京平ディスコナイト [君にREALを!(音楽編)]
ここ最近の歌謡曲への心酔と感情の浸水は困ったもので。
「なんでもいいの?」ってなるとそうでは無いんだけど、
ボクもいよいよ、クレジットを見てレコードを選ぶようになってしまった。
大人ってヤツ。
やれ、編曲が誰だとか、作詞作曲が誰だとか。
まぁ見たとこで、確実な知識は無いのでフリなんっすけどね(笑
と言っても歌謡曲。
ここで重要なのは、作詞作曲のセンスになるわけです。
先日亡くなった阿久悠然り。
当然に出るのが、松本隆に筒美京平の流れです。
もはや、芸術の領域です。傑作です。国宝です。
松本隆が、これに曲をつけるのは不可能だと言う詞でも、
筒美京平は曲を載せ、完璧な仕事に昇華したという逸話があるぐらいです。
確か木綿のハンカチーフ。
筒美京平の凄いところは、歌謡曲という消費前提の音楽であっても、
それが幾年重ねても、形鮮やかに残るところ。
覚えやすいキャッチーなメロディーな訳で。
その基盤の上のはどんな編曲が載ろうと。
珠玉なはずという定義を崩さず。
帯にもありましたが、20世紀の傑作を世の中に落とし続けた筒美京平のトリビュートREMIX。
「京平ディスコナイト」
知らない曲はほとんど無いにせよ。
当然、初めてのものも。
REMIXする側と聞き手の先入観による隔たりの存在で。
このREMIXに大きな感動があるか落胆があるか。
両極端だと思うが、ボクは歌謡曲をキラキラ聴きたい派なので、
こういうのは基本歓迎。
個人的には、凄くよいものもありし、これっは・・・・って思うものもある(笑
こういうの聞くたびに改めて、筒美京平の怪物っぷりがわかる。
個人的には、BOOT BEATの堺正章「さらば恋人」
このREMIXが凄く良い。
このBOOT BEATは昨年末に知ったDJなんだけど。
インテリジェンスが漂うステキなREMIX。
今最高のDJの1人。
こういうREMIXを聞くと、
あぁ、結局時代だとか時間だとか。
それでいて、そういう周りの景色など、ただ変わってるだけで。
本質というものは、変わらないという気持ちになれます。
大好きなレコードよりも。
昔たくさんの人が聞いて。
いつでも口ずさめるような。
そんな曲の行く末だからこそ、
その時間に聞いたそれぞれの景色を思い出しながら。
今とその日を重ねるのだと思います。
SKA☆ROCKETSのカバーもステキでした。
そしてこのREMIXも。
結局、褪せないというのは、ダイヤモンドのような硬度とブリリアント。
心の中にいつだって歌謡曲。
はじめまして、いただいたコメントから参りました。
小泉今日子さんの曲で感じる筒美氏のキラキラ加減が大好きです。
マラソンの選手よりも、阿久・筒美両氏に国民栄誉賞をと思います。
by AWFUL (2008-02-23 23:43)
“キラキラ聴きたい” ってピッタリな表現!
歌謡曲好きです。
誰でも知っている曲ってやっぱりスゴイですよね。
by はーく (2008-02-23 23:50)
意識しなくても口ずさんじゃう歌謡曲ってやっぱりすごい。
逆らえない引力というか魅力。
日本語にぴったりの音なのかも。
by (2008-02-24 02:11)
偶然にもここ数日「C−C−B」に夢中な私です。
当時は好きになってはイケナイ気がして
高い心の壁を作ってましたが20年経ち
気が付けば壁が消えていました(笑)
松本ー筒美の“キラキラ”感はやっぱりバツグンですね!
by ZIPGUNS (2008-02-24 03:34)
ルースターズさんの記事に惹かれて、アマゾンで「京平トリュビート」を注文してしまいました。
勢いとは恐ろしいものです。笑
最近、クレイジーケンバンドの「あの鐘をならすのはあなた」をある映画のエンディングで聞いて、感動しました。
彼らの「また逢う日まで」をぜひ聞きたいと思って。
by 柴犬陸 (2008-02-24 09:08)
>AWFUL様
テルミンですね♪
その昔、土屋正巳氏がテルミンしたりギター弾いたりを
思いだしました。むちゃくちゃでした(笑
キョンキョン大好きなんです。今も。
そうなんですよね、80年代歌謡曲がキラキラ光ってるのは、
筒美氏の仕事。
あの時代には絶対戻らないし戻れない。
だからこそ、意義は大きい。
10年一区切り。
庶民の感動よりも、庶民の生活に溶けて。
誰もが思い出せるものを作った功績は、国民栄誉賞でも図れない。
by ルースターズ (2008-02-24 10:40)
>はーく様
虚飾されたキラキラで。
偶像崇拝というアイドルはうんこをしないみたいな。
御伽噺にもないような、分かりやすい迷信ながら。
みなそんなことすら想像せずに愛して。
思春期の通過にいた多くのリスナーにとっては。
歌謡曲って、初恋と同じくらい褪せないんじゃないっすかね?(笑
ボクの初恋の娘はあんま可愛くなかったけど、
背は高かったです。
背景的な歌謡曲の存在はありません(笑
by ルースターズ (2008-02-24 10:42)
>Lo-Fiちゃん
凄いよねー。
ボクあの近田春夫。
しみついちゃって(笑
結局7インチ買ったよ。
「あぁレディハリケーン」(笑
歌謡曲でくくっていいよね?!(笑
by ルースターズ (2008-02-24 10:56)
>ZIPGUNS様
先週末、送別会にて熱唱しました。
決して、ロマンティックを止めてません(笑
なんでしょうね、C-C-Bも背水だったあの曲には、
なんか覚悟みたいなもんも染み付いてて。
凄く気合と裏腹のシュールな、曲調。
こういうのが筒美マジック。
すばらしいです。
一発屋と呼ばれても。
こういう仕事は生涯残る。
作り手は、一発屋を幾らつくろうとも、作品自体は売れてるわけだから、
それが一発だろうが、継続だろうが関係ないわけですよね。
そんなこと想ったら、怪物ですね。
売れてる人間の曲を書いても。
売れてない人間の曲を書いても。
同じくらい売れるんですから。
凄まじい。
歌手の元々持ってる人気とかに依存しない。
文字通りヒットメーカー。
by ルースターズ (2008-02-24 11:00)
> 柴犬陸様
おぉ!トリビュートの方ですねっ!!
正直誰が歌ってもいいのはわかってるわい!みたいな中でも、
珠玉を見つけるのは、かなり楽しい作業(笑
個人的には、ETーKING「お世話になりました」が聞いてみたい(笑
by ルースターズ (2008-02-24 11:06)