ZIGGY 「ORDER MADE」 [君にR&Rを!(日本)]
擦れたジャケット。
見覚えのあるバタフライ・・・・いや蛾でした。
真空パックされたものじゃなくて、風化寸前の吹き返る息吹。
ジャケットを手にとって、名残る気持ちが去来しないのは、
もしかしたらTDKのカセットテープで聞いていたのかもしれないオーダーメイド。
擦り切れ磨耗の寸前まで。
きっと緑色のウォークマンで聞いていたのかもしれない通学道中。
92年。20年ぶりの再会、再開。
自然と体が反応するこの感覚は、久しぶり。
いいのか?これで。
いいじゃないか、これで。
個人的には、この80年代の虚飾と厚みに塗れた産業的な部分は、
日本にも通じてあるもので、CDをいかに売って利益を出すかの
ビジネスに消費された音楽がどれだけあるだろう。
TK時代の幕開け前夜。
生音の良さ、忘却寸前の手前に咲く薔薇のような。
試行錯誤ではなく、この瞬間をめちゃくちゃに楽しんでるような匂いが、
聞いてるだけで漂うような。
しばらくは、ZIGGY一色でボクの生活は流れる。
世界観で聞かせる部分ではなく、リアリティのあるそれでいて独特の世界観が
POPで存在する妙な心地が凄くいい。
古くささよりも、33才で20年、1周戻った感じも素直に。
やるな、ZIGGY。
ずっと聞いてた人には申し訳ないけど(笑)
懐かしさよりも、今聞くこの快感は、今年早々ツイてる。
コメント 0