒルビリーバップス) [ROCKな人]

春の柔らかな風に、桜の花やつぼみは散らずにただ凪いてるだけ。
そんな、あの時と同じ春の時間。

でも、目線を上から、少し下に落とせば。
朱白の椿。
黄色を中心に携え。

力強い朱色の衝動。
咲き乱れる朱色と白の鮮やかさに、目を奪われて。

椿は散らずに落ちる。
花びらを散らすことも無く、美しいそのままの姿を保ちながら。
春の時間を生き抜き、土に還る。

1988年3月29日。
HILLBILLY BOPS
宮城宗典。
享年23歳


(※画像は、ヒルビリーバップス公式HP より)

ボクがBLOGと出会って知った。
本当に色んな人に愛されて止まないR&Rer。

貴方の愛した音楽は、落ちることの無い椿。
僕らが貴方の音楽を聴いて愛した瞬間から、心のど真ん中に椿が咲いた。

ボクが貴方の元に逝く、その瞬間まで。
決して椿は落ちない。

恋焦がれて 焼けた胸に 貴方のR&Rを抱きしめています。
これからもずっと。

ありがとうございます、リトサム。

貴方を知って。初めてこの言葉を使いました。
そして、夢見る頃を過ぎても。
貴方の声を聴けば、ボクはまっすぐ立っていられる気がします。
ありがとう。

≪追記≫
昨年の命日に書いた記事です。
やっぱり同じくらい、気持ちのよい春だよ、リトサム・・・・。


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湘南乃風×ムコ多糖症支援ネットワーク [ROCKな人]

「コムネット ではありませんか?」じゃねぇーよ。

今日の朝食はサンドイッチ。
のんべんだらりんの時間を過ごしてたら、徳光。
このジャイアンツ至上主義な男は好きじゃないんだけど。

「湘南乃風」

あの「クローズ」・「WORST」の高橋ヒロシが、ジャケのデザインをしたことで、
名前くらいは知っていたのですが。

「ムコ多糖症支援ネットワーク」
http://www.muconet.jp/

こういうことが、R&Rであって。
音楽と言う名を生み出す「楽器」が時に、世界を撃ち倒す「武器」にもなるわけで。
何か言葉を強く持つのならば、メッセージで世界を殺せばいい。

REGGEにせよ、PUNKにせよ。
ドン底風潮の社会を、転覆させるべく生まれた音楽であって。
金を生み出すだめの手段じゃない。

ありがたがって、勲章なんか貰うようになったら本末転倒な訳で。
だから僕は「U2」が好きじゃない。
地位も名誉もなんも必要なくて、音楽やって。
こうやってメディアが拾って、認知させる大切さな訳で。

何もえれぇーいっぱい芸能人使って白いバンドを売って、啓蒙活動する必要もない。

これが音楽の凄さだなと。
普段聴かないジャンルのものでも。
こういう成果を生んでる現状は、凄くステキなことだと思う。

ただ、こういうものが大きくなると得てして、群がる蝿のような輩がやってくる。
でも、あの「若旦那」の顔を見てたら、
この人にはそんなことは関係ないとこにいるような眼をしてるなと、そう思いました。

彼が放つメッセージが、まったく関係無い生活を送る僕にも突き刺さり。
そして、微力ながら。
彼らの言の葉の強さを、高く支持すると共に。
彼らがより大きくなっても、志忘れず、また薬が認可され。
今苦しむ人と、これからこの難病にかかってしまうかもしれない人に、希望の光が射します様に。

久しぶりに「金」の匂いがしない音楽の匂いを、メディアから見ました。

トイズファクトリーなんてメジャーレーベルなのに、
このような活動をプロモーションに使わず、ライブを見ないと、
その場所の生の声じゃないと、キッチリ伝わらないような仕組みになっていることに、
少し驚きました。

トイズファクトリーのSTAFFも、また金というより、
世界にこのグループの言葉を伝えたいと望んでいるのかなと。そう思いました。
客入れの無い会場で、数人だけの患者さんを招いて。リハの最中かもしれないけど。
あんな光景も珍しいなと・・・。


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父への手紙 [ROCKな人]

僕の人生は、父の日々の研鑚と努力、葛藤。
そして希望と目標など、様々な「想い」の全ての上に成り立っていたと思います。

父がいなければ、今の僕は丸ごと存在しない。

僕の人生は、中学を選んだ12歳以降からの自分の意志の上。
父が築くレールを「思うが侭」に、巡らせながら前に進んだ。
その「思うが侭」を、父は信じてくれたし尊重してくれた。

父が元気にいて、父が怠らず勤労をしてきた果てに僕は存在する。

今の友達や今の妻、学歴から至る職場までの道程。
昔愛した人や、僕の思い出や経験の全ての根幹は、父の存在なくして成立しない。

そんな父が、仕事を置いた。

定年退職を迎え。
間髪置かず、会社としては異例の臨時社員として、再雇用の道を選び2年。
その再雇用も全うし、男の人生の1つのゴールを迎えた。
今後は、その腕を買われ。
時々の出向を依頼される「アルバイト」をすると笑って話した。

僕は父を尊敬している。
男として、父として、夫として、実に「ロックンロールな男」だと想っている。

これからの人生が、父にとって最愛のものになれば良いと心底想う。
僕は父にこれから手紙を書く。
最初で最後の手紙としたい。
父からの返事は要らない。

僕は、父と呼べる人が、あの男であの人で良かったと。
ただそれだけ伝えたいと、そう想う。


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ジェームスブラウン逝く。 [ROCKな人]

米ソウル歌手、ジェームス・ブラウン氏が25日死去。
享年73歳

JBが・・・・。
僕の大好きなマスターの言葉を少し貰うと。
今ごろ赤いマントを羽織って。
綺麗に、そして雄雄しくシャウトしてるのかもしれませんね。

クリスマスの聖夜。
彼は星になったのですね。


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石井聰亙 [ROCKな人]

白い綿に魂が籠って。
それが何とも言えない空気を孕む。

石井聰亙の魂、それをPUNKと呼ぶ。

SOGO ISHII PUNK YEARS 1976-1983


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高橋盾 (UNDER COVER) [ROCKな人]

初めて出逢ったのは、藤井フミヤ。
宝島でもなければ、ラストオージーでもない、ましてや東京セックスピストルズでもない。
中学の頃の僕は、チェッカーズを終えた以降の藤井フミヤの動向が気になって。
というより、興味はそれしかなかった(笑)
まだ、NIRVANAも知らず、SONICYOUTHすら、ルースターズすら知らない青い春。

フミヤは、至極最先端を意識して、往年のアイドル時代と変わらず、
自らを投影して、新しいファッションを邁進していた。
音楽では、そんなに新しいものへ挑戦した、というような形跡は見えないにしても、
フミヤのスタイルは、自らを80年代から錆びさせない美意識の中に存在すると考える。

フミヤのインタビュー雑誌を読んで、僕は中2の頃、ブランキージェットシティを知るのですが。

そんなフミヤの2nd「ロックンロール」
THE MODSの「TWO PUNKS」のカバーや1stに続いて浅井健一のWorksも含む、
楽曲提供の名前は、今も日本の礎になったロックンロールの先駆者も多い。

そのジャケットを含む、全ての衣装を手がけたのが、「高橋盾」UNDERCOVER。
その衣装のショックたるや、想像を絶したわけです。

後に裏原宿という単語の渦を創造し、カルチャーまでに昇華させるに至った
10余年常に前線にいる日本のトップブランド。

この当時は、まだあまり知られず雑誌、「音楽と人」では、高橋盾氏の母親は、
「フミヤのスタイリスト」という肩書きで息子の仕事に理解を示したとまでいうほど、
鮮烈な表舞台の仕事の1つだったと思われます。

その後は、周知の通り。
拠点をNOWHEREから移し青山に。

雑誌を開けば、UNDERCOVER の仕事は必ず評されるほどのものであり、
昨今多くのブランドが乱立する中でも、その輝きは色あせない。
UNDERCOVERと聞けば、僕も雑誌を手に取る機会も多い。

必ずどこかに思想の香りが漂い。
売れるものの創造ではなく、自己の内在を表現する形が、PUNKの印象を確実に呼び戻し、
音楽や言葉に表現できない形を実に、センセーショナルなスタイルで。

高橋盾という人間の想像は、創造自由にかつ、イマジネーションに忠実に造形を起こし。
その手段が、衣服であったり、オブジェであったり、絵画であったりと。
たまたま、音楽という手段ではないだけで、
純然なるパンクロッカーな芳香は、初めて見たときから変わらない。

UNDERCOVERの壮絶は、その表現者の純粋さがにじむ。
UNDERCOVERを愛する人間の多くは、ただファッションを楽しむとか、
オシャレでありたいものとは違うと思う。

共鳴し、反骨に手を結ぶ。
ある種のテロリズムにも似た、同調からなる脅威の表現者の下。
衣服の範疇を超えたものであるとも感じる。
どの時代のコレクションにも、力強いメッセージを携え、世界に世間に放って。

百貨店の出店を拒んだいたアンダーカバーが、期間限定。
1週間新宿伊勢丹にSHOPを出現させている。

今後の方向か。
一瞬の試行か。
いずれにせよ、多くの人間の目にはどう映るのかはわからないが、1つの事件にも思う。

「東京」を表現できる、「日本」を表現できる衣服の未来は、決して色あせないPUNKと似ていて。
衝撃と衝動は、これからも続く。


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