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大江慎也を想う [君にめんたいROCKを!]

「GO FOR THE PARTY」のビデオを何度も何度も見ている。
もう1時間にもなるかな。
この曲を、繰り返し繰り返し。

憧れの人が目ん玉ひん剥いて、タンバリンを撃ち鳴らすような拍子で
「生きる事がエキサィティングと思った」と吼えている。
http://www.musicfront.net/channel/oe.php

ボクとルースターズとの出会いは、「活字」だった。
1978年生まれのボクと、ルースターズとの歳は、ほとんど変わらない。
ボクが、ルースターズを知ったのは、4人のスーツ姿の男達が睨みつけるあのジャケット。
そして、絶賛する音楽雑誌。

当然、紙からは音は聞こえてこない。
ルースターズへの想像を膨らましながら、時代の中で無くなってしまった
塩化ビニールではなくCDで、彼らと出会った。

あの時、デッキにCDが吸い込まれて、スピーカーから流れてきた
ロックンロールの衝撃をボクは、生涯忘れない。
いつでも。
いつまでも。

目の前には、25mプール。
肺胞に空気を溜め込んで、一気に潜り、壁を蹴る。
背筋を伸ばして。バタ足を始める。

呼吸を遮断する。
見えるのは、コースの真ん中、センターライン。
当然苦しくなる。呼吸をしたくなる。

ザ・ルースターズを聴くと、呼吸する隙間なんか、一瞬すらも無い。
ゆっくり確実に、身体と気持ちを、見たことも感じた事も無いような世界に持っていく。

空気を渇望。
ギターとベースとドラム。そして、つんざくボーカル。
最低限で作るロックンロール。
この4人の音楽は、果てしなく深く遠い。

プールだと勝手に信じたものは、実は海だったのかもしれない。
あまりにも、綺麗な海。
どこまで続くのかなんて、地図を開かなくちゃわからない。
でも、海の地図の見方なんて、わかるわけがない。

一体どこまで続くのかわからない。
それでも、前に。
意識が遠くなるくらいの、うっとりした気分。ライブでもないのに、そんな気分になる。
溺れそうだけど、迷いそうだけど、必死にもがくのは、やめよう。
溺れてもいいかも。

THE ROOSTERSの波が、ボクを飲み込む。
そんな時間を、ボクは猛烈に感じた。

そんな男達が、幾重もの時間を経ても「音楽」を創り上げる。
「大江慎也」の名のもとに。

「俺たちは今にあるからそこにしばられない」

ジプシーズがアルバムを出した時の、キャッチコピー。
同じことを、大江さん自身も感じていたことを、「words for a book」で僕は理解した。

ただ、僕達は彼が居なかった時間の中で、「そこ」の彼を渇望し、待ち続けた。

彼もまた、「そこ」に縛られなくとも、「そこ」への未練にも似た「憧れ」を抱き続けてた。
子供が昔遊んでいた、遊び場所に帰るような。戻れずとも、憧れを忘れていなかった。

彼だけが望んでも、きっと呼応は難しい。
井上さんも池畑さんも、そして花田さんも、心のどこかで諦めてたあの頃を、忘れてはいなかったし、忘れる必要すらもなかったんだろうと思う。

逃げることも、忘れることも出来ないあの頃を、RE-START&FINISH出来たという事実は、
僕らの現実の生活の中では、容易に出来ることではない。
でも、彼らはそれを形にした。

目の当たりにした僕らがすることは。
彼らがステージに現れ演奏した苗場のあの日に、「そこ」に縛られるのを、捨てることだと。

僕らも飛ぶべきだ。
ルースターズが飛んだ方向を追わずに。
「ルースターズ」と出会い、愛したことに間違いはなかったと思ってます。
そう強く思ったと同時に、HAPPYな自分を感じた。

彼らには、金の匂いがなかった。
音楽の純粋な匂いがした。
今を楽しんでることが、純粋な音楽の匂いを更に素敵な匂いに変えた。
あの頃、出来なかった演奏だとか。
若かった頃には作れなかった、彼らの音楽を聴く楽しみを得た今のほうが、素敵だと思う。

待ち続けた僕らに大江さんは、答えをくれた。
空白の時間の存在を、「戦いの時間」を大江さんは、僕らに教えてくれた。
ルースターズが飛び立ち。大江さんが話し、そして今歌っている。

大江さんは、なにも変わっていない。
むしろ、ルースターズを諦めきれない僕らが、大江さんに置き去りにされてる。

大江さんが歌うんだよ。
「パーティーへ行け!」って。
今この場所じゃなくて、もっともっとって。






==
この記事は、大江慎也さんのBLOGにTBするために、以前書いた記事を加筆修正しました。
ただただ、今一度書いてみたかった。

大好きなあの人に。
大好きなあの人のことを。
ボクは、本当にこの人が好きなんだ。


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コメント 14

uriboy@office

早速、トラバしとりましたな。(激爆)
まだ6人だし(’06.03.02.10:00a.m.現在)、サイン入りのギターが当たるといいですねぇ。
んで、首尾よくギター貰えたら、一度弾かさせて下さい。
めんたい系の曲しか弾かないから。
壊さないし、汚さないから。
お願い。
by uriboy@office (2006-03-02 09:58) 

ルースターズ

>うりさん
そりゃー(笑)
もう意気揚々でしたよ(笑)気持ち良く書けたし。

ギター。
弾けない僕には、大江さんが触れたギターだとしても・・・・。
なんか欲しいんじゃなくて、楽しめただけで充分。
先進国のオリンピック参加な気持ち(笑)
by ルースターズ (2006-03-02 12:13) 

samyu

>オリンピック参加な気持ち(笑)
すごくわかる!
楽しめただけで、ほんと満足満足♪お祭り感覚で参加してみたよ。
by samyu (2006-03-03 01:24) 

hanao

「ルースターズ」名乗ってもよいのは君だけだね。
少なくともこのブログ内じゃ。
古き良き思い出じゃなくて、自分を正当化するためじゃなくて、こんだけ想いがあって表現できるってのはさ。素敵なことです。
今月のドールにインタビューが載ってました。
う~。26日行きたいなあ。
ではでは。
by hanao (2006-03-03 02:21) 

ルースターズ

>SAMYU様
ね♪書いてて、おー!まさにこんな感じって気分でしたよ(笑)
是非、SAMYUさんの記事、ここにもTBをくださいな!
by ルースターズ (2006-03-03 13:03) 

ルースターズ

>hanaoさん
そういっていただけると、嬉しく思います。

色んな気持ちを整理して、言葉に吐き出す事。
BLOGを始めて、上手になった気がします。
まだまだ、稚拙な表現で大した内容ではないのですが、
今の自分が出来る、最大限の能力の総動員かと(笑)

ドールのインタビューまだ読んでないです。
今日見てこよ。26日。なんとかしないと(笑)
ちなみに、岩盤の初回特典もGREATでした。
by ルースターズ (2006-03-03 13:06) 

samyu

TBしました!ありがとう!私のところにも、もしよかったら是非に♪
ライブドア、よくエラー出るからTB出来てるかな。。。ちょっと不安気味(苦笑)
by samyu (2006-03-04 09:48) 

ルースターズ

>SAMYU様
まんまとエラーのようです(笑)
こっちは出来てますが、僕のは上手くいかなかったっす・・。
にしても、随分間を空けたレスすんませんの♪
by ルースターズ (2006-03-06 22:18) 

budoru

26日、すごい行きたいのに
前の職場の卒園式にて帰省...。
ほんとに残念です。
なので、もう是非行ってください!
by budoru (2006-03-07 00:17) 

TBM

ソロアルバムを本日購入。
梅田タワレコにて、イベント参加券をもらう。
もう整理No.は50番台。本人来るのかな。
by TBM (2006-03-07 23:37) 

ルースターズ

> budoru 様
!?そりゃ、一大事の度合い?!(笑)
行かないと!こりゃ。帰省かぁ・・・。無念!
感想書くので、読んで悶絶してください(笑
by ルースターズ (2006-03-09 12:42) 

ルースターズ

>TBM様
昨日、渋谷タワレコ購入。既に240番台。
キャパは、300人ちょい。
恐るべし・・・。
にしても、楽しみすぎです。サイン会中止になったけど、ライブが見れれば
それでいい!!
by ルースターズ (2006-03-09 12:44) 

sugarbabe

大江慎也さんが歌っている姿の危険な感じ。どきどきします。
最近のロックにはない危なっかしさです。
アルバムもお気に入りです。
by sugarbabe (2006-03-17 07:15) 

ルースターズ

>シュガーベイブ様
危なっかしいかぁ(笑)
それもまた然りな感じがしますね♪
日本にしかない、MADE IN JAPANの危なさは世界1だと思います。
このアルバム、最高にかっこいいっす。
by ルースターズ (2006-03-17 07:48) 

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