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藤子・F・不二雄 「劇画・オバQ」  [男にBOOKを!]

久し振りに中野ブロードウェイへ。
目的のないブロードウェイのフロア回りの疲労感は絶望的です(笑)

幾つかに目星をつけましたが。
今回はなーんにも買わず。

しばらく行かないうちに店が縮小されてたり。
なんだかまんだらけ以外は随分勢いねぇーのか、
ごった煮なのか、ボクが少し冷静になったのか。

その辺は不明ですが、ドキドキしなかったのは事実。

そんな中、ふらりと入ったのが「古書うつつ
基本「タコシェ」はじっくりいるのですが、この「古書うつつ」がとっても良かった。

時間があまり無かったので、ばっくり見て帰ってきてしまったが、
今度ゆっくり行きたいと思うぐらい、本が笑ってる古本屋でした。

入り口に「オバケのQ太郎」を引き伸ばしたものがあって。
その絵というか、漫画のコマ割が堪らなく気になってしまい。
家に帰り調べてみました。

YOUTUBEにあったので貼っておきます。
wikipediaには、『オバケのQ太郎』のエピローグ的最終話
と書いてあったが、
非常に誰もが胸貫かれるような話です。

最後の1ページ相当のシーンが、古書うつつに貼ってあったものでした。
やはりとても良いです。
GWは終わりそうですが、是非見てみてください。




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加藤伸吉 「バカとゴッホ」  [男にBOOKを!]

ボクの友達で羽根木公園でホームレスしてるヤツがいるんだけど。

ソイツが、えれぇ面白い男で。
年下で男前なんだけど、人生をとても冷静に見てるし。
大きな夢を見ず、小さな夢を喰い潰し。

自分の現実を知る分、女を幸せに出来ないと。
恋人を作らず。
恋しても自分からは、その膨らみを大きくしない。

不味いカクテルを片手に、ニット帽を深く被り。
少しはにかんだ笑顔で微笑むような男なんだけど。

その男が少し前に我が家に来たら。
「すっげぇっすね、幡ヶ谷のブックオフ」
「ボクが人生で最もファイバリットだと思う漫画が売ってましたよ。」
「何度買いなおしたか、何度借りパクされたかわからねぇーっすよ」
そういってビールを飲んでたのです。

しばらくしてまたその漫画の話になって。
「あぁーダメだ!**(ボク)さん!!買ってきますわ!」と
ホロ酔い、6号通りで買ってきた漫画

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「バカとゴッホ」 加藤伸吉

勢い任せに買ってきた男が2冊手にしてた漫画である。
話してたあの男の笑顔は極上だった。
自分の大切な物を人に見せるとき、紹介するときって。
最高の笑顔で始まる。
そういう実感をしたものであります。

率直に言うと、いい漫画だった。
日々の生活の中で、ぼんやりとした中にある。
確実な日々の進め。
時計の針が動くたびに歳をとる必然。

でも、何かに目的に前進するのに、何かの基準はいらない。
自分の足元がしっかりしてれば、基準は自分に存在する。

でも些細でも何かを諦め。
何かを我慢しながら、何かを得る。
何かに必ず拘束されている。

その何かが人それぞれ違うもので。
夢であったり友達であったりのキーワードは、自分の中にある。

何を大切にするかと言うことだと思う。

何も諦めず、何も我慢せずだなんて無理だけど。
生活が多少困窮しても、笑って酒が飲めるあの男が少し羨ましいときがある。
ボクはきっとどこかで、あの男のような生活を諦めたと。
そんなことを思ったりもするのです。

きっと部屋でギターを弾いて。
森羅万象を想っているのでしょう。

いつでも底辺を歩く気概のような話をしたことがあるが、底辺じゃない。
誰もが諦めた生活を、誰もが抜け出したいような生活を笑ってできるあの男が
幸せになるのは、異性や物ではなく、音楽であったり。
その生き方であったりしてくれればと願う。

あの歳で、自分の生き方を照らし、異性との恋愛を断つなど。
仙人か童貞かでしかない。
「バカ」である。

もう少ししたら、ボクらはきっと新道公園で花見をする。

きっとあんたにも「ゴッホ」見つかると想うよ。
死ぬまでバカやれるダチももういると想えるよ。

変なリキュール、家に持ってくんなよ。

そんな彼が薦めるこの漫画。
ブックオフで見つけたら是非!
確かに¥350で得られる満足は、金額に比例しません。

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そんな彼。(無断転載)
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山城新伍 「おこりんぼ さびしんぼ 若山富三郎・勝新太郎 無頼控」 [男にBOOKを!]

先日タワーレコードに会社の用事があって、出かけた。
会社の用事つってもDVDを買いに行っただけですがね(笑

簡単に用事を済ませて、下の階に行こうと足を向けると。
ふと足が止まる。

内田裕也であります。
こんな文庫本見て、足を止めないほうがどうかしてるってことです。

「俺はロッキンローラー」
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じゃぁこの本を威風堂々とレジに持っていったか?という話になったら、
違うのです。

その下の段にコレ。

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山城新伍「おこりんぼ さびしんぼ」であります。

監修・吉田豪と言う名前はある種、本への「太鼓判」ですから。
その堂々たる風格。

内容を見ると、若山富三郎×勝新太郎。
昭和の名優というよりは、昭和特有の無茶を地で生きた兄弟の伝記であります。

山城新伍という、第三者的客観的な視点。
親身の中に、誘惑され道を故意に外した男、山城新伍が魅せられた兄弟の話。

先に「俺、勝新太郎」は持っていたので、
兄である若山富三郎の近くにいた山城新伍からの視点は、
また違った見方で勝新太郎を見ることが出来る。

若山富三郎と勝新太郎の比較も本当に面白いし、
何よりこの兄弟は、互いに良き距離を保ち、互いに嫉妬し互いに愛していたのだと思う。

作品の秀逸とその秀でた演技への固執から、伝説になった勝新太郎に比べて、

若山富三郎は、その存在感は抜群であり、昭和の名優でありながも
代表作といわれると、すぐに声が出ないのが一般的だと思う。

勝新太郎には、座頭市があり、その存在感は国内外にも尊敬を持って話を聞くことが多い。

若山富三郎といえば、ボクはブラックレインのあの親分で。
松田優作が掌を突き刺すあの時の演技が、堪らなく好きだった。
どこかリアルを感じたもので、すっげぇなこのじぃさんと想ったものです。

しかしながら、それが若山富三郎と知るのはまた後の話で。
当然、勝新太郎の兄とも知らない。

破天荒な男の生き様が、少しだけ視点をズラしながら読むことで、
感情移入しやすいのも多分にあると思う。

成功と失敗の交錯しているのに、失敗すら雅に魅えてしまう。
普通の人ならば、間抜けで終わる1度の失敗を、平気で何度も繰り返す。

映画産業全盛の豪華な東映の俳優とのやりとりもまた、コミカルだし。
そんなことがあったんだと苦笑いを誘う。

堅実とは縁遠く、しかしながら堅実以上に、真面目で真っ直ぐで。
俗物に縛られていないようで、学歴には弱かったり。
チャーミングな部分も読んでいて面白い。

縛られていないのではなくて、縛りきれず。
芝居という世界の中で、粋を忘れずに生きた若山富三郎とその弟の話。

「俺、勝新太郎」も文庫版で出ているので、これも読むと更にこの兄弟の魅力に
憑依されてしまうと思います。

勝新太郎は、しばしば「天才」や「破天荒」といわれるけど、計算をしない男だったと思う。
長嶋茂雄に似た、感性や感覚で物事を他者が見ても、
結果として完璧に昇華する秀でた才能だと思う。
理論付けよりも「こうなんだ」と言ってしまいそうな気がする。

本を読んでるだけで、かどわかされてしまう。

お金というモノに翻弄されながらも、お金に執着しない姿勢は、
もはや現代の人間には不可能な所業だと思うところだと。

数多のフィルムに出演しながらも、万人のスターでは無いことの寂しさを感じるよりも、
足かせの無い自由奔放さとその威風堂々たるエピソードは、男が愛したくなる生き方。

「慕われる、慕う」という気持ちを考えなくても知っている男になりたい。
そのヒントが、この中にはある気がしています。


内田裕也は、そのうち買いに行きます(笑


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NUMBER 720号 完全保存版 清原和博 [男にBOOKを!]

ボクの記憶が定かではないが。
とうちゃんは、野球にしばしばボクを連れ出した。

一番鮮明なのは、後楽園最後のナイター。
先発は桑田真澄。
原辰徳のサヨナラヒットという幕切れ。
それはそれはよく覚えてる。
ジャイアンツが優勝した年で。
ボクはジャイアンツが好きだった。

脇に立つカラフルなパラシュートが目立つ綺麗な夜空だった。

ボクの記憶で。
家族全員となると、記憶は1つしかない。

西武-阪急。
未だ屋根の無かった西武球場。

写真の些細に残る記憶の欠片でしかないが。
この日、西武は負けた。
しかしこの日が、清原和博を見た最初の日になった。

ボクは、この日とうちゃんに清原の下敷きを買ってもらった。
清原は憧れだった。

ここから更に遡り。

清原が初ホームランを放った翌日のスポーツ紙を買って来いと。
とうちゃんに言われ。
報知のオレンジの一色刷りの新聞を買ってエライ怒られた記憶がある。
今思うと、なんであの新聞一色刷りを買ってきたのか、少年俺に問いたい(笑)

清原は、あの頃のボクととうちゃんにとって、旬な男だった。
西武の黄金時代は、常勝と言われ。
ファミコンのカセットを挿しても。西武に勝てる戦力などそうはなかった。

清原引退。

このNUMBERに胸を焦がした。

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森 祇晶氏のインタビューなど、清原和博の誤解を解くに相応しいインタビューで。
本当に感動してしまった。
他のインタビューもまた、その内容たるや、絢爛たるもので。
一気に読み終え、挙句再度読み倒したNUMBERなど記憶に無い。
辰吉丈一郎の特集以来のこと。

誤解されたまま、清原は引退したのではないか?

そう思ってならない。
清原和博の根底に流れるものが、他者の口から流れる。

本当の気を遣う人は、自分のことを「俺、気ぃ遣いだから」とは言わない。
背中で魅せたり、前を進む。
そして、色んなものを大切にしながら前に進む。

ただ、その大切にするものがメディアにのって、大きくなる。
しかし影に隠れた裏方を大切にしていた話などは、マスコミには大きく報道されない。

所詮面白おかしくなるものだけを抽出し、清原和博像を勝手に組み上げたに過ぎないという
1つの定義が、このNUMBERの中に存在する。
これは引退したが、今後この男が終わらない、終わらせない1つの布石にも似た
素晴らしい雑誌だと思う。

ギャーギャー言っても仕方が無いので、是非興味を抱くならば読んでみて欲しい1冊です。

凄く胸が焦がれます。

昭和の最後の野球人。
今、渡辺久信が日本一の覇権を上り詰め。
工藤公康や横浜ベイスターズで尚投げ続ける。
秋山幸二は、王ホークスの後継者として、来年その翼を広げ、獅子を狩にシーズンを戦う。

あの頃黄金時代を築いた面々は、形を変えながらスタジアムにいる。

清原和博の期待をこめる。

もう二度と右中間に消える打球を見ることは出来ない。
引っ張るホームランは、力技。
ただ右打者が、右中間に打球を沈めるホームランは技術を越えた芸術だと。
野球を長年見ていてそう思う。

落合と清原に共通する美しいホームランの象徴だった。

清原和博を忘れない
忘れようも無い。

幼き頃のスーパースターが、30歳になった今もスターであり続ける現実に、
素直に尊敬を抱く。

誤解を解き。
清原和博を理解する一歩として。
偉大なるバッターの本質を知る術として。

短すぎる中にも、少しの後悔と多大なる尊敬の篭った一冊。





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魚喃キリコ 「ハルチン2」 [男にBOOKを!]

「なーん年待ったと思ってんだぁぁー。」
と言いたいのですよ。
本当に。

大学生の頃に恋をした娘がいます。
ボクの友達も彼女に夢中で。

彼女のあの仕草がとてもいいとか。
今から、逢いに行きたいだとか。
この言葉言われたいだとか。

勝手な妄想を気持ち悪いぐらい並べて。
とにかく楽しんだものです。

彼女の名前は「ハルチン」
あの頃20歳でまだまだ人生の先駆けだったボクらも。
気付けば今年30になります。

長い長い再会までの道のりでした。
ようやく発売「ハルチン2」

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魚喃キリコの仕事として、「おいおい、コレはあなた自身じゃないのか?」
みたいな感もありますが、それはそれで問題ないのです。

普段、ボクは「大雑把な女子は好きじゃない」などと言いますが。
大雑把な女子ほどツッコミ甲斐があり。
またすっとんきょうな発言の多くは、あまり周りを気にしない特性からです。
故に、自然と目に入ってくるものが、違うのでしょう。
そう思ったりもします。
集中力は爆発的ですが、持続力はありません。

ハルチン2。
今回は、ちーちゃんが少しばかり感じが変わり。
それも、また流れた時間ゆえだとは思いますが。

魚喃キリコさん自身は、ボクより6つ上なわけで。
また少し考え方もそして感じ方も違うのだろうけど。

ハルチンは相変わらずで。

20歳のボクは。
生活費とか省みず。
無駄な買い物をし、くるくるぱーになるまで酒を吞み、ひっくり返り。
そして浪費の極みを繰り返し。
今でも、なんだか遊ぶ金だった学生時代の奨学金を
細々と返済しているボクにとっては。

ハルチンを読むと。
共感できる部分がとっても多いのです。

そういった意味で。
今も大して変わらない自分の生活と。
10年ぶりにあったハルチンの生活は。
さほど変わってなく。

「よしよし」と勝手に思ったりもするのです。

女子ですがね、ハルチンは。
こんな女子に憧れたもんです。
今もハルチンがスキですけどね。

そして巻末「ナナナン」
二ノ宮知子の「平成よっぱらい研究所」ぐらいの強引さと潔さがあります。

ボクもすぐ酒に吞まれ、飲み込まれ。
流され捨てられ、通報され。みたいな感じなので。

ある意味、「潔さはカッコよさ」という無駄な勘違いは、これからも続くのです。

とにかく、1・2も両方買ってしまえばいいわけで。
そうやって、自分の20代を思い返せばいいわけで。

そんなことをしてるうちに30になって。
40になる手前に。
「あんらぁー。また変わってねぇー自分」と、思うことが出来るかは知りません。

カツオくんと同じで、ハルチンも年を取らないで欲しいと思います。

あぁハルチン好きだわ。
あの頃、秀樹(現在は足利在住)とそんな話をしていた20歳の頃。
今もボクはこんな生活をして、秀樹は相変わらずボク以上に無茶苦茶な生活をしてるようだから。

結局、ボクらみたいなハルチンを好きな男子は、いつまでたっても
変わらないアホかもなと思ったら、笑えた。
この10年で大人にならなかったら、もうなれねぇーだろー。

卒業しません、ハルチン。

そんな大切な漫画にも関わらず。
買って来てと頼み。
買ってきてくれたボクのかみさんは、いきなりウォーターダメージで。
本を傷めました。たわんでます(画像おかしいでしょ?(笑))

本人は、理由は答えません。

しかしながら、おおよそ買った漫画をバックにブチ込んで。
んで、飲んでた水かなんかも一緒にブチ込んで。
帰宅したら、ペットボトルの結露で、ビチョビチョというパターンじゃないかな?と思います。

気にするボクが小さいのか。
気にならないかみさんが大きいのか。

いずれにせよ、もう1冊買おうかなと思ったりもするわけです・・・・(苦笑)
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日本ロック紀GS編 コンプリート [男にBOOKを!]

最近、今まで以上に少し貪欲に音楽を探して聞いてます。
それはイベントをやるとなれば、至極少しギアが1つ上がる感じにも似てるけど。

引っ越しをして。
音楽を中心にした生活じゃなくなっていて。
リビングにプレイヤーはあれど。
そのプレイヤーは結局のところ、興奮を蒸発させるものではなく。
ただのBGMな生活。

模様替えをしながら、生活の中心を今まで以上に音楽にしていこうと。
そう強く思っているのです。
2月という日々。

極端な話、1ヶ月の間にアルバムでいえば。
20枚近く新しいものを聞いてる生活をしています。
もっと言うと、30枚近くで1日1枚な感じでもあり。
この生活は、名前は聞いた事はあるが、音を聞いたことがないものを多く聞く。
という消化試合にも近いのですが。

それはそれで、猛烈な刺激があるわけで。
趣味の域でのこのレコード漁りは極上の娯楽です。
ここから、良い物が絶対にあるという確信のないまま進みますから。
ふいな宝物を探す感じ。

その地図として、ディスクガイドを探しに出たけれど。
品薄か需要の低さか、あまりお目にかかれず。
昔中身を見たけれどそそらず放置したガイドも。若干の後悔を加味して。
その中の1曲が自分の価値観を変えてしまうかも・・・
という可能性を信じて。

ひたすら聞きたいなという気分になれたりするのです。
先日地図を一冊。
「日本ロック紀GS編 コンプリート」を買いました。

グループサウンズです。

手に負えない代物です。
コンピが出れば、初回以降廃盤。
7インチが出れば、高額。
視聴しようにも、いい音でも買うのを若干の躊躇で迎える世界。
これがGSなわけで。

そんなもんのディスクガイドなんか買っても・・・・。
とは思ったのですが、あるのとないのとでは、天と地ほどの差があるし。
海外での高評価の折、海賊盤のDROPは作り手には申し訳ないが、
廉価で音を変える絶好の機会でもあったり。
そういう意味も含めて。

GSには無限の可能性があると信じてやまない隊です。
ここから、ガレージにもサイケにも広がるという魔法は嘘ではないからです。
挙句、ロカにもR&Bにも波及します。

日本の音楽を聴き漁るというのは至極難しいのではあります、広すぎて。
狭い日本で、歴史も狭いにせよ。
この博学は1日にしてならずなのです。

自分の価値観の中での「R&R」を探す作業の結果は。
ディスクガイド以上に、自分の中では効果的に感じるのです。
自分の中のディスクガイドの完成とでも言いますか。

28歳の時には28歳の
19歳の時には19歳の
といった価値観の変容の中で。
変わらない流れをつかむというのは、至極自分にとっては、
気持ちの良い物だったりするわけで。

GSも高嶺(高値)の花だけど、諦めきれないわけで。
ディスクガイドを手に入れた後。
ぼくはまた新しい旅への地図を手に入れたみたいで。
興奮しながら、宝物を見つけるべく。
町を行きたい気分であります。

聞きたいレコードの多くはリサイクル屋に眠ってるはずだと。
そう信じてますが、近くにリサイクル屋がありません。
もはやフリマには限界もとはありますが。
でも旅は続く。

期限はない。
欲しい気持ちと、探す気力さえあれば、生涯だって賭せる旅。


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磯自慢 グラビアン魂2 [男にBOOKを!]

昨晩「のだめカンタービレ」を観た。
当然漫画も見てないし、ドラマも見てない。
一昨日も見てないから昨日だけなわけ。

正月再放送がちょこっとやってて。
「なんで『のだめ』なの?」って友人に聞いたら、
「知らないの?」とバカにされた挙句「のだめぐみ」だからという答えには、
「DIJ」にも似た呆れ感少々。

ところが、随分と集中して見ていたわけだが、
二ノ宮知子の「平成よっぱらい研究所」が好きで、何度も繰り返し読んだことがあるが、
これがまた秀逸でこの人は天才だと思った。
酒ばっかり飲んでる生活で漫画家。
もはや赤塚不二夫じゃないか!と感動した。

時間が経って、のだめブームの中、まさかその漫画家の作品だとは思わず。
後にあの「平成よっぱらい研究所」の漫画家の?!って思ったときには、
なぜか東京で頑張ってるわが子が出世して、喜ぶ母の心境にも近かった。

そう。
今回のだめカンタービレを見ながら、そんなことを若干思い。
音が弾ける様子をCGで例えたりしていたが。
「クラッシックなんて暇人が聞くもんだ」と勝手に決めてた世界の音。

「のだめ」つーより「上野樹里」の、なんとなくの可愛さに完全に落ちてしまった挙句。
一瞬、そのクラッシックが孕む情景みたいなもんを瞬間的に感じて。
迂闊にも、「ゾワッ」としてしまった。
視界情報は怖いもんだぁと思いながらも、「上野樹里やっぱり可愛い」などと痛感することで
クラッシック世界の小さな穿孔をふさいだ。

さてはて、重要なのはクラッシックで感じた「情景」や二ノ宮知子の「哀愁」であり。
そこに上野樹里の「可愛さ」はさて置こう。

ここに大切な2つのキーワード「哀愁」と「情景」
これは間違いなく、「振り」なわけである。
「のだめ」の記事ではない。

正月1発目が若干の下ネタなわけであり、「磯自慢」であります。

ここからは、
「18歳未満進入禁止です」
興味本位で開けたとこで、僕には責任持てないので、自己責任で。

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STUDIO VOICE 「JAZZIN' PARIS~パリのジャズ物語~」(1994年10月号) [男にBOOKを!]

興味って突然降ってくるものだと思う。
新鮮に悪気もなく。

今のようにインターネットでタイピングしてしまえば、
必要な情報は手に入るし。
そして、聞きたい音楽はすぐに落とせてしまう。金が無くても。
そうやって、便利を手に入れているけど。
容易に手に入ったり、すぐ手に入るものがいつまでも自分の手元に
残ってる気持ちは少ない。

昔は、大いなる興味は、些細な手がかりを頼りに。
店に通ったり、初見の店には臆することなく入ったもので。
その積み上げられた本やCD、レコードの中に自分の価値観を信じたものです。

今もそうやっての宝捜しは変わらなくて。
リサイクル屋に行ったり中古屋さんに行くと、テンションが上がってしまう。
それが宝かは分らないし、価値あるものかもわからないけど。
それが僕を呼んでいる錯覚をするから、余計に店を見かけると入りたくなる。

ここを逃したら、ここに素敵なものがあって。
僕はそれと出会わずに人生を過ごすかもしれないという恐怖もあるい(笑

先日積み上げられた古本屋から、昔のスタジオボイスを見つけた。

パリの街並みやらパリ自体には全く興味はないんだが、
世界で最も輝いていた瞬間がパリにはきっとあるはずだと。
そういう魅惑はある。

その中でフランスという土地柄。
あまり聴こえてこない音楽の質や実情を考えると、どこにも行き当たらず。
そして出会った本に、アメリカ。
それもニューオリンズのイメージ。
JAZZ
そのJAZZがヨーロッパに流入している史実を目撃する。

浅はかな知識すらない僕には、その意味が更に理解出来なかった。
JAZZは、アメリカのものというイメージにこびりつき。
そのイメージを思っていたのに、一石そのままの表紙を見つけてしまい。
それで胸倉をつかまれた気持ちになった。

威嚇され威圧され脅迫されたのであります。

それが、活字で。
実際、その本からは音が鳴る事は絶対にありえないんですが。
その本から音への興味は激しく掻き立てられるわけで。
このパターンは人生で数度経験している。

何気なく読んでいれば、「ボリス・ヴィアン」
そして、対談には岡崎京子。
何か今の自分に必要なものだった気がして、落とすことなく読んでしまった。
「うたかたの日々」
それに出会う前に、PFFで偶然に見た「クロエ」
その世界観が「ボリス・ヴィアン」の世界だと知った時に、
なんと哀しく自由で薄青い世界なのかと少し考えたものでした。

それが、自分の中にもずっとひっかかっていて。
ここに、ボリス・ヴィアンの概要。
そして、パリの背景。

栄華寸前、すれ違いの恋の行方のような時間の無情。
ここにロンドンで巻き起こった「PUNK」のような爆発的な衝動と。
時代背景と個人個人のエネルギーの放出からの化学反応があったなら、
パリはきっと特別な都だったのかもなと変な想像も悪くない。

しかしながら、パリは戦火にありながら人間に優しい街だった由縁。

しかしながら僕にとって、JAZZが特別なものになるかはまだ先の話。
JAZZが僕のROCK AND ROLLになるまでは、まだ先のことかもしれない。

ただその時に何も知らず、何も興味も持たず。
その世界に魅了されるのならば、僕はその前に学んで迎えよう。
きっと、特別な事な気がしてる予感は、きっと間違いじゃなく。

何かの拍子弾けることがあっても。
その爆風で飛ばない様に。

興味など、どっから湧くかわからない。
湧いてからじゃ遅いと思う僕は、いつどこで現れても。
「随分まえに一度お会いしましたね」とそう軽く返せるような。
そんなことを想う。


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クハラカズユキ 「もろきゅう」 [男にBOOKを!]

本当は「クハラカズユキ」のような文章が書きたいんです。

そのまんまで。
本当にそのまんまで。
そんなBLOGがいいんですがね(笑

でも僕のそのまんまの文章なんざぁ、面白味も無い。

あそこで呑んで~♪チャプチェが美味くて~♪だとか、
僕の日常なんか、どこにでもあるようなもんであります。

しかしながら、先日。
酒を呑む。

僕の飲酒ペースは速い。
時間も早いっすよ、18時には始まりますから。

「先行逃げ切り型」
潜行せず、閃光ってやつだが、気付いたら線香花火のように
事切れるのが、常ってヤツでごぜぇます。

幡ヶ谷で呑んでも、笹塚で呑んでも、川口で呑んでも。
場所は問わず、凄惨な現場でございます。
呑んだくれが出来上がると、気ぃ遣いですが、
自分が先に酔ってしまえば、もはやコッチのもんです。

どこでも寝ます。
どこでも倒れます。
おべべが汚れても、おべべは汚れてもいいもんなのです。

呑み方が悪く、悲惨な結末を迎えることが最近多い。
なぜか酔うと一人で一気呑みを始めたり。
それが芋だったりするので、より酷い。
結果がわかっていても、勢いってヤツは(笑

我が家に瀕死で辿り着きながら、布団まで辿り着けない。
玄関から、数mくらいで僕の布団なのに。
そこの距離が、フルマラソンくらいの距離に感じる。
というか、動けない。
「走れ!メロス!」だなんて、よく言えたものだ。
動けないのだよ。

かみさんは、呆れ顔ですよ。

ひんやりもしない生ぬるいフローリングとペッティング。
「おぉ、アイラヴユー」な具合でありたいが、
そりゃぁ、無理。
なぜなら、目すら開かないのだから。

そんな状態で、帰り路。
商店街をふらふらゆらゆら。
歩くけど、きっと真っ直ぐは歩けてない。
そんな風に思い返すのは、翌日の話。

途中の記憶がないのですから。

毎回金を払ったかメールで友達に確認する始末。
なぜか、金はしっかり払っていることが多いが、
この間は金を払わず、BARをバックレ。
同伴してもらった夫妻に払わせる始末。

後日、ヨックモックの菓子折り包んで。
ソーリーベイベー。

呑んで死んで。
手足ビリビリ。
安い酒はごめんだぜ!酔うのもご免だぜ!と思いながら、
翌日には、また少しハイネケンを開けてる。

最低だった学生時代の呑み方より、今の方がひっでぇ気がする。
途中でブレーキが外れてしまうのよね。

偉そうな説教はしないから、ひっどい下ネタだけ喋らせてくれ。
そんで、高揚したまま僕を玄関まで導いてくれ。
自分の帰巣本能にだけは、金メダル。

しばらく「マッコリ」はごめんだぜ。

ただね、翌日の頭痛やら胃痛より下痢の方が厳しい。
新居がウォシュレットなのが唯一の光明。
メシあんま食ってないのに、なぜか便所だけは頻繁(笑

あぁ、ゆっくり呑みたいのにな。

蕎麦と蕎麦焼酎。
当然、蕎麦湯で割ってね♪

その辺は、「もろきゅう」と同じでございます。
久しぶりにタワレコの地下。
ゆっくり喋るクハラさんに、年輪を感じました。
タイコをブッ叩く姿の方が、やっぱりいいのは当たり前ですが。

それでも、クハラカズユキという存在は愛しいです。
文章の弾け方だとかも。
とても優しい。

便所とかで読めばと書いてあったので、
僕のトイレの憩いの時間にもろきゅう。
何度でも、読めます。
うぃ。

この続いた二日酔いのお陰で、随分読めました(笑


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万祝 「第8巻」 [男にBOOKを!]

「今最もカッコいい男は?」と聴かれたら、間違いなく「カトー」と答えます。

飛鮫との戦劇。
しかもカトー。

ルイスレザー着たまま戦闘に挑みます。強引な無理さ。
革が水を吸ったら・・・・なんて一般常識は規格外。
規格外の鮫と猛攻してるわけだもの。
でもそれがカトーの伊達。

観れば観るほどカッコいい。
初めて逢ったあのエルビスサングラスの時から。
なんだこりゃ。
完全に恋に落ちてるね。


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